2009年10月15日の記事
【10 からだをほぐす こころをゆるめる】
2009-10-15
からだをほぐす こころをゆるめる(第2回) 『似ている有機農業と東洋医学』
私の短かった「らでぃっしゅぼーや」勤務では、現場に訪問することが少なかったこともあり有機農業に対する理解は限られたものですが、それでも有機農業というものは東洋医学にそっくりと昔からよく思っていました。
Radixの会報誌を時折目にさせていただきますが、特に農家の皆様にとって土作りというのが、とても大事な仕事の一つであるように思います。
良質な土を作るために良質な堆肥を作ることに努力され、それを適量畑にまかれるのではないでしょうか。
土にムリをさせないため、同じものだけでなく季節や場所にあわせ色々な作物を植えたり、あるいは一定期間休ませたりということもされていると伺います。
その結果、できあがった健康な畑や水田には、とても美味しく栄養価が高いだけでなく、病気や虫にもやられにくい作物ができあがると聞きます。
では畑になんらかの理由で病気がでてしまったり、虫が発生したらどうするか。
有機農業をされている生産者の皆様のされることは、土や畑の状態をよく観て何が原因でそういった状態になるのか考えられると思います。
そしてその状態を改善するために、まずは土や畑、まわりの環境にあまり負荷をかけないかたちで対処されるのではないでしょうか。
私が知っていることとして木酢液をかけたり、トウガラシ抽出液をかけるというのを、その昔、らでぃっしゅぼーやにいる時に聞いたことがあります。
もしそういった方法でどうしても効果があがらないとき、最後の手段として農薬という選択も存在します。また、作物や畑の状態によっては、最初から農薬の使用も考えられます。
実は東洋医学の人のからだに対するアプローチも有機農業にそっくりなんです。
東洋医学では人体は小宇宙と考え、自然の一部とみなします。自然はそのままで完璧であるように、その一部である人のからだも完璧なものと考えます。
特に東洋医学では治療することよりも養生というものに重きをおきます。
身土不二、腹八分目、頭寒足熱、骨休めという言葉どおり、この土地でとれるものを、お腹一杯に食べず、からだ、特に下半身を冷やさぬようにして働いたり、疲れたらしっかり休むことが養生の基本と考えられます。
そうすれば基本的には病気になることもなく、からだの不調を訴えることもないはずです。もし何かあってもそういった不調はすぐに改善されるはずです。
しかし、どうにも養生だけでは体調が回復しないときは、からだに負担をかけない方法で改善を試みようとします。
私が専門とする手技療法では、骨格やからだのゆがみやひずみを見つけ、すこしでも改善するように試みます。
鍼灸や漢方では、からだのひずみを脈やお腹のしこりで診たりしますので、その脈やお腹の状態を改善することのできるツボに鍼やお灸をしたり、漢方薬を処方したりします。
これらのいずれの方法も基本的には副作用というものがほとんど考えられないものです。もしそれで効果がなければ、現代医学の治療をおすすめしたり、あるいは症状によっては最初から現代医学の併用をお願いすることもあります。
有機農業と東洋医学はとてもよく似ていると少しは思っていただけたでしょうか。
そうであれば生産者の皆様は有機農業のアプローチを是非ご自身の健康管理に役立ててみてください。
その具体的な方法を次回から少しずつお話しさせていただきたいと思います。
(開音堂 姿勢保健均整師 中野史朗)
【キーワード】
東洋医学の治療とは・・・病気や体調不良を改善するため専門家から施術を
受けること。鍼灸・手技療法・漢方など。
東洋医学の養生とは・・・病気や体調が悪くならないよう自分自身で生活を
整えること
ゆがみやひずみ・・・骨格のズレ、五臓六腑の動きの悪さ、体内の循環の
乱れが姿勢や体表にあらわれたもの
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