【07 レポート】
2007-12-10
わかりやすい食品表示をめざして(その1)
食品偽装問題で日本が揺れたこの一年。(まだ12月が20日ほど残っていますが...)
偽装・ギ装・ギソウ...と聞き飽きるほどでしたが、実は単なる表示ミスも多かったのです。
中でもJAS法による表示と期限表示のミスが目立っていました。
各地の表示に関するセミナー・勉強会などにご参加された方も多いかと思いますが、年末も近いこともあり表示に関する公開情報を収集・整理してみました。
表示に関する確認作業などで、ご参考にしていただければと思います。
なお、表示に関してどうしてもわからない・疑問だと思われる場合には行政窓口に問い合わせることが大切です。あとあと知らなかったではすまされないこともあるからです。
食品衛生関連では所轄の保健所、JAS関連では農林水産消費安全技術センターの企業相談専用窓口(TEL:048-600-2366)、またはホームページ(http://www.famic.go.jp/)の企業相談の専用フォームからお問い合わせしてみてください。
【食品表示に関する主な資料】
・知っておきたい 食品の表示 平成19年7月版 (厚生労働省・農林水産省・公正取引委員会)
・食品品質表示の早わかり 平成19年7月版 (農林水産省・JAS協会)
・加工食品に関する共通Q&A(第1集) (厚生労働省・農林水産省)
・加工食品に関する共通Q&A(第2集:期限表示について) (厚生労働省・農林水産省)
・食品表示に関する共通Q&A(第3集:遺伝子組換え食品に関する表示について) (厚生労働省・農林水産省)
・アレルギー物質を含む加工食品の表示ハンドブック (厚生労働省)
・アレルギー物質を含む食品に関する表示Q&A (厚生労働省)
・遺伝子組換え食品に関する表示Q&A (厚生労働省)
・食品の表示期限には2種類あります (農林水産消費安全技術センター)
・食品に栄養表示をするときは・・・ (東京都福祉保健局)
・原料の産地が表示される食品がぐ~んと広がります (農林水産省・食品流通構造改善促進機構)
・流通業者のための食品品質表示制度の手引とQ&A (食品流通構造改善促進機構)
・もう許さないうそ表示(平成14年JAS法改正) (農林水産省・食品流通構造改善促進機構)
・だから安心!景品表示法 (公正取引委員会)
・よくわかる景品表示法と公正競争規約 (公正取引委員会)
・健康増進法上問題となるインターネット広告表示 (厚生労働省)
・製造所固有記号に関する手引き(Q&A) (厚生労働省)
【JAS法・品質表示基準関連】
■JAS法とは
■一般的に適用される品質表示基準
生鮮食品品質表示基準
加工食品品質表示基準
遺伝子組換え食品に関する品質表示基準
■個別の生鮮食品に係る品質表示基準
玄米及び精米品質表示基準
水産物品質表示基準
しいたけ品質表示基準
■個別の加工食品に係る品質表示基準
・食料缶詰及び食料瓶詰
農産物缶詰及び農産物瓶詰品質表示基準
畜産物缶詰及び畜産物瓶詰品質表示基準
調理食品缶詰及び調理食品瓶詰品質表示基準
・飲料
果実飲料品質表示基準
炭酸飲料品質表示基準
豆乳類品質表示基準
にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準
・食肉製品及び魚肉ねり製品
ベーコン類品質表示基準
ハム類品質表示基準
プレスハム品質表示基準
混合プレスハム品質表示基準
ソーセージ品質表示基準
混合ソーセージ品質表示基準
チルドハンバーグステーキ品質表示基準
チルドミートボール品質表示基準
魚肉ハム及び魚肉ソーセージ品質表示基準
特殊包装かまぼこ類品質表示基準
風味かまぼこ品質表示基準
・穀物加工品
乾めん類品質表示基準
即席めん類品質表示基準
生タイプ即席めん品質表示基準
マカロニ類品質表示基準
凍豆腐品質表示基準
パン類品質表示基準
・農産物及び林産物加工品
農産物漬物品質表示基準
トマト加工品品質表示基準
ジャム類品質表示基準
乾しいたけ品質表示基準
・水産物加工品
うに加工品品質表示基準
うにあえもの品質表示基準
乾燥わかめ品質表示基準
塩蔵わかめ品質表示基準
削りぶし品質表示基準
煮干魚類品質表示基準
うなぎ加工品品質表示基準
・調味料
ドレッシング及びドレッシングタイプ調味料品質表示基準
食酢品質表示基準
風味調味料品質表示基準
乾燥スープ品質表示基準
ウスターソース類品質表示基準
しょうゆ品質表示基準
みそ品質表示基準
めん類等用つゆ品質表示基準
・油脂及び油脂加工品
食用植物油脂品質表示基準
純製ラード品質表示基準
マーガリン類品質表示基準
ショートニング品質表示基準
・その他
レトルトパウチ食品品質表示基準
野菜冷凍食品品質表示基準
チルドぎょうざ類品質表示基準
調理冷凍食品品質表示基準
■個別の加工食品で原料原産地表示が義務づけられているものの品質表示基準
野菜冷凍食品品質表示基準
農産物漬物品質表示基準
うなぎ加工品品質表示基準
削りぶし品質表示基準
■食品表示Q&A
・生鮮食品
生鮮食品品質表示基準Q&A
畜産物の原産地表示Q&A
玄米及び精米品質表示基準Q&A
・加工食品
加工食品品質表示基準Q&A(第1集)
加工食品品質表示基準Q&A(弁当、惣菜関係)
加工食品品質表示基準Q&A(原料原産地表示)
加工食品品質表示基準改正(わかりやすい表示方法等)に関するQ&A
■食品表示ガイドライン
食品期限表示の設定のためのガイドライン
魚介類の名称のガイドライン
生鮮魚介類の生産水域名の表示のガイドライン
刺身盛り合わせの原料原産地等表示自主指針
豆腐・納豆の原料大豆原産地表示に関するガイドライン
外食の原産地表示ガイドライン
特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
【東京都食品表示リーフレット:食品衛生実務講習会教材】
・生鮮食品編(魚介類編、食肉編、野菜・果物編)
・加工食品 基本編
・加工食品編(菓子類)
・加工食品編(豆腐類)
・加工食品編(弁当・そうざい・調理パン)
以上、リストが長くなってしまいましたが、これもわかりにくい法律のなせるワザ。
食品表示がこれ一つですべてOK!という資料を心待ちにしているのですが...、なかなか難しそうです。
なお、東京都をはじめ、各都道府県では条例で独自のルールを決めていることもありますので、必要に応じて所轄の窓口にて問い合わせて下さい。
次回以降のレポートでは以下のような内容をお伝えしたいと思います。(※ただし掲載時期は未定)
・表示の参考となる書籍・ウェブサイトの紹介 → わかりやすい食品表示をめざして(その2)
・期限設定、期限表示についての情報 → わかりやすい食品表示をめざして(その3)
【01 食品部会】
2007-12-03
食品衛生講習会in首都圏センター
11月28日、らでぃっしゅぼーや(株)首都圏センターにて衛生講習会を開催しました。
今回は、首都圏センターとRadixの会とのコラボ企画です。
北川センター長、加藤さん、ご協力ありがとうございました!
お招きした先生は、元東京都職員の吉田義夫さん。
東京都各所の保健所・都衛生局・食肉衛生検査所などでご活躍された後、現在は東京都食品衛生協会などで講師をされています。(実は私も吉田先生の食品衛生責任者の講習会を受講しています)
吉田先生を一言で説明すると、気骨あるサムライです。
現役時代は、上司と喧嘩しながらも現場にとって良いと思うことをご指導され、数々の武勇伝もお持ちです。
さて前置きはこれぐらいとして、当日の講習会の様子について報告します。
吉田先生の昔話・裏話は、実例に基づいていることもありとても興味深い内容です。先生のお話を箇条書きで書き出しましたが、キモとなる事例は面白いのですがちょっと過激な点もあり一部除いてあります点ご容赦ください。
また下記よりPDFファイルとして当日資料を見ることができますので各自ご活用ください。
【ポイント】
・食品を扱う場合には、一人一人が危機管理を意識することが大切
・今年は食品問題が多発したが、食品衛生上の問題は少なかった。ほとんどが表示等の問題
・食品の安全・安心というが、最近の問題は安心面がクローズアップされている
・食品行政にはいくつもの省庁が関わっているため縦割り行政の弊害が大きい
・食品に関係する法律として、食品安全基本法、食品衛生法(厚生労働省)、JAS法(農林水産省)、不当景品類及び不当表示防止法(公正取引委員会)、不当競争防止法(経済産業省)などがある
・法律には「当たり前」のことが書かれているだけ
・食品衛生はできて当たり前、今は衛生プラスアルファの時代(例:減塩やカロリー表示等)
・食品とはすべての飲食物をさす(ただし医薬品と医薬部外品を除く)
・食品衛生法5条・6条違反でも前科はつかない。戒めのためのお咎めをうけるのみ(例:スピード違反をしても罰金および点数は減るが前科がつかないのと同じ) ただし食品衛生法に違反して保健所より改善指示が出たのにもかかわらず守らない場合には保健所が告発して前科がつくこともあり。具体的には営業者に対する行政処分(廃棄処分・許可の取消・営業の禁停止・改善命令)に従わない場合など
・タレコミ、通報などによる取締も多かった(例:トド肉を学校給食に...、群馬サファリパーク行きの死亡牛が途中で人用に化けた...等々)
・「基準」とは最低条件のこと
・昨年までJAS法を管轄している農水省はほとんど現場に出てこなかった。しかしペコちゃん事件で、俄然とやる気になり今に至っている
・消費期限は原則一週間以内に食べなくてはならないもの。ただし行政指導で期限は7掛けをしなくてはならないのでおおむね5日以内に消費しなくてはならないものは「消費期限」とし、それ以上の場合は「賞味期限」
・賞味期限が切れても食品衛生上は問題ない。ただし風味は劣化する(※賞味期限も実際の7掛け)
・営業者は許可施設ごとに食品衛生責任者を最低1名おかなくてはならない
東京都では条例により
(1)食品衛生責任者の設置義務
(2)管理運営要綱の作成
(3)従事者の衛生教育 などの規定が設けられている
・所轄の保健所をうまく活用しよう(不明な事はわからないままにしておかないで、まずは聞いてみること。知らないままで放置しておくと火の粉が降りかかってくることがある)
・腸チフスやサルモネラは永久保菌者がごく稀にいる。永久保菌者は菌がとれないため、保健所が一生マークする。永久保菌者は時々排菌して、集団感染させてしまう事件があった
・O157は集団発生の場合は食中毒、単発だと疾患(感染症)として扱われることが多い
・よく噛んで食べることは食中毒予防につながる。よく噛むで食べると食物中の食中毒菌が胃酸で死滅しやすくなる
・食中毒になるまでの潜伏時間は覚える必要はない。条件により幅がありすぎる
・細菌性食中毒を予防するために調理場はドライを指導していたが、ノロウイルスの場合は乾燥させないほうが良いと言われているので保健所の指導で困っていることも
・微生物による食中毒の予防(予防三原則)
(1)清潔(微生物を食品につけない)
(2)迅速または冷却(微生物を増やさない)
(3)加熱(微生物を殺す)
・洗浄は汚れを落とすこと、消毒は菌を殺すこと
・大坂の学校で大規模なO157食中毒事件が発生し大騒ぎしたことがあったが、実はでなかった学校が2校あり。すべて同じ食材(貝割れ大根)だったが、ほとんどの学校は洗って根を切って持ってこさせたまま盛りつけていた。2校は念のため上記の貝割れ大根を次亜塩素酸ナトリウムをいれた水で洗浄し、さらに水洗いをして出していた。
食品衛生については念には念をいれることが大切
・健康管理は個人個人で確立することが必要(できるだけ健康診断をうけるのがよい)
※食品衛生講習会in首都圏センターの当日資料は下記よりPDFファイルでダウンロードできます。
【06 書籍・サイト紹介】
2007-12-01
これから食えなくなる魚
日本の食卓から魚が消える!
ショッキングなタイトルですが、これは今年出版された
「これから食えなくなる魚」という新書に書かれている一文です。
タイトルからしてB級本かと思われたかもしれませんが、著者は漁業の専門家であり、クジラやマグロ問題では日本の顔となって世界の強豪たちと舌鋒鋭く戦ってきた小松正之氏その人です。
世界の漁業資源はもちろん日本の水産業についても知り尽くしている著者が、日本漁業や日本の食の先行きをあんじて警鐘を鳴らしているのです。業界のヒーローであるはずの小松氏が、やむにやまれぬ思いで日本の水産業の問題点を指摘するのだから発言の重みと説得力が違います。(とても読みやすい本です。新書ということもあり、早ければ数時間で読了できます)
今のような乱獲を続けていると、近い将来、世界中の海から魚が消えてしまうという論文が科学雑誌『サイエンス』に掲載されたのはつい最近のこと。先の衝撃的なタイトルもあながち嘘ではありません。
今でも世界一魚を食べているにも関わらず、海の中のことをよく考えないまま金に任せて水産物を買いまくっている日本人。一方で、日本の漁業・水産業界そのものも構造的な問題を抱え硬直化したまま。小松氏は従来のやり方では日本の漁業・水産業には未来がないと断じます。
先日のお魚会議でも業界を取り巻く課題や水産資源問題などの話題が多数でました。会議では課題・問題を解決するよい案までたどり着きませんでしたが、この本には(現場の方にとっては少々耳のいたい)提案・提言なども盛り込まれています。お魚関係の生産者はもちろん、水産以外のRadix会員、らでぃっしゅぼーや生産者、さらには会員さんにも読んで頂きたいと思う一冊です。(短時間で魚の今と将来を知る好著ですよ)
最後に、小松氏の魂の叫びとも言える一文を抜粋して本の紹介を終わりたいと思います。
「漁師が目先の損得で行動してはいけないのと同様、消費者も単に安い魚を食べていれば幸福になれるというものではない。日本人の共有財産を『消費』するのではなく、将来にわたって大切に育てていくことこそ、われわれの食にも、水産業にも、子々孫々の健康のためにも、とても大切なのである」
書名:これから食えなくなる魚
著者:小松正之
価格:740円(税別)
出版社:幻冬舎
■目次(※第一・五章のみ詳細な目次を掲載)
第一章 日本の食卓から魚が消える?
2048年、海から魚が消える?
75%は、もう獲ってはいけない魚
世界は空前の魚食ブーム
日本の漁獲量は世界一から第六位に
世界の漁業生産量は事実上、頭打ち
主要漁場を失った日本とロシア
外国に買い負けしている日本の商社
日本は注文が細かく売りにくい相手
すり身の多食も輸入の障害に
魚は「庶民の食べ物」ではなかった
「マグロを安く食べたい」などナンセンス
第二章 日本の漁業は倒産状態
第三章 マグロはいつまで食べられるのか?
第四章 この魚はいつまで大丈夫?
第五章 魚は国民の共有財産
日本の食卓から魚が消える日
早い者勝ち方式が乱獲を招いた
世界の主流はIQ方式とITQ方式
アメリカですら自由競争を制限
日本の水産予算の三分の二は公共事業
問題はあるが成果も大きいITQ方式
民法上、魚は漁師の所有物
海の憲法は「魚は人類共有の財産」と明記
漁業権のルーツは秀吉の海賊対策
自由に釣りやダイビングを楽しめない理不尽
養殖・定置網の営業も排他的
新規参入を促して国際競争力の協会を
値段だけで選んではいけない
日本の魚を守る買い方、食べ方を
【02 水産部会】
2007-11-27
これがお魚会議だ!(お魚会議in東京開催速報)
日本各地より28団体・33名のメーカー・生産者さんが池袋に大集合。
番外編なのにこれほどお集まり頂いたのは、らでぃっしゅぼーや水産チームを筆頭とするチームOsakanaの団結力のたまものです。
前半は、らでぃっしゅぼーや(株)MD部からの報告。
水産チームの吉田さん・伊藤さん・鈴木さんより、ギフトと年末スケジュールの再確認のお話です。

休憩のあと、Radixの後藤事務局長より、日本や世界の水産資源問題や国内の魚離れに関する話題提供。
「皆さんが元気でないと、らでぃっしゅぼーやも元気がでない。仕入れと取引先が面白いことができればいい。事務局は今ある問題を共有し、皆さんの活動を支援していきたい」
「お魚会議では不満や愚痴を言うよりも、ただやるだけです。なにかやらないとむなしい、悲しいですよね。これから1時間半、何ができるか、何をやるかという話をしていただきたい」と参加者に檄を飛ばします。
後藤事務局長の後、高橋理事にバトンタッチ。
「参加者の皆さんに唯一共通しているのは海のものを生業としていること。世界の水産物は枯渇しつつある。日本では魚離れになっているが、世界を見ると魚に集中しはじめている。石油が武器になった時代から食糧が武器になる時代へ。皆さんの意見を頂戴しながら、今後のお魚会議のテーマを検討していきたい。小さな事からでも一歩一歩始めていきたいのでご協力お願いします」
そして、高橋理事よりアグレッシブなご意見も。
「一番興味あるのは鯨。以前から鯨の軟骨の粕漬けもつくっている。人間の食べる魚の3から5倍の魚を鯨が食べている。南氷洋にはミンク鯨を76万頭確認されている。この76万頭というのは年間2000頭のミンク鯨を100年間とり続けても枯渇しないほどの数字。日本の食文化をなんとかしたいと思っている」
高橋理事の話を皮切りに、参加者全員からご意見がでました。
すべてを紹介しきれないので、一部のみご紹介します。
「温暖化の影響か、スズキがあがらなくなってきている。Radixの会で業者間の原料調達ができるようになればいいと思う」...(大商水産の新本さん)
「油が高く、鰹もなかなか高く売れない。原料高で製品安、苦しい状況。漁船経営で見ても原油高で漁船も減ってきている。カツオが食べたくても釣る船が少ない。原料確保がかなり厳しくなってくる」...(明神水産の明神さん)
「カツオ船は廃船が続いている。一昨年はかなり廃船した。油高、乗り手がいない、相場が安いということで釣りにいくたびに赤字。一方、廃船した途端に鳥インフルエンザ・BSEの影響で世界的に魚の需要が高まっている。カツオの安定供給のため、らでぃっしゅぼーやでカツオ船をぜひ一隻持ってほしい。また捕鯨の解禁をしてほしい。個人的に鯨が諸悪の根源と考えている」...(タイコウの稲葉さん)
「チリメンは春と秋の2回漁があるが、今年の秋は漁が見えない。気候異常なのか、漁が全然なかった。また原油が高いので獲れるかどうかわからない状況では漁にでれない現状」...(三重県漁連の中村さん)
「宍道湖の農薬問題。シジミに農薬残留があると消費者イメージができてしまうとぬぐいがたい。水産だけでがんばるのではなく地域全体で取り組まないとどうしようもない。島根県に問い合わせても県の動きはとても遅い。業者があつまっても次に進まない状況。どうにかしなければならない焦りだけがつもっている」...(渡辺水産の渡辺さん)
「若手で魚をさばける友人が一人もいない。魚は料理されない時代を迎えるのかなと思う。学校でも魚に触れる機会がない。小中学校で魚に触れる機会がもっとあれば良いと思う」...(千倉町南部漁業販売の山本さん)
「釣りをして帰るとうちの子供は寝ていても起きてくる。魚が大好き。食育がきちんとできている。30代のご両親に、魚を美味しく食べられる料理をここにいる全員で商品化できればこれからも魚を食べていただけると思う」...(鹿禄の上原さん)
「魚離れの件、去年から地元の生協および一般市民対象にお魚さばきましょう、干物教室を去年より5回やっている。うれしいことに4~5歳の子供がさばいてくれる、若い奥さんもさばいてくれる。すぐに出刃包丁を買いに行った、子供が魚を食べるようになったとの喜ばしいお便りもあり。魚を食べていただくために地場地場で企画を考えてはどうか」...(小倉水産の小倉さん)
「魚離れというけれど自分の子供のことをまず考えてみて頂きたい。(朝食にパンがあたり前になってきたなど)食事から考えて活動したらどうか。魚が高騰している、重油が高いということもあるが、まずは基本から考えていくことによって一つ一つ解決していくことができると思っている」...(別所かまぼこ店の竹並さん)
「商品を持ち寄って展示会・意見交換できる場がもてるといい」...(阪神低温の近藤さん)
「展示会の提案、九州の生協さんでもそのような事例があり。業者だけで試食会などもやってかなり参考になった」...(クルメキッコーの坂本さん)
「テーマについては、サンマの時期はサンマ、アジの時期にはアジの話しをしましょうとか、どうやったら皆に食べて頂ける形にしていけるのか、浜も加工も流通も一緒になって考えてはどうか。来年はそういう会議にしたい」...(渡辺商会の渡辺さん)
【06 書籍・サイト紹介】
2007-11-21
食中毒予防必携(第2版)
食品衛生のバイブルとなるか!?
「食中毒予防必携(第2版)」が日本食品衛生協会より発売されました。
今年度のRadix食品部会の活動キーワードの一つは「食品衛生」です。私も食品衛生の書籍をいくらか読んできましたが、今回発売となりました「食中毒予防必携(第2版)」はおすすめです。
A5版・542ページと辞書並みの厚さですですが、その分食中毒の原因となる微生物・化学物質・自然毒・寄生虫など必要にして十分網羅されています。 自治体や保健所、食品衛生業務に携わる方々向けのバイブルといったところでしょうか。
調べ物をする場合、ネットで十分と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、体系的に調べたい、科学的に裏付けされた内容をしっかり学びたい場合には、ネットだけではどうしても物足りない・不便と思うことがあります。
そんな時、この一冊が身近にあると便利だと思います。
多少値も張りますが、持ってて良かったという安心感を得るには安いかも!?
(※ちなみに税別5千円です。個人的にも買おうと思っているところですが、まずは図書館で借りてきて読んでいるところです。もっと安くなればありがたいのですが...。私と同じように図書館などで内容を確認してからご購入を検討されるのも一案です)
食中毒予防必携(第2版)に関心ある方は下記の食品衛生協会のウェブページをご参照ください。(※注文も可能です)
http://shokuei.open365.jp/Products.74.aspx
■目次
Ⅰ 食中毒総論
1 食中毒概論
食中毒の変遷、食中毒処理手続きに関する法令上の規定、食中毒の病因物質、食品からみた危害要因、食中毒の予防・対策他
2 疫学調査概論
疫学調査の概念、調査方法、調査事例
Ⅱ 食中毒各論
A 微生物類による食中毒
1 細 菌
サルモネラ、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、腸炎ビブリオ、
腸管出血性大腸菌、下痢原生大腸菌、ウェルシュ菌、セレウス菌、
エルシニア、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ、ナグビブリオ、
リステリア・モノサイトゲネス、その他の食中毒起因菌、
経口感染症起因菌、人獣共通感染症他
2 ウイルス
ノロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、ロタウイルス他
3 真菌・カビ毒
アスペルギルス、ペニシリウム、フザリウム、カビ毒他
4 原虫・寄生虫
クリプトスポリジウム、赤痢アメーバ、アニサキス他
B 化学物質等による食中毒
1 汚染化学物質等
メチル水銀、カドミウム、ヒ素、ダイオキシン類他
2 食品添加物
ニコチン酸、亜硫酸塩類他
3 その他
油脂の変敗、ヒスタミン、放射線汚染物質
C 自然毒による食中毒
1 植物性自然毒...毒きのこ、植物毒
2 動物性自然毒...フグ毒、その他の魚毒、貝毒
資料:食中毒処理要領、関連通知他


