農産畜産Blog

【01 農産会員情報】

2009-05-17

甘楽町有機農業研究会 訪問記

4月30日(木)、群馬県の甘楽町有機農業研究会を訪問しました。
(甘楽町有機農業研究会は、会長の
新井俊春さんを筆頭に、19名の会員さん
 が所属している生産者団体です。事務局は甘楽町役場にあります。
 詳しくは甘楽町有機農業研究会のHPをご覧ください。
  →  甘楽町有機農業研究会


夕方から甘楽町有機農業研究会の総会が開催されるので、その前にらでぃっしゅぼーや農産課の神保さんと一緒に生産者をまわりました。

最初に訪問したのが、山間部の秋畑地域で原木シイタケの栽培をしている
中野惣一さん。

IMG_2694 IMG_2721
中野さん宅からの風景と
中野さんご夫婦。
(左の写真の右側山間にたくさんの鯉のぼりが泳いでいるのが見えるでしょうか?)

中野さんは地域でいち早く原木シイタケの栽培に着手した生産者です。
若いころに農業大学校できのこ栽培やコンニャクなどをひたすら勉強。
シイタケ農家で研修をつみ、シイタケ生産者になったという筋金入りの方。
ちなみに中野さん、知る人ぞ知る、きのこ生産者のためのマガジン『きのこ界』にも紹介されています。
 
IMG_2757    IMG_2758
中野さんご夫婦が紹介されている『きのこ界』2008年秋号


IMG_2700
中野さんのシイタケ圃場に集まった甘楽町有機農業研究会の皆さん。
一緒に中野さんのシイタケ圃場を見学します。


IMG_2701IMG_2709 
シイタケが植菌されて整然と並べられている様子。
圃場までの道が細いので、軽トラに原木を積み込んで、人力で積みおろしします。シイタケ栽培用ハウスに運んだ原木の数、1万4千本!
仮に1本5kgと見積もると、70t以上の原木を運んだことになります。
軽トラの最大積載量が350kgだから、単純計算で200往復したことに・・・。
原木シイタケの栽培は
体力勝負でもあるのです。
(ちなみに中野さんが管理している原木の数は2万5千本前後)

IMG_2702 
写真の機械はシイタケの自動植菌機。
原木丸太にドリルで穴を開けて、シイタケ菌の種まで自動で植えてくれます。
1日に300本ぐらい処理できるそうです。
見学前に中野さんが『ロボット』といっていたので、私の頭の中で自動車工場にあるようなロボットアームが原木をつかんで縦横無尽に加工している姿を勝手に妄想していましたが、さすがにそれはありませんでした。 (ちょっと残念)


IMG_2704
 IMG_2707
駒打ちされてロウで封されたところ。(※封をするのは乾燥防止のため)
封ロウされている部分を定期的にチェックすることでシイタケ菌糸の生育状況がわかるそうです。
ちなみに、植菌される穴は直径12.7mm、深さ2cm。
あまり深すぎても芯に近くなり材が堅くなりすぎてしまうのでシイタケの生育が悪くなるし、逆に浅すぎてもだめなのです。 
じつは緻密な計算のもと植菌穴のサイズが決められているのですね。

IMG_2711
収穫間近のシイタケ。
原木1本から数年かけて5~7回ほど収穫します。
腕のいい人で、原木1本から約1kgのシイタケを収穫するそうです。
(ふつうは約800g/本の収穫)

IMG_2681 IMG_2680
話はかわりますが中野さんのご自宅上には、那須与一の渡井戸『古代名水』の湧水地があります。
写真のとおり、今も大切に維持・管理されています。
きれいで美味しい水ですよ。

IMG_2728 IMG_2733
二番目に訪問したのがキウイ生産者の中野博さん。
帽子と笑顔の似合う生産者です。

神保さんが、栽培記録・資材管理などの確認を順次行っていきます。

IMG_2742 
三番目に訪問した遠田さん。
キウイの主力生産者の一人です。
 

IMG_2745
四番目に訪問した若手生産者の太田さんご夫婦。

宮内菜、モロヘイヤ、下仁田ネギなどを、らでぃっしゅ向けに栽培されています。

IMG_2753
五番目に訪問した結城さん。
神保さんと資材管理や栽培記録について確認をしているところです。


IMG_2769 
最後に訪問したのが、会長である新井さんのトマト圃場。

IMG_2770IMG_2772
写真は中玉トマトの様子。
さすが、生育がばっちりと揃っています。
新井さんのトマトづくりでは、茎を細くつくることがひとつのポイントになっています。細くつくることで梅雨時期のカビ防止につなげます。

ちなみに、このトマトの前作はノザワナ。
そのためトマトの元肥はいれず、ノザワナの残肥だけでつくります。
(元肥を入れないで育てていることも茎が細くなる理由のひとつ)

写真をよく見ると、トマトの花が南向きになるように茎がねじってあることがわかります。
花の湿った部分からカビが入るので、花を南向きにすることでカビ予防につなげているのです。

例外的にハウス入り口側の一番手前と奥の3本だけは、やや半日陰になるように花を向けています。
その理由は・・・・、

畝の最初と最後の部分は直射日光があた
りやすいので、トマトのヘタ周りの着色が阻害されやすくなります。
(トマトの着色にとって日光は強すぎても弱すぎてもダメ)
その着色阻害がおきないように、3本だけは半日陰になるように花の位置を調整しているのです。
うーん、さすがに芸がこまかいです。

IMG_2778 
トマトは灌水制限しているので、うぶ毛もびっしり

IMG_2780 IMG_2783
マルハナバチも元気に飛び回っていて、トマトの受粉を助けています

IMG_2784 
害虫の飛び込み防止のため、ハウスの出入り口を三重メッシュにしています

IMG_2785 IMG_2787
新井さんの キュウリ育苗の様子

IMG_2790 IMG_2791
新井さんのトマト育苗の様子
(※苗をいじめています。そうすることで圃場に定植したときに活着が良くなると
のこと)

新井さんの栽培ノウハウをもっとご紹介したいのですが、詳しい話は秋に開催予定の新井さんによる生産者塾『めだかの学校』にてご披露いただきます。
期待して待っていてください。


IMG_2800
夕方になって、甘楽町有機農業研究会総会が甘楽ふるさと館にて開催。
粛々と総会は進められます。
総会では、年度報告はもちろん国や県、甘楽町の有機農業に対する最新の動きなどについても報告されました。
(群馬県は有機農業の振興に対して熱心な県であり、さらに甘楽町は輪を
かけて熱心な地域なのです)

IMG_2817
総会も無事終了し、一年間の慰労をねぎらう懇親会がはじまります。
あまりお酒を飲みすぎないようにと思っていたのですが、だめでした。
新しく着任された研究会事務局の山田さん、お酒強すぎ・・・。
まいりました。<(_ _)>
私、途中から記憶がございません・・・。
まだまだ修行が足りない(飲みが足りない?)成田です。



IMG_2829
総会の翌日、依田さん宅を訪問。
依田さんは甘楽町有機農業研究会の設立当初からの生産者。
キウイ、下仁田ネギ、九条ネギ、ベカナ、トウノイモ、タマネギ、エンサイ、モロヘイヤなど数多くの品目を栽培されています。


IMG_2793
IMG_2795
写真は依田さんの奥さんが梅干しをつくっているところ。
甘塩タイプで美味しい梅干しです。



今回の訪問ではすべての生産者をまわることができませんでしたが、それは次回の楽しみにとっておくことにします。
最後になりましたが、甘楽町発足50周年おめでとうございます!
  
                         (Radix事務局:成田)



この記事にコメントする

名前:
メール:
URL:
コメント:

RadixWebトップページへ

イメージ

カレンダー

RSS2.0 /  Atom

Copyright 2010 Association of Radix. All rights reserved.