農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2008-07-31

7月15日 小祝塾2008北海道野菜 石狩地方編

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三日目 石狩地方
開催日時 2008年7月15日(火)9時より17時まで
集合場所 狩野自然農園
参加人数 19名
  生まれ育った北海道の石狩地方。ホッと気を抜きつつも、この地で小祝氏からどんなアドバイスがでてくるのか期待しならがの小祝塾。少雨傾向のある野菜圃場でしたが実りよく、果樹のオーガニックマーケット北海道さんのある余市もサクランボの出荷も順調でプルーンの実りもすごく良い物でした。

■小祝塾北海道野菜 石狩編
1.狩野自然農園
2.半浦農場(狩野自然農園)
3.番場農場
4.漆原氏圃場(オーガニックマーケット北海道)
5.西崎氏圃場(オーガニックマーケット北海道)


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1.狩野自然農園
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ついに来てしまいました。狩野自然農園。…実家ですが。
らでぃっしゅぼーやに出荷してるのは狩野ほ場のみだったと思います。
団体としては、他に協力してくれている元からの生産者が一軒。八年前と三年前にそれぞれ新規就農した二軒。あと現在も研修中の一軒。
4軒12名の団体規模のようです。

16名でスタートとなりました。
まずはニンジンを確認。
…たまたま草取りが終わってすぐというタイミングでした。

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残念ながら抜いてみると少し曲がってましたが。小祝氏の目にも問題なく成長してるそうで、施肥設計も調子よくできてる様子とのこと。生産者の狩野氏としてはアブラムシが大発生してるので、酢を散布して洗い流したいということでした。

次にタマネギを確認。11日確認した松田農場のほ場が70cm。狩野自然農園のほ場が30cm。(目測)
背丈があればいいというものじゃないですが、やはり他の生産者と見比べてしまいます。

タマネギのために考えてみました!
10月 タマネギを収穫
乳酸菌散布で発芽
11月 秋撒きで元肥を施肥(草発芽)
12月 ナットウ菌を散布して耕起(乳酸菌がもったいないけど、雑草を発酵させる)
5月 定植後、ナットウ菌を数回散布(小バエ対策)
6月 ナットウ菌を散布(小バエ対策)
こんな感じでまずはやってみようかと!…小バエの対策ばっかりですね。ハハ
ナットウ菌とヒエをすき込んで発酵熱で種を焼ききったりしてみたいですが、時間的にきついので課題!

ジャガイモも確認。あえていうと畝間が広すぎるので狭くして欲しいです。雑草の問題で。
ジャガイモを確認した小祝氏が「苦土が無いといっていたけど充分あるね。きちんと成長してるよ。ドクターソイルの試薬が古くなったんじゃないかな」とのこと。そういえば冷蔵保存してません。なんてこと!!

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2.半浦農場
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新規就農して三年の半浦氏ほ場でジャガイモ、タマネギ、ニンジンも確認してもらいました。実は理系バリバリでMIT出身の建築設計技師なのですが、純朴なシュタイナー農法の実践者です。

@シュタイナー農法(デメター・バイオダイナミック農法)とは、人智学者ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が提唱した、植物が持つパワーを最大限に発揮させる有機農法。
「自然と人間との調和」をコンセプトの農法で、自然の摂理に従って種を蒔き、栽培し、収穫するというもの。化学肥料や殺虫剤を使わないのはモチロン、最大の特徴は、農作業を天体運行(月や星、太陽)に合わせた手作業だということ。

まぁ、何の知識もないと、どことなく黒魔術的な雰囲気があるのですが、ヨーロッパではこれ以外の農法で栽培された作物は取引対象ですらないと豪語される品質だそうです。ということで、このシュタイナー農法で栽培された小麦で作ったパスタがあったので買って食べてみましたが、値段が三倍もする価値を感じませんでした…。(内緒ですよ?)
生育状況を確認するためにさっそく抜いてみたのですが、…ジャガイモの大きさは小さい。しかも数が少ない。肥料は必要分しか与えないということで、肥効が足りないのかもしれませんが原因はなんでしょうか?

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(今まで、新規就農者だから単に技術的な問題なのか気になってました)

小祝氏によると、シュタイナー農法がヨーロッパで生まれたということに留意することが必要だそうです。
ボクが勝手に理解したところでは、「肥沃ではない土地での、穀類の栽培方法で、ヨーロッパの事情に沿って考えられた」ということです。
小祝理論では、多量・微量要素が重要になりますが、ヨーロッパでは近場の町で消費され家畜のエサとなれば堆肥になり、CaやMgやFeやMnは狭い巡回をしている。(昔の日本もそうだったんですが)

しかし、日本は大都市に集積され消費され、消化された分のN・P・Kの3大成分は焼却処分され畑に戻されない。もちろんCa、Mg、Fe、Mnにしても同じで栽培すれば栽培するほど減少します。さらに、栽培品目も穀類が中心だったヨーロッパと違い、果采類を中心とした日本では多量・微量要素があっというまに吸い尽くされてしまうため、もともと土壌に含まれていた成分も数年で枯渇してしまうようです。
小祝氏のアドバイスとしては、シュタイナー農法でするなら、当時と現在の違いをきちんと考慮して日本の現状に合わせて対処すれば今でも充分通じるということでした。
多量・微量要素の視点から見ると、違った要因がわかるのものですね。どうしてもシュタイナー農法はシュタイナー農法でみたいに考えが固定してしまって、柔軟さが欠けちゃうので気をつけなければ・・・。

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しかし、ボクにはかなりの衝撃的な事実でした。それほど興味が無かったので知識も半端でしたが。
狩野氏(父ですが…)は、「うちは北海道流のシュタイナー農法をしてるよ」とうそぶいていたので、「何を言ってるんだ」と思ってましたが、こういう意味もあったんでしょうか。
久しぶりに合流できたタケウチ先輩が「お前の父ちゃんみたいなのが必要なんだ」とカメラマンよろしく庭でシャッターを切りながら(いつも写真とりまくりです)言っていたんですが、こういうことが含まれてるんでしょうか。
なかなか難しいです。

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3.番場農場 
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午後は、タマネギを作付けしている番場氏のほ場へ。
「番場さんのところにはなかなか行けないから行きたいねぇ」とタケウチ先輩に早くから教えられていたので、時間的に多少無理があってもいってみたいと思っていました。(内緒にしてましたが)
番場農場を視察できて良かったです。

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同じ地域で、これだけ大きなタマネギには憧れてしまいます。
番場氏のほ場は、多量・微量成分ばっちり、草取りもばっちり。
しかし、水切れ。

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散水設備がないばっかりに非常にもったいないことになっていました。
鉄分不足もあり、土中深くから水分を吸収できずせっかく順調に生育している葉がしおれていました。小祝氏が散水設備を用意することを念を押してました。
今年の売り上げで是非、散水設備を!!
(その後、天気予報どおり17日夜に雨がふりました。よかったですね!)

■オーガニックマーケット北海道(OMH)■

実は13時にはOMHさんに到着してるはずでした。
(ごはんたべてました! その後、番場農場視察もしました!)
到着は15時30分でした。
そして、岩見沢市で一緒だった生産者とも別れてるので主催者サイドのみというちょっと寂しい訪問に。

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4.漆原氏圃場
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果樹園の盛んな余市で、プルーンを視察しました。

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一目見て、「お。これはばっちりですね」と小祝氏。終わってしまいました。 Σ( △ )はやっ

プルーンは葉の色もよく、実はちょっとつきすぎで地面に垂れているほどでしたが、ここから成りを選んで落としていくそうなので問題ないとか。それと前回台風で無残に裂けていたという樹木も綺麗に接着に成功し腐食してる様子なく綺麗な肌でした。
どういう無残さだったのかわかりませんが、裂けても復活できるんですね…。

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この葉のテカリ具合といい、すごい生命力です。(曇りでこの輝き!!!)
あっという間のプルーン視察で終わってしまったので、OMHの事務局から生産者として代表者的な人のサクランボも見て欲しいとの要望でさっそく移動。


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5.西崎氏圃場
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最初、「収量が少ないから指導を」ということで、小祝氏の予測が、おそらくサクランボの苗木を徒長させてるため手元に養分が残らず先へ先へいくため実りが悪いと予測していたのですが、実際に見ると違う原因が。
施肥設計をみると、カルシウムとリンが異常に少ないデータが。リンが少ないと花のつきが悪くなります。
また、芽吹きをみると核が小さく数少ない状態。
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小祝氏の勧めで、カルシウムとリンを補給できる農業資材で、「焼成骨灰というものがあり、探して使って見てはどうか」ということになりました。
西崎氏のサクランボは、実も大きく味も良いだけでなく、収穫時期がワンテンポ早いため商品価値が高いのですが、とにかく収量がないため苦労してる様子でした。
一人、「これはうまい。やばいな止まらない・・・!」といいながら写真撮りつつサクランボを食べてる人もいたので、本当に美味しいようです。うらやましいです。

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実際にCaもPもひどく少ない数値を示していたので、この「焼成骨灰」が施肥されれば来年でどれほど変わるのか凄く楽しみにです。あ、漆原氏からも西崎氏からもサクランボを頂きました。小祝夫妻とタケウチ先輩とで山分けしていただきました!!すごく美味しかったです!
これにて三日にわたる北海道小祝塾の閉幕です。ご参加ありがとうございました!



狩野隆行(7/31)


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