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【01 農産会員情報】
2009-06-29
水の子会 訪問記(その1)
6月15日(月)、後藤事務局長と熊本の水の子会さんを訪問しました。
その概要を2回にわけてご報告します。
(水の子会さんの事務所写真)
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水の子会さんの事務所内の様子。
後藤事務局長、ちゃっかり座って女性スタッフとともにポーズ。
水の子会さんでは、イグサやレンコン、みかんなどの柑橘類などを生産・出荷しています。もちろん、国産イグサをつかった各種製品も販売中です。
水の子会の長である、上村さんはアイデアマン。
環境や健康によさそうなことは、積極果敢にチャレンジします。
その上村さんが最近注目しているのが、食用廃油の農業への活用です。
昨年、原油価格が急騰した影響で、ガソリンや軽油・重油などの値段も高値で推移したのことは記憶に新しいこと。この燃料高騰による第一次産業への影響は甚大なものになりました。
温暖化ガスによる地球温暖化問題が世界的に注目されたのもこの時期のことです。
上村さんは、上記課題を解決する案として地元の未利用資源である食用廃油を車やトラクターの燃料として活用しようと考えました。
通常、食用廃油を軽油の代替燃料として使用するには、手間とコストのかかる化学処理をしなければならないのですが、物理的な前処理だけで燃料化できるノウハウを持つ知人の助けをかりながら試験を始めました。
(※植物油や食用廃油を前処理もなく使用するとエンジンをいためたりインジェ
クターを詰まらせてしまう恐れがあります。植物廃油の燃料化にはノウハウ
のある方の指導や十分な事前リサーチが必要です)
さらに、燃料化だけではモッタイナイということで、食用廃油による除草(抑草)試験もはじめています。(みかん畑の除草・抑草試験です。概要は訪問記その2を参照)
足元でできることからやっていく、上村さんは先行者として礎になるべく、失敗を恐れない覚悟で取り組まれていました。 ![]()
【食用廃油でトラクターをうごかす】
エンジンのことを考えると食用廃油をそのまま燃料タンクに入れることはできません。
事前に物理的な前処理を十分に行い、さらにエンジンを痛めないように、大きめのエレメント(フィルター)を付けるなどの工夫が必要になります。
(※写真右の円筒形のものがエレメント。特注でつけていただいたそうです)
改良して約1年が経過したそうですが、今のところエンジンに対する影響もほとんどなく、燃費も馬力も軽油とあまり変わらないとのことです。
もちろん、ここに到るまでには試行錯誤・失敗の連続。
食用廃油の場合、どうしても寒くなるとエンジンのかかりが悪くなる(※低温になると食用廃油の粘性があがる)ため、冬はエンジンにお湯をかけてやらないとかからないことも。
そのため、無理は禁物ということで、食用廃油がさらさらしてにエンジンがすぐにかかる夏に限定してトラクターの燃料として活用することにしたそうです。
【食用廃油の処理方法】
食用廃油の燃料化には前処理が必要です。
まずは集められた食用廃油を静置して大きめの不純物を沈殿させます。
そして目の細かいフィルターで濾過します。 (※フィルターは下記写真)
フィルターで濾過された廃油は、静置して下層に分離した不純物を含んだ部分をドレインで取り除きます。
上澄み部分の油を取り出し、さらに静置して下部から不純物の多い部分をドレインで抜きとります。(※水が混入している可能性があるので、要は水抜きと思ってください)
食用廃油の保管状態によっては、水とかゴミとかが不純物として混入することがよくあるため、何度も何度も静置・分離工程を繰り返します。
最終処理工程として、エレメント(フィルター)で加圧濾過して、処理済の廃油燃料として貯蔵します。
ここまで前処理すると、不純物濃度が下がりエンジントラブルもおきにくくなるそうです。
上村さんは、さらに前処理システムの改善を検討しているそうです。
ちなみに学校給食の食用廃油や商工会の女性部会の方々から廃油が集まり、年間で2000リットルも集まるそうです。
乾燥機(※イグサ・ナタネ等の乾燥設備)を動かすための重油の代替も検討中とのこと。
これから食用廃油15%混用試験をはじめたいと熱く語られていました。
みかん圃場での除草(抑草)試験については、訪問記(その2)にて報告いたします。
Radix事務局 成田
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