農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2010-05-25

第39回日本農業賞 特別賞 受賞 参加レポート

4月15日、群馬県甘楽町有機農業研究会を訪問しました。
(甘楽町有機農業研究会は、会長の新井俊春さんを筆頭に、21名の会員さんが所属している生産者団体です。事務局は甘楽町役場にあります

甘楽町有機農業研究会は第39回日本農業賞 特別賞 第6回『食の架け橋賞』 優秀賞を受賞し、22年度総会の後にその祝賀会も行われました。

総会が始まる前に、らでぃっしゅぼーや農産課の神保さんが生産者さんの農場の視察を行い、Radixの会もそこに同行してきました。

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上は集合場所の甘楽ふるさと農園。民間の方が農地を借りて野菜作りが実践できる農園です。
左の写真は生産者と仕入れ担当の出荷計画についての大事な打ち合わせ。真剣そのものです。


圃場に出る前に神保さんからの連絡等行っています。今年は2・3月から気温、日照不足でタマネギやキウイ、好評だったオタフク春菊などへの影響が懸念されます。とはいえ、甘楽町有機農業研究会は出荷数も安定していて返品率も低く、文句の付け所がないそうです。すぐに打ち合わせも終わり圃場に出かけます。

まずは若き期待のホープ、野口さんの施設、圃場を見に行きます。 野口さんは後を継いで1年目の甘楽町有機農業研究会にも入ったばかりの新規就農者。
まずは原木シイタケを視察に。 ビニールハウス、栽培施設などを神保さんがチェックしていきます。
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原木にはドリルで穴を開けて、菌を植えつけている。写真はムカデ伏せと呼ばれる状態で、このときに木の中でシイタケ菌を繁殖させている。

clip_image007野口家の愛犬。人類の友。

次は野口さんのタマネギの圃場へ。
1月に植えたそうだが葉先の枯れが目立ち、色も薄くなっている。全体的に育ちも悪いようだ。研究会会長の新井さん曰く、色が悪いのは苦土が足りていないのが原因。
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新井さんからアドバイスを受ける野口さん。まだ持ち直すこともできるかもしれないとのことでした。


2番目は会長、新井さんのハウスへ。
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病気の原因となるものは主に虫と雑草。ハウスの入り口に雑草が生えていればそこを通ったときに虫が自分の足に付き、それをハウスの中に持ち込んでしまう可能性があるためハウス周辺に抑草シートを敷いています。最低でもハウスの入り口には抑草シートを敷いたほうがよいとのことです。 

ハウスのネットは網目の細かさが場所によって違っていて、側面は0.4mm、上部は0.8mmとなっています。トマト黄化葉巻病を媒介するタバココナジラミ対策にもなっています。

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どれも立派に育ってます。上の黒いネットは出荷の前日に張ることで出荷時の野菜の温度を下げるためのもの。 細かい工夫で品質を上げています。 収穫で場所が開いたらすぐに次の作物を植えて回転率を上げます。

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ハウスの中にも防草シートで雑草を防いでいます。そうしてできたわさび菜は生でもおいしく安全に食べられます。

依田さんのタマネギの様子
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1・2月は寒すぎるので、3月に植えつけをしたそうです。小さめの苗を南側に植えることで大きさのバランスを整える。チッソが多すぎたり、乾燥しすぎるとアブラムシがでるのでそこにも気をつけ、細かい気配りで大変元気に育っています。

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下仁田ネギ。生で見たのは初めてでした。


今年は苗の出来が悪いといっていたが、新井さんいわく苦土が効いていないとのことです。硫マグは水溶性で即効性があるので、苦土が効いてないときは使ってみるといいそうです。
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ここで圃場視察は終了。
総会、祝賀会の会場へ移動します。

夕方になってから甘楽町有機農業研究会総会が開催されました。
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事業報告、会計報告等が行われ、滞りなく総会は終了。
すぐに次の祝賀会へと移ります。 

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日本農業賞は、JA全中、NHKが主催して、地域社会の発展に貢献している農業者と営農集団を表彰しています。その中でも食と農との距離を縮める生産者や団体の取り組みを「食の架け橋賞」として表彰しています。
祝賀会には甘楽町町長や教育委員会役員なども参加して『食の架け橋賞』 優秀賞の受賞を祝い、盛大な祝賀会となりました。
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文章を書かせていただいた、研修生の高橋です。
今回圃場を見せてもらって一番気にかかったのはやはり新規就農者の野口さんでした。今年のタマネギは失敗だったみたいですが、すぐに新井さんや年上の生産者から助言がもらえる、大変良い環境にいるのではないでしょうか。さすがに同年代はいないようですが、東京から来たという新規就農者の方もいらっしゃいましたし、農村にありがちな(ような気がする)若い人や外から来た人たちを受け入れることができない、閉塞的な場所ではないのかと感じました。
こんな場所があればまだ人がいなくなってしまうということもないんじゃないでしょうか。新規就農者がいるというだけでなんとなく希望がもててしまいます。


甘楽町有機農業研究会は今年は残念ながら食の架け橋賞大賞を逃してしまいましたが、新しい若者たちを迎えてまたがんばってほしいと思います。


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