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【01 農産活動報告】
2010-07-20
兵庫県生産者訪問記
日本の農業は二極化が進んでいる。そんな風に言われています。たぶん。
大規模と小規模なものに別れ、今では大規模な農業の時代だといって、会社となっているところも多くあります。機械化、効率化を進め、より少人数で、より大きな農業を目指していく人たちが増えています。私の地元でもそういった組織がいくつかできているようです。その一方で、事業の拡大といったことには興味を示さず、自分でできる範囲で農業を営む人もいる。前者は現代的、後者は昔ながらの農業といった感じでしょうか。
今回は兵庫県丹波市に行ってきました。研修生の高橋です。行き先は2ヶ所、20町以上を作る稲作農家の宮垣農産、そして約1町の畑で野菜を作る山本さん(丹波有機の会)。対称的な農業をしているお二人のところで1週間ほどお世話になってきました。
最初は宮垣農産へ。
宮垣農産代表の宮垣富雄さん。いつも笑顔で、今回の急な話も笑って受け入れてくれました。家族経営で新規就農者を受け入れ、25haもの面積でお米を作っています。機械化できるところは機械化し、効率的で安全な農業を目指すという宮垣さん。農業技術の習得にも力を入れて、より良いものを作ろうとしています。作業場には本当に沢山の機械が並んでいます。見たこともない機械もちらほらとあったりしました。これだけ多くの機械があるとそれを使いこなすだけでも一苦労です。宮垣さんは乗りこなすだけでなく修理もある程度は自分でできるそうです。
この時期はまだ田植えが終ったばかりでこれから除草をしようというところでした。早速田んぼに行って除草開始。無農薬栽培をしている水田なので農薬は使わず、乗用株間除草機ティラガモを使って除草をしていきます。除草は年に4回で田植え前、田植え後、そして7・8月に一回ずつ。4回除草するといっても一回通ればそれで終るわけではなく、2度3度と田んぼに入る、さらに有機栽培の面積は約8haにもなるため本当に気の遠くなるような大変な作業になります。
しかしそれを笑顔でこなす宮垣さん(左)。一方私(右)は除草機に乗るのは初めて。緊張して硬い表情です。始めのうちは入る列を間違えたり、それを戻すのに失敗したりと大変でした。いろいろやっちまってすいませんでした…。
こちらの堆肥舎も自分で製作し、そこで堆肥も自作している。さらにはダンボール組み立て機の吸引装置を流用し、エアーレーション装置まで作っていて、それで堆肥に空気を送り込んでいます。若手の生産者にも少し小型のエアーレーション装置を、掃除機を使って作ったとか。ほんと凄いです。こういう助け合いとかはあるといいなあって思います。
右の写真は掃除機から作ったエアーレーション装置
その後は宮垣家次男の宮垣剛さんらと草刈り、除草などさせていただきました。草刈りは4人がかりでもなかなか終らず、一苦労でした。
しかしここで秘密兵器が登場。
ブームモアというらしいです。始めて見た。恐ろしい機械があるものです。道路側しか刈れないという弱点はあるものの、確かにこれがあれば楽だろうなあ。とはいえこのブームモアも使いこなすには相応の技術が必要になるそうで。機械を揃えればすぐできるというものではないですし、これだけのことができるのは宮垣さんの技術あってのこと。一日で何町もの草刈を猛スピードで終らせてしまっていました。
そしてもう一方、丹波有機の会の山本敏行さんの所にお世話になったときは非常にいい天気で作業日和でした。今年始めの悪天候がうそのような晴れ模様。散歩すると気持ちよかったです。
山本さんのところでは2反ほどの畑で草むしりや支柱の杭打ちなんかをやっていました。こちらではほとんど機械は使わずに手作業主体でした。山本さんはナス、ピーマン、エンドウ、トウモロコシなど10品目ぐらいの野菜を作っていてその辺の仕事だったのですが、野菜についての仕事はほとんど経験もなかったので新鮮で楽しかったです。草むしり以外は。
周りは山と森に囲まれている
山本さんの家では犬4匹に猫3匹が一緒に暮らして、中も外も出入り自由の彼らは実に生き生きと動き回ってました。とはいえそれは夜の話でこの天気、暑さでは日中はぐったりでした。食事も山本さんと一緒に椅子に座って食べる彼らはもはや家族です。朝は山本さんと散歩に行き、夜は外に出て戻って来なかったりとかなり楽しく暮らしてるようでした。犬はかなり人懐っこく、じゃれ付いてくるのですが、猫は全く近づいてもくれませんでしたよ。やっぱり人間の友達は犬ですね。
犬、猫たち。日中はほとんどこんなかんじでした。
ここで感じたのは、農業をしているというよりは、いやもちろん農業なんですが、ライフスタイルというんでしょうか。そういうやつなんだと思います。山本さんは地域の共同体を大切にしたいと言っていましたし、そういった生き方、農業をやってるんでしょう。
農業の行く先として、どういったものが残るのかはわかりませんが、モデルとなる2つの形を見せてもらったと思います。
いろいろと勉強させてくださった、宮垣武雄さん、山本敏行さんどうもありがとうございました。
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