農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2010-07-22

らでぃっしゅぼーや・Radixの会 北海道ブロック会議 開催報告

らでぃっしゅぼーや・Radixの会 北海道ブロック会議
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2010年 北海道ブロック会議
日時:2010年7月3日 9:00~12:00
会場:北海道空知郡中富良野町 富良野ラテール
参加者:37名

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後藤事務局長より挨拶
Radixの会の活動は今年で15年目を迎え、会員数も今は330団体近い組織となりました。行政や農政も私たちの活動の様子を見ています。農産を筆頭に、口蹄疫などで厳しい畜産もnon-GMの餌の問題から飼料米のことも含めて、喧々諤々やっているのですが、非常に厳しくかつ将来に対する投資、見通しもできない、売り上げも伸びないという状況です。
この15年間夢を追いかけながら裏づけのある技術を重視して、農畜水産加工メーカーさんと交流してきましたが、今まで投資した分の回収がまだできていなかったり、農家さんの方では売り上げが立たなかったりと、今までの貯金を使ってしまっている。なので今回私から言いたいのは農業者の経営のこと。経営と言うと誤解されて、らでぃっしゅぼーやは農家の経営にまで口出しするのかといわれますが、そうじゃないんです。今、生産者がいろいろな農業技術から農業の事業として最終的にどういう風に利益を出したらいいか、どの程度の経営規模でやればいいかを考えていて、それらについて情報交換をしようということです。
今年3年目の理事をお願いした菅野理事と共に、夏に小祝塾をやって、その後に農業経営の勉強会をやっていきたいと思っております。農産部会では経営をひとつの大きな柱として、勉強会や、情報開示を行いたいと思います。よろしくお願いします。

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菅野理事より挨拶
昨日の小祝塾はどうも暑い中ご苦労様でした。皆さんの技術には小祝さんも驚いていたようで、特に言うことがないと、あとはやりすぎだとかミネラル関係の少しのブレとかそういったところに気をつけるようにという話でした。皆さんの畑が大変良かったので、小祝さんも機嫌よく普段あまり飲まれないお酒を飲んでいたんだと思います。
前に理事会で話したんですけど、農業の生産の技術は皆さん小祝さんなどから受け取って、もうかなりの水準になっています。ただ経営という部分では、まだ有機農業者でも安定していないということで、今後経営のほうに活動の中心を移してもいいんじゃないかという話になりました。経営の勉強としては、品目ごとのモデルとなる経営のスタイルを探る、若者を中心とした農業経営塾などの案が出されました。
技術的なものについては、小祝塾とか専門的な勉強会も続けていきたい。そして生産者同士、生産者と消費者の交流を進めたいという意見もありました。
皆さんにもいろいろな要望があると思う。ブロック会議は北海道の皆さんの意見を聞くいい機会なので是非みなさん積極的に発言していただきたい。理事をやっていても北海道全域の生産者から意見を聞く機会というのはないので。皆さんの忌憚のない意見を聞かせていただいて、それを次回の役員会に届けていきたいと思う。


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らでぃっしゅぼーや農産課からは以下の内容が話し合われました。
・販売状況について
・ぱれっとの変更について
・食味検査について
・基準外農薬について
・お客様からのご意見の紹介
・生産者との意見交換



Radixの会事務局より活動紹介
・2009年度活動報告
・Radixの会役員会 会議報告
・今年度の活動予定
各地域でのブロック会議
生産者塾の開催
有識者、外部生産者の勉強会
農政への提言
海外視察の実施
らでぃっしゅぼーやの経営、検品、PR活動への要望・討議

以下は生産者からの近況報告等です。

・東神楽米生産グループ 柳沼さん
基準については若干希望が通っていなかった部分もあった。今年の春は天候も悪く、苗も傷んだりして非常に厳しかった。若干基準外農薬も制限にしてくれないかという希望も出していたんですけどとおっていなかった。決まりは決まりなので別の方法を考えて生きたいと考えています。それと、段々と会員数が減ってきていて、あまり大きくない高齢の生産者の跡継ぎがいないということもあって、少しずつ減ってきている。現在は45名ぐらいいるが平成3年には70名いたので、毎年1、2人やめていっている。面積的には大規模化が進んでいて頼もしいんですけど、まあ数は力ともいいますから。地元でも640軒あった米農家が今は160軒を切ってるので、農家事態は続けても米をやめた人はそんなにいる。面積は拡大しているが。そんな状況で、去年は残念な結果だったが今年は豊作になりそうで、食味もよくなるかなと期待して秋を迎えたいと思います。

・狩野自然農園 狩野謙二さん
クレームはクレームとして淡々と処理するだけなので。JAS基準とかRadix基準とかいろいろいわれていますけど、なんか今は行政に振り回されている気がしますので、独自の、世界に通用するような、世界に発信できるようなRadix基準を作り上げてほしい。

・狩野自然農園 狩野隆行さん
研修生として全国を回ったときに、加工業者の人に安全基準の話とかを聞いてきたが、そこの人たちは消費者からのクレームに対して、どこまで応えればいいのか真剣に考えていた。彼らはもう対応しきれないというところまで意見を交換させていた。自分たちを省みると、生産者はまだそういうところまで至っていないんじゃないかと感じる。
あとは、九州の環境は厳しくて、雨で毎回野菜がなくなっているって状態、でも北海道は悪い悪いといいながらもそれなりの生産高で出荷できている。その九州の農家や加工業者と比べると楽な状況でやっていることを自覚して、生産しなきゃいけないと思う。一度加工業者の人を招いてそういう話ができたらいいんじゃないかと思います。

・オーガニック・マーケット・北海道 長内さん
生産の方向性として、味に向かえばいいのか、有機栽培に力を入れればいいのか。うちは果樹だから農薬を使っている。でも品質的に味に向かうのか、栽培方法に向かうのか、どちらに向かうかによってモノの作り方も変わってくると思います。余市も仁木も果樹が安くて、決まったところに販売しないと成り立たなくなっていて、最近は果樹農家がミニトマトを作ったりして、いろんなことをやっています。食べ比べについては、去年の食べ比べでカボチャを出したが、その結果が一番良かったのがスーパーのカボチャだった。そういうのを見ると、スーパーの商品に負ける味でいいのか、栽培方法を重視するのか、味を重視するべきかと迷ってしまう。うちはミディトマトをやっていて、過熟のクレームが来るが、トマトが青いうちから出荷すればそのクレームや返品は多分来なくなるだろう。でもそれでは味が悪くなる。生産者はおいしいって言ってもらえると嬉しいし、その味によって消費者が特定の生産者のモノだけを欲しがるようになったら大変なことになる。生産者の皆さんもらでぃっしゅぼーやとしてもどっちの方向に向かっていくのか、それが気になっている。

・大牧農場 村橋さん
食べ比べで、感覚の食味と費用はかかってしまうが食品成分分析を合わせてやってみるのも面白いかと思います。

・小野寺富雄さん
今の状態でやっていきたい。


・ちにたふぁーむ 田中正太郎さん
予冷について、生産者の予冷が問題なかったとしても、運送会社の積み替え等の際に温まってしまうこともある。しかしその場合でもセンターからは生産者に問題があったんじゃないかといわれてしまう。そういうことをなくすためにも運送会社の方には注意を促していこうと思う。また、以前行った運送中の温度変化のチェックも再度行ってみると良いのではないかと思う。

・なかふらのすりーしーず 布施さん
先ほど話が出たカボチャの食味は私も参加していた。慣行栽培のものが一番おいしいという結果になってしまったが、食べごろや品種なども考慮してもっと総合的に物事を考えていかないと、偏った解釈に凝り固まってしまうのではないかと少し不安になった。
生産者には経済的なことを考えて農業をしている人もいるかもしれないけれど、やはりいいものを作ろうと考えて真剣に取り組んでいる人が有機にたどり着くのだと思っている。減農薬なんかはその過程であり、目指すところは有機栽培でおいしいもの。そのために勉強会などで技術を身に付け、理想を高く持って取り組んで生きたい。
あとは人とのつながりや関係性が凄く大事だと思う。生産者同士もそうだし、らでぃっしゅぼーやの会員さんとの関係も密にすべきだと思う。

・石山さん
経営に関する研修会を是非やっていただきたい。持続性を持たせるための経営は生産者の未熟な部分が多いのではと思う。特に経費の無駄、浪費は多かれ少なかれあると思うので、農業についてもコストの削減を意識すべきだろう。また、異常気象が頻繁に起こり、経営に大きな影響を受けたとしても、対応できる能力が必要になってくる。そういったことについて、農業という分野で行っている方の話を聞きたいし、アイデアを盗めたらいい菜と考えている。

・泉農園 泉さん
食味も大事ですが、品種、時期は合わせるべきだろう。それに有機でした場合は病気の被害が出ることもある。そうなれば当然味に違いは出る。そういうことも考慮するべき。また、有機栽培でおいしくしようと思っていい肥料、いいミネラルとどんどん投入すれば費用も上がってしまい、そこにジレンマがうまれる。
後は、センター、コールセンターの方々との話し合いの場があったほうがお互い理解が深まってよいと思うので、是非ビアガーデンなどで懇親会をしてほしい。私たちの作ったものを売ってもらうのだから、私たちの気持ちをスタッフに知ってもらうことは凄く重要だろう。

・山中哲也さん
ぱれっとの変更について、前は生産者が作ったものに合わせて売ってくれていたのを、少し生産者が望むものに比重を移したのかなと感じた。これからこういう風に生産者と消費者との関係性が変わっていくとどうなっていくのかなと少し思った。
本来は野菜を一番おいしい時期に届けて食べていただくというのが当然だと思う。しかし、長距離の流通などで早取りをしなければならず、それで味が悪くなってしまうのは仕方の無いことだろう。それでクレームが来てもそれはクレームとして処理せず、事情があってそうなっているのだと言えるような判断基準が必要かと思う。

・宮嶋農場 北野さん
お盆のころの出荷量が少ないのでがんばって売って欲しいなと思います。

○北海道元気市について
・ 今回の元気市は会員さんの感謝祭だけではなくて、一般のお客さんにもアピールする。札幌市内の全小学校に告知もして、大きなイベントにしたいと思う。
・ お客さんとの交流も積極的にできるようにしたい。


○菅野理事からまとめ

今日はご苦労様でした。皆さんから出された意見を基にして、今後もRadixの活動に反映していきたいと思う。
今年の12月9~11ぐらいの予定で澤浦さんの経営セミナーをしたいと思っている。
食味の件について、自分たちで持ち寄って、勉強会や元気市に持っていって消費者に食べてもらうのもいいかなと少し思いついたので考えている。栄養分析も予算がどうなるかわからないが、提案する。
あと、オペレーターとの交流会も消費者からのクレームを直接受け取っている方々なので、生産者が直接話し合うことで出荷の際の改善にもつながると思う。紺田さんともそういう話し合いをしていました。
元気市は今年もやります。本当にスタッフはがんばってますので、ぜひ参加していただきたいと思っています。
バローさんが去年から、会員さんの家族を生産者のところに連れて行って、日帰りで農作業の体験をする、といった交流もしています。もしバローさんから声をかけられたときは、受け入れてもらえればありがたいと思います。

今後ともRadixの会は皆さんの声を取り入れてがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 

北海道ブロック会議に参加され、たくさんのご意見、ご要望を出してくださった皆様 どうもありがとうございました。
Radixの会 高橋拓磨


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