【01 農産活動報告】
2010-06-29
九州ブロック会議 報告
らでぃっしゅぼーや・Radixの会 九州ブロック会議
日時:2010年5月28日 09:00~12:00
会場:長崎県南島原市 原城温泉 真砂 会議室
参加者:38名(スタッフ含む)
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2010年5月28日、長崎県南島原市の原城温泉真砂にて、らでぃっしゅぼーや・Radixの会 九州ブロック会議が開催されました。その会議の概要を報告いたします。らでぃっしゅぼーやの報告、説明を中心として、Radixの会からは活動報告などがされました。
開会の挨拶
昨日はお疲れ様でした。今までは小祝塾などの技術を学ぶ勉強会を中心にしてきましたが、今回は農業経営セミナーを開催しました。その経営セミナーに関してですが、Radixは生産者の経営にまで細かく口出しするのか、とマイナス面で捕らえる人も中にはいますが、そうではありません。小祝さんの勉強会も、らでぃっしゅぼーやとの付き合いも、ひとつの経営と捉えてもらいたいと思います。そして、収量をあげて、無駄を省いていって利益を上げていただきたいというのが僕らの願いであり、それによって結果的に後継者が育つということに寄与していきたいということで、今回こういった勉強会を開きました。
ブロック会議では今回は農産の話を中心にしますが、後半は水の子会の上村さん中心に生産者の仲間同士で意見交換できればと思います。
今日はらでぃっしゅぼーやからの話を中心にしますが、後半はRadixの会副会長を務めてもらっている上村さんを中心に、来年の活動に向けて意見交換ができたらなと思います。
あと、今宮崎県で口蹄疫の被害が出ています。ブロック会議にも宮崎有機農業研究会は本当は2,3名くる予定だったんですが、知ってのとおりとてもそんな余裕の無い、厳しい状態であるということでした。そんな状況なので、Radixの会でも何か支援していこうと思っています。その情報発信もしていきたいと思います。
有意義な会議にしたいと思いますので、よろしくお願いします。
・上村副会長より
皆さんは小祝塾を中心に勉強してきて技術的には高まってきている。それに経営が加われば鬼に金棒、安定した経営にもっていけるのではないか、そうなってほしいということで経営の勉強会を開催させていただきました。
これが一年に一回、最初で最後の勉強会、ブロック会議なので無駄なく有意義なものにしていただきたいと思います。
らでぃっしゅぼーやがあってこのRadixの会がある、というのはまあ当然のことでありますが、昨今の不況でらでぃっしゅぼーやの方々は売り上げを維持し、伸ばすために大変な苦労、努力をされています。らでぃっしゅぼーやの方々が、生産者がつくった野菜やお米を売るために必死で努力してくれている、そのおかげで農産物が売れているという現実があるわけです。その営業のことを考えると、我々生産者が安全でおいしい物をつくることが、会員さんを増やして退会も減らす手段のひとつとなると思います。そういうお互いに協力して生きていく、という関係が今後ますます重要になっていくと思います。
これかららでぃっしゅぼーやの森﨑さんから話がありますが、らでぃっしゅぼーやの苦労・努力を念頭に置いた上で、聞いていただきたいと思います。
1.販売状況の説明
らでぃっしゅぼーやの青果物の売り上げではぱれっとが主力である。そのぱれっとをお客様の要望に合わせてリニューアルしてみた。お客様の声としては、同じ野菜が続く、嫌いな野菜がある、珍しい野菜にレシピをつけてほしい、量が少ない、一人用がほしい、普通の野菜がほしい、季節の野菜がほしい。などなど
そこで、改善点として以下のものをあげた。
結果、お客様の反 応は上々で、受注数も伸びてきた。今後も会員さんの意見を反映できるよう、生産者の皆さんと相談していきたい。
2.食味検査
去年実施した食味検査は、バナナ、イチゴ、ジャガイモ、とうもろこし、にんじん、トマト、モモ、かぼちゃ、ミカン、りんご
今年も去年と同様の検査を実施予定。
なかなか皆さんもほかの産地の物を一挙に食べることはないと思うので、依頼があれば、是非協力していただきたい。他の生産者が作ったものとどんな風に違うのか、他者がどういう風に評価しているのかを見ていきましょう。すぐにほかの人がどのように感じたかレポートもお返しします。普段から、ほかの生産者のものや、街中で売られているものを食べ比べてみてほしい。
3、禁止農薬の改定
4、会員さんからの声の紹介
・ 上村さんのレンコンがおいしい。
・ カットキャベツも、半分にカットされて味が落ちているかと思ったけどおいしかった。
・ 野菜の旬がわかり、子供の食育にもなった。
・ 青果物がとてもおいしい
・ 子供とジャガイモ掘りに参加してから、子供がジャガイモを残すことがなくなった。
・ 口蹄疫の被害が心配。
5、会員SCの日々の会員さんとのやり取りを、らでぃっしゅぼーや農産課スタッフがわかりやすく実演。
Radixの会活動報告
・ 2009年活動報告
・ 今年度農産部会活動予定
ブロック会議、会員SCとの交流、カリスマ塾、他勉強会、海外視察
・ 生産者から事務局運営への要望
などの報告がされました。
後藤
・ 今までは集まりやすい熊本中心にブロック会議を開催してきたが、たまには今回のように長崎なり宮崎なりほかのところでもやっていきたい。
上村
・ Radixの会は皆さん会員の会なのだから、会員の意見を聞いて反映させていくのが基本です。皆さんも大いに意見を出してほしい。私は九州ブロック代表の役員として農産部会など様々な会議に参加していますが、できるだけ皆さんの意見も持ち込みたい。そしてそこで決められたことを皆さんと共有して、生産者同士で情報の共有化をしていきたい。そうやって情報・意見を出し合っていけば、よりよいRadixの会にできるんじゃないかと思っている。
・ また、Radixの中で会員をサポートする動き、分析機器購入や、勉強会への助成、もあるので積極的に活用してほしい。
・ 最後に、今問題になっている宮崎県の口蹄疫。宮崎にはRadixの仲間もいる。身動きの取れない厳しい状態で、さらに今後のこともどうするのかと心配している。口蹄疫の問題だけではなく、こういった災害が起こったときのためにRadixの仲間で助け合う保険があるといいんじゃないかと思う。それについてはまず九州の皆さんのそういったことに対する考えを聞かせていただいて、それを集約してRadixに提案したい。Radixの皆が安心して農業をできる制度を何らかの形で作っていくべきだと思う。
後藤
・ 宮崎有機農業研究会は野菜中心だが、周りの農家はみな廃業とか学校閉鎖で非常に厳しいようだ。支援については、義捐金として宮崎有機の代表者に送りたいと思う。今回の九州ブロック会議でひとつ残念だったのが忙しい時期にあたってしまったこと。もっと多くの人で集まって交流の輪を広げて生きたいと思っている。次回は沖縄でブロック会議をしたいという意見も出ているがどうだろうか。
上村
・ ブロック会議は九州で開催されてきたので島のほうに住んでいる方には何かと不便だった。公平性を見て、次回沖縄で開催するというのは賛成。
後藤
・ 沖縄でほぼ決定ということで。7月中旬~8月上旬ごろに泊りがけでの開催を検討したいと思います。今日は、どうもお疲れ様でした。
Radix事務局 高橋
【01 農産お知らせ】
2010-06-28
◎20年に及ぶ自然農業の集大成!わかりやすい本が出ています。 後藤和明
Radixの生産者も活躍しています自然農業の集大成の本が刊行されました。
かなり具体的な解説と生産者のメッセージが掲載されています。
93年から現代農業を通して全国に広がった自然農業、多くの生産者が天恵緑汁や土着微生物の培養さらに基本講習での趙先生の講演・・・懐かしい方も多いと思います。
ぜひこの機会にご利用ください。直接申し込んでください。
右記案内参照!http://shizennougyou.com/
『はじめよう!自然農業』
姫野 祐子 (著, 編集), 趙 漢珪 (監修) 出版:創森社 価格:1890円(税込)
事務局長姫野さん、 さすがですね。
粘り強く250ページの本の発行お疲れ様でした。
らでぃっしゅぼーやにも、庄内の野菜や果物、肥薩の柑橘、千葉のトマト他多くの作物をいただいています。また新田九州男さんには2回ほど柑橘の勉強会を開催しました。
http://www.radix-jp.org/nouchiku/01/index_3.html 参照ください。
※内容は「自然農業の考え方と技術特徴」「資材の作り方・使い方」「作物ごとの栽培と基本資材使用法」です。カラー解説もこんな形で掲載されています。
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※最後に「地域風土に根ざした自然農業の実践」 と題して、泉精一さんや肥薩の中川泰晴さん、山形の志藤正一さんや小関恭弘さんのコメントが載っています。
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※自然農業事務局長姫野さんたちも元気に勉強会を開催しています。
お互い刺激しあいながら栽培技術の技術を向上していきましょう。 http://shizennogyo.blogspot.com/
【01 農産お知らせ】
2010-06-28
北陸以西・稲作技術者意見交換会開催のお知らせ
8月5日(木)~6日(金)、北陸以西・お米勉強会を開催します。
できるだけ多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
※昨年のお米勉強会の概要は → こちら
Radixの会農産部会では8月5日~6日にお米勉強会を開催することになりました。今回の勉強会では栽培技術の意見交換を目的として、各団体の代表者、技術指導者の方を中心に圃場視察と話し合いを企画しています。千葉、茨城の産地を見学し、昨今の低温障害への対策や除草について意見交換をし、少しでも改善につながればと思っています。お忙しいところかとは存じますが、皆さんの参加をお待ちしております。
○テーマ:①低温障害への対策、②除草対策、③疎植と収量 など
・日時:2010年8月5日(木)12:00 ~ 6日(金)12:00
・会場:千葉県香取市佐原イ211 佐原中央公民館 3F 第3研修室
・宿泊:千葉県香取市小見川47 丸山旅館
・費用:宿泊費(1泊朝食つき) 5000円、 懇親会費3000円
○集合場所:佐原中央公民館ロビー、12:15集合
○概要
8月5日(木)
12:30~14:30 圃場見学 佐原自然農法研究会、水郷おみがわネットワーク
15:00~17:00 意見交換会(公民館)
18:30~21:00 懇親会(旅館)
8月6日(金)
09:00~11:30 圃場見学 あゆみの会
12:00 会場にて解散、午後からは観光を予定しています
備考:会場からの移動にはマイクロバスを使用します。
参加者の方々の車は2日間、佐原中央公民館に止めておくことができます。
申込〆切: 7月15日(金)
お問い合わせは・・・
Radix事務局(TEL:03-4334-3067、FAX:03-43344-3089) 成田・高橋まで
【01 農産活動報告】
2010-06-24
草枕グループを見学してきました
山道を登りながらこう考えた。
この一文から始まる夏目漱石の「草枕」が執筆された場所、熊本県玉名市天水町へと行ってきました、研修生の高橋です。私も車で山道を登っていましたが何も考えてはいませんでした。きっと車の運転のせいで何か考える余裕が無かったんでしょう。
ここ天水町に来たのは別に漱石が好きだからとか、自分探しとかではなく、この場所でミカンを作っている草枕グループに見学に行くためです。というのもこの草枕グループの右田利香さんは私の前の年にRadixの会で研修をしていた先輩なのです。是非見に行きたいといったところOKが出たのでこうして熊本へ来る次第となったわけです。右田さんの家に到着し、事務所に入って今のミカン栽培の様子などをお話していただきました。
正直に言うと私はミカン畑なんてものは見たことがなかった。昔から好物だったので毎年冬になると食べていましたが、畑は一度も見たことが無い。ただ一度風のうわさで聞いたことがあったのです。何でもミカン畑にはモノレールが走っているらしいということを。見たい、できれば乗りたいと思っていました。そして右田利香さんの兄、右田忠利さん(右田家の長男で、跡継ぎです)に聞いてみたところ、「うちにはないよ」とのこと。悲しくなりました。
草枕グループの事務所の中でいろいろお話を聞かせてもらいましたが、そこで初めてらでぃっしゅのみかんジュースの原料が草枕グループ他、九州の産地のものだと知りました。とてもおいしいんでお勧めです。
しかしミカンもつらいことが多いみたいです。私は米農家に生まれたもので、米作りが一番つらいんだと信じてました。ミカンは消費が落ちてきていて、それを補うために新品種やブランドを作ったり、加工したりと努力しているそうで……あれ、米とあんまり変わらないんじゃないの、とも思っちゃいました。
さらに他にも虫害が大きいこと、果樹であるため品種の転換に時間がかかることもあるそうです。特に虫はゴマダラカミキリがひどく、木の幹に穴を開けて入り込んで木が衰弱してしまうとか。そしてそれを殺していくと…。グロいですよね。
そんな話をした後で、いざミカン畑へと出かけることに。車に乗り込み畑へ向かうのですが、ミカン畑に着いてみると凄く高い。山の上なので急斜面でさらには蛇が出るから気をつけろとまで言われる、恐ろしい場所でした。そう言ってみたらまだましなところに案内したと言われてしまいました。
見渡す限りのミカン畑なのですが、特に蛇もカミキリムシの姿も見えないので聞いてみると、カミキリムシはちょうどこれから出始めるところだったらしい。ただ幼虫の開けた穴を見つけてくれて、そこに木の棒なり針金なりを差し込んで中の幼虫を防除するのだと教えてくれました。
カミキリムシの開けた穴。
ここから成虫となったカミキリムシが飛び立ちます。
そんな感じでいろいろ見せてもらったワケですが、最後に、冒頭の夏目漱石が熊本小天温泉で草枕を書いたとかいうのは忠利さんが教えてくださいました。私は全く知りませんでした。どうもありがとうございます。そして右田利香さん、見学したいといういきなりの申し出を受けてくださった秀利さん、幸子さん、ありがとうございました。
右から右田秀利さん、右田幸子さん、
右田忠利さん、右田利香さん。
【01 農産活動報告】
2010-06-24
南島原圃場見学レポート
5月末に行われた九州ブロック会議。その2日目にながさき南部生産組合、長崎有機農業研究会(長有研)の圃場視察にいってきました。南島原の圃場を4軒まわって見せていただきました。
最初は長有研の圃場を見学。
耕作放棄地を借り受けて、タマネギ、ソラマメ、インゲン、ジャガイモ、かぼちゃなどを栽培しています。耕作放棄地ということで、緑肥や堆肥をやっていても土作りがうまくいかず、暗渠もうまく機能しないため、まだなかなかいい作物ができていないそうです。特に今年は天候も悪く、思うような作型になっていないとか。 ![]()
周りは山に囲まれているので、虫や雑草への対策は 特に大変そうです。
見ると雑草だらけなのですが、これは除草できるんでしょうか…
右の写真は上のほうにもまだ畑があるそうで、はたして手は回っているのか。
この圃場は、新規就農者の研修、新規作物等の試験栽培の場であり、有機農業推進のモデルタウンにもなっています。今は研修生を4名受け入れ、会社ぐるみで指導をしています。
なるべく農薬は使わずに栽培しているため、どうしても虫などの被害は大きくなってしまいます。インゲンも虫に食い荒らされている。 通路、雑草側は特に被害が大きかったです。
次は同じく長有研の太田さんのミカン圃場を見に行きました。
8反のミカン畑で、年末年始にできる早生の川田みかん や、佐世保みかんを作っています。実をつけるのはまだまだ先の話。
昔は周りにミカン農家が20件ぐらいいたが今はもう4,5件しかいないそうです。皆やめていってしまった。
管理には農薬も使い、草刈は年に6回くらい。使用農薬はマッチ乳剤、アルバリン、モスピランなど。
肥料は自社製のボカシ肥料を使用しています。長有研では地元で材料を集めて肥料を作っているそうです。ここで使っているものの名前は長有研2号。
3番目はながさき南部生産組合の中村さんのメロン畑です。
アムスメロン、プリンス、スーパーイエロー、グランドールメロンなどを露地栽培で作っています。
きれいに実っているように見えましたが、今年は天候不順で玉太りが悪く、プリンスのように小さい品種は大変だそうです。着花後の低温が続いて、規格外(350g以下)が3割ぐらい出たりするとか。
病害虫で特に気をつけるのがべと、うどん粉、アブラムシの3つ。
運送はどこまで運べるのか、といった質問が出ましたが、なんと北海道まで行くそうです。メロンはそんなに持たない印象だったんですが、結構いけるものなんですね。
最後はながさき南部の金井さんのビニルハウスへ。金井さんはこの10aのハウスでミニトマトを作っています。見せてもらった品種はアイコというもの。細長くて先がとがっている風変わりなミニトマトです。普通のものよりも凄く甘かった覚えがあります。
基本的に肥料は有機肥料で作っていて、去年の反収は約7トン。目標は10トンです。
この地域は4,5年まえから黄化葉巻病が流行っていて、コナジラミが出る。3月ごろからその対策として農薬を使っているそうです。ミニトマトのほうが大玉や中だまのものよりも病気に強く、葉っぱがさらっとしていて風が通るみたいで、管理はしやすい。ネットは0.4ミリを使用していて、これならコナジラミは入らない。暑いときや、台風が来たときはファンをまわせば問題なし。と万全の体制でもって栽培している様子。事実、きれいでおいしそうになっていました。
成長したトマトを紐に引っ掛けて下にたらしています。最終的には15段くらいになるそうです。
水の管理は、畝は作らなくても、7~10日に一回の水掛だけでいいそうです。定植前には緑肥を打ち込んでから、鎮圧してビニルをかけることによって水分の蒸発を防ぐなど、工夫されています。そうして1ヶ月程度おいてから定植の直前にビニルをとって、潅水チューブを設置するそうです。
こうして4箇所圃場を見てまわってきました。今年は悪天候で育ちのよくないものも多くないのかも知れませんが、皆さんは生き生きとしていらっしゃいました。長有研には研修に来ている若者が4人もいましたし、まだまだ農業は元気にやっていけるのではないでしょうか。
それにしても九州にいったのにほとんど暑いとは感じなかったです。今年もおかしな天候が続くのかもしれません。これからは悪天候に合わせた栽培というのも必要になったりするかもしれないなんて思いました。
最後に、圃場を見せていただいたながさき南部生産組合、長崎有機農業研究会の皆様、どうもありがとうございました。


