【01 農産活動報告】
2009-06-20
らでぃっしゅぼーや・Radixの会 九州ブロック会議 報告
らでぃっしゅぼーや・Radixの会 九州ブロック会議
日時: 2009年6月12日(金)13:00~17:00
会場: 熊本県熊本市 熊本市国際交流会館4F第一会議室
参加者: 20名 (※スタッフ含む)
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6月12日、熊本県熊本市の熊本市国際交流会館の会議室において、
らでぃっしゅぼーや・Radixの会 九州ブロック会議を開催しました。
とても活発な意見がかわされた会議の概要をお伝えします。
(相変わらずの長文でスミマセン・・(^_^;))
前回同様、Radixの後藤事務局長からの報告からはじまります。
以下、発言者の内容をまとめています。
(後藤事務局長)
九州ブロック会議は九州で今後どのように活動を進めていくかを打ち合わせる場として考えています。
今日お見えになっている新田さんを講師にした新田塾の開催も検討しています。生産者勉強会には、若い生産者も数多く参加しています。
やはり現場の活きたノウハウや農業経営が学べる場となっていることが、いいみたいです。
先日開催した福広塾の詳細な内容についてはRadixブログに掲載してありますので、まだグループの中で読んでいない方がいましたら、コピーして回覧するなどしてぜひ活用してください。
生産者の生の声をRadixの活動に反映させていきたいと思い、今年はこのようなブロック会議を各地で開催していきます。
これからの10年をみすえた『グランドデザイン』を一緒につくっていきましょう!
【Radixの活動紹介】
・今年度の生産者勉強会の予定
・生産者自主勉強会の助成についての概要説明
・Radixセミナーの紹介
・農業経営塾の開催提案 などを順次紹介
(らでぃっしゅぼーやの森崎課長より農業経営塾の概要説明)
なぜ農業経営セミナーを企画したかというと、片手にそろばんを持ちながら、農業をやりましょうということです。
新規就農者がどんどん出てくるようになっても、経営面でうまくいかない方もいらっしゃるようなので、いい生産者の経営を見て、良いところを感化してしてもらえればと思います。
良いところは真似る! どんどん刺激をうけていただきたい!
らでぃっしゅの生産者で、澤浦さんや木内さんを講師にして全国の生産者に集まっていただくのも良いのかもしれないし、地域地域で集まって活動してもらってもよいと思います。
地域といっても、事業内容や規模なども異なるので、まったく同じようなコピーはムリとしても、良いところは参考にして経営に取り入れてほしいと思います。
栽培技術はこの10年間の勉強で共有化が進み、どこにどのような生産者がいるのかも共有できたと思います。
農業経営の面でも、このような組織体制はいいんだとか、皆でお金を出し合っているんだとか、ちょっと見ていただきたいと思います。
九州は九州で農業経営の勉強会をやっていただいた方がよいのか、北海道に見に行きたいとか・・、Radixの場で情報を出し合いながら活動ができたらいいなと思います。
昨年の農業経営勉強会のアンケートで多かったのが、『先駆者の話を聞くこと』でした。難しい勉強はまた別のところでやっていただくとして、Radixの仲間の中でそのような勉強会をやっていきたいと思います。
そのような内容がありましたら、ぜひアンケートに書いていただきたいと思います。
(後藤事務局長)
九州で何をするかについて具体的な提案を出していただきたいと思います。
たくさん要望をいただいたら、らでぃっしゅぼーやと相談しながら検討していきます。
【以下、参加生産者の自己紹介と意見をまとめました】
(かごしま有機生産組合 外西さん・・写真左の女性)
新規就農者が増えているのですが、農業経営の点で壁にぶつかってしまい、行き詰まってしまった事例もあり、農業経営の話をうかがいたいと思います。
セミナーなどがいろいろ開催されていますが、生産者を選んで参加させている状態です。生産者が多くて、事務局がそれをまとめるので手一杯。
らでぃっしゅぼーやで農業に詳しい方が(かごしま有機の)事務局スタッフと一緒に勉強会を開催するとかしていただけると、私たち自身も勉強になるし、農家さん自身も受け入れられやすいと思います。
そのようなサービスがあればいいなと思います。
ちなみに、かごしま有機生産組合の生産者130名のうち、JAS有機の認証をとっている方は8割以上となっています。
(宮崎有機農業研究会 長嶺さん・・写真左の男性)
この6月2日に第17回の総会を開催しました。
研究会ができて、まるまる17年がたちました。
10年ぐらい前は、堆肥オンリーの考え方、堆肥さえ入れておけば野菜はできるんだという感覚でした。しかし、どんどん収量が落ちてきて、どうしたんだろうということで、小祝塾を通じて苦土を入れたり、石灰を入れたりして少しは変わってきたんですけど、まだ収量が安定していない状態です。
理論というのは生産者もマスターしていると思うんですけど、条件によって非常に良い年、悪い年があるわけなんですね。
特に去年から今年にかけて、ハクサイがめちゃくちゃになってしまいました。
キャベツもそうなんですけど、クサレが多くでました。
ハクサイのナンブ病はなぜこうなるのかとか、こうすれば打開できるというようなつっこんだ専門的な勉強会をやっていただきたいと思います。
一般的な理論というのはわかっているんです。
生産者が困っているような点を解決するような方策が必要なのかなと思います。
堆肥が主体となってきますから、良い堆肥を使うことによって、良い資材を使うことによって、安心安全はもちろん、おいしさも追求できないかなと考えています。
問題解決したいと思っているのが、ジャガイモソウカ病です。
なかなか解決策がないのです。
それと葉もののナンプ病も。
去年と一昨年にキャベツ・ハクサイをつくった圃場で、一昨年は良かったけども去年は悪かった・・。同じ肥料設計をしていてもです。
年によって違う。気候によって違うのかなと感じます。
気候に左右されないような何かがあると思うんですよね。
ソウカ病の対策として、これまでいろいろやってきました。
菌を入れたり、ソウカ病に良いと言われる資材を入れてみたり・・。
虫がかじったようなソウカ病で、ある生産者は非常に大きな被害を受けて出荷量がガタンと落ちたこともあります。
(らでぃっしゅ農産課の加川さん)
ソウカ病は積年の恨みではないけど、ずっと問題になっていますよね。
水の子会さんの北原さんが乳酸菌で解決できるという方法があるといって、ある程度実験していただいていたのですが、それもあう・あわないがあって、なかなか難しいようです。
(参加者より)
品種をシンシアアという品種を変えたら、ソウカ病にかかりにくくなった。
品種で対応することも検討してみるのも一案では。
(長嶺さん)
ソウカ病に対して品種的に対応する方法もあるだろうし、そもそもなぜソウカ病が発生するのかを掘り下げて話をしていただいて、ソウカ病に対してこうすればいいんだよという方法があればと思います。
以前から小祝塾の勉強会でもソウカ病の話があったんですが、解決法がなかったんですよ。ジャガイモソウカ病について掘り下げて勉強会をやっていただけたらと思います。
(宮崎有機農業研究会 萩原さん)
九州で経営セミナーをやっていただきたいと思います。
雇用をかかえながらやっているので、ほかではどのようにやっているのか関心があります。
関東・中部・関西で同じナスでもピーマンでもサイズや規格があると思います。産地でつくりやすいものをつくってきたわけですが、消費者が望むサイズ、種類、そのあたりの対応が生産者としてもやっていけたらいいかなと思います。
九州だったら関西に7割、中部に3割、その割合で品種を変えてみようとか・・、その対応の方法を考えていかないと・・・。
九州のナスといったら大きいタイプなのですが、その辺は少し知りたいなと思います。
この時期のアブラムシに対する対処法を知りたいです。
JAS認証をとっているんですが、アブラムシに効く菌をやっていても雨が降らないので、アブラムシが非常に発生しています。
品目はピーマンです。
この時期にピーマンを栽培されていて、アブラムシの防除をしている方の防除方法はどのようにされていますか?
これまで牛乳を散布したり、乳酸菌をまぜたものを散布したり・・・、効果があるのかないのか・・。
(水の子会 上村さん)
水の子会として生産者が40名ほどいます。
50~60歳の方が大半をしめています。
10年後になったときにいったいどれぐらいの生産者が残って、ちゃんと経営を維持しているのかという漠然とした不安があります。
毎年毎年天候不順なので、事務員も謝るのが仕事じゃないけど、はたから見ても大変な仕事だなと感じています。毎日毎日謝ってばかりいます。
謝りっぱなしというのは、漠然とあまり良い関係ではないなと思うんですね。
なにかできないのかなと思っています。
九州のいろいろな産地があると思うので、そういうところの話も、どういう問題をかかえているのかという話を聞けたら参考になると思います。
小祝さんの勉強もけっこう聞かせていただいて、完璧には頭に入っていませんが、理屈や理論はためになりました。
引き続き取り入れながらやっていきたいと思います。
私はレンコンとイグサ、餅米をつくっています。
レンコンの腐敗が毎年でるので、そのあたりの話を勉強会でうかがいましたが、決定的な解決法にはならなかったですね。最終的には単純に圃場を変えるというやり方で、病気を出なくしたというのがあります。
茨城のレンコンの種屋さんから話を聞いたのですが、その方は肥料でなおしたというんですね。苦土だったかな。苦土をやって、その方は東京でレンコン作りをやっていて腐敗病でつくれなくなったから、茨城の方へ越して、そこでまた病気が出たけど、その時にはすでに何十町歩とやっていたので、よそに引っ越すこともできずに自分で勉強して治したと聞きました。
全国どこでもレンコン腐敗病がでているようで・・・、単純に肥料をやったから(腐敗病がなくなるものではないので)植え付けるのがこわいんですよね。
また腐敗病が出たら、かなり金銭的にもマイナスになるし・・。
関東の方は資材をかなり入れたわけでもなく、微量要素的に少し入れればいいよという感じだそうです。
(水の子会 桝永さん・・写真の真ん中の男性)
高齢者の代表として参加しました。
ミカンをつくっているんですけど、草刈りがとにかく大変で、できれば消費者の皆様が加勢にきていただければ・・。(笑)
Dr.ソイルのデジタルですね、だれでも土壌分析できるようにぜひ購入したいと思っています。
(もっこす倶楽部 藤本さん・・写真左の男性)
Dr.ソイルのデジタルについては、Dr.ソイルが新しくなると言うことで購入をひかえているところです。
分析は自分たちでもやっていますし、アライさんに頼んでやっていただいています。肥料をふる際に品目毎に土壌分析をしています。
年間でかなりの回数、土壌分析をやっています。一日がかりです。
Dr.ソイルのカリと石灰については、白濁しているため見る人によって読む数字が一人一人意見が違ってきます。ある人が100であったり、ある人は200であったりと、なかなか見分けがつきにくいですね。
だからはやくデジタルが入ればいいのかなと思っているところです。
堆肥舎を計画していて、堆肥舎をたてるための助成をですね、していただければいいなぁと思います。
低金利の融資とかがあればいいですね。
国や県の低利融資の紹介でもいいです。
(もっこす倶楽部 浦下さん・・写真右の男性)
1月~2月の天候不順でタマネギの生長が悪くて、らでぃっしゅぼーやさんに迷惑をかけてしまいました。
小祝さんの肥料をけっこう使ったんですけど・・・、肥料だけでは・・・、天候に一番左右されるかなと感じました。
先ほどジャガイモの話がでましたが、私たちの何人かの生産者もジャガイモをつくったんですが、二年目にしてソウカ病でほとんど出荷なしの状態に・・・、もう無理してつくらんでいいと言ってあります。
Radixの会で、宮崎の長嶺さんの圃場を借りてそこで作り方別にジャガイモをつくって、種を蒔く前の肥料の段階から、どうしたらソウカ病がでなくなるかについて検討していただければと思います。
肥料のやりかたとか、菌の入れ方とか、区画をわけて三~四種類ぐらいつくってみて、それで収穫してみて・・。植えるときと収穫するときに生産者が行ってみて、生産者自らが確認して自信を持ってつくれるようになれたらいいかな。
(長嶺さん)
ジャガイモの話ですが、去年の秋作で3通りの試験を同じ圃場でやったんですよ。
一つは宮崎大学の先生がつくってくれたシュードモナスと言う強力な菌を土と混ぜて作付けしたもの、一つは納豆菌をやったもの、もう一つはゲンゴロウ(?)という商品があるんですが、これをやったところと3通りやってみました。
結果は、3カ所とも(残念ながら)どこも同じでした。(※ソウカ病になった)
試験した圃場はもともとソウカ病が出やすい圃場なんです。
シュードモナス菌は種芋を植える前に、植え筋に散布しました。
シュードモナスは乾燥に弱いので、散布したら種芋を植えて、すぐに覆土しました。それを3列やって、ほかも3列ずつやって・・。
シュードモナスの増殖のための餌は特にいれていません。
シュードモナス菌は堆肥成分と水分があれば十分に増殖するということなんですよ。
先ほど話のありましたシンシアという品種ですね、同じ試験をですね、同じ圃場でやってみます。よい結果がでればいいんですけど。
シンシアという品種と、デジマとニシユタカ、キタアカリの4種類ぐらいやってみようと思います。
(肥薩自然農業グループ 新田さん)
課題として後継者の話が先ほどから出ていますが、もうこちらは化石化している感じです。なんとか後継者はいるにはいます。
スタートから農薬に頼らない栽培をしています。
多いものでも1回~2回ぐらい。
カメムシの問題ですね、毎年毎年、カメムシが早生や極早生に発生するのですが・・・。
外観が思うようにいかない、味とかはなんとかやっていますけど、外観がうまくいかないので、売れないものがかなりでてきます。
土着天敵による防除法ということで宮崎大学農学部に大野和朗先生(※準教授)がいらっしゃいまして、このごろよくテレビにもでていますが、あの先生の話を聞くのも面白いのではないかなと思います。
カメムシは、アオカメとかチャバネとかでまして、チャバネが圧倒的に多いですね。昨年は台風がこなかったので比較的少なかったのですが、台風がきたら台風の後はほとんど全滅です。
カメムシは杉と檜の実を好むわけです。秋口になるとその実が堅くなるでしょ。園の周りは杉林なので台風がくるとすぐにおりてくるわけです。
誘蛾灯はかなり効果はあります。一晩に一升ぐらいとれますね。
6~7割は効果はありますが、それ以外はそれ以上増えたらもうだめですね。
(長崎有機農業研究会 長尾さん)
小祝さんがはやくからDr.ソイルのデジタルを出すといっていたのですが、なかなかだしてくれなかったので、「つち博士」を使いはじめたんですけど、その数値がDr.ソイルとつち博士と普及所の分析結果と、さらに専門機関にも同じ土を分析してもらったんですが、全部(数値が)違うんです。
今年はどれでもいいから一つにしぼって・・・。
小祝さんのDr.ソイルのデジタルはいくらぐらいなものなのですか?
それを買うと使い方の指導まできていただけるのですか?
私たちは有機農業推進のモデルということで、南部さんなど7団体で有機農業推進協議会をつくって活動したんですが、いろんなところに勉強会ばかりで、結構多いんですよ。
できれば推進協議会の方で、講師の紹介をしていただいたり、セミナーの開催をしていただければなと思います。
(草枕グループ 右田さん)
ミカンをつくっています。
やってもらいたいのは経営塾です。
うちは生産者兼事務局みたいなことをしているので、一般の生産者の中で経費削減とか経営の効率化を図っているような篤農家的な方の講演とか、組織のトップにたつ経営者の先駆的な話を聞いて刺激を受けたいなと思います。
その二つの柱でやっていただきたい。
うちも後継者問題があります。私自身は若いんですが、ほかは50代がメインです。ほかにも若手後継者がいたんですけど、夏の草刈りが非常に大変で土にはいつくばってやる農業がいやだということで離れていってしまった生産者もいます。
草に対して農法的な抑え方というのもあるし、農業機械などで草をおさえる技術を考えていただきたい。
以前は年に4回ほど草を刈っていましたが、もうやってられんということで・・。
うちではもう生やしたままで引き倒すようにしています。木のまわりだけですね。(※機械がはいるところは機械で除草)
ほかの生産者は見苦しいとか、虫を呼ぶとかいいますが・・。
ほかの生産者の後継者が増えてこないから毎年5反ぐらいずつ平均して増やしているんですけど、うち一軒だけでふやしていくのも限界があるのかなと。
早急に除草対策を考えて行かなくてはいけないなと思っています。
(新田さん)
草刈りは一番楽だと思います。
草刈りは年中やらなければならないものではないでしょ。
午前中に1~2時間ですよ。
雑草をはやしておくと病気が増えるというのは本当は逆なんですよ。
逆の発想なんですよ。
草があるからダニなんかはミカンにのぼらない。
草がないからミカンにのぼるんですよ。
ダニでもなんでも。
そのように考えれば楽でしょう。
(右田さん)
ダニの方は皆さん草が生えていれば抑えられるという考え方なんだと思います。うちはゴマダラカミキリが入るんですよ。
カミキリの問題で荒廃している園地がいっぱいあるので、きびしいなというのがあるんです。
バイオリサも経費と畑の面積を考えるとコスト高でできないですね・・。
(新田さん)
ナガタマムシの被害は樹齢の高齢化によるものです。
昭和30年代にナガタマムシの大被害が発生したことがあるんです。
それから回植しているでしょ。
またその年代にきているじゃないですか。
だからナガタマがでたら早く植え替えることです。
昭和30年代にナガタマムシが大発生した時には、どこでも新しい品種に切り替えていった経緯がある。
その時期がまたやってきたということ。
(立花果樹園 立花さん)
屋久島なもので、なかなか出てこれないんですが、今回参加させていただきました。ミカンをつくっています。
何年か前から地球温暖化の影響だと思いますが、リュウキュウミカンサビダニが入ってきました。リュウキュウミカンサビダニが温暖化でだんだんと北上してきまして、困っておりまして、マシン油をまいたり、黒砂糖酵素もやっていますが、リュウキュウミカンサビダニにはききません。
石けんがいいとか聞いてやっていますが、まだはっきりつかめておりません。
それと最近は天候不順でして、今年は1月~2月に雨が多かったですから、ミカンの糖度が上がらなかったり、普通だったら色がつくんですが・・、青かったり・・、そういうものがすごく出まして、いつもの年の2/3は(JA出荷の)糖度の基準に達しなかったなど、だいたい10度前後が60%から70%ぐらいありました。
うちのところだけでなく、全体的に同じような傾向でした。
また年々、隔年結果的なようなものがではじめたような感じがします。
ミカンの樹齢が高くなってきたのが原因の一つかもしれませんし、剪定の仕方が悪いからかもしれませんが、そういうようなところで頭をいためています。
これまで見なかったような虫まで入ってきていますので、これからどうなるのかなと思います。
(立花さんの奥さん)
屋久島車エビさんからエビをいただいて堆肥を作っていたこともあります。
堆肥の切り返しは人力で切り返しています。とても大変な作業です。
前回もこのような会議に参加させていただいて、とても刺激を受けて楽しかったので、また刺激をいただきながらがんばってきたいと思います。
新田さんのところで勉強会を開催するという話を聞いていましたので、それをすごい楽しみにしております。また勉強させてください。
(ながさき南部生産組合 金井さん)
昨年の2月までRadixの理事をさせていただいておりました。
今の課題としましては、うちは後継者が残っていて、これらが育ってくれればいいなと思っています。
若者のつながりとして若者集会以外でも、農家以外のつながりでも互いに成長できるようななにかができればと期待しています。
(はちまき自然農法生産グループ 本多さん)
うちのグループは少人数で小さいグループです。
今は5名ですが、会員は7名います。
皆さんにお聞きしますが、冬にダニが発生しませんか?
アブラナ科のダニですけど・・。
JAS有機で使用できる農薬がいろいろあるんですけど、うちのグループは絶対農薬をかけない、まあかけてもいいんですけど周りからみるとあいつは無農薬といいつつ農薬をかけているとみられるので、絶対にやらないようにしているんですよ。
はやく植えて、冬場に大きくすればいいんですけど、遅く植えた部分になるとダニがついてですね、葉が真っ白になって、生育しきらなくなってしまいます。
ほかの産地はどうなんですかね。
アカダニです。動きも早いんですよね。
つぶしたら変なにおいがしてですね・・、ないですかね。
寒くなればなるほどダニが出てくる感じです。
作物は大根、キャベツ、ブロッコリー、高菜などにつきます。白菜にも・・。
被害は枯れたように真っ白になるんです。
見たことはないですか?
県の普及センターにも聞いてみたんですけど、農薬かけたら一発といわれてしまいました。
自分たち以外の圃場では農薬散布で被害をおさえているけど、自分たちは農薬を使わないので被害が大きいです。
【後藤事務局長によるまとめ】
ブロック会議は年に1回と決めずに、ブロックのメンバーの意向で回数をかさねてもよいかと思います。
今日の会議だけでも、いろいろな意見がでました。
ブロックでも随時集まりながらテーマをもって解決できるようになればすばらしいことです。
自主的に開催していただくのもいいと思うので前向きに検討していきたい。
8月にRadixの役員会があるので、そのときに上村理事から報告していただきます。その内容を持ち帰ってきますので、あらためて共有する場として開催したいと思います。
上記の写真は、らでぃっしゅぼーや農産課の森崎課長のお話の様子。
詳細は省きますが、下記内容が話し合われました。
・ 売上動向について
・クレーム動向について
・温度管理、温度計について
・異物混入防止について
・禁止農薬の見直しについて
・農薬保管庫について
・管理帳票についての提案
・資材販売について(Pプラス)
・リースコンテナについて などなど
ブロック会議のあとは、お待ちかねの懇親会。
一同移動しながら(記念撮影をしながら)お店へ。
今回も一次会が盛り上がり、さらに二次会、三次会に・・・。
熊本のブロック会議は参加者の熱気でとても暑かった!
Radix事務局:成田
【01 農産お知らせ】
2009-06-19
蒸気除草機のデモンストレーションが開催されます!(※除草動画付き)
除草作業でお悩みの生産者に朗報です!
あゆみの会のいちご生産者(そしてアイデアマン)の菅谷さんの助言・アドバイスをいただきながらメーカーさんが実証試験をすすめてきた新型蒸気除草機のお披露目会が6月24日に開催されます。(詳しい日時等は以下のとおり)
日時:2009年6月24日(水)16時~17時
場所:あゆみの会事務所 茨城県稲敷市甘田1689
電話:029-894-4360 (担当窓口: 丸山さん)
メーカー担当:(株)丸文製作所 中村さま
申込み:参加者の代表の方で結構ですので、参加人数を
あゆみの会の丸山さんへ直接ご連絡してください。
参考までに、蒸気除草機による除草風景と蒸気除草機(※旧タイプ)の写真を添付します。
蒸気除草はとても簡単! そして雑草が枯れているのがわかると思います。
今回のデモンストレーションでは写真のものよりさらに小型になった新型蒸気除草機が披露されますので、まずは百聞は一見にしかず、ぜひ現地で現物をみてくださいね。
ちなみに本ブログを見ている方だけの特別サービスとして、新型蒸気除草機のさわりの部分だけご紹介しますと・・
1.軽トラにも乗るコンパクトタイプ
2.蒸気温度がさらに向上し除草処理がより早い
3.燃料は安価な灯油でOK
・・・あとは現地にて・・・
あゆみの会の丸山さんより蒸気除草中の様子が写っているビデオが届きましたので、以下にアップしました。
下記の動画で蒸気除草機の使い方がわかるかと思います。
蒸気除草機メーカーの(株)丸文製作所さんのHPで蒸気除草機の詳しい説明などがありますので、こちらも要チェックですよ。
http://www.marubun-s.co.jp/pas001/index.html
雑草に蒸気を吹きかけている様子
蒸気によって枯れてしまった雑草
(※上記写真は旧式の蒸気除草機です。
今回のデモンストレーションではさらに小型になった新型が披露されます。
新型は軽トラに乗るサイズです。ぜひ現地で実物をご確認ください)
【02 畜産活動報告】
2009-06-18
〔02 畜産活動報告】 第4回畜産合同会議 in 四賀 開催報告<ダイジェスト版
近年、畜産飼料用穀物の価格高騰や鶏インフルエンザへの対応など、畜産業界を取り巻く環境は大変厳しいものとなっています。また、2005年に制定された有機畜産JAS認証への対応、non-GMO飼料の代替生産国開発や国産飼料(飼料米)への取り組みなど、今後の畜産業界を考える上で早急かつ継続的に取り組まなくてはならない課題も山積みの状況です。このような背景がある中、長野県松本市四賀地区(旧四賀村)にて第4回・畜産合同会議は開催されました。
本会議には、かつて村長として四賀地区の地域循環型農業実現に尽力された、会田共同養鶏組合の中島理事長を筆頭に、安心・安全を軸とする畜産業の礎を築いてきた、そうそうたるメンバーが集結。四賀地区の視察に始まり、日本農業に各種提言をされている株式会社農林中金総合研究所特別理事・蔦谷栄一氏のセミナー、関係者による原状報告・意見交換などが行われました。ここでは、その様子をかいつまんでご紹介します。
※会議の詳細につきましては報告書を作成し、関係者全員に配布の予定です。
会議参加者以外で報告書(A4版24P予定)をご希望の方は、Radixの会・後藤までご連絡ください。
<会議概要>
◆開催日:2009年6月5日(金)~5日(土)
◆会場:長野県松本市四賀地区(旧四賀村)
◆参加者:65名 ※スタッフ含む
◆主催:Radixの会、らでぃっしゅぼーや株式会社、会田共同養鶏組合![]()
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1-四賀地区(旧四賀村)・視察 ----------------------------------------------------------
本会議の舞台となったのは長野県松本市四賀地区。四賀地区は2005年に松本市に編入されましたが、それ以前より「エコビレッジ四賀」をスローガンに掲げ、有機、地域循環型農業を官民一体となって実践してきた地域です。その取り組みは全国の農村が抱える問題を打破した具体的事例として注目され、視察依頼も後を経ちません。1998年には財団法人あしたの日本を創る協会からふるさとづくり大賞・内閣総理大臣賞を、2004年には農林水産省有識者会議による「立ち上がる農山漁村」に選定されるなど、数々の受賞歴からみても、その先駆性は歴然。本会議のテーマのひとつに、「畜産農家が地域循環型農業の一端として潤滑に機能するために、何をすればいいのか?」という課題もあったことを考えると、まさに四賀地区は今回の舞台にふさわしい地であったといえます。
“ゆうきの里・四賀地区”の取り組みが凝縮された、
JAS認定の畑で、もぎたてキュウリに感動。
最初にお邪魔したのはアルプス自然農場のハウス。四賀地区の地域循環型農業の一端を担う存在です。当日はちょうど初なりキュウリの出荷日。「どうぞ、遠慮なく召し上がってください。除草剤や農薬は使っていませんから、そのままどうそ。」とアルプス自然農場のスタッフさん。そのみずみずしさと濃い味に感嘆の声を上げる人も。キュウリのお供にと味噌も用意されていましたが、むしろ何もつけずにキュウリ本来の味を味わいたいと思わせる出来は、お見事の一言に尽きます。このように、四賀地区で有機農法を実践する農家は決して特別な存在ではありません。駆け足での見学となった水田には当然のように合鴨の小屋があり、忙しく泳ぎ回る合鴨の姿が見られました。聞くと四賀地区で合鴨農法に取り組む農家は49件もあるとのことでした。
キュウリを間近で見ようと、思わずしゃがみ込む人も。
連綿と続く水田には、風にそよぐ苗が並びます。
自分たちが使う堆肥は自分たちで作る。
“ゆうきの里・四賀”を支える、松本市四賀堆肥センター。
松本市四賀堆肥センターは四賀地区の畜産農家などから出される厩肥や生活汚泥を集め、良質な堆肥へと転換するための施設。有機を柱とする四賀地区の農業には必要不可欠な存在です。敷地面積は16,000平米、1日の処理能力は40.5トン、1年に生産できる堆肥の量は3,224トンにもなります。堆積発酵方式で作られる堆肥は、1次発酵に30日、2次発酵に60日、さらに熟成に30~60日、トータルでは120~150日という長い時間を要しますが、土が柔らかくなり、糖度が増しておいしい作物ができるとして、四賀地区の農家だけでなくクラインガルテンの利用者からも愛用されています。厩肥をいかに有効活用するかは、畜産農家なら誰もが気になるところ。質問も次から次へと飛び出していました。ちなみに「福寿有機1号」という商品名で販売されているこの堆肥。長野県堆肥共励会『優秀賞』を2年連続受賞も果たしたというから驚きです。
日本版・滞在型市民農園の先駆けとなった
緑ヶ丘・坊主山クラインガルテンへ。
四賀地区の代表的施設と言えば、滞在型市民農園・クラインガルテン。休憩や宿泊のできる小屋(ラウベ)で過ごしながら、小屋と共に提供される畑で花や野菜の栽培を楽しめるため、自然や農業に興味を持つ層から注目を集めています。四賀地区のクラインガルテンは日本における先駆けとして有名で、現在は坊主山に53区画、緑ヶ丘に78区画があり、募集のたびに応募が殺到するそうです。その人気を支える理由のひとつに、地域住民が利用者に農作業などのアドバイスを行う「田舎の親戚」制度というものがあります。この制度は利用者に好評なだけでなく、地域住民と利用者の交流のきっかけとなり、地区の活性化に一役買っているのだそう。また、花や野菜の栽培は有機農法で行うというルールも。地区外から招き入れた人も、地域循環の中に取り込む仕組みの在りようは、今後の循環型農業を考える上での重要なヒントとなるだろうと予感させるものがありました。
クラインガルテンの説明を行う会田共同養鶏組合の中島理事長。
三角屋根の建物(ラウベ)を拠点に利用者は四賀地区での時間を過ごします。
大型自家配合飼料施設の規模とシステムは圧巻。
non-GMOトウモロコシ配合実演に驚嘆の声も。
視察のトリを飾ったのは、本会議の主催にも名を連ねている会田養鶏共同組合でした。一番の見所はなんといっても、日本でここにしかない大型の自家配合飼料施設。当日は、non-GMOトウモロコシを使った飼料の配合実演も行われるとあって、参加者のテンションも自然と高まっていたようです。降りしきる雨の中、大型トラックの荷台から配合機械へと流し込まれるトウモロコシ。その瞬間を捉えようと、思わず近くへと走りよる参加者も。1976年に開設したこの施設は、100トンサイロ10本を擁し、月産1000トンの稼動にも対応。トウモロコシだけでなく、飼料米の配合も可能です。現在、Radixの会を中心にチャレンジが進んでいる、アジア(ミャンマー)産non-GMOトウモロコシを使った配合飼料のテスト生産も、この施設で行われる予定となっています。
大型トラックから機械に移されるトウモ視察の様子を長野放送さんが取材に来られました。
2-蔦谷栄一氏セミナー 「食と農・畜産の再生戦略」-----------------------------------------
今回の畜産会議の目玉企画であったのが、株式会社農林中金総合研究所・特別理事である蔦谷栄一氏のセミナーです。講演のテーマは「食と農・畜産の再生戦略」。蔦谷氏は持続的循環型地域社会形成論、特に環境保全型農業、都市農業、地域資源といった分野を専門に執筆や各地での講演活動を精力的に展開。国内・海外問わず農業の現場に積極的に赴く、自らの手で自然農園を営むといった、フィールドワークをベースとした独自の活動を行っておられます。その理論と提言には現場を知る人だからこそ導き出せる鋭さと深さあるとして、多くの農業・畜産関係者が注目。セミナーには参加メンバーのほかに、会場となった会田共同養鶏組合スタッフも詰めかけ、大盛況となりました。
<蔦谷栄一氏・プロフィール>
1948年生まれ。宮城県出身。1971年に東北大学経済学部卒業し、農林中央金庫に入庫。数々の役職を務めた後、1996年に株式会社農林中金総合研究所の基礎研究部長に就任。農業部副部長、常務などを経て、現在、特別理事職。同時に早稲田大学非常勤講師、国際農林水産センター顧問なども務める。
◆著書
持続型農業からの日本農業再編(日本農業新聞)、エコ農業~食と農の再生戦略~(光の家協会)、海外における有機農業の取り組み動向と実情(筑摩書房)、日本農業のグランドデザイン~地域社会農業のネットワークで田園都市国家をつくる~(農林漁村文化協会)他多数
畜産農家が切実に感じている厳しい現実と
日本農業に対する蔦谷氏の憂いが重なった、1時間半。
「日本の農政・農業を思うと、鬱々とした気持ちになる」セミナーが挨拶から本編へと移行した時、蔦谷氏からこのような言葉が飛び出しました。日本の農政には具体策がない、あらゆる施策が対処療法的だと。特に蔦谷氏を憂鬱にさせる3つの原因として語られたことは、畜産農家が常日頃感じている不満・不安と驚くほど重なっていました。
1つめは、日本農業の全体像が見えてこない。この背景には行き過ぎた消費者重視があるのではないかと。2つめは、消費者と生産者の関係を再構築する時期であるにも関わらず、地方への目線がかけているのではないかと。そして3つめの憂いは、大手町主導の政治。紋切り型に数字で物事を決め、自らの利権を守ることを優先する官僚の在りようが、畜産業界、日本農業の発展を阻害しているのではないかと。蔦谷氏の言葉に、深くうなずく人、目を閉じて蔦谷氏の言葉を反すうする人も。会場を包み込んだ真剣な空気は、畜産業界がいかに切迫した状況に置かれているかを、如実にあぶり出したのかもしれません。
セミナーはさらに、中国やヨーロッパの国々の実情、蔦谷氏が考える農業の要素と日本農業のあるべき姿、動物福祉の重要性、グランドデザインを描くことの大切さなどへと発展。このセミナーから、多くの気づきを得られた参加者も多かったのではないでしょうか?
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会場は満員御礼。セミナーに対する期待の高さが伺えます。
3-畜産会議(参加者による原状報告と意見交換)-------------------------------------------
視察、セミナー、そして懇親会。盛りだくさんのイベントに追われた畜産合同会議1日目。2日目は前日のハードスケジュールをものともせず、朝8時からの畜産会議で幕を開けました。懇親会終了後も遅くまで論議を戦わせた参加者も多い中、皆さん元気いっぱい。朝からハイテンションでの報告と意見交換が繰り広げられました。
この会議で元々予定されていた報告は3つ。Radixの会と生産者がタッグを組んでトライしている、アジア地域でのnon-GMOとうもろこし輸入代替国開拓に関する進捗報告。現在、有力候補として名前が挙がっているミャンマーへの視察結果を中心に、パシフィックトレードジャパンのペイソー氏にご報告いただきました。また、制度との距離感をどのように保つか生産者によって意見の分かれることも多いオーガニック畜産の実情については、オーガニックチキンの商品化実現などを通じて、この分野を牽引してきた共栄ファームの中村氏が発表。自らの豊富な体験から導き出した方法論と信念は、さすがパイオニアと思わせる説得力に満ちたものでした。また、らでぃっしゅぼーやからは、上原食品課長が登場。飼料を取り扱う大手商社の動向、関係者間でのコミュニケーションのあり方、さらには自社、商品のブランド価値を高める際に自分たちがとるべき戦略などについて、熱く語られました。
さらに、参加者から原状の取り組みや目指したい方向、どのようなスタンスで消費者や農政と対峙していくかといった意見が次々に出され、情報共有と同時に大いに刺激しあえる会議となりました。
データや写真を中心としたスライドを交えて報告を行うペイソー氏。
共栄ファームの中村氏。オーガニック畜産を切り開いた立役者だ。
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でぃっしゅぼーやからは上原食品課長が代表として報告。
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「家畜は生き物だから常に目を離せない。たった一日現場を離れることさえ難しい仕事です。だからこそ、これだけ多くの畜産農家が集まれたのは、本当に画期的で凄いこと。」と語った、ある生産者。畜産業界の重鎮と呼ばれる面々が一堂に会した今回の畜産合同会議は、常に新たな方向を模索し続ける畜産農家の強い想いが大盛況という結果を引き寄せました。楽にやり過ごす道があると分かっていながらも、自分の信念を貫き通そうと、あえて厳しい道を歩み続ける畜産農家と共に、らでぃっしゅぼーや、Radixの会といった生産者と消費者をつなぐ組織が担わなくてはならない役割は決して小さなものではないはずです。また、消費者も商品を享受するだけでなく、日本の食糧事情と真剣に向き合う時期に来ているのではないかと、改めて痛感させられた2日間でした。
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※取材 ライター 小川 恵
【01 農産活動報告】
2009-06-08
福広塾 “春”編 開催報告【村山さん編】
福広塾”春編” 【座学編】に続いて、新規就農者の【村山さん編】をお届けします。
************* 【村山さん編】 ************
(村山さん)
最近、農水省が農業をかなりプッシュしていることもあり、新規就農がだいぶ話題になっているかと思います。
私も就農して1年半になるんですけど、新規就農のひとつの例として、かいつまんで説明したいと思います。
私自身はもともとメーカーに勤めていて、エンジニアみたいなことをしていました。
会社では自分がやっていることがもう一つ納得いかないと思い、別のことをしようと思って高校の先生などもしたことがあります。
その後、自給的な暮らしをしたいと思い、農業をやろうと思って、いろんなところをまわりながら話を聞いてきたりしました。
福広さんのところにくる前に自給的なところに飛び込んで、半年ほど研修というか共同生活みたいなことをしていました。
気づいてみれば、嫁さんも子供もいましたので、こんなことをやっていては生きてはいけないと気づき、農業をやろうと考えてちょうど1年半ぐらいたって福広さんに出会いました。
福広さんの圃場にきてめちゃくちゃ感動しました。
いわゆる自給的な農業をされている方は草が多いことが多くて、のんびりとやっている感じでしたが、ここにきたら全然異質なものを見せられて・・、福広さんは何でも答えが返ってくるすごい人だったんですよね。
これはすごいなと思って、もともと自分も技術者だったので農業というのはこんなこともできるんだ、こんなに面白いんだと気づいてですね、生き方としてではなく仕事として面白いぞと思って農業を始めました。
もちろんお金の面でもどうやって食っていくのか、子供をどうやって食わせていくのかということもありました。
福広さん、儲かっているんですよね。ほかと比べてみると・・。
こんなに食えるんだ、農業って・・、食えて面白かったら言うことないぞと思いました。
福広さんに頼み込んでですね、当時本当にお金がゼロだったもので、アルバイトでもいいから働かせていただいて、いろいろと教えてくださいと頼み込んだら、ちょうど福広さんも手が少し足りなかったこともあり、いいよという話になったわけです。
それからだいたい1年ちょっとですね、こちらで研修させていただきました。
今も農業やりたいと言ってぽんと(生産現場に)飛び込む人がいるんですが、たぶん最初から使いものになるかといえば、おそらくならないと思います。
私の場合でも、どうしようかなと思って1年半ぐらいふらふらとしていたので、基本的なことというか、少なくとも野菜に親しむというか、そのレベルまできてから福広さんのところで研修をやり始めました。
販路ということでは福広さんのグループに入れていただいて、出す枠もあるよという話をうかがって、これは渡りに船でしたね。
そして土地探し。
たまたま運良くグループの月井さんの紹介で土地を借りられることになりまして、独立する3~4ヶ月ぐらい前にうまいこと土地が見つかりました。
巡り合わせと思うんですけど、その他の土地も地元の方に助けられながら見つかりました。
今日もきていますが、学校の同級生だった張田くんが途中で合流して二人でやりながら1年半、今年の5月からは新しい研修生がきてくれて、だいたい二人体制でなんとかやってきているという状況です。
資料のレジュメにもいろんなことを書いてあるんですが、辿った道というのは今お話ししたような内容になります。
最初の頃は自給できたらいいなと思っていたんですけど、だんだんと模索していくうちに、もともと自分も仕事がいやで辞めたわけではなくて、なんか世の中変だなぁと思いながら会社を辞めたんです。
会社にいた頃に納得できる仕事をしたいとものすごく思っていたので、福広さんと出会って仕事を始めてから、いい仕事をする、とにかく自分自身がいい仕事をする、それから次の世代、自分の子供もいますし、子供だけでなく自分より年下の人たちとか、とにかくいい仕事というのを自分もやらなくてはいけない、そういうのを作り出せたらいいなと、ちょっと欲張りだけどもそのようなビジョンを持っています。
自分が楽しいだけでは多分もたないような感じもして、結構夢を持っていないと続かないのかなと思います。
それと仲間がいないとつらいですよね。
共有できるビジョンを語れる仲間がいないと、なかなかやっていけないのかなと思ったりしています。
今はいろいろな就農支援事業を国の方でやっていますが、やはりネックになることがたくさんありますよね。
土地にしても住む場所にしてもそうですし、退職して始められる方にとって私みたいな年代とは違うスタイルになると思うんですけど、私ぐらいの年代になると子供もいて生活をしなければいけないとなると、まずお金のこととかがけっこう深刻になりますし、それから販路ですよね。
らでぃっしゅぼーやさんに本当に感謝していて、このような形で就農する半年以上前ぐらいから作付けをもらう形になって、それにめがけて土地も借りて、計画を立てて施肥設計して・・。
やはり計画的にある程度販売できるような道を見つけておく、あるいは出荷グループのようなものがあれば、そこで人を育てる、サラダボウルさんにしても群馬の倉渕さんにしても結構若い人を育てるという仕組みができていると思うんです。
仲間でやるというか、グループの重要性というのは新規就農の場合は特に大きいと実感として思っています。
最後に、今後の事業展開の方向性について書いてありますけど、私自身一人で結構借金をして独立就農みたいなかたちでやってきているんですけど、これって無理しているところもすごくあると思うんですよ。
運良く福広さんに出会って、たまたま土地を紹介していただいたこともあったけど、本当はシステムみたいなものでないとだめなのかなぁという感じもすごくあります。
私は運が良かったと本当に思います。
ですから教育システムとか、サラダボウウルさんがやられているような学校みたいなものもすごい良い例だと思うんです。
ここにも福広さんがいらっしゃるし、ちょっと小規模なものでもいいから、少しずつそんなことをやりながらグループを大きくしたりとか、そんなことができたらいいなという夢も。
グループとしてできるようなシステムみたいなものをつくっていけたらいいなと思います。
だからグループでささえられるようなシステムみたいなものを作っていく必要があるんじゃないのかなと、自分の中で夢みたいなに考えています。
就農までの経緯と思っていることを簡単にお話したのですが、あと資料を少しつけているので説明させていただきます。
皆さんのところにも農家さんのところにも農業をやりたいといってくる若者って、結構いらっしゃると思います。
お金のことって、表に出してしっかり把握しなくてはしょうがないと思います。
自分の場合、生々しくこんなことにお金を使いましたと詳細に書いてありますが、仕込み期間というか、自給的な生活をはじめてやろうと思った時から就農するまで、就農して最初の4ヶ月ぐらいは収入がほとんどなかったので、その期間の3年間の間に使ったお金と、どこからお金がきたのかを赤裸々に書いてあります。
嫁さんがいて子供もいて、2年半で800万、だから年間で300万ぐらいが車の維持費とか家を借りたりとか、引っ越したりとかを全部含んでの金額です。
その後は、事業のための投資で、この400万はひとくくりで就農関係初期投資と書いてありますが、これはほとんど借金でやっていますね。
公的資金の無利子の資金で借りてやっています。
それから就農後の生活費は塾の先生とか、福広さんのところで給料をもらいながらなんとか貯めたお金で4ヶ月ぐらい乗り切って、その後はうちの売り上げでなんとか食えるようになってきています。
これは次のページにその後の1年間の経費みたいのが書いてあるんですけど。
資金の出所ということでは、貯蓄100万ちょっととあとは必死に夜働いたりして、親とかにも少し出して頂いたりとかありましたけれども。
3年間で全部で使ったお金は1400万円ですか、そのぐらいは初期投資も含めて、それぐらいいるよという1つの例になるかと思いますので、もし考えられている方が近くにいたら例として見せてあげていただいたらと思います。
次のページにいきますと、就農してからの経営概況ですね。
2008年、去年1年間の売り上げと経費とを書いてあります。
だいたい福広さんのところを1/3ぐらいにしたような売り方だと思ってください。
本当にまねしようとしてなんとか必死に練習してというのを繰り返してやっています。
売り上げの三本柱は、とまと・小松菜・ほうれん草で、あとは季節に応じてこまかいものを栽培しています。
経費関係で売り上げに占める割合とかも書いてありますけど、出荷経費はそれなりにどこの産地でもかかるんじゃないかと思いますし、初年度なので割と材料費などがかかっています。
まあ、だいたいこんなものではないかと思います。
差し引きで去年は申告段階で230万円弱ぐらいがうちの収入になったんで、サラリーマンの初任給ぐらいなんとか就農1年目で届くか届かないかぐらいで、そのぐらいで食えるよという状況になりました。
支えてくれた福広さんにはいつでも技術的なことを聞きにいけるし、らでぃっしゅぼーやさんからは(出荷の)予定量をすでにもらっていたので、作りさえすればなんとかやっていけるという、それを目標にもがいてやってきました。
その次に、実際の作付け体系はこんなかたちでやってきましたと書いてあります。
これも福広さんのところをなるべく真似するような形で・・、ただ夏場の小松菜とか、難しそうなところはちょっとやっていなかったりとか、そういうのはありますけど・・。
もし自分の方で欠品しても、福広さんに補ってもらえるとか甘えだらけで・・、グループの中で融通もきくのでなるべく同じ品目でやっています。
自分のところだけでやっていたのはブロッコリーぐらいですかね。
そんな感じでやってきました。
その後は、お金どうこうというより、(らでぃっしゅぼーや農産課の)神保さんが話をされていたことに関連することですけど、何にもないところからスタートしていますので、技術に関して学ばなくてはならないことも、ものすごくいっぱいあるわけで、できるだけデータを集積しようと思っています。
参考までに、作業日誌を資料としてつてけいます。
福広さんはJAS有機対応のため作業内容などを結構書かれていたと思いますが、自分の場合、収量がどれぐらいだったかが結構重要で、それをなるべくデータとして残すためにですね、トレーサビリティという意味でもたぶん重要だと思うのですが、どの圃場でどの畝でどれだけパック数がとれて、その日に出荷したのがどれだけで、今の在庫がいくつあるといった記録をつけています。
結局この記録ができていると畝ごとに肥料をどれだけやった、いついつ草刈りをしたとか、自分の場合は作業日報は小さい手帳に書いているので、この手帳さえ見ればこの畝に関する履歴が追えるようになっています。
例えばこの圃場のこの畝はなんか3割ぐらい出荷が少なかったよと出れば、何か原因があるので、それができるだけ追えるような形で、少なくとも数だけかちっと出ていれば反省材料に使えるかなと思います。
こんな形でやっています。
それぐらいやらないと、たぶんなかなか技術はついてこないと思っています。
できるだけ努力してやっています。
その一つの例として、次のページにとまとに関して、去年毎朝張田くんと一緒に毎回朝とるたびに重さを量ってですね、その日ごとにどのように量が推移したのか記録をとりました。
技術的にも多少参考になるかなと思うのが、ハウスA,B,Cと3棟建っているんですが、それぞれで多少実験もしてまして、ひとつのハウスには鉄を入れていて、ひとつのハウスには酵母を入れたりなど試験をしたんですが・・、結局はほとんど変わりなかったんで意味なかったということになってしまいました。
データをとってすごくよかったのが、例えば一株あたりの収量とかが厳密に出ていて、A,B,Cそれぞれがだいたいが5.2kg弱/株ですけど、結構均一でどこでも同じぐらい、ハウスに関係なくとれていたので、だったら今年は密植にしようということで・・。
去年はA棟が296株で、C棟が320株で少しずつ3段階ぐらい密植度合いを変えてみたんですけど、株あたりの収量が変わらないのであれば、今年はかなり密植の方で植えてみました。
そういうことをやったりしていますね。
もうひとつわかったのが、Aの1,2,3,4とか書いてあるんですけど、4条でやっているので条ごとに番号をふってあって、それぞれ収量を調べていたんですよ。
ハウスの内側が2,3ということになるんですけど、ここが5%ぐらい収量が落ちるんですよね。
福広さんと話をしていると光量がだいぶ違うのではないか、外からの水の浸みだしなどの影響があるのではないかと考えています。
今年はちょっとでもうまいこと補正できたらいいなと思っています。
そのように反省材料に活用しています。
その次のページはとまとの積算で、どれぐらいとって、どのぐらい売ったかというデータです。
面積がちょうど5セなので、反収でいうとちょうど倍にしてもらった数字になるので、最終でだいたい反収で8tぐらいとりました。
収率90%以上ですね、らでぃっしゅぼーやさんに出せないようなものは近場でとってくれるようなところに売ったりしています。
ほうれん草の実績をまとめたものです。
出荷数、1畝あたり何パック売ったかというのもなるべく記録してですね、季節的な変動とか、肥料とかの影響とかをなるべく追えるようにしています。
データを残しておくと、播種がいつ、収穫がいつだったから、何月何日に蒔けば何日ぐらいで収穫するとちょうどいいというデータになります。
1年でとったデータなので、あまり精度は良くないんですけど、表を見ていただければほうれん草だったら、秋作として9月9日ぐらいに蒔けば32~33日で収穫、10月20日ぐらいだと小松菜だったら最初、ほうれん草だったら最後に近いような感じになります。
日数だったら120~130日みておいたらいいかなと自分のとっているデータから引けるので・・。
こんな感じでデータをなるべく活かしてやりたいなと感じていて、少しでも新規就農のデメリットというか知識のない部分を補えればと考えています。
こんなかたちでざっくりと話をさせていただきました。
(質問)
肥料とかは福広さんと共通のものを使われているのですか?
(村山さん)
有機栽培対応のものなので、そんなに違うものはほとんど使っていません。
グループで一括して肥料購入をしていますので、肥料系はだいたい同じです。
ただしうちの畑は養鶏業者さんから借りているものなので、5反の土地に鶏糞のおまけ付きということで、必ず年間で消化していかなくてはならないので、鶏糞とおつきあいをしながらやっています。
以上のことから福広さんとは堆肥の質は全然違います。
***********【村山さん圃場見学】************
(村山さん)
この3棟でちょうど5セになります。
とまとの本数は各棟320本で、株間はかなり狭くて34cmにしています。
福広さんのところより収量重視というか、ちょっと樹の勢いが強すぎるくらいかもしれません。
それでも去年より気持ち細いかなと感じています。
ここは少し傾斜していて入り口側がすこし低くなっています。
傾斜地のためこちら側に水が落ちてくる傾向にあって、日頃灌水する時はうしろの奥だけやって、たれてくる水でこちら側も灌水する形でやっています。
灌水もいろいろと工夫していて、雨をそこに貯めて配管で各ハウスに配って奥までホースを通して、そこから落ちてくるような感じでチューブをはわせています。
入り口側の湿気るところは水をやらないことにしています。
福広さんと同じように去年はベタ畝でやっていたんですけど、去年湿気ついたので今年は少し畝をたててみようと、気持ち10cmぐらい畝をたてました。
まだ試行錯誤しながらいろいろとやっています。
本当は間口をもう少し小さいハウスにしようと思ったんですが、業者が大きいハウスを持ってきてしまったので、ハウス同士の間隔がかなり狭いですね。
換気がけっこう厳しいんですけど、すでに計画をたててしまって面積ぎりぎりだったものでむりむりたててしまったんですけど・・。
90cmぐらいしかハウス間はないと思います。
ちょっとそれがネックなんですけどね。
実験みたいなことをしていて、ここは定植前に耕起したところですね。
下のハウスはほとんど不耕起で福広さんみたいなかたちでやっています。
樹の勢いとしては、ここのハウスは最初から根をしっかり張ったので、わりと大きめにできています。下のハウスは手前側が太いんですけど、奥とかは活着が遅れて細いのもでています。
育苗管理では、(育苗中に)日中の温度が低い時もあり、ちょっと低温にあわせてしまったこともありました。
ちょっと段飛びも多い感じです。
カリ欠の症状は、葉が巻いた時の症状ですね。
窒素をがんと効かせちゃうんで、それで一気に葉っぱが巻いて、その巻いたところに水がいかなくなって壊死するような感じでカリ欠がでている感じです。
たぶん福広さんのところと同じ症状だと思います。
樹全体にカリが足りないのではなく、窒素がいきすぎて葉が巻いてしまい自分で首をしめているようなものです。
(新井さん)
脇芽の中心が茶色になることはない?
(村山さん)
カルシウム欠乏ということでしょうか。
この畑には鶏糞が相当入ってきているので・・。
奥の方に1~2本、今回かなり暑かったときに水を切らしたところがあって、それでちょっとくらったのが1~2本あるんですけど。
このあたりで樹の太さが福広さんと同じぐらいだと思います。
こっちが傾斜としては上なので、しかも土質もこちらの方が砂地で、下の方(※入り口側)が粘土質がきついんで、水やりがすごく難しいです。
(新井さん)
カルシウムが欠乏すると上の方の脇芽の中心に茶色い斑点ができるんですよ。
それがカルシウム欠乏の予兆。
それが進むと玉の尻腐れにつながります。
(村山さん)
たぶんここは水を普通に枯らさなければカルシウム欠乏はでないと思うんですけど。
施肥は基本的に福広さんのやりかたを踏襲しているので、この通路のところに堆肥をどかんとおいて、そこに灌水を上からやっています。
最初に肥料が効き始めると一気に効いてしまうので、そのときにかなり巻いて、だいたいそのへんの葉がカリ欠のような症状になっていると思っています。
(新井さん)
たいしたものです。
二年でここまでできるとは。
一個一個の玉は大きいでしょ。
(村山さん)
玉は基本的によくばっているので、大きめです。
(質問)
何段までとられるんですか?
(村山さん)
福広さんのところに習って6段といいたいところなんですが、6.5段~7段とるやつがありまして、太陽熱が入るぎりぎりまで収穫しています。
(質問)
この後は何か作られるのですか?
(村山さん)
そうですね、パターンは同じで、去年からハウスでネギをこの後で入れるつもりで、ネギと1作ぐらい小松菜をいれようと考えています。
小松菜だと3作、ネギだったらネギと小松菜ですね。
(新井さん)
こんだけ葉がたれるとということは、かなり水をくれているね。
(村山さん)
特にここのところだいぶ水をやりました。
(新井さん)
元からたれているもんね。
うちは直角を目指しているんですよ。
直角にでて葉先がちょっと上がるぐらいがベストな状態。
これは最初から下がっていますよね。
かなり水が効いている状態。
(質問)
直角の場合、どのぐらいの水管理で?
(新井さん)
どのぐらいといっても、見た目で樹と相談です。
水をくれすぎるとたれてくる、色具合ですよね。
少し色が濃すぎるかなと気がしないでもない。
残肥の関係で、ちょっと残りすぎている感じかな。
(村山さん)
このハウスの前作ができが悪くて、残りが多いかなと感じます。
(新井さん)
アブラムシを考えるともう少し淡い色でもいいかなという感じもしますね。
昨年も言ったんですけど、アブラムシというのはたぶん自分で入ってきているわけではないんです。彼が連れて入ってきているんです。
というのは周りに草が生えているじゃないですか。
草の中を歩いてハウスに入る関係で、自分でもってきちゃっているんです。
だから去年アドバイスしたのは、自分の通路だけは全部シートを敷くように言ったんですけど、まだ敷いていないね。
それだけで全然違いますから。
通路だけはシートを敷いた方がいいよね。
でも(ハウス内には)アブラムシはあまりいないね。
(新井さん)
ハウスの上を少し開放しないと上にきた花が落ちたがるのでは。
(村山さん)
去年もそうだったんですが、もうちょっと上をあけたいにはあけたいんですが・・。
(新井さん)
こんだけ暑いと上の花が落ちたがりますよ。
三カ所ぐらい天井に(暑い空気を)抜く穴を考えた方がいいよね。
(村山さん)
だから脇をまくり上げたんですけど、アザミウマがたくさん出て・・。
あれは悩ましいですよね。
福広さんのハウスと比べると肩が低いんですよ。
たぶん20cmぐらい違うと思います。 ![]()
(村山さん)
上の畑の小松菜とかぼちゃをみていただきましょう。
小松菜の品種は「なかまち」
マンガン欠乏みたいなものが白くでかかったりするので、葉の色がちょっとまだらっぽく薄くなっているんじゃないかと思うんですけど・・。
基本的にアルカリ土壌です。
鉄欠乏、マンガン欠乏が常時発生している感じです。
ほうれん草はつらいですね、小松菜だとなんとか大丈夫なんですけど。
ほうれん草だと本当に芯枯れとか、葉色が相当薄くなってしまうことがあるので・・。
FTEを入れてもアルカリだとあんまり効かないですね。
葉面散布するなど手間を結構かけないといけないです。
(新井さん)
よく見ると縁取りができているね。
なんだろう。
これがpHが高すぎる症状なのかな。
(新井さん)
それはありえますね。 ![]()
(村山さん)
向こうはかぼちゃですね。
かぼちゃの種まきは去年よりも遅かったので、まだだいぶ小さいですね。
今年はマルチ大麦を実験的にまこうと思って、これもだいぶ遅れてしまっていて、やっと顔をだしたぐらいです。
うまくいけば、草の茂った上にかぼちゃがなるという月井さんがやられているので、ちょっとまねをしてみようかなと思いました。
品種はほっこり133です。
(質問)
このあたりは獣害はどうなんですか?
(村山さん)
かなりあります。
シカに食われまくっていますし、イノシシもそうとう歩き回っていますし、アライグマとかタヌキとかキツネとかけっこうきています。
ヒヨドリにもほうれん草を相当食われてしまったり・・。
サル以外はきていますね。
だから冬は電柵しています。
自分が檻の中にとじ込まれて仕事をしている感じです。
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本編を含めて、合計5本の報告ブログが福広塾の開催報告のすべてです。
勉強会に参加された方は復習をかねて、参加できなかった方は栽培の参考にしていただければ幸いです。
最後になりましたが、講師となっていただきました、ゆうき伊賀の里の福広さん、村山さん、そして助言をしていただいた新井さん、丸山さん、大変ありがとうございました。
Radix事務局:成田
【01 農産活動報告】
2009-06-07
福広塾 “春”編 開催報告【座学編】
福広塾”春編” 【堆肥編】に続いて、今回は【座学編】をお届けします。 ![]()
************** 【座学編】 *************
(座学前にバーナーをつかった火炎除草機についての説明)
(福広さん)
灯油が燃料となっていて、バーナー部の加熱用にカセットコンロのガスボンベを使用しています。
同様のバーナーはいろいろなメーカーから出ているんですが、なるべく火力が強いタイプを選んでいます。
予熱が大変なので、これはガスボンベ付きのタイプです。
灯油タンクをまず加圧します。
そしてライターなどで着火します。
ガスでしばらく予熱をしてから灯油に切り替えます。
そして草を焼いていきます。
(下は実際に火炎除草機を使った実演動画です)
値段はインターネットで2万円ぐらいで購入しました。
(※定価は3~4万円ぐらいするそうです)
除草対策で注意している点は?
(福広さん)
草の多いところは、不可能と言えるぐらい難しいです。
草の少ないところは、草を生やさないよう種が落ちる前に引っこ抜くことです。カボチャからこっちの畑は草の多い畑で半分あきらめています。
草が多い圃場では、なるべく背の高い野菜をつくるようにしています。
草の少ない圃場には、ほうれん草や青梗菜などを栽培します。
小松菜は生育が早いので、種を蒔いて草と競争して負けないぐらいになります。そして収穫も早いので、草の種が落ちる前にだいたい収穫できます。
ほうれん草と青梗菜は間に合いません。ハコベとか生育の早い雑草は種が落ちますから、ほうれん草の場合は途中で必ず除草に入ります。
その労働時間が大変なので、ほうれん草はなるべく草の少ない畑で栽培します。小松菜と青梗菜は基本的にネットをかけるため、草取りができませんのでなるべく草が少ない圃場で栽培します。
草が少ないところではとにかく一生懸命草取りをすること。
草が多いところは一生懸命草取りをして、5年~10年後に草の少ない畑にしてください。それが無理ならあきらめてください。
それぐらいのスパンで考えないと難しい。
1~2年では難しいです。
畑でなにも作らないときには、草が少し芽が出たら、早め早めに草の種が落ちないうちに耕していきます。
そして草を少なくしていくようにしています。
あまり鋤いたり、畑をはだかにすると地力を落とすので良くないという方もいますが、うちは作業性を優先しています。
火炎除草機を使うときは、草が多いところで葉ものを作りたいときには、肥料をふって畝たてして準備してから、草をいったん生やします。
タイミング的として本葉2~3枚の時では早すぎるんです。
バーナーで焼いても後で出てきますから・・。
本葉で4~5枚になるのを待った方がよい感じですね。
あまり大きくすると草が太くなると焼く時間が長くなります。
それの関係もあるんですね。
これで50mを除草処理するのに約30分ぐらいかかります。
草を生やしすぎると何時間もかかるようになります。
時期的に仕事時間がとれるかどうか。
あとは夏に肥料をふって畝たてして透明なビニールをかけて、夏の太陽熱をつかって草の種を枯らして、秋の種を蒔く時期にビニールをはいで播種するんです。それでも草は生えないです。
倉渕でやっている方法ですね。夏しかできないです。
気温の低い時は、バーナーなどの方法となります。
(質問)
焼き加減はどうですか?
(福広さん)
草が小さいほど早いです。
双葉の時には瞬時に焼けますが、だんだん草が大きくなって肉厚になってくるとゆっくりバーナーを動かさないと枯れないです。
草の種類によっても、イネ科のような雑草、株から分かれてくるような雑草は焼いてもまた出てきます。
双葉で出てくるような草は簡単ですが、イネ科のようなタイプは難しい。
あとハウスは太陽熱で処理しますので、草は数年でなくなってきます。
ハウスで夏に太陽熱処理できないところは大変ですけど、できるところはほとんど問題にならないですね。ほとんど生えてこないです。
夏を通してハウスをやる人は草退治が大変ですね。
この辺は、とまとの後はいったん太陽熱処理をかけます。
(質問)
ハウス周りの除草はどうやっていますか?
(福広さん)
ハウス周りは防草シートと隙間から生えてくるのは引っこ抜いて対応しています。
草が多いとそこに病原菌や害虫が集まります。
自分の場合、葉ものと果菜類とで考え方を分けています。
とまとは害虫と天敵は低密度で共生させていて、被害がほとんどないという感じなんです。
葉ものの場合は低密度管理ではだめで、ゼロ・ゼロのバランスで葉ものを作らないと害虫の被害は抑えられないという考え方です。
葉ものの場合、周りに草がないところでつくるのが絶対条件です。
草のあるところは2~3mあけてから小松菜とかを蒔いた方がいいです。
ネットをかけても草から出てきた虫がネットの中に入り込む確率が高いので、雑草のすぐ横でネットをかけても失敗する確率が高いといえます。
************** 昼食休憩 *************
【午後の座学】
(福広さん)
午後の部を始めます。
資料には午前中に畑で話したことと同じ内容をかいてあります。
畑の紹介、土作りの紹介、堆肥作りなどの紹介をしています。
分析値(※Drソイルでの分析値)は自分の畑におけるだいたいの平均値です。
P.9がDr.ソイルの分析値と分析機関に出して測定したデータです。
自分の目で見る(Dr.ソイルの)分析値と機械で測定した分析値とで、どの程度誤差が出ているのかを比較するためのものです。
肥料管理のポイントはミネラルバランスです。
皆さんも、よくご存じだと思います。
慣行栽培ですと、石灰:苦土:カリのバランスが5:2:1になるように一般的にやっていますが、うちは7:3:1ぐらいが理想かなということで、それを基本にミネラルバランスをとっています。
(下の動画は座学の様子です)
防除の方は、あまり難しく考えないで、できない作目はつくらないようにしています。
できる品目をつくるという考え方で、無理していろいろな防除資材を買ってつくるようなことはしない考えです。
葉ものでは防虫ネットをメインに活用しています。
いかに防虫ネットで害虫を防ぐかですね。
あと、天敵昆虫も特に放したりしないし、飛んでくる分は活躍してもらいたい。
カエルとかは結構活躍してくれているので、カエルとかいればなるべく大事にしてやってください。
トマトは基本的に連作、毎年必ずつくりますので、連作障害がでないようにしています。
こちらの三連棟のハウスで25年ぐらい連作、向こうの単棟で約10年ぐらい作っています。
いかに土壌病害、特に夏場でしたら青枯れ対策を出さないかです。
出してしまうと接ぎ木しか方法がなくなってしまいますので、いかに土づくりをして出さないようにするかです。
うちの場合は線虫が小発生しています。
夏は太陽熱処理で抑えているのですが、どうしても下から上がってきますから、生育の悪い何株かは必ず線虫がついています。
過去に線虫を抑える菌、パスツーリアというんですけど、農薬登録されていますね、それを昔やったんですど・・。
3年たてば効果がでると言っていたんですが、効果なかったです。
10年以上前に試験もしたんですけど・・。
太陽熱で抑えるのが一番かなと思います。
防除では、誘蛾灯ですね。
雨の降らない夜はだいたい点けています。
夜蛾類、ヨトウムシ類の仲間、光に集まる性質のやつを誘蛾灯2台をつけて成虫を捕獲しています。
今はまだ出ていないのですが、夜蛾類で一番ではじめると急速に増えるのが、ハスモンヨトウです。
ハスモンヨトウはだいたい夏から秋9月~10月ぐらいが多いので、そのころはハスモンヨトウのフェロモン剤を一匹でも誘蛾灯に入れば設置します。
それで、フェロモン剤を設置して雄のハスモンヨトウの成虫をとっています。
だいたい10月~11月上旬中旬ぐらいまで、この地域だとよく入ります。
それをすぎると寒くなって入らなくなります。
トマトの話では、育苗で昔はなかったのですが最近失敗する事例としてとまとの立枯れ病があります。
その原因がようやく見えてきたかなということがあります。
同じ原料を使っていて以前は立枯れが全然出なかったのが、3~4年前から立枯れが出るようになりました。
何が原因かがわからなくて、育苗箱を熱湯消毒したり、山土がいけないかと思って山土をやめたり・・。
ようやくわかってきたのが、鰹節煮かすが原因ではないかとわかってきました。
昔の鰹節は製造で半年ぐらいかけてゆっくり菌によって熟成させていたのですが、今の鰹節は生の乾燥したやつに変わってきています。
今の鰹節に変わったから病気が出てきたのかなと考えています。
今年の育苗から生の鰹節をいったん使うのをやめて、ぼかしというか、山でとってきたアケビで酵母菌を培養して、その発酵菌で鰹節煮かすをぼかしました。それを使ったら今年は立枯れが全然でなかったんです。
主な原因は生の有機物の鰹にあったのかなと思っています。
あとトマトの施肥につかう同じ鰹も、今までは生の鰹を堆肥と混ぜてぼかしていたんですけど、期間が短いのでいったん酵母菌でぼかしたものを堆肥と混ぜてもう一回ぼかし直すというか、そのように施肥設計しています。
とまとの作り方で、一般の慣行栽培との大きな違いは元肥をふるかふらないかの違いです。
慣行の場合、元肥をふって定植し水を切って樹があばれないように調整すると、とまとの窒素濃度が高くなりますから、どうしても定植後で虫の寄りやすい樹になるんです。
初期に害虫、コナジラミが寄ってしまうと後半被害がでやすいので、うちの場合は元肥をゼロにして、前作の残りの窒素で育つ程度の窒素量を畑に残しておきます。
それで水をたくさんやります。
定植後はだいたい葉水がほぼ毎日うくぐらいやっています。
樹液の窒素濃度を低くするんです。
それで害虫は寄ってこない、葉っぱの色も濃くしないようにしています。
二段開花ぐらいで施肥をしてマルチをして窒素を徐々に効かせるやりかたです。窒素濃度を上げないので害虫が寄ってこないやり方です。
つくりかたはそんな感じです。
(質問)
鰹節煮かすのぼかしはどれぐらいでつくるんですか?
(福広さん)
ある程度乾燥して温度が冷え切るまで1ヶ月ぐらいはかけていますね。
(質問)
酵母液をかけて・・
(福広さん)
真冬にスタートすると温度が上がりにくいので、秋に温度が下がる前までに
いったん酵母液をかけて温度を上げています。酵母の場合限界が45度までですから、だいたい40度前後になるように広げて調整しながらつくりました。
それで水分が飛ぶまで管理します。
水分が飛んで温度が下がってくるのがだいたい一ヶ月後ぐらいですね。
(質問)
露地でも窒素を下げた方が虫が寄りずらくなるように感じますか?
(福広さん)
はい、感じますね。
露地の場合は雨が降らないと窒素濃度が上がりますから、そのへんの微調整はできないですけれども・・。
考え方としては同じような考え方です。
適正量以上の窒素は与えないという考え方です。
長く取るものは追肥で補う、葉ものは元肥いっぱつ型が中心です。
そういう考え方です。
(質問)
生育初期に灌水をかなりやってという話があったんですが、基本的に初期に水をあまりやると樹があばれたりすることがでてくることもあるんですけど、残存窒素量はどれぐらいなんですか?
(福広さん)
何年もハウスの栽培データがたまってくると、ある程度みえるようになります。ハウスで土が乾燥すると硝酸態窒素が5~10mg/100gぐらいでてきます。
あとECメーターで1以下ぐらい。
(質問者)
1ですか?
(福広さん)
0.5とか1ぐらいです。
ECメーターも、測るところが悪いのか差が大きいんですよ。
ハウスの中で濡れている土だと低めに出て、乾くと上がるかな。
うちの場合、とまとの後に葉ものが2~3作、ほうれん草とか小松菜・水菜などが入りますから、そのときにいくらやったをデータでつけてやって、とまとの時に水をたくさんやって樹があばれるぐらいだと、前作の葉ものの窒素量を調整してやるんです。
(質問)
前作で窒素量を調整してやるんですね。
(福広さん)
とまとにいくら水をやっても樹が全然できない時には、来年やるときに前の作の窒素量を増やしてやるんです。
何年かやるとだいたい適正値がでてきます。
その量を毎年同じようにやっていきます。
そんなに極端にあばれることはないと思います。
あばれるぐらいだと、少し水を抑えるぐらい、葉水があまりでない程度にしますね。極端に水を切ってしまうほど窒素濃度が上がることはないですね。
(質問)
マルチをかける前に施肥をされるそうですが、それは何をどれぐらい入れるんですか?
(福広さん)
資料P.13の左の下に施肥量が書いてあるんですけど・・。
以前はこれを全部混ぜていたんですけど、何年か前から全部まぜるのはどうなのかなと思い始めて、やり方を変えています。
一番贅沢吸収するのはカリなんで、カリは最後になるべく広くまくようにしているんですよ。前にまいてしまうとカリの吸収が初期に良すぎるのかなと。
カルシウムの吸収を上げたいんですけど、カルシウムは吸収が良くないと想定て、今年はじめてカルシウムを最初に撒いて3~5cm管理機で耕しました。
その後に堆肥をふって、灌水チューブを真ん中に持ってきてマルチをしました。それが今年のやり方です。
毎年、少しずつ施肥のやり方、施肥量を変えています。
(新井さん)
カリの施肥量はどれぐらい入っていますか?
(福広さん)
堆肥入れて、20~30kgぐらいかな。
(新井さん)
どうしてカリの欠乏症状が出ているの?
(福広さん)
カルシウムが勝ちすぎているのかな?
品種差も大きいんですよ。
桃太郎系は特にね、とまとに窒素が効くと夕方になると葉が巻いてくるでしょ。少し多く巻くと桃太郎系は葉先が枯れてきます。
サカタなんかはほとんど枯れないんですよ。ミニも枯れないでしょ。
品種によってかなり差があるんですけど、以前カリを枯れない程度まで入れたことがあるんです。そうすると肥大は良くなりすぎるぐらいで・・。
そのへんのバランスですね。
尻腐れ対策で、カルシウムを真ん中だけに入れているのも、畑全体のpHを上げると微量要素が吸いにくくなるからと考えたからです。
(基本的に養分がよく吸収されるのは灌水で濡れたところなので)灌水部分に集中してカルシウム濃度を上げてやれば、よく吸ってくれるかなと。
畑全体でpHがあまり上がらないような施肥設計を今年やっています。
(新井さん)
ちょっとカリの欠乏症状が下葉にでているから、ちょっとバランスが・・。
(福広さん)
微量要素もからんできます。
pHを低くしないと鉄とマンガンが吸えないけど、そうすると生育に問題があるし、カルシウム濃度を上げてやるほど甘み・糖度はのりやすくなります。
その両方を同じpHの畑で管理するより、少し波のある畑でpHを管理した方がよいかなと考えています。
その両方を吸わせようかなとよくばっています。
まだ試験的にですが。
(質問)
カルシウムと苦土と鉄とを吸収する根は違うんですか?
(福広さん)
灌水されているところが一番水分を吸い上げているので、養分も吸い上げているんですよ。
灌水チューブの下に必要な養分を集中させてやると、その中でどうバランスをとってやるかですね。
暑くなってくるとでてくる尻腐れ対策で、カルシウム濃度を部分的に上げてやれば、尻腐れが出にくいかなという発想でやってみたんですけどね。
今年は尻腐れが出ているのは5個ぐらいかな。
まだ多くは出ていないです。
あとは糖度が上がるかどうかですね。
全体のpHを上げてしまうと次作の葉ものとかで微量要素の問題が出てくるから、部分的に上げてやれば作が終わって耕せば平均的にそんなにpHは上がらないという考え方です。
今年の新しいやり方です。うまくいったら参考にしてください。
資料には年間作付けしている作物名、播種時期、収穫量、面積とかが書いてあります。下はハウスの年間の作付体系です。
とまとの後で太陽熱をして、無肥料で、とまとの残さで葉ものを1作作って、その後施肥設計しながら2作目の葉ものをつくるやり方です。
その次が、作物別の主な品種と、0.5とか1とか書いてあるのは施肥量です。
図の右の上に書いてある1.0倍とは窒素15kg/10a、堆肥換算です。
それを目安にして堆肥をふっています。
だから2とかあるのは、だいたい窒素換算で30kgが目安となります。
これぐらいが主な目安で、あとは微調整をかけるぐらいです。
P.26が一昨年ぐらいにつくった環境保全型農業のCO2排出量です。
うちが年間CO2をどれぐらい出しているかの、おおまかな数値です。
特に3月の確定申告の時にやるとわかりやすいと思います。
そのときにCO2をだすもの、電気・石油・灯油・ビニル類の合計の重量をCO2換算で出したのを、野菜収穫量1kgあたりどれぐらいのCO2を出しているのかを計算しています。
うちの場合で、0.138kgのCO2を出して作っていますという目安です。
参考程度にしてください。
今は堆肥を畑に入れた場合、CO2排出を引いてくれるという案もあるそうなんですが・・。そうするとゼロになる可能性もあるかもしれないですね。
いかに作業の効率化というか、化石燃料を使わないで生産性を上げるか、有機農業で収穫・収量のあがらない農業をしているとCO2排出が自然と増えてきますから、いかにあまりトラクターを動かさないで収穫量をあげていくかがCO2
排出を少なくしていくポイントです。
関心ある人は自分のところのCO2排出量を計算してください。そんなに難しくないです。
(らでぃっしゅぼーや関本さん)
福広さんのデータは使えますよ。
とてもいいと思います。
先ほど福広さんがおっしゃったように、堆肥を入れたらというのがありましたが、いま農水省が実験圃場を求めていてうちにも問い合わせがきたんですよ。
車というのはCO2を非常に排出するものなので、トラクターをできるだけ使わないというのはすごくいいことなのかなと思います。
(福広さん)
比較データがないので、うちが多いのか少ないのかがわからないので、もっと多くの農家の事例があるといいですね。
それに有機農家と慣行農家とで違いとか。
そのへんのデータも集めればね。
有機でも収穫量が少なければ必然的に収穫量あたりの排出量は多くなるんです。
(後藤事務局長)
せっかくだから5~6カ所ぐらい事例を集めてもいいかも。
集めてみたいよね。
そんなに難しくないよね。
(福広さん)
電気だと一年間の電気使用量、kwがわかれば計算式で換算できます。
農業環境技術研究所というところが計算式を出していますから、1kw電気を使うとCO2いくら出したというのがすぐにでます。
ガソリン・軽油・重油は、すこし数値が違うみたいです。
それでガソリンと軽油と重油は分けて計算します。
ビニル類は燃やした換算値ですね。
CO2を燃やした時にでるCO2で換算しています。
データが揃えばすぐに計算できますので、それに対してどれぐらいの生産量をあげているかで野菜の生産量1kgあたりの排出量も計算できます。
次に参考として小松菜の作業日誌を添付してあります。
一般の作業日誌より余分に書いてあるんですが、有機JASの認証をとってやっていますからトラクターを使用した日付まで入れないといけないので、ちょっと余分な項目まで入っています。
圃場と播種した面積と播種日・収穫日・品種、肥料の散布日、使用したトラクターの種類、施肥量、前作に何をつくってどれぐらい窒素を入れたかによって次作の窒素量を変えなくてはいけないので、前作に何をつくってどれだけ窒素を入れたかを書いてあります。
小松菜の場合、品種によって種の大きさが変わりますから、ごんべえのベルトサイズが書いてあります。
実際に収穫の時にどうだったということで赤ペンで来年の参考になるように、今回は窒素が少なくてちょっと波が大きかったから来年はこの時期にあと0.5窒素を増やそうとか、窒素がちょっと多かったから来年は少し減らそうとか、そのようなメモ書きを書いて来年の参考にしています。
品種的に夏系の品種を入れた方が良いとか、冬系の品種を入れた方良いとか、品種についても気がつけばメモ書きしています。
昔ながらの手書きでやっています。
品目ごとに場所を決めて作業日誌を書いて来年の参考にしています。
圃場ごとではなく品目ごとです。
もちろん圃場の場所も書いてあります。
圃場番号だと大きな圃場は7反ぐらいとなってしまうので、この圃場の区切りではこまかいことが読めないので、前の圃場も6つぐらいこまかく区切って、圃場のなかのどの辺かを書いてあるんです。
それで参考にしています。
暖冬化の影響は長いスパンで見てみると出ていますから、品種の切り替え時期ですとか、昔より1週間~2週間早くなっているとか遅くなっているとかは(日誌の記録からも)でてきていますね。
二冊目の資料を見てください。
あるメーカーが主な有機物の中に微量要素がどれぐらい入っているかのデータを公表していましたので参考として添付してあります。
畜糞とかをある程度入れる場合、FTEとかに入っている亜鉛とか銅とかはまずは十分入ります。
畜糞中心でやっていてもマンガン・鉄・硼素が足りなくなるのかな。
FTEをやめて単肥でこの3つを補うようにしました。
硼素に関してはあまり多く入れると過剰障害がでやすいので、FTE並の量がいいと考えてうちの堆肥に硼砂として1回に10kg、年間に20kg入れています。
鉄とマンガンについては、適正量が把握しにくいので、まだ手探り状態です。
まずは硫酸マンガンとして1回で50kg、硫酸鉄で100kgをいれています。
それを年に2回つくるやり方でスタートしてしばらく様子をみているところです。
特に微量要素欠乏が出やすいのがほうれん草なので、ほうれん草で鉄とマンガンの欠乏症が出やすいかどうか。
今回いれた量でも欠乏症がでるようなら、もう少し入れる量を増やすし、あまり欠乏症がでないようでしたら減らすようにします。
ちなみにFTEを入れていたときには少し欠乏症が出ていました。
だから単肥として量的に増やして入れています。
有機物の原料別のこまかい資料があるんですけど、まあこまかいことは無視してだいたいで見てください。
P.8が今年の堆肥の成分分析結果です。
横がエコキッチンの分析データです。
これは参考資料です。
その後は、今年の現代農業1月号と6月号に紹介された記事です。
(質問)
福広さんが使用している畜糞の種類は何ですか?
(福広さん)
畜糞は採卵鶏の畜糞を使っています。
過去は豚糞も牛糞も、いろいろ使いました。
今は鶏糞になっています。
(質問)
ハウスにも(堆肥を)まきますか?
(福広さん)
ハウスにも入れますよ。
(質問)
アンモニアは出ないですか?
鶏糞を一度入れたハウスでキュウリをやったら、影響が出たみたいで・・。
(福広さん)
熟成さえすればいいように思いますが・・。
(丸山さん)
熟成していれば問題ないと思います。
(質問)
硼素の過剰障害とはどんな感じなんですか?
(質問)
硼素過剰については、農業書にも過剰障害の写真が載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ほかの肥料に比べて硼素の適正値の範囲は狭いんですよ。
入れすぎたらダメなので、唯一気をつけないといけない微量要素が硼素ですね。
(参加者)
慣行でも硼砂を入れすぎると過剰障害がでるからということで、結構普通の農家でも気にしますね。硼素に関しては・・。
(福広さん)
まったく入れないとやはり欠乏症が出る可能性があるし、特に大根で今年ス入りとのクレームが少しありましたので・・。
(新井さん)
ハクサイのゴマ症なんかがそうだよね。
(参加者)
トラクターの後ろに硼素の散布機をつけて、ターンをするときに一部分で硼素が多く撒かれてしまうことがあるじゃないですか。
その多く撒かれたところで過剰症状がでるぐらいですから、よほど気をつけないと。
(福広さん)
撒く量が少ないと平均に撒くのが難しいんですよ。
だから堆肥の中に入れておくのがいいかなと考えています。
(質問)
硫酸マンガンとかの購入先(製造元)は?
(福広さん)
東罐マテリアル・テクノロジーですね。
農協系(経済連経由)しか入ってきません。
有機栽培でつかえる肥料(微量要素)です。
(質問)
硼砂は?
(福広さん)
硼砂は輸入品で、日本では作っていないと思います。
アメリカ製ですね。
(質問)
あけびをつかった酵母菌の取り方を教えてください。
(福広さん)
現代農業の去年ぐらいの記事を参考にしています。
この地域では10月10日ぐらいにあけびが開くんですよ。
開いているあけびを偶然見つけて、記事を思い出してね、道ばたのとれそうなところで集めてきて、黒砂糖と塩と、塩は雑菌を防ぐために入れるそうです。
タンパク源に大豆の煮汁か米ぬか煮汁などを少しいれるんですね。
そうして発酵をかけて作りました。
まだ少し残っていますので、後ほど見てみましょう。
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以上で、福広塾の【座学編】は終了です。
次回は、村山さん編です。
Radix事務局:成田


