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【02 畜産アンテナ】
2008-09-22
遺伝子組み換え作物はどうなっているのか?
今、畜産部会では、非遺伝子組み換えの飼料を巡る問題が話されている。問題とは、今後場合によっては非遺伝子組み換え飼料の調達が困難になるかもしれないという問題だ。9月12日に開催されたRadixの会畜産分科会では、今後詳細に状況を調査するとし、今後その内容の詰めを行なうことになった。関連する情報を拾ってみたので参考にされてください……(事務局・竹内)
●作付けが急速に拡大している
ご存知のとおり、畜産飼料は輸入に依存している現状、高騰を続けている。その要因は石油価格、旱ばつなどによる供給不安、バイオエタノール作付け拡大による飼料仕向け作付面積の縮小、そして非遺伝子組み換え作物の作付け面積の縮小と言われている。
中でも、1996に商業用の栽培が始まった遺伝子組み換え作物は、この12年間アメリカを中心に作付けを拡大してきた。そしてここ3年、大豆に比べゆるやかな伸びだったトウモロコシの作付けが急速に拡大しているようなのである。
2006年2月時点のトピックスとして農水省は、米国農務省(USDA)の報告に基づいて、2005年の米国における遺伝子組み換え作物の作付け状況を報告している。※農水省HP(http://www.maff.go.jp/)からは出てこないので直接下記アドレスで見に行ってください。
http://www.maff.go.jp/kaigai/2006/20060208chicago59a.htm
これによると、2004年時点での米国での遺伝子組み換えトウモロコシの作付けは全作付面積の52%とあり、その前年の45%に対し「拡大している」と報告している。このほか大豆、アップランド綿花も含めて、遺伝子組み換え作物の作付けが増加する見通しとレポートしている。2006年以降はどうなっているのかについて関連記事を見ていただきたい。
ところが現在、その伸びが急速だ。農水省では6月に「遺伝子組換え農作物をめぐる状況について[PDF:915KB]」
http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/pdf/zyokyo.pdf
を公表しており、世界の趨勢と国内の動きなどをまとめているほか、遺伝子組み換え作物関連の業界団体、バイテク情報普及会では、2008年の米国農務省発表の資料に基づき「米国で遺伝子組み換えトウモロコシの作付面積が8割に」と題してその拡大を大きく報じている。
http://www.cbijapan.com/news/2008/n080806.html
これが事実とすると、2005年に45%だったアメリカのトウモロコシが、たったの3年間で、一気に35%もシェアを伸ばしたということだ。それまでの面積の倍ちかくを、アメリカのトウモロコシ農家が転換してしまったということだ。
開発を進めているモンサント社も当然、この状況を大きく報じている。
http://www.monsanto.co.jp/news/release/080704.shtml
モンサント社によれば、「害虫抵抗性と除草剤耐性の両方の性質を併せ持った掛け合わせ(スタック)品種が前年比の伸びで約2倍、とも付け加えている。
また、日経ビジネスオンラインでは7月28日「遺伝子組み換えに追い風…食料危機で世論が変化」と題して、英国フィナンシャルタイムズの報じた記事を掲載。ここでも様々な資料と証言をもとに、遺伝子組み換え作物が近年急速に作付面積を拡大していることを伝えている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080724/166202/
……こうなるとNonGMの確保はとても困難、との思いに囚われてしまいそうだが、事実はとうなのだろうか? 例えば米国の残り2割のトウモロコシの生産の実態について、体系的な情報に出合っていないことや、肝心のNonGMトウモロコシの安定的な入手についての情報も手薄だ。
9月6日付の朝日新聞「be-report」では同様の情報を提供しつつ、{GM依存に警告」としてワールドウォッチ研究所のレスターブラウン氏「GM技術による農作物の品種改良が、植物の多様性を失わせている」との指摘や、商社の兼松がカナダの現地機関と提携し非遺伝子組み換え大豆を増産中との情報もある。遺伝子組み換え作物に反対する様々なNGOの情報では、依然人体と環境への影響を危惧する指摘が目立つ。NonGMを事業の大方針に掲げ、安定的な供給先の確保に奔走、ご苦労されている生産者、メーカーの皆さんもいらっしゃる。らでぃっしゅぼーやも、お客様に対して、遺伝子組み換え食品の販売を行わない方針を堅持している。
今回ご紹介した各リンク先は、どちらかというと遺伝子組み換えに肯定的な立場からの情報として、敢えて掲載させていただいた。Non-GM飼料の安定確保に向けて、何らかのお役に立ちたいと思う次第だ。
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