農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2008-08-25

7月25日 小祝塾2008関西果実 和歌山編

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【2】 和歌山県
開催日時     2008年7月25日(金)9時30分より
集合場所     紀の芽の会 粉河駅 南口ロータリー前
内    容         桃とナスの巡回
参加人数     24名


二日目は、和歌山県の紀の芽の会さんにて小祝塾です。
今回は桃とナスの生産者を巡回します。 桃というのは、夏に入る前の果実で、柔らかい果肉で薄皮一枚に包まれた果物です。 つまり、非常に輸送用途に弱いところがあります。


■関西果実 和歌山編
       1.モモ 山間部
       2.モモ 平地部


素晴らしい日和りで、直射日光がとても暑いです。
都会と違い、空気が滞留せず流れ気持ち良くて暑さが気にならないほど。
(最近、どうも田舎暮らししかできないんじゃないだろうかと悟り始めてますが)


らでぃっしゅぼーやの農産課 武居氏によると「取り扱う野菜果物の品目で、桃が一番品質の問題が出るので対策したい」ということで、大阪センターからも三名の参加者があります。

紀の芽の会の桃のほ場は、山間部と平地部に分かれていて、最初に山間部へ。

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山 間 部
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小祝氏が桃の果樹を確認すると、水不足のため葉はしおれ、葉の色付きもまだら模様であることを次々と指摘。 葉の濃淡は、枝先から数えて6枚目までの葉が緑の薄い色でした。
薄い色と幹に近い濃い緑色の葉を陽にすかし見ると、濃い葉は単色のように均一であるのに比べ、薄い葉は所々が黄色味が点在してました。

s_P1000962.jpg真ん中の二枚が微妙に黄色味がついてる部分があるのですが、写真では判別しつらいですね…これは多量要素や微量要素の欠乏が原因で、葉の付いてる順番で時期を特定できので、ここ最近不足し始めているということがわかるようです。

 

s_P1000977.jpg  さらにナスも確認。 小祝氏は見るなり一言、「鉄不足だね」と。北海道の富良野でも鉄不足で根が浅かったのを見てますが、ナスは多いんでしょうか。 葉の色は濃いし実も紫色なので、いかにも多量要素や微量要素を必要としてそうです。
  生産者が抜いてみたところ、なんの抵抗も無く抜けたナスの苗木はやはり主根がなく横に細い根が張っているという鉄不足にありがちな症状でした。 しかしこれも鉄分を補給することで主根が伸び、吸収してなかった栄養素を吸収できるようになり、ここから再収穫可能にもなり得るという効果が。
残念なことに、肝心の鉄分資材が手に入りにくいのですけど。

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平 地 部
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平地部では最初にRadix前会長の蓬臺氏のほ場へ。 実は、ずっとタケウチ先輩から、凄い人だから是非会ったほうがいいといわれて楽しみにしてたのですが、ご本人不在でした!
その奥さんに案内され、ナスのほ場を視察させていただきました…。

s_P1000989.jpg「白いナスビだっ!?Σ( △ )」
ナスの実が白くて、甘菓子みたいな感じがします。中には砂糖がたっぷり詰まってそう。
マジマジと見ていたせいか、「たべるといいよー!」と勧められてしまいました。
見た目にうろたえましたが、あっさりとした少し甘みのあるナマで美味しかったです。
あまりにも白いナスにショックを受けたので、調べてみるとモンスーン気候作物のナスは、世界的には白いほうが標準であり、外国から見ても日本の紫色は毒々しいと見られているということ。 (ケバケバしいのは好んで食べるのに、色は厳しいんですね)

勉強になりました。白いほうがグローバルスタンダードなんですね。この蓬臺氏のほ場は、肥培管理がしっかりと施肥設計されてましたが、水だけがやや不足してたようです。

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その後も平地部の桃の果樹を巡回してみましたが、果実を実らせ順調なのかなと思いながらうろうろ写真を撮り歩いてました。

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気がついたことといえば、果樹にキノコが生えていたり、カタツムリがかなり上部まで登っていたり、樹皮がやたらゴツイ(ゴワゴワ)ということぐらい。
小祝氏によると、「一度、果実をたくさんつけた年があると栄養素を全て使い切ってしまって、その時に石灰分が欠乏してしまうと樹皮をコーティングする石灰分がなくなり、酷く肌荒れしちゃうね」ということ。
していました。

昔話とかで、「年老いた桜の木が最後に桜を満開にして枯れる」という話がいくつかありますけど、このネタってこれが原因なのか!
昔話としては台無しになるけど、このときに必要な多量要素や微量要素を投入すれば狂い咲きで枯れるという事もなくなりそうです。

キノコは菌類ですが、この菌が桃の果樹の荒れた樹皮に侵入すると養分を送り込む管を蝕んでいき、あっというまに枯死させていきます。対処法としては石灰をこまめに樹皮に塗っていくことですが、菌が繁殖した場合は生石灰を患部に塗って消毒してきます。
(生石灰って恐いんですが大丈夫なのか心配です。よく調べた上で使用しないと危険です)
菌に繁殖された部分は、木を切断すると白い部分があり、そういうところは菌に侵食された場所です。

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日本で有名なアニメ映画のワンシーンみたいだなーと呟いていたら、監督も菌類に詳しい専門家で誇張でもない菌類の恐ろしさのようです。
違いとしては荒れた樹皮に入り込めないと繁殖できないのが現実で、アニメのはまったく健康な樹木でも菌に侵食されてるぐらいでしょうか。

今回、二日間の小祝塾で勉強した多量要素や微量要素は
・鉄は、根を深く張り巡らせ水分を上部まで届け、果実に赤味をつける効果もあります。
・カルシウムは、果実の薄皮を厚くし果肉を守る。植物全体も表面をコーティングして防御をしてくれている。
・ホウソは、軟らかい果肉に接着剤のような弾力を貯えて振動に耐えられるようになります。
以上の説明を小祝氏が終えた後、多量要素や微量要素の調達の話になったのですが…。
世界情勢の影響もあって微量要素の資材が品切れで、現在入荷待ちの現状です。
「一袋でも施肥してみて、鉄分の有無の違いを確認するだけでも価値がある」ということで、急遽北海道の生産者から譲り受けることになりました。
鉄資材は、農協から販売されている「FTE」があるのですが、野菜用ミネラルのため効き難いそうです。
吸収しやすいようにキレートが必要だとか。(意味分りません。難しいです)
調べてみたところ、苦土はニガリの利用などで解決できそうですが、鉄分については中国産の資材ばかりで、ネット検索では殆ど「カドミウム含有率」という記載があります。(きちんと記載があるだけ良いんですけど)
もっと重金属のカドミウムが除去できるようになればいいんですが、なかなか経費的な問題で実用化してません。

二日間の小祝塾で勉強した微生物は
・表層は納豆菌、土中で酵母菌・乳酸菌と、使い分けることで共存可能ということ。
※微生物も生きてるので酸素や栄養を消費するので植物と取り合いならないようにする。

次回は沖縄です。


カリノタカユキ


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