ワザを極めよう!……農産畜産Blog このページでは、農産部会、畜産部会の技術向上についての活動、関連する情報を事務局より報告しています。

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【01 農産アンテナ】

2010-12-10

BMW技術全国交流会参加レポート

11月18日~20日に山形県米沢市で開催された、第20回BMW技術全国交流会に参加してきました。テーマは「まほろばの里・資源と人間の輪と技術が循環する地域システム創り」です。交流会は講演会が主であり、2日目には実際にBM技術を導入している牧場の見学もありました。

BMW技術というものは、「バクテリアの働きで、ミネラルバランスに優れた、水を作る」技術のこと。BMW技術は畜産の糞尿処理・堆肥化、農産物への潅水などに多く利用されています。


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講演ではBM技術協会の歴史や、様々な団体の取り組み・事例の発表がされ、この交流会の開催地、米沢でBM技術を利用した自然循環型農業に取り組む米沢郷グループ代表、伊藤幸蔵氏からも報告がありました。

伊藤氏は、米沢郷グループにおいてBMW技術は畜産では糞尿処理や自給飼料に、野菜や稲作では潅水などに、地域全体でも排水処理、生ごみの堆肥化と多くの場所で利用されていると語り、これからも地域や行政と共に持続可能な自然循環型農業に取り組んでいくと語りました。

2日目の視察では参加者の日程に合わせて6つものコースが用意されていた。私が参加したのは《ライスセンター→飼料工場→鶏舎→石切場》という視察コース。半日かけて回る盛りだくさんの見学になる。

 北澤氏
ライスセンターを案内してくれた
ファーマーズ・クラブ赤とんぼの北澤社長



まずはファーマーズ・クラブ赤とんぼのライスセンターを見学する。かなり大きなところだが、ここ以外にもライスセンターがいくつかあるそうだ。ここはライスセンターとしての機能だけでなく、資材や共同利用する機械の保管場所にもなっている。
主に作っているのは「ひとめぼれ」や「コシヒカリ」だけど最近は飼料米も増やしているとの説明があった。ここでできた飼料米や、米ぬか、モミガラは鶏舎や堆肥で利用されることになる。

次は米沢郷グループの飼料工場と鶏舎の見学。この飼料工場ではライスセンターから出てくる飼料米を加工して国産原料99%の飼料を作っている。栄養を補うために外国産の材料も入れないといけないそうだ。ちなみに飼料の自給率は10%未満。この飼料を作る際にもBMWが利用されている。
視察した鶏舎は実験鶏舎で、この小さな面積で新しい資材や育成法を試して、効果がありそうなら本格的に導入するそうです。今年もヒューマスベットという敷材を使って実験しており、効果が期待できそうだとお話ししていました。

最後の視察は高畠石石切場。高畠石は火山灰の堆積でできた石で、ケイ酸・カリウム・カルシウム・ナトリウムなどのミネラルが含まれており、粒が細かいため水に溶けやすいといった特徴があります。米沢郷グループではこの豊富なミネラルを農業に利用する方法を考えているそうです。
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左は実験鶏舎。中央で区切られていて、左右で敷材が違っている。右は石切場の様子。

ちなみに最終日の3日目には、らでぃっしゅぼーやの森﨑氏からファーマーズ・クラブ赤とんぼと共に取り組む「田んぼの生き物観察会」の発表もありました。

話を聞いていると、BM技術は大変効果的に思えます。ただ、その利用にはプラントの設置が必要だったり、一農家でできることではないようです。米沢郷グループのように畜産から稲作まで大きな規模で、さらに地域でもBM技術を活用するような方法が最もあっているように感じました。それはコスト面だけではなくて、BM技術を利用する畜舎の近くに道の駅が作られたという発表があったように、農業が地域に溶け込むことができるという点は特によかったです。BM技術の利用は循環型社会にもつながり、有用かつ環境保全を実現する技術としてより広く認められていくのではないかと思います。

 

(Radix事務局 高橋)

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【01 農産活動報告】

2010-11-12

第5回「めだかの学校」~新井塾~開催報告  圃場見学編

9月3日に群馬県長野原町にて、第5回「めだかの学校」~新井塾~を開催しました。講師は甘楽町有機農業研究会会長の新井俊春さんです。勉強会は北軽井沢有機ファミリーさんの圃場見学から始まり、後半は新井さんによる室内講義でした。
参加者は70名を超え、若い生産者にも多く参加していただき、大変盛況な勉強会となりました。その概要を報告します。

今回の『新井塾』は北軽井沢有機ファミリーの若手生産者より、「新井さんに自分達のところに出向いていただき勉強会をしてほしい。」という要望のもとに実現したものでした。まずはその若手生産者たちの圃場視察からの報告です。

【レタス圃場】
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最初に向かったのが清水明俊さんのレタス圃場です。
白黒ダブルマルチを使用して栽培されているレタスの品種はシニアとファイトです。
圃場では斑点細菌病・軟腐病などの病害が発生していました。
普通の年であれば避暑地として知られ別荘も多い軽井沢ですが、今年はこの北軽井沢でも異常気象で、気温は30度を超える日が続いたといいます。「8月にはほとんど雨が降らず、降るときにはバケツをひっくり返したようなひどい雨だった。」という清水さん。

そこで新井さんがアドバイス。
「出ている病気は軟腐病・斑点細菌病など、ほとんどが細菌による病害です。
細菌の繁殖による病害の場合、風や多雨により作物に傷ができてそこから菌が入ったり、根からの進入もあります。根から進入した場合には導管が侵されて内側から腐敗が進み、雨による土の跳ね上がりと共に傷口から進入した場合には、進入部分より腐敗が進行してしまいます。細菌の種類により軟腐病・斑点細菌病などの症状が発生するという経過です。細菌の繁殖の原因は余分な水、そして未熟な有機物が入っているかどうかです。また、レタスのすそ枯れ(下葉や株元が茶色くなる)などの場合、あれはカビ(糸状菌)による病害です。カビは未熟な有機物を圃場へ投入することにより繁殖が旺盛になります。」
「傷口から細菌が進入するのですから、植物自身の細胞が弱いわけです。症状が出ていないだけで、石灰の欠乏も多分あるんじゃないかと思われます。先日この圃場の土壌分析を見たのですけれども、石灰が過剰という結果でした。ですが石灰欠乏の症状が条件によっては出るんです。カリウム・チッソと石灰(カルシウム)のバランスなんです。雨が降ると水に溶けやすいチッソとカリウムが優先的に吸収されます。チッソやカリウムの吸収過剰は細胞間を離れさせて軟弱気味になるように作用します。細胞を強くするのは主に石灰ですが、石灰の吸収・移行が間に合わないために細胞間に隙間ができて軟弱になり、そのために傷口が治りにくく病気に感染しやすくなるという流れです。」

clip_image003そして、圃場で使用されていた白黒ダブルマルチについても一言。
「夏場の栽培で仕方ないのですが、白黒ダブルマルチは太陽光を透さないので、地温の上昇防止には大変効果がありますが、土壌内の水分が上層に浮きやすくなります。作物は水分がある部分に根を張りやすく浅根になってしまいがちで、土に細菌が繁殖している場合には根からも感染しやすいんです。光を透すマルチだと根が深く張りやすいので、細菌の根からの進入はしにくくなると思われるのですが…。」

【プラソイラー見学】
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次に、同じ圃場内でプラソイラーの実演を北軽井沢有機ファミリーの清水忠雄さんにしていただきました。
新井さん曰く ・・
「長年トラクターを使っていると、トラクターの重量でロータリーの爪が届かない部分が硬い盤になってしまいます。その下までいかに水を浸透させるかという目的でプラソイラーを使うんですけど、プラソイラーの先端部分が硬盤よりも下まで届けば効果がより増します。染みた雨水を硬盤の下に抜くようにするんです。深さはおよそ50センチくらいが目安です。」
「使ってない方は1年に2回、半年に1回くらいは使用した方がいいです。2年目からは1年に1回で十分です。それからトラクターでプラソイラーを引く場合は前におもりを付けた方がいいですね。私の場合はトラクターのバケットをつけて引いています。つけないと前が浮いてしまいますが、浮くぐらい深くしないと意味がないと思います。」

【キャベツ圃場】
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次にキャベツ圃場を見せていただきました、こちらも若手生産者の岩田さん。
「7月に播種をしていて、例年ならば9月に入る頃にはそんなに病気は出ませんが、今年は株腐れや軟腐が出ている。」といいます。

畑を見て新井さん ・・
「一目見てわかるのがカリウムの欠乏症状です。外葉のふちに出ています。全ての野菜に言えることですが、カルシウムの欠乏症状は比較的根から遠い葉っぱに出ますが、カリウムは根に近いところから出やすいのです。」
「このカリウム欠乏は豪雨の影響でも出やすくなります。チッソとカリウムは水に溶けやすいという話をしましたが、それはつまり流亡もしやすいということです。白黒ダブルマルチは土壌内の上部に水の層ができやすく、その結果作物が浅根になる。豪雨の場合には表層の水に溶けやすい養分が流されやすく、深部への浸透もしやすい。ですから水に溶けやすいチッソとカリウムが不足気味になる。特にカリウムは植物にとってチッソ以上に要求される成分なので、この圃場では欠乏症状が出てしまっています。」

「チッソを効かせるタイミングですが、キャベツもレタスも前半型です。外葉を大きく作り結球するときにはチッソが切れるような状態が望ましいです。ずっと後半までチッソが効きすぎていると結球する際に巻きが甘くなりやすく、石灰も吸収しにくくなります。そのような状態で収穫間際に雨が降ると“とろけ”が発生しやすくなる。後半に石灰を吸収させて硬く巻かせたいのであれば、前半にチッソを効かせて後半に切れるようにすると良いということです。結球野菜の巻きが甘く収穫後に傷みやすいのは、チッソが残りすぎているのが主な原因なんです。」

【堆肥場】
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北軽井沢有機ファミリーで作っている堆肥は牛糞堆肥で、C/N比は10程度。微量要素は畑に直接入れているので堆肥にはとくに入れていないそうです。表面に見える白いものが放線菌。 
新井さんのアドバスとして・・
「うちの場合はこの放線菌をより繁殖させるためにカニガラの粉末を入れるんですよ。発酵が始まる前にね。そうするともっとはっきり白い放線菌の繁殖が確認できます。放線菌が好む餌はキチン質ですので、カニガラ粉末を発酵と共に混入させるということです。土壌病害の主要なカビであるフザリウムやピシウムなどの細胞壁はキチン質でできているんです。だから放線菌が繁殖すれば土壌病害は減らせます。微量要素のFTEも混入させて堆肥と共に発酵させます。」
「それから堆肥のかたまりをもっと小さくしないと…。かたまりが大きすぎると中で未熟な部分が残ったまま畑に行ってしまうこともある。そのうえ生のチップのような物が含まれているのが大変気になります。前にこちらに打ち合わせに来た際に、清水君の堆肥にも同様なチップ状の物がありました。それらが圃場に入った場合に、有害なカビ(糸状菌)が土壌内に繁殖する最も大きな要因になります。」

圃場での新井さんの話をまとめてみると・・
①作物によりチッソの効かせどころと、ミネラルとのバランスを考慮した施肥体系が必要であること。
②作物にとって余分な雨水対策として、土の跳ね上がりを防ぐマルチの使用と合わせて、畝の高さや排水性を向上させるプラソイラーの有効利用が大切であること。
③堆肥製造にあたっては水分調整が重要であり、全体に空気がまわるような切り返しが必要となり、有効放線菌の繁殖を促進させること。堆肥内の未熟有機物は、土壌内で作物に害を与えるカビ(糸状菌)などの繁殖を促進させてしまうこと。

以上、短い時間内での圃場視察でしたが、作物の健全な栽培には大切な条件がいろいろ必要であることを改めて感じました。

(Radix事務局 高橋)

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【01 農産活動報告】

2010-11-01

稲作技術者意見交換会 開催報告

8月5日、6日に千葉県香取市にて稲作技術者意見交換会を開催しました。意見交換、千葉・茨城の生産者の圃場視察、売り上げ動向の報告などが行われました。圃場を見せていただいたのは佐原自然農法、水郷おみがわネットワーク、あゆみの会の三箇所。その圃場を中心としての意見交換となりました。
その概要を報告します。

圃場視察 あゆみの会 松山さんの2・5抜き栽培

【佐原自然農法 代表 篠塚さん】

佐原自然農法は現在会員数7名です。面積は全部で55haぐらいになります。有機の認証を取ったのは1992年(その前から有機でやっていたけれど)、それからずっと続けています。
除草には紙マルチを使っています。紙マルチは1反あたり16000円程度、とちょっと経費がかかるのが難点ですが除草は楽になっていて、3年前に使い始めてから大分面積も増えました。
今年はスプリング除草を始めました。経費もかからないのでかなりいいんじゃないかと思ってます。ハウスのビニペットを利用するもので、作ろうと思えば自分でも作れるのもポイントです。
私たちの団体の問題としましては、立枯病が苗のときに出ることです。去年は私も蒔き直しをしました。土のpHが高いので、多分それが問題だとは思いますが。そういった問題もあるので、これからも勉強していきたいと思っています。

【佐原自然農法 大竹さん】
佐原自然農法 大竹さん 
4月3日に種まきをしたが、農薬を使っていないので苗のときは余りいい状態ではなかった。
播種して一週間くらいは調子が良かったんですが、その頃の低温の影響で、立ち枯れか何かで根が真っ赤になってしまった。上のマットをまくる頃にはしなびてきてしまっていた。撒きなおしになるかと心配していたが、植えてみたらなんとか持ち直してくれてほっとしている。それに育苗の日数も平年は25日くらいだったのが、今年は30日ぐらいかかりました。

坪当たり60株で植えているが、立ち枯れが多く目立っていた。土壌も悪かったのかもしれない。
元肥はEMボカシが150キロぐらい、ヌカが120キロ、アグレットが一袋、そしてミネラル宝素が80キロ入っています。追肥をやろうと思ったのですが、ヌカをやったせいか、今年は例年に無くよくできました。例年だとあの辺は非常に肥料がいるのですが。いもちの気もなかったので、このままいけばなかなか良くできそうです。
追肥には草木加里を20キロ入れています。
施肥にはブロードキャスターを使っていますが、EM菌は飛びにくいのでなかなか難しいです。
水は2日入れたら3日ぐらい抜いておくようにしている。それに暑さで収穫も早まりそうです。いつもは9月の10日ぐらいですが、今年は8月中になりそうです。

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《質問》

Q・ミネラル宝素の成分はどういうものなの
A・珪酸が主な成分で(60%)、微量要素がたくさん入っている。食味コンクールで金賞をとっているような人もミネラル宝素を使っているもので、使用してみた。食味を良くしようと考えて、去年から使っているが、お客さんからもおいしいといわれている。

Q・紙マルチを共同で使っているということでしたが、田植えの時期は重なると思うけれど、どうやっているんでしょうか。問題とかはおきないですか。
A・順番が決まっているので特に問題もありません。

Q・紙マルチははがれたらどうするのか
A・はがれたらもうだめです。雨が降ったり、風が強いとできない。水が多いと紙が移動してしまう。だから平らにして水が落ちることが重要。低いところに水が多いと、風が吹いたときに紙マルチが移動してしまい、そうすると苗が潜ってしまう。


・ うちでも畑苗は久しぶりに立ち枯れが出てしまいました。それで大半を今はプール育苗に切り替えています。プール育苗に切り替えたらほとんど出なくなりました。特に有機でやる場合はカビの発生がひどいので、立ち枯れが発生しやすいと思います。
・ やっぱりプール育苗がいいんでしょうかね。後は箱の底に肥料をやるといいって言いますね。
・ プールでやっていますが、春先の低温で立ち枯れが出てしまって、1600枚ぐらいだめにしてしまいました。いくらプール育苗でも過信はしない方がいいです。プール育苗でも寒さで立ち枯れが出ることだってあります。


・ チェーン除草とスプリング除草は同じようなものですね。チェーンを引っ張って苗と一緒に倒すんです。そのときには苗は活着しているから問題は無いんですが、雑草はそれで抜けてしまう。ただチェーンの場合は引っ張るのが重いんです。スプリングの方が少しは軽いんじゃないかな。
・ うちでもスプリング除草をやりました。現代農業の5月号に載っていたものをほぼそのまま作りました。鉄管とビニペットスプリングを組み立てて作ります。うちでは有機を10年くらいやっていて草が生えやすいんですけど、田植えをして3,4日で入って、5日ごとに入った場所は一切草は生えていません。チェーンの場合は地面のでこぼことかでチェーンがよけてしまうけれど、このスプリング除草では強制的に全面かけるので、僕の感想としてはチェーンよりもかなり効果が高いです。
・ 3年前に4mのチェーン除草機を作った。ティラガモにそれをつけてやってみたところ1反10分、3反30分で1回は終った。それを5日ごとに3,4回入って完了と。これで草が生えなければめでたしなんですが、多少生える場合もある。処理時間が早いので大面積をするにはいいかなと思っています。


【水郷おみがわネットワーク 岩立さん】
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私はとろとろ層とシロカキを重視した無農薬栽培をしています。
品種はミルキークイーンで、植え付けは5月の中旬、下旬、6月の上旬と分けて植えています。元肥にチッソ3キロ、追肥チッソに2キロ、追肥のときにヨーリンを田んぼごとに40キロ入れています。農薬はもちろん、あまり田んぼにモノを入れるのが好きではないものですからかなり少ないです。チッソはどこで切るかで、すごく食味が変わってくると思います。チッソが無いと育たないんですけど、チッソが多いと今度は邪魔なんです。チッソをずっと使っていらっしゃる方はいないと思いますけど、穂が出たらもういらないです。それこそミネラルだけで育ちますし、おいしくなると思っています。

除草にはシロカキを4回と、田植えから1週間後にヌカペレットを入れています。米ぬかペレットは発酵していないもので、30キロを田植え後1週間後と2週間後で2回撒きます。
私は分げつまでに雑草が出なければいいと考えています。そこまで雑草が出なければ平気なんです。その後に雑草が出てきても一向に構いません。
だから今の時期には雑草もかなり生えています。稲刈りのときに邪魔になるオモダカやヒエは切ってから稲刈りをしています。
シロカキは最初に深くかけて、だんだん浅くしています。4回目にはほとんど圧をかけないようにして、田んぼの上をとろとろ状態にする。1日でシロカキを4回済ませてしまい、その後二日ぐらいで田植えをしてしまうんです。

植え付けは風が良く抜けていくように、40株でやっています。新潟などの寒い地域とは違って、関東では密植していたら絶対に病気が出ると思ったんです。その結果病気も出ないし、強い稲になったと思います。
9月の頭くらいに千葉県には台風が来て、稲が寝てしまう。ところが僕らの作っている稲は2回くらいの台風なら起き上がります。やっぱり植物は太陽に向かって伸びていくので、元気のいい根を作っておけば必ず起き上がります。

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《質問》

Q・追肥のタイミングはどのようにしているのか?
A・先ほど40株で植えるといったが、これは3~5本ぐらいで植え込んでいます。これが大体3倍ぐらい、15本ぐらいになったら追肥を入れます。出穂の45日ぐらい前に追肥を入れます。への字農法ってやつです。

Q・田植え期間が一ヶ月あるんですけど播種も同じように期間をあけているんですか?育苗期間は皆一緒?
A・播種の時期も田植えの時期と同じようにずらしてあります。育苗期間は35日~40日ぐらいで植えます。昔二十日苗を植えたことがありますが、それだと虫が来るんです。若いねーちゃんに虫がつくのと一緒で若い苗はだめだと、ちょっと期間を置いた苗を植えた方が、虫が来ないと思います。実際硬い苗には虫が来ませんので安心して植えられます。

Q・播種量はどのくらいなんでしょうか。坪当たりでは何株植えでしょうか。
A・80~90gです。坪当たり40株植えています。


・ 4回のシロカキの意味を教えてほしい。

・ 最初に大体30~40cm掘り起こします。それでシロカキを25cmで一回目をやります。ついで15cm、次に5cm、最後に圧をかけないでやってしまいます。そのやり方でシロカキを、一日で一箇所やってしまいます。それでとろとろ層を作ったら、一日二日ですぐに田植えもやってしまいます。間をおいてやるんじゃなくて、一気にやってしまうんです。
・ 昔私たちが無農薬栽培をするときのシロカキの方法として、2・3回やっていかに雑草の芽を叩くかが重要だと教えてもらったことがあります。今日の話の場合は中に埋め込んでしまうということでしょうか。そうすれば後は出てこないんでしょうか。
・ そういうことです。でも雑草は出てきます。雑草が繁茂するその前に田植えをしておけば稲が結構抑えてくれます。雑草ほどじゃあないですが意外と稲は強いです。
それに、田植えをしてせっかく根が伸びているのに、除草機を使って根を切ることはしない方がいいじゃないかと思うので、田植え後はできるだけ田んぼには入りたくないのです。
・ うちでもとろとろ層は作っていますが、2日では植えられないですね。どろどろで。有機物が多くてどろどろで入れないです。


・ 春先の低温対策はどのようにしていますか。
・ うちはスチームで育苗するんですけど、スチームの水の中に酢を少量混ぜて、カビ菌は発生するけれど増やさないようにしています。育苗箱にカビ菌は出ている、しかし広がらない。今年はうまくいったなとおもっています。
ただ、低温で蒔き直しが一回ありました。時期をずらしていたので遅まきしてもなんとか間に合い、6月の上旬で無事終わりました。
・ 水に酢を混ぜるそうですがどのぐらいの量を入れるんでしょうか。
・ 適当です。たくさん入れすぎると死んじゃいます。
・ カビの問題ですが、有機の肥料には常についてまわる問題です。そこで少し目を向けてもらいたいのが、焼成カルシウム。ホタテの貝殻を使用していて、いもち病にも効果があります。
野菜にも殺菌剤の代わりに使えます。今の状態ではサルモネラ、ブドウ球菌、大腸菌、その他の菌類やカビに効果がでています。ただアルカリが強くてpH12.5ぐらいあります。新しい資材としてはちょっと面白いかなと思います。


最後に見学し
たあゆみの会、松山さんの圃場では、残念ながらご本人は来られなかったため、あゆみの会代表の斉藤さん、丸山さんに解説をしていただきました。


【あゆみの会 丸山さん】

今回見ていただく松山さんの圃場です。松山さんは土壌分析を参考にした施肥設計でやっています。施肥設計どおりの資材を撒くのはなかなか大変ですが、攪拌機を使ってうまく撒いています。最近の傾向として、今までは少なめだった苦土の量が安定してきている。マグマックスを使用していますが、今は入れなくても問題なさそうなところもでてきています。
あゆみの会の特徴として、ミネラルぼかしペレットという資材を使用していることがあります。これは学校給食や社員食堂で出てくる環境残渣を混合した有機質肥料となっています。らでぃっしゅぼーやのエコキッチンクラブで紹介されています。
この他に使用する資材は、オーガニック853、ハーモニーシェル、マグマックスを使用しています。
この圃場では条抜き栽培、2・5抜きをやっています。収量的には安定していて、ここ何年かは8・9俵ほど取れています。

除草について、松山さんは初期除草をしているのですが、あゆみの会で今無農薬栽培をやっているところは蒸気除草をしています。田植え機の後ろ側に蒸気除草機をつけているケースもあります。無農薬でやっていくには結構面白いかなと思っています。


【あゆみの会 斉藤さん】
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この圃場は2・5抜きで栽培していますが、2・5抜きはコシヒカリが一番合っているといっていました。早生のあきたこまちは良くないらしいです。ただ、条抜き栽培は間に雑草が生えてしまいます。
それから土壌分析をしっかりしていると、下の葉が枯れてこないですね。今年の前半は松山さんもかなり悩んでいたようです。天気もおかしかったですからね、相当苦戦しました。

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《質問》

Q・何俵くらい取れる予定なのか。
A・去年は九俵ちょっと。今年もそれを目標にしていると思います。

Q・普通栽培よりも取れてるんですか。
A・普通ここら辺の収量は8俵ぐらい。

集合写真
圃場視察はここまで。
この他、らでぃっしゅぼーや農産課の上甲さん、株式会社マゴメの馬込社長から最近のお米の売り上げ動向などをお話していただきました。

(Radix事務局 高橋)

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【01 農産活動報告】

2010-11-01

東北ブロック会議 開催報告

8月20日、青森の五所川原市にて東北ブロック会議を開催しました。らでぃっしゅぼーや農産課からは売上状況、基準改訂の話など、会員サービスセンターからはセンターの日々の業務、会員さんの声の紹介、参加の生産者からは近況や様々なご意見をいただきました。その概要をご報告します。



東北ブロック会議
日時:8月20日 12時~15時
場所:青森県五所川原市 夢野温泉


会場は夢野温泉ホテル
後藤事務局長より開会の挨拶
去年は庄内でしたが今年は青森での開催となりました。生産者の参加者が80名近くとなっており、かなり大規模なものとなっています。今日の話の中心になると思われるのが、豊作傾向で、高温障害も心配になってきた米の状況について。そして果物ではやはりりんごを中心に意見交換ができればと思っています。

津軽産直組合 斉藤さん 
Radixの会 事を務めていただいている斉藤さんより挨拶
この東北ブロック会議のために遠くからありがとうございました。
私たちのところも各生産者がそれぞれがんばっているのですが、春からの異常気象によって、私たちのところもりんごを中心に雹害に見舞われて大変な目にあいました。皆さんの各地域でも、長雨、集中豪雨、猛暑など、日本全国で被害を被っていると思います。東北は普段なら涼しいところで農産物も沢山できるはずなのですけど、青森でも、もう日中は暑く、さらに夜まで暖かい。今までに経験の無いことが年々増えてきて、今年はどうなるのだろうかと安心できない厳しい状態です。
そんな中で私たちが安心安全なものを会員さんに届ける、というのは、個人の努力だけでは難しいものがあるんじゃないかと思います。たとえば農薬一つ少なくしただけでも、今までは発生しなかった虫や病気が出てきて、どうすればいいんだろうと大変な目にあっている方も多いんじゃないかと思います。この中でらでぃっしゅぼーやも基準などの報告もあるようなので、じっくりと意見交換をしてこれからの農業のやり方や、方向性の決定に役立てていただければと思います。
それから、この東北の生産者からするとらでぃっしゅぼーやの東京でのイベントは遠すぎるものですから、なかなか行けるものではありません。だからこそ、こういったらでぃっしゅぼーやさんと東北の生産者が集まって情報交換するというのはやはりブロック会議ならではのことだと思いますので、皆さんも十分に意見を出していってください。


後藤事務局長、斉藤理事の挨拶が終わるとらでぃっしゅぼーや農産課、会員サービスセンター、Radixの会からそれぞれ報告がされました。

らでぃっしゅぼーや農産課 森﨑課長
らでぃっしゅぼーやからの報告
・ 売り上げ動向について
・ 食味検査実施の呼びかけ
・ 基準外農薬について
・ 会員SCの目あわせについて
・ 欧州視察の呼びかけ

会員サービスセンター根田センター長 会員サービスセンター 中村さん
会員サービスセンターからの報告
・ らでぃっしゅぼーや会員からの意見の紹介
・ 会員サービスセンターの現況報告
・ 会員からのクレームの一例紹介
・ クレームの動向について

Radixの会の活動報告
・ 2009年度の活動説明
・ 今年の活動予定
・ Radixの会役員会 会議報告

以下は生産者の現況報告や意見の紹介です

ライスランド大潟 山田さん
ライスランド大潟 山田さん
今年の大潟村は春に天候不順で低温に見舞われ、私も苗作りを失敗しまして、大変な思いをしましたが、今のところなんとか平年作はいけると思っています。秋田にはこの間台風4号が来まして、非常に心配しましたが特に被害もなく皆一安心しています。大潟村の米作りはすばらしい出来ばえの方が多く、感心しながら参考にして見ています。もし来てみたい方がいたら案内するので是非いらっしゃってください。
米の販売は苦戦しております。私は産直もしていますが、産直の中でも有機的なものが非常に苦戦しております。安いものうまいものを志向する方が多いです。

共同商事みちのく有機共同農場 斎藤さん 福田さん 佐々木さん
共同商事みちのく有機共同農場 斎藤さん
インゲンなど出荷する予定だったのですけど、暑さで花は咲くが実がならない。もしくは実がなっても小さいうちに実入りしてしまって、品質的にものにならない状態が続いてしまっている。りんごも少し作っているのですが、暑くて色のつき具合が大分遅れているような感じです。

共同商事みちのく有機共同農場 福田さん
長芋を生産しています。今年は何はともあれ、暑さと雨で雑草に苦労しています。かんばってきれいにして、いいものを作りたいと思っています。

共同商事みちのく有機共同農場 佐々木さん
今年は5月20日ぐらいから雨が続いて、30年前の東北の大冷害の再現じゃないかといわれたほどです。ゴボウを播種していて、寒さが心配になってパスライトをかけてみたのですが、一週間ほどかかって張り終えたところで手のひらを返したように高温が来て、根が焼けてしまいました。とにかく気候が荒いというか、安定していないことを実感しています。今まで経験したことのない気候でした。
猛暑になって雑草も大変強く、作柄も負けてしまうし草刈の手間も増えている。それにアブラムシが出る季節になって新芽が食われてしまって、なかなか伸びなかった。
とにかく雨が大量に降る、暑さががっと来る、にんにくも雨が続いてしまったせいで割れてしまいました。これだけ雨の影響を受けた年もそうなかったです。

 みずほ有機生産グループ 菅原さん 守屋さん
みずほ有機生産グループ 菅原さん
山形の庄内でやっています。去年は雨や低温の影響でなかなかうまくいかず、上甲さんや皆さんにご迷惑をおかけしました。
今年は出穂の状況から見ると、ササニシキで8月1日から3日間で穂が揃いました。3日間で穂が揃うなんて年は今までなかった。コシヒカリも大体13日から15日ほどで穂が揃いました。去年は日照不足や低温で大変なご迷惑をかけてしまったので、今年はみずほ有機からは絶対にクレームは出さないというつもりでやっていきますのでよろしくお願いします。

みずほ有機生産グループ 守屋さん
いろいろなクレームがありましたが、それをグラフにまとめて発表してくれて、大変わかりやすく勉強になりました。
ぱれっとの販売については、これからは高齢化が進んできて、日本全国での比率で23%ぐらいです。山形県や東北のあたりでは27%で、あともう3年もすると3人に一人が高齢者となるという報告もあります。そして核家族化が進み、近くの店も閉店していきます。そうすると高齢者の人たちはますます買い物に出なくなるので、らでぃっしゅぼーやの仕事はますます増えていくのではないかと考えております。わけのわからないクレームもあるとは思いますが、丁寧に一つずつそれらを解決して高齢化社会を助けてもらえればと思います。

瑞穂ファーム 佐藤さん
瑞穂ファーム 佐藤さん
秋田のみずほファームの佐藤です。らでぃっしゅぼーやと取引を始めたのが今年からです。農家をやって40年になりますが、ツマモノでやってきました。木の芽、刺身に付ける小さい菊などの和モノでやってきましたが、バブルがはじけたころからそういうものが売れなくなりまして、東京の銀座、赤坂、築地などの料亭がつぶれていき、代わりに赤提灯のチェーン店が増えてきました。それから胡坐をかいて座る店も減ってきました。椅子で座るところばかりです。どこも洋風な世界になってきました。
そんな風に変わってきたので私も和モノ中心でやってきましたが、今は洋物であるズッキーニを中心に作っています。

ベジタブルスタイル 信太さん
ベジタブルスタイル 信太さん
大潟村でベジタブルスタイルという団体をやっています。春先の寒さでハウスなどがダメージを受けて心配されたのですが、今ここに来て生育がかなり戻ってきて、見る分には平年通りかなという感じです。
大潟村ということで、お米に関しては個別保障や、新規需要米、加工用米などでにぎわっています。これまで減反等に参加しなかった人たちが参加して、新規需要米に取り組んでいこうとしているように見えるかもしれませんが、私たちのグループでは誰もその流れに参加することを選びませんでした。
それについて確固たる意見を持っているのかというとそうではない部分もあるんですけれど、どこまでも国や補助金に依存するよりも、自分たちの農業の形を変えていこうと思っています。グループ名のとおり10年ほど前から大潟村の中で野菜作りに取り組んでいて、今では大潟村周辺の耕作放棄地などを借り始めました。そしてようやくお米の売り上げの半分くらいまでは野菜で売れるようになりました。そうやって工夫することで、大潟村=米のイメージを払拭し、若い生産者が新しい農業の形を作り出そうと努力している場所というイメージを持ってもらえるよう、自分たちのグループが引っ張っていけるように目指して、役10名でがんばっています。
お米の価格については特に悲観もしていないし楽観もしていないです。考えてもしょうがないことです。そんなことを心配しているぐらいなら、もう自分たちが新しい農業をできるように意識を集中した方がいいと思っています。まだ自分たちの平均年齢は35いってないので、若いうちに悲観する必要も無いし、毎年の農業を新しくして,いろいろなことに挑戦していくことに力を向けた方が建設的だと思っています。

ファーマーズ・クラブ赤とんぼ 浅野さん 森谷さん 竹田さん 
ファーマーズ・クラブ赤とんぼ 浅野さん
今日の話の中でクレームの件がいろいろと出ました。私も米、野菜、さくらんぼなどを作っていますが、会社で事務局としても仕事をしているので、直接クレームを受けることもあります。今までは自分たちが作ったものに過剰な自信を持ちながらやってきたという部分も多少あるんですが、それでもいいものを作ったと思っていてもなかなか売れないという現実はかなりあるなと思います。いろんな方の意見を全て聞くわけには行かないですけれど、作っている自分たちの思いもあれば、食べている人たちの思いも変わってきているということもあるんだと思います。だから今日のクレームの内容というのは凄く興味がありましたし、もっといっぱい聞いてみたかったです。多分ごく一部だったと思うので産地の方に情報が行くようにすれば、もしかしたらもっと違った農産物作りができるかもしれないと思ったので、情報提供していただければなと思います。
産地の状況は、さくらんぼで非常に困っています。かなり温暖化の影響が出ていて、味が乗る時期に気温が高くなって、色が出ない、そして酸味が抜けずに味も乗らないという状況です。そのせいでらでぃっしゅさんに出すときは本当に苦労しました。こんな味で出せるのかなと思ってしまいました。今年は最後の最後まで味が乗らずに申し訳なかったなと思っております。
そんな中で、うちでは土壌分析もよくやっていたんですが、中身をもう少し見直さないと分析してもだめなのかなとも感じています。色づきとか味を乗せるために必要なものがあると思うので、来年は全員で分析の設計の方法を少し変えながらやってみようと思っています。
野菜の方も、特に今年はブロッコリーで被害が大きく、温暖化のせいで大分軟化してしまいました。なのでやはり軟化に対応する技術も必要かなと思っています。
また、投入資材を買うだけしかないという現実があるので、数年前から自分たちでボカシ肥料を作ってます。そのボカシの中に地域の資源を利用して、できるだけ他所から買わなくて済むような形で、コスト削減しつつ味のいいものを作れるんじゃないかと思ってやっています。
そういうことをやっていて、何種類かは面白い結果が出ています。トマト圃場にボカシを入れて実験してみたんですが、トマトがブドウのようになり始めて、味はいいし、面積を去年の半分にしても収量は上回っているという結果が出ました。なので今後は例えば反収を上げるような技術を作りたい。今まで赤とんぼでは米は収量も食味も上げようと考えてやってきました。そういうところをもう一回よく考えて取り組んでいきたい。
最後に、皆さん最近TV買ったと思います。TVや車なんかにエコポイントがついています。自分としては何で有機農産物や特栽の物にエコポイントがつかないのかと思います。例えばそういったところにエコポイントが付くことで消費者が買いやすくなれば、消費が伸びるんじゃないか。国からの補助金に頼らない農業というのもすばらしいと思います。ただ日本国内でメリットを共有できる、買う人は買いやすい、作る人は経済的に安定できる、という形であれば、やる必要があるんじゃないか。是非農産物にエコポイントみたいなものをつけて、らでぃっしゅぼーやさんと一緒にできれば面白いんじゃないかと思いました。

羽山園芸組合 熊谷さん
羽山園芸組合 熊谷さん
りんごを出荷しております。今年の生育は、梅雨明けが早く、雨がぜんぜん降らなくて困っています。最近も少し降ったぐらいで、温度はいらないんですが水がほしいという状況で、果実の玉の大きさも、昨年から比べれば3割くらい小さいです。
私もクレームは出さないように気をつけていますが、たまにセンターからFAXで届きます。後で問い合わせればセンターから写真つきのメールを送ってくれると思うのですが、FAXではなくて最初からメールで写真を添付して送ってくれた方がわかりやすいのです。ぜひそうしてもらえないでしょうか。

八幡平農研 赤坂さん
八幡平農研 赤坂さん
八幡平は夏場は冷涼で、高原野菜の産地ではあるんですが、今年は暑くて苦労しているみたいです。私は高原野菜ではなくて、トマト、ピーマンをらでぃっしゅぼーやさんに収めています。割と今年は技術的にも上達したと思っていて、収量も上がってきております。標高が280~600くらいの地域ですが、寒暖の差が小さく、夜温が20℃以下にならないです。そのせいで味が乗ってこないです。自分たちも不満だし、まずいと思っているので、収量も上げるし、味もよくするという技術を習得していきたいです。
それから我々は除草剤を使用しないので、雑草にどうしても労力を取られてしまいます。そうすると次の作業が遅れてしまったりということがあるのです。そこで労力の確保という部分が重要ですが、中国からの研修生を受け入れるということもこの国際情勢の中で難しくなってきているので、国内で労働力を担保するシステムを今後作っていく必要があるんじゃないかなと思います。そういったときに都会から短期ではなく長期的に人を呼べるようなシステムができればいいなと思っています。
農政について、今の日本の農業は大規模化や集約化を進めているのですが、そうではなくて、日本型の農業というのをきちんと日本として考えてほしい。日本の農業というのは中もあり、小もあり、零細もありという多様化が必要だと思っている。大きくやるとどこか雑になったりするところもあると思う。日本の農業というのはやはりとても丁寧にやるものだと思う。だから是非農水省も小さいところを切り捨てていくのではなくて、そういうところも大事にしてほしいと考えております。

遠野ライフ 菊池さん 三浦さん
遠野ライフ 菊池さん
5月の低温や今の高温で皆さんも困っているかと思います。我々もレタスやブロッコリーを出荷していますけど、予定数量を収めることができないでいます。森田さんにも来ていただいたのですが、大変残念な結果でした。この高温はあと半月ぐらい尾を引きそうです。仲間でもちょっと苦労しています。
クレームについては、長いもに髪の毛が入っているというクレームが私たちにもありました。それで加工場を改装しまして、これ以上こんなことがないように勤めています。
それから会員さんが農家のところに来て、農業体験できるような場を設けてほしいと思っています。

遠野ライフ 三浦さん
新規就農者なんですけど、今年で就農して5年目になります。ずっと無農薬・無化学肥料でやってきたんですが、最初からやることじゃなかったですね。でもそこに信念を持ってやろうと思っていて、ずっと続けています。今はズッキーニを1町歩やっています。ちょっと大変なんですけどがんばってやっています。

なるほど舎 竹内さん
なるほど舎 竹内さん
お話を聞いていて、米以外は皆さん元気がいいなと感じています。私どものところは米中心でやっています。私どもはずっと鳥海山にブナを植えていまして、これまで2万本ぐらいは苗を植えてきました。もう15年くらいになります。
私どもの精米工場はTTKのある工場団地の一角にあるのですが、あそこはバケツ一杯ぐらいで1000万とかの取引をしているわけですが、私たちは12トン車に米を満載しても300万とかなんですね。世界の先端を走る企業の作るものと、人の胃袋に入るものを作るものとの価格の差というのはこういうものだというのを見せ付けられる思いです。
私どもの地域も中山間地帯で、若者が農業を選択しないで製造業の方に進路を求めるものですから、だんだん耕作放棄地の方が増えてきております。米以外のものを作るというのも2重のエネルギーが必要な場所で大きい課題棚と考えております。
米についての最大の関心事はやはり価格です。どこまで下がるのかというのが見極めが難しく心配しております。

新農業研究会 今井さん
新農業研究会 今井さん
うちは米とりんごと野菜を主力にしています。今はタマネギを出荷しているところです。来週からはニンジンが出る予定です。春の異常気象で非常に生育が遅れまして、ようやく出荷できることになりました。うちの野菜も非常に天候の影響を受けています。
りんごは花が出るのが遅れて、作業が非常に遅れています。玉伸びは雨もあるので大分回復してきたように思います。この夜温が下がらないという状況の中で、早生の出荷が始まるのに味と色がどうかなというところですが、最後の追い込みで皆がんばっております。
米については、皆価格に一番関心があるようです。昨日も精米業者さんがうちに来たのですが、やはり話題はそこになりました。高齢化・少子化が進み米を食べる人も減り、ますます米が余ります。これからどうやって消費を増やすかを考えないといけないと思います。
それから今年、世代交代ということを考えて、若い人に副部長を任せました。将来は会を背負ってもらうと思っています。

新農業研究会 奈良岡さん
新農業研究会 奈良岡さん
今年からお米の副部長になりました、奈良岡です。米とタマネギを作っています。お米を作って10年になるんですけど、冷害も経験しましたし、豊作の年も経験しましたが、今年はそれが一緒に来たようなよくわからない状況です。

津軽産直組合 宮崎さん
津軽産直組合 宮崎さん
りんごを作っています。今年は春先に霜の害がありまして、今はりんごにサビが少し出ているような状況です。それに低温でちょっと黒星病も出ていて、今度は暑さで津軽や早生のものに色が乗らないんじゃないかと心配しています。色が付くのを待つと軟化が始まってきたりします。


高橋農園 高橋さん
高橋農園 高橋さん
皆さんと同じ状況でして、新潟県も2000円ぐらい去年より米が安くなるという話です。今までは新潟ということで皆さんよりも高い価格で支えられてきたのですが、その分下がっていくと新潟の農家の方がもろいんじゃないかという気がしています。
たとえばこの前のロシアの小麦の被害などを見ると、世界的な流れの中で豊作というのは喜ぶべきことであって、こういったことを消費者と一緒に考えていくことが大事なんじゃないかと思っています。私も25年くらいお客様に向けて通信を書いて農家の現状を訴えているのですが、本当にお客様に支えられているなと実感しています。


最後に斉藤理事から締めの挨拶を頂きました。

津軽産直組合 斉藤理事
普段はこういう話し合いだとか皆さんに意見を聞くということはまずないと思います。今回非常にいいなと感じたのは、この地元の人が多く参加してくれたこと、そしてこういう場でらでぃっしゅさんの方針だとかいろいろな話を聞けたことです。このブロック会議を今回は青森でやりましたが、次は別のところでやりたいです。そうすれば開催場所の地元の人たちも多く参加できると思います。そういう場にしたいなと思っていますから、何か希望があればどんどん言ってほしいと思います。

                    

         (Radix事務局 高橋)

農産畜産Blog

【10 からだをほぐす こころをゆるめる】

2010-09-10

からだをほぐす こころをゆるめる(第6回) 『腰のはなし④』

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一言に腰痛と言っても、東洋医学的に考えるとその理由は様々で、私の施術所でも数回施術すれば良くなる場合もあれば、施術することで日常生活をなんとか楽にする程度にしか効果がない場合もあります。

今まで申し上げた『体を冷やさない』、『生活を振り返る』といったことは自分で腰痛を改善する、あるいは予防するという点では、とても大事なポイントになります。

そしてもう一つ大事なポイントがあります。
それは体の動かし方です。少しでも体に負担をかけず、体の構造や本来の動き方に沿った動きをしてあげることによって、腰痛を予防するだけでなく、少しでも今ある腰痛を軽減させてあげることができます。

東洋医学では、人間の動きをつきつめると6つの動作しかないといいます。
それは体を前に倒す『前屈』、後ろに反る『後屈』、左や右に体を曲げる『左屈・右屈』、そして体をひねる『左回旋・右回旋』という6つの動作です。
これらの6つの動きが基本となって、それらの動きを組み合わせることによって様々な動きをすることができると考えています。

そしてこの6つの動作が体の作りにあった本来の動きにしてあげることによって日々の様々な動作で体の無理な負担がかかることを減らします。
それにより腰痛だけでなく、足や肩といった体のあちこちの不具合を改善させる一つの方法にもなります。

そして東洋医学には体の動きに関してもう一つの考えがあります。
それはやり易い動き、楽な動きというのは体を良くする働きがあり、そういった動きを重ねると、こんどは今までやりにくかった動きができるようになるという考えです。

それでは次回から、この6種類の動きと、やり易い動きの重要性をふまえた上で、体の基本的な動かし方についてご説明します。

(開音堂 姿勢保健均整師 中野史朗)

からだをほぐす こころをゆるめる(第5回)『腰のはなし③』は下記をご参照ください。
http://www.radix-jp.org/nouchiku/2010/05/000808.html

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