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【01 農産会員情報】
2008-12-16
伊藤幸吉さんを偲ぶ会
伊藤幸吉さんを偲ぶ会。12月11日、200名は下らない多くの方々が東京に集まった。呼びかけは、幸吉さんに近しい、お付き合いの深い生協さん、生産者団体の方々、大地を守る会の藤田会長、らでぃっしゅぼーやの緒方社長も名を連ねた20名からなる発起人会。
呼応して参加された方々は皆、安心、安全、有機農業などに連なる方々ばかり。この方々、すなわち幸吉さんとお付き合いのある方々をひとくくりにして安心安全業界と呼ぶならば、“ギョーカイ”が目を瞠るソウソウたる顔ぶれ。幸吉さんが結んで遺した航跡を肴に、改めて追悼の杯が酌み交わされていった。
Radixの会員生産者も多くいらっしゃっていた。お会いできた方を名簿で確認すると…大牧農場・五十川さん、常盤村養鶏農業協同組合・石澤さん、アップルファームさみず・山下さん、あゆみの会・斉藤さん、野菜くらぶ・澤浦さん、和郷園・木内さん、無茶々園・片山さん、平田産業・平田さん、新農業研究会・一戸さん、木次乳業・佐藤さん…。発起人には、さんぶ野菜ネットワーク・下山さん、黒富士農場・向山さん、匠集団そら・椎名さん、ながさき南部生産組合・近藤さん。らでぃっしゅぼーやからは緒方社長、古原常務、『お話SALAD』ウシオダ編集長。Radix後藤事務局長。
ん? 名簿がカテゴリー分けされている。大別すると、発起人会、伊藤家と米沢郷牧場のみなさんがあって、パルシステムさん関係が6カテゴリー、それ以外の生協さん、生協以外の団体(ここにらでぃっしゅ、Radixも入ってます)と、ほとんどがパルさんだ。
ちょっとフクザツな気持ちを抱きつつも、挨拶にたつ方々のお話から飛び出すエピソードの数々はらでぃっしゅぼーや以前、70年代黎明の頃の産直運動の歴史のひとコマひとコマだった。そうか、今はその延長、自分たちがその先に進む当事者であることが自覚された。
山形県東置賜郡高畠町。米沢郷牧場グループの牽引者、伊藤幸吉さんは今年4月17日、65歳で天寿を全うされた。米沢、高畠地域、中産間地域の普遍と言える稲作、畜産、果樹園芸の有畜複合循環農業を実現し、冬仕事、ファーマーズファクトリーと呼ばれた農産加工事業を先駆け、季節の営みを都市に結んだ。
産直産地リーダー協議会、BM技術協会など、数々のネットワークも生み出した。とりわけ生協さんとの産直運動、産消提携運動が幸吉さんのフィールドとなっていっただろう。ネットワークというより“連帯”。そんな言葉がぴったり来るこれらの取り組みも、地元での取り組みと呼応拡大して社会化され、全国の生産者のみならず私たちにも大きな影響を与えた。当日はそんな幸吉さんを偲んで……『伊藤幸吉』……百姓自立への道を歩み続けた男…という、まさに伊藤幸吉そのものを銘打ち編まれた本が配布された。
そんなこんなで、知る限り幸吉さんは全く止まっていなかった。ぐいぐいと、清濁呑み込みいろんなもの引きずりながら、動き続けておられた。
自立と連帯。
この2つの言葉が、幸吉さんの生涯のキーワードではなかったか と思う。とりわけ自立。連帯は、自立のための戦略でもあっただろう。自立とは、依存しないことだ。そして米沢郷牧場がらでぃっしゅぼーやとのお付き合いを始めた87年ごろから、特に90年代、幸吉さんはこの“自立”というテーマに、より重心を置くようになった気がする。何せ90年代は米パニック、有機JASガイドライン、DEVANDAと来て、後半はダイオキシン、環境ホルモン、東海村原発事故と、色々なことで業界が揺れた。幸吉さんもより多くのことを引き受けていったのかと思う。その引き受けたものが、今も原動力として動き続けている。その量は、多分幸吉さんが大切にした自立への意思の総力と、この日集まった私たちの総力の差分なのではないかなぁ。その巨大なバイタリティで引き受けたものはきっと、今後の将来、より普遍的な“百姓の自立”を実現させ、新しい質の“連帯”を起動させる得るエンジンだ。
会場に幸蔵、幸吉父子とRadix後藤さん、らでぃっしゅ潮田編集長が雀卓を囲んでいる写真があった。幸吉さん、マージャンがスゴかったそうだ。勝つまでやめないんだ幸吉さんは…負けが込んで50時間もねばった挙句、浮いた頃合い「ここらへんで終わるべ」って、そんな引き際なんだ…と。
そうか、幸吉さん、いや伊藤家は、勝つまでやめないのだ。
うひゃあ…
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さて不思議。この日幸吉さんを良く知る方々に、半ば強制的にメンツに組み込まれてお付き合い。うつらうつらと時間が過ぎて夜半、あれ、場の空気がヘンだなぁ、と思っていたら、えっ、不肖タケウチ、スーアンコー、ツモっちゃった。
合掌
タケウチアマネ
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