ワザを極めよう!……農産畜産Blog このページでは、農産部会、畜産部会の技術向上についての活動、関連する情報を事務局より報告しています。

農産畜産Blog

【01 農産お知らせ】

2008-01-17

小祝さんの本ご案内中です

前回ご紹介しましたが、昨年12月より、農文協さん刊で、ジャパンバイオファームの小祝政明さんの著書『有機栽培の肥料と堆肥』が各地の書店店頭に並んでいます。現在Radixの会で、この本のまとめ買いのご案内をしています。ひとりに一冊! ぜひこの機会にご注文ください。

R0022738.JPGのサムネール画像 内容......

書名:小祝政明の実践講座1 有機栽培の肥料と堆肥 つくり方・使い方

著者:小祝政明 編集:本田耕士 農文協発行A5判160頁

定価:1,800円(消費税込)

事務局への申し込み締め切りは1月25日(金)です。

どうつくり、選んで、どのように使っていけばよいか?有機栽培の3つの基本資材、●アミノ酸肥料 ●堆肥 ●ミネラル飛鳥 の働きと活用の実際を、豊富な図解で紹介。初めての人から経験者までよくわかる「小祝有機栽培」の資材編。
頒布価格など、詳しくは各団体の事務局に内容をお送りしていますので、お問い合わせください。

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【02 畜産会員情報】

2007-12-25

生産者紹介・黒富士農場

自然に還る畜産......黒富士農場

農場主の向山茂徳さんは1984年、塩山市から茅ケ岳山腹1000mの地に現在の黒富士農場を開設、1991年平飼い養鶏を開始した。農場中央を流れる沢の左右の斜面上、森にうもれ佇む鶏小屋。沢水は変わらずおいしい。この土地で向山さんが進めている新たな取り組みを紹介する。内容は10月29日取材。12月25日発行のラディックスニュースレター52号と重複するが、WEBは文字数に余裕があるので、元原稿にて再録する......

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●水をデザインする
 畜産は生産の工程より静脈側のシステムを見る。すなわちその構造を見るのに、土と水がどう循環しているかを見るのがよい。この意味で向山さんの設計思想は、すべて農場を流れる"おいしい"沢の水にあると言える。

 森の営みが生命活動に起因する汚染物質をどのように浄化するか。

 向山さんはそのふるまいを科学的にシステムに取り込むBMW技術にめぐり合い、土着の微生物と、自然が本来備えるミネラルの機能を活用し、嫌気発酵主体のバイオリアクターを介して畜ふんを活性堆肥に、汚水を活性水に転換し循環させる技術を農場の設計の柱に据えた。

 日本の畜産において飼料は輸入が前提だ。そして静脈である排泄の問題は別扱いで、コスト追及の面から長く目隠しされてきた結果が様々な環境汚染だ。向山さんは開設当初から、鶏糞発酵堆肥を域内で供給する仲間づくりを進め、15年前には山梨県内の果樹農家とのネットワークを結び、"土"での農畜連携を遂げている。

 鶏は他畜種に比べ消化器官が短く排泄物も未分解で、タンパクやカルシウムなどが多い。ふつうはこれを乾燥させまたは発行させて肥料として販売するが、黒富士農場ではこれに馬糞や茶がらを混合し堆肥化させる。排泄物であるからわざわざ他から排泄物を持ち込むという発想をする養鶏家は少ないが、賢い耕種農家の立場からすると、それでは困るという。土を再生させたいのだ。

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 良い堆肥は2つの理由で土を再生させる。ひとつは土壌の団粒構造の母体として土を蘇らせること。太陽と水そして土の栄養を作物に吸収させ成立する農業は、地力を収奪する定めにあるが、補給すべきは栄養分だけではなく、植物の根が活発に呼吸し活動できる状態を維持させることが重要だ。

 もうひとつは良い微生物を供給すること。理想的には土着の微生物が活性化して、畑の微生物叢をバランスさせることだが、このとき前述のBMW技術が結びつく。浄化目的のBMW技術は、土着の微生物を有効に利用することが家畜の健康にも関与するから、とうぜん排泄物たる畜糞にもなんらかの良い影響があるはずだ。もともと消化器官の短い鶏ならなおさらだろう。

 土着の微生物が鶏の消化管を経て糞となり、堆肥化の過程でより活性化し、土を蘇らせるとすれば、畜産という産業は、社会に新たな価値を創出することになる。黒富士農場が、鶏糞の堆肥化を進めた理由はここにある。

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 その仲間が"やまなし自然塾"であり、技術的な背景をなす山梨自然学研究所へと進化していった。開設から10年に及ぶ大仕事だった訳だが、この静脈側の基礎的な設計思想が、森に埋もれた農場の沢水を生かし続け、後世に残るだろう黒富士の事業の骨格をなすことになった。

 水のデザイン。ローインパクトを旨としながら、事業として高い生産性を保つ黒富士の生産システムは、堆肥や水で域内ネットワークを結ぶことで一旦の完成を見た。

●日本の畜産、国内と海外

 次に向山さんが目指すのは、飼料のネットワークと、その有効活用のための技術の完成だ。
 以前の日本農業が小農有畜複合であり、田畑と、家畜小屋には数十羽の鶏、数頭の豚や牛が暮らす姿。餌はワラや残飯などの副産物が養うことで循環していた。原油高、穀物相場の急激な不安定化で注目されている飼料自給だが、向山さんはこの取り組みに既に5年の時を費やしてきた。

 昨今叫ばれる飼料自給は、輸入飼料価格の高騰の反動が、旧来の"自給"という見えそうで見えない理念と錯綜し、整理されないまま推移しているように感じたりもするが、向山さんの見ている世界は、むしろネットワークなのだと思う。堆肥の農畜連携で築き上げた"やまなし自然塾"の仲間作りと合い通じる部分でもある。そこからは現在、海外と地域、その双方の連携の姿が見えてくる。

「カナダに今、遺伝子組み換え穀物を導入しないで頑張っている生産者のネットワークがある。GMO問題は日本からエキセントリックに見てると見えないことがある。アメリカなりカナダなりオーストラリアなり、先進国の農業の実情を知った上で、まだできることはあると思う」

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 向山さんは現在、カナダのとある農業組合との連携を模索している。フィリピンとの取り組みも含め、畜産において海外との連携を無視することは、ある意味時期尚早であるとも言える。畜産という役割が、社会経済的に見てどのようなな存在として生かされていくのか。すなわち日本の畜産では、土地に根ざした自給から発想し消費者の合意を得る方向と、中間搾取の構造をめくりとって、実需者双方のメリットが継続し得る海外生産者との関係を取り結ぶ方向の中間に位置しているようにも見えるのである。まだ日本の畜産が、普遍的な存在として見えていない時代なのだ。

 日本の畜産は変動相場制に移行した70年代以降、急速に進んだ円高によって小農有畜複合型、都市型の畜産は崩壊し、特に小家畜である養鶏業において、安い輸入穀物飼料を利用する大規模の企業畜産が席巻した。90年代は肉の輸入自由化が大幅に進み、肉牛などの大家畜で生産構造が急速に変化していった。この40年一貫しているのは低価格化による消費の拡大と経営の大規模化、輸入の増大だ。昨今の健康志向も含めて、低価格に支えられた需要が幻の需要であることは間違いがない。しかし日本の畜産は何に支えられて産業として継続しうるのか。

「カナダの農家のみんなも、悩んでいるし、がんばっているよ」

 こうした可能性をについて、飼料を通して、海外との連携、ネットワーク、仲間作りの中で模索する姿が向山さんの一面でもあるように思う。

●地域に還る畜産

 そして向山さんのもうひとつのオルタナティブが、飼料の国内自給、域内連携の可能性の模索だ。向山さんの目指す飼料の域内自給は、まったく新しい技術になってくる。それはまず高品質の生産物を安定して生産しつつ、分業化した食品産業全体をネットワークする。そして最終的には生産物に高い機能性を見出していく。基本形はもう見えているという。

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 これは緻密な作業だ。海外からの飼料輸入とは違い、同じ日本語を話せる同士、同じ社会状況を共有している同士、どのような価値を飼料の取り組みの中で生み出すかについて、取り組みの結果として生まれる鶏の健康や、消費者に届くだろう卵のおいしさ、栄養面まで、話し合いを重ねながら問題を共有していく。要は、日本人同士でどれだけいい事ができるかを、向山さんがプロジェクトリーダーになってネットワークして、進めていく取り組みなのだ。

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 プロジェクトに関わっているのは食品メーカーの方々、大学の研究室など。現在向山さんが入手している菜種油粕、味噌、オキアミ粕、米ぬか、おからなどの飼料原料のすべては域内の食品メーカーから産出され、履歴が管理されているが食品残渣と呼ばれる、いわば廃棄物。これらを鶏の健康衛生面、求められる代謝スピードから、乳酸菌(腸内pHを安定化させる)と納豆菌(サルモネラ、コクシジウム対策)などにより積極的に発酵させ、最終的にはアミノ酸バランスを調整した上で飼料とする。

 ボイラーつきの混合装置を発酵槽として、発酵時のみ加温。嫌気と好気の異なる条件をコントロールしつつ、4つの槽を経て完成させる。ここで発生する暖かい空気は、隣室で別途進めているクロレラの培養室に送られ、これもBMW技術による活性水で培養、飼料にタンパク源、色素源として添加される。

 この一連のシステムが現在、沢を隔てた鶏舎の反対側に設置されていて、原料供給、細かい耐用が確認できた後は、しっかりと農場全体の系に組み込まれ、少しずつ現在の輸入飼料に取って代わる予定だ。

 畜産が、新しい地域との結びつきを、必然として生み出すのかもしれない。

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 物質循環の大きな流れは土でも飼料でも、域内のネットワークで、人が生み出す。目に見えない部分では、森の常在菌の緩やかな浄化力を土と水に(広範に)対応させる。飼料の発酵には積極的に菌種を選定し(限定し)対応させる。生命体は物質循環において唯一、秩序を生む流れだというが、ここでは人と微生物の秩序形成の総合力が、水を汚さない、クリアでクリーンなデザインに結ばれていると言える。
 こうした一連の取り組みは、かつてアメリカ西海岸で志向された適正技術の流れや"豊かさを2倍に、資源消費を半分に"を標榜した『ファクター4』(E・ロビンスほか著・省エネルギーセンター刊)をほうふつとさせた。一貫しているのは高度な技術による自然との共存。そしてその景観は"草の屋根"の建築などで知られるドイツの建築家、フンデルトワッサーの環境デザインだ。
(周)

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【01 農産お知らせ】

2007-12-20

1月18日農産関東ブロック肥料勉強会開催案内

らでぃっしゅぼーや & Radixの会共催
肥料勉強会 関東ブロック
1月18日(金)
開催会場ご案内


今回は「堆肥」や「ミネラル類」「土壌改良剤」を除いた、NPKを主体とした「有機質肥料(液肥は除く)」に限定し、「良い肥料の見極め方」「分解特性とその条件(地温や土壌水分)」「施用効果(物理的、生物的、化学的、生理的)」「原料の組成」などについて、㈱ジャパンバイオファームの小祝政明氏に講義をお願いします。当日は、皆さんが使用されている肥料の現物を、実際にご自身で比較(形状や臭い、お湯に溶いての溶解度、pHの測定)をして頂こうと考えております。また、せっかく皆様にお集まり頂きますので、らでぃっしゅぼーやの方から、現状と方針説明をする時間を設定させて頂きます。

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日時
2008年1月18日(金) 
9時30分受付 10時開始 16時終了

会場
JA共済埼玉ビル 3階第3会議室
さいたま市大宮区土手町1-2 
TEL.048-644-2271

内容
〔1〕らでぃっしゅぼーやからの説明、現状と方針説明、など
(10時~12時)
 
......昼 食 ......

〔2〕肥料勉強会
(13時00分~16時00分) 
講師:㈱ジャパンバイオファーム 小祝政明さん


交通ご案内
地図
■JR大宮駅からアクセスする場合
【バス】JR大宮駅東口、東武バス1番乗車口より「上尾車庫行」に乗車し、2つ目のバス停留所「裏参道」で下車。(約5分)
【徒歩】 約12分
■東武野田線北大宮駅からアクセスする場合
【徒歩】約5分

※お車によるご来場は、駐車台数に制限がございます。(有料)
※満車の場合は周辺のコインパーキングなどをご利用ください。

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【01 農産アンテナ】

2007-12-20

小祝さんの新刊本!

本の紹介をしたい。というかしなければならない。
昨年暮れごろからこの本の話は聞いていて、一時期はいつ出ますかとヤキモキしていたが、いつまでも出ないので忘れていた、ら、先日開催した奈良での勉強会でご本人が「もう出るヨ」とおっしゃり、でも忘れていた、ら、出た。

待望の小祝さんの本です。
どうして出たのがわかったかというと、今日事務所に届いたから。
表紙をめくると......

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謹呈!
小祝さんありがとうございます。
ていうか、この本は生産者の皆さんこそ読むべき本なので、本のウラの発行日を見ると2007年12月25日。ということは来週早々には書店に出ています。

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小祝政明の実践講座1
有機栽培の肥料と堆肥
つくり方・使い方

農文協刊

著者 小祝政明
編集 本田耕士

定価 1,800円

どうつくり、選んで、どのように使っていけばよいか?
有機栽培の3つの基本資材 ●アミノ酸肥料 ●堆肥 ●ミネラル肥料 の働きと活用の実際を、豊富な図解で紹介。初めての人から経験者までよくわかる「小祝有機栽培」の資材編。


......表紙の裏側にある説明書きには資材編とある。らでぃっしゅぼーやとRadixで共同で進めている「肥料勉強会」の意味はここにあった(とは担当のボクも知らなかった?)。すなわちこの本は、"肥料の目利き"の本なのである。これまで小祝さんの勉強会に何度となく参加した皆さんからも、「理論はわかってきたんだけど、うまくいかない」との話を聴くことがときどきあったが、小祝さんは「肥料勉強会」で、

肥料の選び方間違えてるんでは?

と力説し、各地の会場で実験しながら正しい肥料の選定の大切さを伝えてくれている。そしてこの本も同じ主旨からつくられた。はじめに、を読むとやはり......

...化成栽培に比べて有機栽培では、非常に多様な資材が使われており、品質の幅が大きい。優れた有機の資材がある反面、どう考えても有用でないものもある。そして、「思うような成果が挙がっていない(上がらなくなった)」という農家の方の話を伺ってみて、成果の上がらない要因が、有機栽培の特徴をしっかりと把握していないことからくる、有機質資材のつくり方や選び方、使い方のまちがいであることに気づいたのである。

......とある。そんな意味でこの本は、今が旬、全国各地で進めている「肥料勉強会」とセットなのだ。どうせなら肥料勉強会(4回終了、残すは関東1月18日のみ!)でこの本テキストにして進めればよかった気もするが、本の中身が濃いので、完成までに手間取ったのだろう。でも関東には間に合う。で、その濃い中身をめくってみると......

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これは!
ニコニコ笑顔の兄ちゃんが手に持つ「大増収エキス」の右下は、なんと小祝さんではないか!と本を贈ってくれた編集部の方にあいさつ方々電話をすると、「今回はイラスト多用でわかりやすいでしょ」と。「Radixさんでもぜひ!」と。
そう今回のKOIWAI本は、わかりやすいのだ。ざざざぁ~っとめくって見た(読んではいない)限りでは、イラストがすごく多い。ちなみに"ニコニコ笑顔の兄ちゃんなる登場人物の名前は「幸夫」。
本のストーリーとしては、R0022741.JPG 
←という具合で、イチから勉強しようと思ってやってきた「幸夫」が、小祝さんから教えてもらう筋立てになっている。それにしても小祝さんがカワイイ。ニュースレターの晶ちゃんキャラに続けて第二弾はKOIWAIキャラ使いたいものだ。しかし「幸夫」は誰をモデルにしたのだろう。心当たりの方います?


と。


中身の報告は読んでから書きますのでごかんべん。
Radixでまとめ買いするかどうかは即刻事務局長と相談し報告しますのでお待ちください。この記事読んで「ゼッタイほしい!」と思う方はメールください。みなさんに"有利に(?)"交渉すべく動きますので。

以上取り急ぎの報告でした。
タケウチアマネ

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【01 農産活動報告】

2007-12-18

WESTブロック肥料勉強会開催報告

東北九州に続き肥料勉強会は12月7日、大阪にやってきた。会場は10年来のお付き合い、らでぃっしゅぼーや大阪センターからほど近い、JR住道駅徒歩10分の大東市民会館。肥料の匂いも出る(実は講師の小祝さんがニオイに弱い)勉強会なので、できるだけ古~い造りで窓付きの会場がいいな~と選ばせていただいたのだが、新しいきれいなお部屋を借りての勉強会になった。参加者は当初の予定42名を大幅に上回ってなんと70名!らでぃっしゅぼーやからは森崎課長のほかキョーリョクな助っ人、関西地区担当の村田靖雄が参戦(?)。充実の6時間となった。
で、まずはこの写真から。午前のらでぃっしゅぼーや方針説明を終えて午後、小祝政明さんによる肥料勉強会中盤の図。ぼちぼちでんな~とまったりおっとり、が特長かと思われた関西ブロックのみんなが寝てな~い!これはすごいことになったゾ......

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で、午前はらでぃっしゅぼーやの方針を共有。東北、九州と同じく森崎課長がプロジェクターを使って全体を説明。今年のキーワードにもなった"偽"よろしく大きな社会不安の表象とも言える食品関連の数々の事件を紐解きつつ、"正しい食"を標榜し実践するらでぃっしゅぼーやの農産における考え方を、関西弁を交え(かれは大阪出身~)つつ、さわやかに伝えてくれた。

生産者の皆さんへのお願いもたくさんあったが、今回はこれ(クリックして拡大して見てね)。
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PDCAさいくるで栽培を管理してください、ということ。PLAN(土壌分析などで状況を客観的に把握して施肥栽培計画をつくろう)、DO(計画通りにやってみよう。経過を記録)、CHECK(予定通りにできたかどうか確認、うまくいってなかったら計画と経過を振り返って原因を突き止めよう)、ACTION(対策を講じよう)、ということで、ポイントは記録。自分のやってることを記録してつかんでおかないと、うまく行ったにせよ行かなかったにせよ、訳がわかんなくなってしまう。記録があればらでぃっしゅぼーやを始め仲間にも、小祝さんにも相談ができるというもの。予測が難しい不順な天候も、日本全国ここまで不順になってきた以上、測り難い要因として組み込んで、できるだけリスクを低くするためにも記録が大切。何かあったらまず事前に報告。「偽装」まみれとも思える今の日本で、生産者の皆さんがそれぞれに、らでぃっしゅぼーやの信頼をシェアしていることも忘れないで!そんな話だった。

次に登場は関西地区担当の村田氏から、らでぃっしゅぼーやと生産者との間で交わされている新しい書式について。農産物に関係する大切な情報を、正確に共有できるようにと30分以上の時間を割いての説明は、なかなかパソコンに暗い高齢の皆さんには難しかったようだが、事務局を通してなど積極的に理解していただけるよう期待したい。で、笑顔を絶やさずの村田くん......

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午後は小祝さんによる3時間の肥料の勉強。参加者みんなが目を見開き、時のたつのも忘れての講義。まずいつものホワイトボードの図(by Mr.Koiwai)。

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今回も窒素系の肥料をドクターソイルの濾過器にかけて、その溶け具合を見た。溶け出した水溶液を試薬(アンモニア態窒素を見るもの、硝酸態窒素を見るものの2種)で出方を見て、それぞれの肥料の"目利き"を学んだ。この目利きをするのに必要な考え方がアタマに入っていないと目利きができないんだが、その考え方がこの図に表れている。

購入の肥料はどれも袋に窒素何%とか表示されている。小祝さんによると、そもそも窒素は様々なカタチがあって、それは大体、たんぱく質態、アミノ酸態、アンモニア態、硝酸態の4パターンだという。有機肥料であればまず、その大もとのカタチはたんぱく質であったはずで、これが分解されていくにつれ分子が細かくなって、固体だったたんぱく質が液状のアミノ酸に、アンモニア態に。そして液体としての最後の形態が硝酸態窒素なのだという(これを超えると空気になってしまう!)。目利きが必要なのは、肥料袋に、せっかく窒素○%と表示されていても、作物が吸収できない窒素ではムダになってしまうので、そこのところを理解しましょうという理由と、肥料の状態を掴んでおかないと、速く効くものか遅効きかで予定が狂ってしまうから。速効きと思って使ったら効かないで、後になって効なかくてもいいときに木が暴れ出しちゃうとか、困りますよね~。いろいろです。

さて、たんぱく質が微生物によって分解(発酵)されアミノ酸になる。この時微生物は呼吸に酸素を使い、たんぱく質に含まれる炭素(C)を結びつけて二酸化炭素にして空気中に放出。で液状になるのだが、この説明が面白い。小祝さんによると、C(炭素),H(水素),O(酸素),N(窒素)の化合物であるたんぱく質が、固体から液体に変化するのは、含まれる炭素(C)の相対的な数が減るからだだそうだ。その役割を微生物が担っている。図ではたんぱく質のところのCが大きく描かれ、アミノ酸のところのCは小さい。

「たんぱく質の代表的な作物は何ですか?大豆?そうですねぇ、じゃ大豆燃やしたら何が残りますか?黒くなっちゃう?そうですねぇ、じゃその黒い物質って、何でしょ~かね~、そこの後ろから3列目の方、あ、四国からですか。そうです、アタリです。黒いのは炭素。ですからたんぱく質には炭素が含まれていたんですね~」

で、図のたんぱく質のところのCを大きく描く。

「じゃあこれが発酵すると?みなさんお酒好きですよね、あの発酵してる仕込桶、なんかブクブク出てるのご存知ですか?アレなんですか?え~と今度は、あ、目が合いましたね、逃がしませんヨ。らでぃっしゅぼーやのスタッフも勉強に参加してもらわないと(笑)。え、小西さんですか?さぁ何でしょう?おっさすがらでぃっしゅ。そうです二酸化炭素ですね。じゃあ二酸化炭素は記号で書くと?炭素と、酸素。ということは?炭素が?そうです、たんぱく質から取り出されて、二酸化炭素になって空気中に放出されていくんです。だから......」

と、図のアミノ酸のところのCを、今度は小さく描き直す。
ふ~ん、とだんだん参加者の目が輝いてくる。

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そして液状でかつ炭素分を含むアミノ酸態の窒素成分こそが、有機栽培の優位性であると説く(この説明は次回)。これまでアミノ酸は分子が大きすぎて植物は吸収しない、吸収する分子形態はアンモニア態(NH3)か硝酸態(NO4)だ、との説が常識だっただけに、ここを理解するのが小祝理論のひとつの骨格だ。

こうして分解を繰り返すとたんぱく質はアミノ酸に、次にアンモニア態、硝酸態と変化していく、という流れがこのホワイトボードの図。小祝さんによれば、窒素系肥料の理想的な位置は、この図で言えばアミノ酸とアンモニア態の間あたり。固体で植物が吸収しないたんぱく質では話にならないし、かといって分解が進みすぎたアンモニア態以降では、せっかく有機でやっている利点が生かせない。ニオイで言えばアミノ酸は香ばしいニオイ。アンモニア以降は臭い。ここらへんが評価のポイントになるというわけだ。

するとその後の成分分析で見えてくることがわかってくる。
アンモニア態窒素の試薬は青。成分が多いと濃い青になる。硝酸態窒素の試薬はピンク。成分が多いとピンクが濃くなる。それぞれの試料で試せば、理想的なのが青くてピンクが出ないもの。ピンクが出ているものは、分解が進みすぎていると解釈する。青も薄すぎると、タンパクの分解が進んでない可能性があるとか、試料の見極めの他に肥料原体の崩壊具合も見る。

「やっぱあの肥料はどうかと思ったんだヨな~」

ここまで来ると参加者みんな顔が納得感に包まれて幸せそうですらある。

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質問も活発に飛び出す。上の写真左は兵庫県丹波から来てくださった宮垣農産の宮垣さん。真ん中は「久しぶりに小祝さんの話をきいてよかったワ」と、三重県はゆうき伊賀の里の福広さん。そして「今年は欲ばり過ぎ(?)で失敗しましたヨ~」と岐阜の中屋さん。と、中でもいちばん積極的に質問攻勢(!)に打って出たのが、おなじみ奈良県からハギカメの亀田さん(下左)。「小祝さんねぇ~、オレの考え方はさぁ~、こう思うんだけどねぇ~」といつもながらに活発な。で、おっと参加者にまぎれて元らでぃっしゅスタッフの熊野鼓動、和歌山から横瀬くんも来ているゾ(下中)。で、常に哲学と思想を頭脳に秘める京都丹後の丸岡さん。いっちゃん後ろで目を閉じて瞑想していたヨ。

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この亀田さんがなんと2008年1月号の『現代農業』に登場したことはまた書きます。で、勉強会はこの後苦土やカルシウム系資材の目効き、堆肥の目効きへと続いたのであった。全国行脚が続くこの勉強会でよく目にするようになった光景、小祝さんと森崎くんのゴールデンコンビ!手前は苦土カルシウム系資材を溶かしだしたビーカー。

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やっぱ記録は大切でしょと、最近は小祝さんもしっかり自分の講演記録を!今回のビデオ撮影は事務局も含めて4台。カメラは数知れず。ICレコーダーのヒト3人。テレビの記者会見なみ?はおいといて、勉強会は予定をオーバーして終了が4時30分。お疲れ様でしたぁとその後のブロック委員会を経て夜の10時過ぎにとあるお店を覗くと?おっ、怪しい4人組発見!勉強会後の会議の後の打ち上げの後の打ち上げの図。


その後は......?

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