農産畜産Blog

【03カリノの発見!】

2008-10-06

「ドクターソイルで土壌分析」の意味

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Radixの会で開催されている小祝塾では、ドクターソイルでの分析を勧めています。
生産者が自ら土壌分析すること。結果を記録し残していくことが重要です。

「何度か使ってみたけどね。変化もないし使わなくなったよ」という声も。
今回は、そのドクターソイルの有効的な利用方法を狙ってみます。

■「ドクターソイルで土壌分析」の意味
1.分析できる9成分について(窒素、リン、カリ…)
2.ドクターソイルは体積法
3.ドクターソイルの有効活用!
4.初心者として宿題と感想

 

 


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1.分析できる9成分について(窒素、リン、カリ・・・)
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土壌分析は、作物の栽培をする上で土中の成分バランスを確認する事が出来ます。
現在のドクターソイルで確認できる成分は、

  1. アンモニア態窒素
    ② 硝酸態窒素
    ③ 可給態燐酸
    ④ 交換性カリウム
    ⑤ 交換性石灰
    ⑥ 交換性苦土
    ⑦ 可給態鉄
    ⑧ 交換性マンガン
    ⑨ 塩分


以上、9つの成分です。
生産者には見慣れた成分が多いかと思います。
(窒素-リン-カリなどは、肥料袋に表記されているので見慣れてますよね)

しかし、窒素には「アンモニア態」「硝酸態」
リン、鉄には「可給態」
カリ、石灰、苦土、マンガンには「交換性」

「はて? この単語はなんだろうか」と思ったので簡単に調べてみました。

アンモニア態 アンモニア態窒素の生成は、生物の死骸や糞尿などを由来とした有機窒素(たんぱく質、アミノ酸)あるいは尿酸、尿素が分解したときにアンモニアになることによる。
硝酸態 アンモニア態窒素が、硝化細菌により酸化され亜硝酸態窒素に、さらに酸化されて硝酸態窒素となる。
可給態 可給態の定義自体は複雑なため、大雑把に説明すると「可給態=水溶、不溶態=沈殿」。
作物の吸収利用できる形態の成分である。
交換性 すぐに植物が吸収が出るわけではないが必要になった時に吸収されていく。肥料というプラス電気に土のコロイドというマイナスの電気をつけて蓄積されているもの。


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2.ドクターソイルは体積法
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土壌分析方法には、「体積法」と「重量法」があります。
国が定め、一般的に広く利用されているのが、重量法です。
Radixの会で勧めているドクターソイルは、体積法です。

重量法については、肥料メーカーやJAなどに依頼して土壌分析してもらう事が多いです。
こちらは生産者にとっては馴染み深いと思います。
重量法による分析結果をもとに施肥設計して、肥料発注するのが一般的でしょう。
(しかも肥料メーカーが施肥設計までして見積もりまでもってきてくれる便利っぷり)

ドクターソイルで分析したとき、生産者はその結果を重量法との違いで見比べてしまいます。
それは、結果の数値があまりにも違うからです。

重量法 ミネラル過剰 カリ欠乏
体積法 ミネラル普通 カリ普通

上記はあくまでも例えですが、分析結果に一定の傾向が出ます。

「どちらが正しいのか間違っているのか」
「カリ欠乏なのか?」 それとも「カリは普通なのか?」

ふとそんな疑問をもって見比べ、悩んだり混乱してるという声をいくつも聞いてきました。
本当のところの土壌成分は圃場と作物をこれまで管理してきた生産者自身こそ把握してますよね。
数値ではなく感覚的にですけど。
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3.ドクターソイルの有効活用!
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つい見比べるという考え方を転換し、

「規則的に分析記録を取り、継続していく」

この方法だと、ドクターソイルの利点を引き出せるかと思います。

 

①分析は同じ人で継続。(違う人にしない事)
検体の反応色の判断、採取する土壌の選び方など、
個性が影響しやすいため、同じ人が継続して分析していくこと。

②「ずっと太陽光で」、同じ環境で検体の反応色を判断する。
試薬によっては反応色の判断がとても難しいものもあります。
見るときの環境だけでも同じにすることで誤差の少ない結果に。
太陽光でも白色電球でもいいので、分析できる時間の確保を重視

③土壌検体は同じ条件で。
乾燥状態の土を検体にすることで、採取後でも条件を統一しやすい。
雨にぬれた土、湿った土、泥水のような土は水分の量が曖昧なため。
鉄の検出など減少する分析結果も出るが、規格化することで推移結果になる。

④重量法と体積法の結果の見比べをしない。
基本的に重量法とは条件も違い、ドクターソイルの分析者と同一者でもないため。
ドクターソイルでは自分で出した結果は、自分の出した結果を見比べていくこと。

年間、5000検体もの分析依頼をされているという生産者に、
ドクターソイルの活用について伺える機会があったので、メモしておきます。

「土壌分析の結果は参考にするものであって、
実際に圃場を確認・作物をみて比較判断して、
初めて答えを出していける」

ボク自身は、きっとこういう事かな~とぼんやりしてたのですが、
さすが熟練の生産者。当たり前のように実践しつづけています。

ドクターソイルの最大の利点は、
「生産者が、低コストで土壌分析結果を蓄積・比較検討できる」ことです。

ボク自身、色弱遺伝という識別力にハンデがあるので、分析は苦手意識をぬぐえません。
非常に曖昧でアナログ的な結果になりがちです。
しかし、先週に分析した結果と今日の結果の見比べをすることは可能です。
(試色表と試薬に反応した検体を、セットでデジカメに記録撮影しておくという工夫も)

最近では、農業資材の高騰により、ドクターソイルの利点がより活かせます。
過剰な施肥をおさえ、的確な施肥設計ができることで、コストダウンにつながりますから。

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4.初心者として宿題と感想
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ボクは研修に来てようやくドクターソイルを始め、重量法と体積法の違いに悩みました。
生産者からも「混乱して困る。どういう違いがあるのか」という質問を受けてました。

結果、今回の「発見!」ネタになりましたが、答えは、「比較検討」のデータ材料です。

「比較検討」
できることが重要なんです。つまり…

小祝塾があるから「急いで土壌分析する」というのではダメなんです。
年間推移グラフなどになっていれば小祝氏もより的確なアドバイスがしやすいはず。

あー。はやく実家の北海道に戻って、実験したいです。
いろいろ吹き込まれて学んで、でもやりたいことはお預けで、
このもてあました生産者魂はどうしたものかー!(>△<)アー!モー!

 

カリノタカユキ


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