農産畜産Blog

【01 農産会員情報】

2009-07-08

水の子会 訪問記(その2)

水の子会さん訪問記のその2です。
(訪問記その1はこちら → 水の子会 訪問記(その1)

水の子会代表の上村さんとRadixの後藤事務局長とともに、水の子会のみかん生産者を訪問しました。
みかん圃場では、食用廃油を活用した除草(抑草)とイグサのゴザを活用した抑草の試験圃場を見学してきました。
あわせて生産者の皆さんとの話の概要をお伝えいたします。



IMG_3786 
水の子会のみかん生産者の皆さんです。
まずは自己紹介から・・
 
IMG_3788 森下さん? IMG_3789 森下さんの息子さん?
(森下さん)
(※写真左が森下さん、右が息子さん)
柑橘と(息子が)ベビーリーフをやっています。
良い品質のみかんと柑橘が発展することを目指してがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

IMG_3790 中山さん
(中山さん)
柑橘をやっています。
来年は息子も(農業を)やってくれるかなと思います。
よろしくお願いします。

IMG_3792 鹿内さん 
(鹿内さん)
こちらに来て10年になります。
毎年、悔しい思いをしながら日々仕事に取り組んでいます。
これからも、らでぃっしゅさんの要望されるものをつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

IMG_3796
(今村さん)
柑橘をやっています。
雑柑類で、長期貯蔵・販売の点で苦労しています。
試験データを集めたり、そのデータとつきあわせて努力をしていますので、
ご協力のほどよろしくお願いします。

IMG_3797 大坪さん?
(大坪さん)
柑橘とタマネギをつくっています。
水の子会では皆で一生懸命やっていますので、よろしくお願いします。

IMG_3798 内田さん?
(内田さん) 
ミカンとタマネギをやっています。
4月29日、アナコンダにかまれまして、11日ほど入院しました。
(※アナコンダは冗談です。日本の毒蛇に噛まれたそうです。ちなみにアナコンダは無毒です)
ミカン畑にいくのが非常に恐ろしいです。(笑)
退院してから草刈りなども一生懸命やっていますので、よろしくお願いします。

IMG_3799 桝永さん  IMG_3800 村上さん
(桝永さんご夫婦
(村上さん)
ミカンとタマネギをつくっています。 
よろしくお願いします。 


自己紹介の後、てんぷら油(※食用廃油)を除草・抑草に活用している圃場に向かいました。
上村さんは、地域の未利用資源である食用廃油の活用の幅をひろげるべく、防除的な活用法や抑草・除草的な効果を狙った試験も始めています。
以下、その概要です。

IMG_3801 2日前に食用廃油を散布した場所 IMG_3804
(上村さん)
ここは二日前にてんぷら油を原液のまま散布したところです。
すでに少し葉緑素が抜けている感じですね。
すぐに枯らすわけではなく、何日かかけて枯れていく感じです。
夏の朝夕の涼しいときに天ぷら油をかけてくれれば除草対策になり、てんぷら油も自然に分解して肥料になります。
てんぷら油を散布するための背負い式の噴霧器があります。
噴霧器には油を霧状にする噴口が付けられています。
普通の噴口では油が霧状にならないので、これはメーカーに特別に作ってもらったものです。

IMG_3812 食用廃油を散布するための動噴 
背負い式の噴霧器の写真

IMG_3841 IMG_3813 食用廃油をスプレーするための噴口
散布の様子と特別に作っていただいた噴口の写真

(上村さん)
夏は雑草の呼吸が激しくなるので、てんぷら油にはその呼吸作用を窒息させるような働きを期待しています。冬には呼吸作用が少ないためか、てんぷら油を散布しても枯れませんでした。
夏は雑草が枯れるか、生育が抑制されるような感じになります。
油は食用廃油の原液を使用しています。
通常の動力付除草機を使うよりも二酸化炭素の排出の抑制にもつながると期待しているところです。


食用廃油を散布した雑草の経時変化
P1000756 6月13日に散布したもので11日経過 P1000757 6月13日に散布したもので11日経過

P1000761 6月13日に散布したもので11日経過 P1000760 6月13日に散布したもので11日経過
(上記の4枚の写真は食用廃油の散布後、11日目の様子)

P1000762 6月14日散布 P1000763 6月14日散布

P1000764 6月14日散布 P1000765 6月14日散布
(上記の4枚の写真は食用廃油を散布後
、10日目の様子)
成田注:てんぷら油を散布した部分の雑草が変色し生育が抑制されている、一部で枯れている様子がわかると思います。まだ抑草的な効果が見られるぐらいですが、散布タイミングや散布時期などの工夫をすることで、除草的な効果が期待できるかもしれません。


食用廃油による除草(抑草)試験圃場に続いて、昨年から実施されているイグサマルチによる抑草試験圃場を見学しました。
水の子会さんでは、使えなくなったイグサゴザの活用法として、みかんの木のまわりに生分解性マルチとして活用しています。
光をあまり通しませんので雑草はみごとに抑制されています。
透水性と通気性もよいので、みかんの木にとってもいいのです。
IMG_3814 イグサのござを除草マルチに活用 IMG_3815 イグサマルチの下の状態 
昨年の秋(10月頃)に被覆したみかんの様子。
写真のとおり、イグサゴザによる抑草はうまくいっているようです。
ゴザをめくると、ミミズやダンゴムシなどの小動物がいっぱい!
これらの昆虫が土壌団粒化を促進します。

 IMG_3822IMG_3820 




IMG_3828 みかん生産者とのMT  
見学のあと、後藤事務局長から日本と世界の農業に関する話題や農業経営に関する話がありました。 
そして生産者の皆さんとの話の中で、以下のご意見をいただきました。

・有機質肥料の散布がとても大変。背負式散布機の助成や有機質肥料の
   散布機械などの助成があれば知りたい。
ナガタマムシの被害でみかんの木が枯れている。何年か前は消毒をして
  いなかったんですが、その時はナガタマムシのことなんて全然頭になかった。
  そのうちにだんだんとナガタマムシの被害が大きくなって・・ 。
  ナガタマムシの防除など、ナガタマムシの情報を知りたい。

IMG_3842 一番奥の女性は最後に来た方 
・草刈りに追われて、収穫物となるみかんの管理がなおざりになることもあり。
  みかん圃場の草刈りでよい機械があれば紹介してほしい。
・みかんの草生栽培をうまくやっている事例があれば教えてほしい。
  ナギナタガヤも導入したこともあるが、秋蒔きしたけど秋に乾燥しすぎて芽が
  でずにうまくいかなかった。 ・・・等々

以上の話を受けて、後藤事務局長より、『柑橘勉強会を9月に開催するので、ナガタマムシや除草の件についても勉強会で話をしましょう』とのこと。
上村さんからは、『水の子会では、食用廃油とゴザをつかった除草をまずやってみましょう』と、会としての方針が示されました。
 
アイデアマンの上村さん、食用廃油のさらなる活用にむけて、次の一手を模索し始めています。
次なるアイデアはどんな内容か、今から楽しみです。


Radix事務局 成田


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