農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2009-06-08

福広塾 “春”編 開催報告【村山さん編】

福広塾”春編”  【座学編】に続いて、新規就農者の【村山さん編】をお届けします。

IMG_3377 村山さんの座学の様子 IMG_3386 村山さんのトマトハウス

************* 【村山さん編】 ************

IMG_3382
(村山さん)
最近、農水省が農業をかなりプッシュしていることもあり、新規就農がだいぶ話題になっているかと思います。
私も就農して1年半になるんですけど、新規就農のひとつの例として、かいつまんで説明したいと思います。

私自身はもともとメーカーに勤めていて、エンジニアみたいなことをしていました。
会社では自分がやっていることがもう一つ納得いかないと思い、別のことをしようと思って高校の先生などもしたことがあります。
その後、自給的な暮らしをしたいと思い、農業をやろうと思って、いろんなところをまわりながら話を聞いてきたりしました。

福広さんのところにくる前に自給的なところに飛び込んで、半年ほど研修というか共同生活みたいなことをしていました。
気づいてみれば、嫁さんも子供もいましたので、こんなことをやっていては生きてはいけないと気づき、農業をやろうと考えてちょうど1年半ぐらいたって福広さんに出会いました。
福広さんの圃場にきてめちゃくちゃ感動しました。
いわゆる自給的な農業をされている方は草が多いことが多くて、のんびりとやっている感じでしたが、ここにきたら全然異質なものを見せられて・・、福広さんは何でも答えが返ってくるすごい人だったんですよね。
これはすごいなと思って、もともと自分も技術者だったので農業というのはこんなこともできるんだ、こんなに面白いんだと気づいてですね、生き方としてではなく仕事として面白いぞと思って農業を始めました。

もちろんお金の面でもどうやって食っていくのか、子供をどうやって食わせていくのかということもありました。
福広さん、儲かっているんですよね。ほかと比べてみると・・。
こんなに食えるんだ、農業って・・、食えて面白かったら言うことないぞと思いました。
福広さんに頼み込んでですね、当時本当にお金がゼロだったもので、アルバイトでもいいから働かせていただいて、いろいろと教えてくださいと頼み込んだら、ちょうど福広さんも手が少し足りなかったこともあり、いいよという話になったわけです。
それからだいたい1年ちょっとですね、こちらで研修させていただきました。

今も農業やりたいと言ってぽんと(生産現場に)飛び込む人がいるんですが、たぶん最初から使いものになるかといえば、おそらくならないと思います。
私の場合でも、どうしようかなと思って1年半ぐらいふらふらとしていたので、基本的なことというか、少なくとも野菜に親しむというか、そのレベルまできてから福広さんのところで研修をやり始めました。

販路ということでは福広さんのグループに入れていただいて、出す枠もあるよという話をうかがって、これは渡りに船でしたね。
そして土地探し。
たまたま運良くグループの月井さんの紹介で土地を借りられることになりまして、独立する3~4ヶ月ぐらい前にうまいこと土地が見つかりました。
巡り合わせと思うんですけど、その他の土地も地元の方に助けられながら見つかりました。
今日もきていますが、学校の同級生だった張田くんが途中で合流して二人でやりながら1年半、今年の5月からは新しい研修生がきてくれて、だいたい二人体制でなんとかやってきているという状況です。

IMG_3383
資料のレジュメにもいろんなことを書いてあるんですが、辿った道というのは今お話ししたような内容になります。
最初の頃は自給できたらいいなと思っていたんですけど、だんだんと模索していくうちに、もともと自分も仕事がいやで辞めたわけではなくて、なんか世の中変だなぁと思いながら会社を辞めたんです。
会社にいた頃に納得できる仕事をしたいとものすごく思っていたので、福広さんと出会って仕事を始めてから、いい仕事をする、とにかく自分自身がいい仕事をする、それから次の世代、自分の子供もいますし、子供だけでなく自分より年下の人たちとか、とにかくいい仕事というのを自分もやらなくてはいけない、そういうのを作り出せたらいいなと、ちょっと欲張りだけどもそのようなビジョンを持っています。
自分が楽しいだけでは多分もたないような感じもして、結構夢を持っていないと続かないのかなと思います。
それと仲間がいないとつらいですよね。
共有できるビジョンを語れる仲間がいないと、なかなかやっていけないのかなと思ったりしています。

今はいろいろな就農支援事業を国の方でやっていますが、やはりネックになることがたくさんありますよね。
土地にしても住む場所にしてもそうですし、退職して始められる方にとって私みたいな年代とは違うスタイルになると思うんですけど、私ぐらいの年代になると子供もいて生活をしなければいけないとなると、まずお金のこととかがけっこう深刻になりますし、それから販路ですよね。
らでぃっしゅぼーやさんに本当に感謝していて、このような形で就農する半年以上前ぐらいから作付けをもらう形になって、それにめがけて土地も借りて、計画を立てて施肥設計して・・。
やはり計画的にある程度販売できるような道を見つけておく、あるいは出荷グループのようなものがあれば、そこで人を育てる、サラダボウルさんにしても群馬の倉渕さんにしても結構若い人を育てるという仕組みができていると思うんです。
仲間でやるというか、グループの重要性というのは新規就農の場合は特に大きいと実感として思っています。

最後に、今後の事業展開の方向性について書いてありますけど、私自身一人で結構借金をして独立就農みたいなかたちでやってきているんですけど、これって無理しているところもすごくあると思うんですよ。
運良く福広さんに出会って、たまたま土地を紹介していただいたこともあったけど、本当はシステムみたいなものでないとだめなのかなぁという感じもすごくあります。
私は運が良かったと本当に思います。
ですから教育システムとか、サラダボウウルさんがやられているような学校みたいなものもすごい良い例だと思うんです。
ここにも福広さんがいらっしゃるし、ちょっと小規模なものでもいいから、少しずつそんなことをやりながらグループを大きくしたりとか、そんなことができたらいいなという夢も。
グループとしてできるようなシステムみたいなものをつくっていけたらいいなと思います。
だからグループでささえられるようなシステムみたいなものを作っていく必要があるんじゃないのかなと、自分の中で夢みたいなに考えています。

就農までの経緯と思っていることを簡単にお話したのですが、あと資料を少しつけているので説明させていただきます。
皆さんのところにも農家さんのところにも農業をやりたいといってくる若者って、結構いらっしゃると思います。
お金のことって、表に出してしっかり把握しなくてはしょうがないと思います。
自分の場合、生々しくこんなことにお金を使いましたと詳細に書いてありますが、仕込み期間というか、自給的な生活をはじめてやろうと思った時から就農するまで、就農して最初の4ヶ月ぐらいは収入がほとんどなかったので、その期間の3年間の間に使ったお金と、どこからお金がきたのかを赤裸々に書いてあります。
嫁さんがいて子供もいて、2年半で800万、だから年間で300万ぐらいが車の維持費とか家を借りたりとか、引っ越したりとかを全部含んでの金額です。
その後は、事業のための投資で、この400万はひとくくりで就農関係初期投資と書いてありますが、これはほとんど借金でやっていますね。
公的資金の無利子の資金で借りてやっています。
それから就農後の生活費は塾の先生とか、福広さんのところで給料をもらいながらなんとか貯めたお金で4ヶ月ぐらい乗り切って、その後はうちの売り上げでなんとか食えるようになってきています。
これは次のページにその後の1年間の経費みたいのが書いてあるんですけど。
資金の出所ということでは、貯蓄100万ちょっととあとは必死に夜働いたりして、親とかにも少し出して頂いたりとかありましたけれども。
3年間で全部で使ったお金は1400万円ですか、そのぐらいは初期投資も含めて、それぐらいいるよという1つの例になるかと思いますので、もし考えられている方が近くにいたら例として見せてあげていただいたらと思います。

IMG_3381 
次のページにいきますと、就農してからの経営概況ですね。
2008年、去年1年間の売り上げと経費とを書いてあります。
だいたい福広さんのところを1/3ぐらいにしたような売り方だと思ってください。
本当にまねしようとしてなんとか必死に練習してというのを繰り返してやっています。
売り上げの三本柱は、とまと・小松菜・ほうれん草で、あとは季節に応じてこまかいものを栽培しています。
経費関係で売り上げに占める割合とかも書いてありますけど、出荷経費はそれなりにどこの産地でもかかるんじゃないかと思いますし、初年度なので割と材料費などがかかっています。
まあ、だいたいこんなものではないかと思います。
差し引きで去年は申告段階で230万円弱ぐらいがうちの収入になったんで、サラリーマンの初任給ぐらいなんとか就農1年目で届くか届かないかぐらいで、そのぐらいで食えるよという状況になりました。
支えてくれた福広さんにはいつでも技術的なことを聞きにいけるし、らでぃっしゅぼーやさんからは(出荷の)予定量をすでにもらっていたので、作りさえすればなんとかやっていけるという、それを目標にもがいてやってきました。

その次に、実際の作付け体系はこんなかたちでやってきましたと書いてあります。
これも福広さんのところをなるべく真似するような形で・・、ただ夏場の小松菜とか、難しそうなところはちょっとやっていなかったりとか、そういうのはありますけど・・。
もし自分の方で欠品しても、福広さんに補ってもらえるとか甘えだらけで・・、グループの中で融通もきくのでなるべく同じ品目でやっています。
自分のところだけでやっていたのはブロッコリーぐらいですかね。
そんな感じでやってきました。

その後は、お金どうこうというより、(らでぃっしゅぼーや農産課の)神保さんが話をされていたことに関連することですけど、何にもないところからスタートしていますので、技術に関して学ばなくてはならないことも、ものすごくいっぱいあるわけで、できるだけデータを集積しようと思っています。
参考までに、作業日誌を資料としてつてけいます。
福広さんはJAS有機対応のため作業内容などを結構書かれていたと思いますが、自分の場合、収量がどれぐらいだったかが結構重要で、それをなるべくデータとして残すためにですね、トレーサビリティという意味でもたぶん重要だと思うのですが、どの圃場でどの畝でどれだけパック数がとれて、その日に出荷したのがどれだけで、今の在庫がいくつあるといった記録をつけています。
結局この記録ができていると畝ごとに肥料をどれだけやった、いついつ草刈りをしたとか、自分の場合は作業日報は小さい手帳に書いているので、この手帳さえ見ればこの畝に関する履歴が追えるようになっています。
例えばこの圃場のこの畝はなんか3割ぐらい出荷が少なかったよと出れば、何か原因があるので、それができるだけ追えるような形で、少なくとも数だけかちっと出ていれば反省材料に使えるかなと思います。

こんな形でやっています。
それぐらいやらないと、たぶんなかなか技術はついてこないと思っています。
できるだけ努力してやっています。

その一つの例として、次のページにとまとに関して、去年毎朝張田くんと一緒に毎回朝とるたびに重さを量ってですね、その日ごとにどのように量が推移したのか記録をとりました。
技術的にも多少参考になるかなと思うのが、ハウスA,B,Cと3棟建っているんですが、それぞれで多少実験もしてまして、ひとつのハウスには鉄を入れていて、ひとつのハウスには酵母を入れたりなど試験をしたんですが・・、結局はほとんど変わりなかったんで意味なかったということになってしまいました。
データをとってすごくよかったのが、例えば一株あたりの収量とかが厳密に出ていて、A,B,Cそれぞれがだいたいが5.2kg弱/株ですけど、結構均一でどこでも同じぐらい、ハウスに関係なくとれていたので、だったら今年は密植にしようということで・・。
去年はA棟が296株で、C棟が320株で少しずつ3段階ぐらい密植度合いを変えてみたんですけど、株あたりの収量が変わらないのであれば、今年はかなり密植の方で植えてみました。
そういうことをやったりしていますね。

もうひとつわかったのが、Aの1,2,3,4とか書いてあるんですけど、4条でやっているので条ごとに番号をふってあって、それぞれ収量を調べていたんですよ。
ハウスの内側が2,3ということになるんですけど、ここが5%ぐらい収量が落ちるんですよね。
福広さんと話をしていると光量がだいぶ違うのではないか、外からの水の浸みだしなどの影響があるのではないかと考えています。
今年はちょっとでもうまいこと補正できたらいいなと思っています。
そのように反省材料に活用しています。

その次のページはとまとの積算で、どれぐらいとって、どのぐらい売ったかというデータです。
面積がちょうど5セなので、反収でいうとちょうど倍にしてもらった数字になるので、最終でだいたい反収で8tぐらいとりました。 
収率90%以上ですね、らでぃっしゅぼーやさんに出せないようなものは近場でとってくれるようなところに売ったりしています。

ほうれん草の実績をまとめたものです。
出荷数、1畝あたり何パック売ったかというのもなるべく記録してですね、季節的な変動とか、肥料とかの影響とかをなるべく追えるようにしています。

データを残しておくと、播種がいつ、収穫がいつだったから、何月何日に蒔けば何日ぐらいで収穫するとちょうどいいというデータになります。
1年でとったデータなので、あまり精度は良くないんですけど、表を見ていただければほうれん草だったら、秋作として9月9日ぐらいに蒔けば32~33日で収穫、10月20日ぐらいだと小松菜だったら最初、ほうれん草だったら最後に近いような感じになります。
日数だったら120~130日みておいたらいいかなと自分のとっているデータから引けるので・・。
こんな感じでデータをなるべく活かしてやりたいなと感じていて、少しでも新規就農のデメリットというか知識のない部分を補えればと考えています。
こんなかたちでざっくりと話をさせていただきました。

(質問)
肥料とかは福広さんと共通のものを使われているのですか?

(村山さん)
有機栽培対応のものなので、そんなに違うものはほとんど使っていません。
グループで一括して肥料購入をしていますので、肥料系はだいたい同じです。
ただしうちの畑は養鶏業者さんから借りているものなので、5反の土地に鶏糞のおまけ付きということで、必ず年間で消化していかなくてはならないので、鶏糞とおつきあいをしながらやっています。
以上のことから福広さんとは堆肥の質は全然違います。 


***********
【村山さん圃場見学】************

IMG_3387 
(村山さん)
この3棟でちょうど5セになります。
とまとの本数は各棟320本で、株間はかなり狭くて34cmにしています。
福広さんのところより収量重視というか、ちょっと樹の勢いが強すぎるくらいかもしれません。
それでも去年より気持ち細いかなと感じています。
ここは少し傾斜していて入り口側がすこし低くなっています。
傾斜地のためこちら側に水が落ちてくる傾向にあって、日頃灌水する時はうしろの奥だけやって、たれてくる水でこちら側も灌水する形でやっています。
灌水もいろいろと工夫していて、雨をそこに貯めて配管で各ハウスに配って奥までホースを通して、そこから落ちてくるような感じでチューブをはわせています。
入り口側の湿気るところは水をやらないことにしています。
福広さんと同じように去年はベタ畝でやっていたんですけど、去年湿気ついたので今年は少し畝をたててみようと、気持ち10cmぐらい畝をたてました。
まだ試行錯誤しながらいろいろとやっています。

IMG_3416
本当は間口をもう少し小さいハウスにしようと思ったんですが、業者が大きいハウスを持ってきてしまったので、ハウス同士の間隔がかなり狭いですね。
換気がけっこう厳しいんですけど、すでに計画をたててしまって面積ぎりぎりだったものでむりむりたててしまったんですけど・・。
90cmぐらいしかハウス間はないと思います。
ちょっとそれがネックなんですけどね。
実験みたいなことをしていて、ここは定植前に耕起したところですね。
下のハウスはほとんど不耕起で福広さんみたいなかたちでやっています。
樹の勢いとしては、ここのハウスは最初から根をしっかり張ったので、わりと大きめにできています。下のハウスは手前側が太いんですけど、奥とかは活着が遅れて細いのもでています。
育苗管理では、(育苗中に)日中の温度が低い時もあり、ちょっと低温にあわせてしまったこともありました。
ちょっと段飛びも多い感じです。

IMG_3388 村山さんのトマトハウス内部
カリ欠の症状は、葉が巻いた時の症状ですね。
窒素をがんと効かせちゃうんで、それで一気に葉っぱが巻いて、その巻いたところに水がいかなくなって壊死するような感じでカリ欠がでている感じです。
たぶん福広さんのところと同じ症状だと思います。
樹全体にカリが足りないのではなく、窒素がいきすぎて葉が巻いてしまい自分で首をしめているようなものです。

IMG_3396
(新井さん)
脇芽の中心が茶色になることはない?

(村山さん)
カルシウム欠乏ということでしょうか。
この畑には鶏糞が相当入ってきているので・・。
奥の方に1~2本、今回かなり暑かったときに水を切らしたところがあって、それでちょっとくらったのが1~2本あるんですけど。
このあたりで樹の太さが福広さんと同じぐらいだと思います。
こっちが傾斜としては上なので、しかも土質もこちらの方が砂地で、下の方(※入り口側)が粘土質がきついんで、水やりがすごく難しいです。

IMG_3398 村山さんのトマトの生理障害を説明する新井さん
(新井さん)
カルシウムが欠乏すると上の方の脇芽の中心に茶色い斑点ができるんですよ。
それがカルシウム欠乏の予兆。
それが進むと玉の尻腐れにつながります。

(村山さん)
たぶんここは水を普通に枯らさなければカルシウム欠乏はでないと思うんですけど。
施肥は基本的に福広さんのやりかたを踏襲しているので、この通路のところに堆肥をどかんとおいて、そこに灌水を上からやっています。
最初に肥料が効き始めると一気に効いてしまうので、そのときにかなり巻いて、だいたいそのへんの葉がカリ欠のような症状になっていると思っています。

IMG_3413 IMG_3412
(新井さん)
たいしたものです。
二年でここまでできるとは。
一個一個の玉は大きいでしょ。

(村山さん)
玉は基本的によくばっているので、大きめです。

IMG_3404
(質問)
何段までとられるんですか?

(村山さん)
福広さんのところに習って6段といいたいところなんですが、6.5段~7段とるやつがありまして、太陽熱が入るぎりぎりまで収穫しています。

(質問)
この後は何か作られるのですか?

(村山さん)
そうですね、パターンは同じで、去年からハウスでネギをこの後で入れるつもりで、ネギと1作ぐらい小松菜をいれようと考えています。
小松菜だと3作、ネギだったらネギと小松菜ですね。

IMG_3390
(新井さん) 
こんだけ葉がたれるとということは、かなり水をくれているね。

(村山さん)
特にここのところだいぶ水をやりました。

IMG_3407
(新井さん)
元からたれているもんね。
うちは直角を目指しているんですよ。
直角にでて葉先がちょっと上がるぐらいがベストな状態。
これは最初から下がっていますよね。
かなり水が効いている状態。

(質問)
直角の場合、どのぐらいの水管理で?

(新井さん)
どのぐらいといっても、見た目で樹と相談です。
水をくれすぎるとたれてくる、色具合ですよね。
少し色が濃すぎるかなと気がしないでもない。
残肥の関係で、ちょっと残りすぎている感じかな。

(村山さん)
このハウスの前作ができが悪くて、残りが多いかなと感じます。

(新井さん)
アブラムシを考えるともう少し淡い色でもいいかなという感じもしますね。
昨年も言ったんですけど、アブラムシというのはたぶん自分で入ってきているわけではないんです。彼が連れて入ってきているんです。
というのは周りに草が生えているじゃないですか。
草の中を歩いてハウスに入る関係で、自分でもってきちゃっているんです。
だから去年アドバイスしたのは、自分の通路だけは全部シートを敷くように言ったんですけど、まだ敷いていないね。
それだけで全然違いますから。
通路だけはシートを敷いた方がいいよね。
でも(ハウス内には)アブラムシはあまりいないね。

(新井さん)
ハウスの上を少し開放しないと上にきた花が落ちたがるのでは。

(村山さん)
去年もそうだったんですが、もうちょっと上をあけたいにはあけたいんですが・・。

(新井さん)
こんだけ暑いと上の花が落ちたがりますよ。
三カ所ぐらい天井に(暑い空気を)抜く穴を考えた方がいいよね。

(村山さん)
だから脇をまくり上げたんですけど、アザミウマがたくさん出て・・。
あれは悩ましいですよね。
福広さんのハウスと比べると肩が低いんですよ。
たぶん20cmぐらい違うと思います。


IMG_3417 村山さんのコマツナ圃場(倉庫前の圃場)IMG_3420
IMG_3424 IMG_3425 村山さんのコマツナ(葉先が少し白っぽい)
(村山さん)
上の畑の小松菜とかぼちゃをみていただきましょう。
小松菜の品種は「なかまち」
マンガン欠乏みたいなものが白くでかかったりするので、葉の色がちょっとまだらっぽく薄くなっているんじゃないかと思うんですけど・・。
基本的にアルカリ土壌です。
鉄欠乏、マンガン欠乏が常時発生している感じです。
ほうれん草はつらいですね、小松菜だとなんとか大丈夫なんですけど。
ほうれん草だと本当に芯枯れとか、葉色が相当薄くなってしまうことがあるので・・。
FTEを入れてもアルカリだとあんまり効かないですね。
葉面散布するなど手間を結構かけないといけないです。

(新井さん)
よく見ると縁取りができているね。
なんだろう。
これがpHが高すぎる症状なのかな。

(新井さん)
それはありえますね。

IMG_3429 村山さんカボチャ(畝間に麦が育っている)IMG_3430 
(村山さん)
向こうはかぼちゃですね。
かぼちゃの種まきは去年よりも遅かったので、まだだいぶ小さいですね。
今年はマルチ大麦を実験的にまこうと思って、これもだいぶ遅れてしまっていて、やっと顔をだしたぐらいです。
うまくいけば、草の茂った上にかぼちゃがなるという月井さんがやられているので、ちょっとまねをしてみようかなと思いました。
品種はほっこり133です。

(質問)
このあたりは獣害はどうなんですか?

(村山さん)
かなりあります。
シカに食われまくっていますし、イノシシもそうとう歩き回っていますし、アライグマとかタヌキとかキツネとかけっこうきています。
ヒヨドリにもほうれん草を相当食われてしまったり・・。
サル以外はきていますね。
だから冬は電柵しています。
自分が檻の中にとじ込まれて仕事をしている感じです。

*******************************

本編を含めて、合計5本の報告ブログが福広塾の開催報告のすべてです。
勉強会に参加された方は復習をかねて、参加できなかった方は栽培の参考にしていただければ幸いです。
最後になりましたが、講師となっていただきました、ゆうき伊賀の里の福広さん、村山さん、そして助言をしていただいた新井さん、丸山さん、大変ありがとうございました。

Radix事務局:成田

IMG_3411 新井さんのトマト 一段目の様子 


RadixWebトップページへ

RSS2.0 /  Atom

Copyright 2010 Association of Radix. All rights reserved.