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【01 農産活動報告】めだかの学校part2実施報告
2007-11-27
11月23日快晴。群馬県甘楽町で"めだかの学校part2"を実施しました。講師は甘楽町有機農業研究会会長の新井俊春さん。参加者約50人。畑の巡回から室内講義までの半日を速報!
集合場所はいつもの"甘楽ふるさと農園"。
標高200mの丘は、赤城山と榛名山の間に顔をのぞかせる谷川岳や、妙義山から浅間山とその右向こうの白根山と、むちゃくちゃの絶景。"甘楽ふるさと農園"は、町で運営している市民農園で、甘楽有機さんはこの農園の栽培指導を担当し、町の有機農業の普及にも貢献している。
さて今回の参加はくらぶち草の会、ぐんま古里農園、北軽井沢有機ファミリィ、井澤さん、小海有機栽培グループ、長野有機生産者連合、利根川みどりの会、岡村グループ。それにはるばる三重県からゆうき伊賀の里の福広博敏さんが来てくれた。快晴のこの日は、まず甘楽有機さんのメンバーの畑4箇所を回った。
中野博さんの畑では茨城の在来品種で最近注目され始めている"赤ねぎ"の栽培を見学。自家採種を繰り返して、よい味のものを選抜しているそうだ。50cm近くの高い畝を立て、しっかり分げつしたネギの根元はうっすら赤く色づいて、これが料理に美しく、味もよいそうだ。 ![]()
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次に回ったのは吉田恭一さんの畑。60a、1枚の畑の入口に誇り高く"有機栽培圃場"と掲げられた看板。大きく広がる畑一面は30種を越える野菜の楽園のよう。7~8年前から根気よく堆肥を投入し続け、今では地力が高まって、作付け体系としては年1回の緑肥のすきこみと、わずかカルシウム苦土の施肥だけで畑を回しているという。
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おお、今からが旬! 下仁田ネギ。うまそ~
まさに自然農場。にこにこ涼やかな吉田さんの表情。吉田さんの野菜でも特にたまねぎ、某有名料理店に高値で引き合いが続いているというが、収量は犠牲になっているかもしれないが、多肥を控えた栽培は、土の力強さと気候条件がバランスすると、きっとおいしい野菜になるのだろう。
続いて一同は、今回の先生(と言うと本人は嫌うが)の種まき直後、冬場の葉物のハウスを見学。人数が多く全員中に入れたかどうか。生育状況の観察のほか、ネギの定植の工夫などを説明してくれた。
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なにやら長~い板状、新井さんが手にする道具は、ネギの定植道具。波板を貼り付けてあって、これがちょうど1.5cm間隔で、波板が生む隙間に苗を入れて畑に差し込むと一気に定植完了で便利だとか。右は「これってずいぶんとサクサクできるんですよねぇ」と言っていたが、何の道具だったか......下、新井さんの冬葉物のハウスはこんな感じ。壬生菜、日本ホウレンソウ、こかぶ、野沢菜の赤ちゃんたちが、寒~い冬でもハウスの中で、およそ1ヶ月半で出荷できるという。
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で、最後に回ったのが田中義一郎さんの日本ホウレンソウの畑。町の住宅街の中に、おお、ほっとする風景が現れる。台風による蒔きなおしなどご苦労もされたとのことだったが、冬の日差しがやや傾き始めた2時半ごろの、ぽかぽか陽気の明るさのなかで、浅黄色のホウレンソウたちが輝く輝く。畝間には、冬の雑草、でもおいしい"ナズナ"がみっしり生えていた。これも実はおいしい。会員さんに、こんな景色も届けられたら。 ![]()
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と、所変わって勉強会場。
今回のポイントは、前回のおさらいとしてまず、栽培する品目にあわせて、元肥1発型、コンスタント型など、その生長の姿使う肥料の特性を整理したうえで、徹底的に観察からその後の対策をたてるという、新井式農法の提案となった。使った資料(15ページ)にみっしり書き込んである写真やデータは、すべてが新井さんの手になるもので圧巻。これまでの経験、観察から導き出した事実を、様々な外部データとつき合わせまとめた、非常にわかりやすいテキストだ。これをお話の流れでは、くだけた言葉でずんずん伝えていく。
「茎が直角に出て少し下向き加減になってから葉先がすっと上を向くってぇのが理想ですねぇ。で次お願いします、はい」
「花が小っちゃいってことは着く実も小っちゃいんで、そうなんねぇようにすんには、苗の段階で手当てしなきゃダメなんですねぇ、そん時にリンサン効かせとくしかねぇんだよネぇ~、で次行きましょーか」
「作物やってて葉に異状出ると、やっぱ気持ちよくねぇね、ってんで、じゃちょっと症状見てみましょーか、次お願いします」
......とまあトントンと話しは進んでいく。すべて観察で言えることを話す。「葉」「茎」「花」それぞれの症状別に原因をさぐる手法。そのすべてに「どうしてか」がついてくる。だからどれも納得感高かった。
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ところどころで今回三重から参加の福広さんには「おれぁこう思うんですけど、福広さんとこなんかじゃどうですかねぇ」とマイクを渡したり、今回参加が圧倒的に多かった新規就農のみんなには質問にひとつひとつ答えていったり、全体に会話が飛び交った。 ![]()
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新規にトマトなど難しい栽培に挑戦している若手生産者が多い中、らでぃっしゅぼーや農産の神保さんも、いい品物をしっかりつくってくださいね!とエール。終了後の懇親会は参加20人とやや少なかったものの、最後まで残ってくれた福広さんがいるからと、2次会までおつきあい。そのはずんだ会話のなかで、東西両雄、おおっ!杯を酌み交わすの図もパチリ。来春は5月下旬から6月の上旬、今度は新井さんが福広さんをたずねることも決まった?
じゃ、また勉強会しましょーか!
- 2.Posted by農畜ブログ担当者2007-11-28 12:20
新井様。こちらこそありがとうございました。
新井さんのお話を聴いて改めて思うことは、観察の大切さ、です。肥培管理の基本的なことをしっかり頭に入れて、そのうえで徹底的に観察する。どうしてだろうどうしたらうまくいくだろうを繰り返し、外にも学び、経験を積み重ねて、納得のいく結論が導き出されて、またその蓄積の上に新たな技術の試みが層をなしていく。こう考えると、農業というのは、作物、というか生き物の“目利き”のプロフェッショナルとも言えるんですね。しかもそこに“学び”がある。物言わぬ生命の言葉を聴いて、よく理解し、育ててあげる。分析科学的な手法も携わる多くの人々に共通の理解を促す意味ではとても有効だし、分析やってても観察がなければきっといい作物は育てられないでしょう。そういう意味では、観察こそが“育てること”の本質なのかな、と静かに感動していました。「表層施肥にシロクロマルチでピタっとおっつけて決め、ってぇのはいいねぇ~」
……こんな会話、徹底的に観察と実践を繰り返した生産者同士でしか通じない言葉ですよね。でも、自分も含めて今回参加した若い人たちが聞いていて、“けっこうヤルねぇ、なかなかだゼ”みたいなワクワクするような場の雰囲気。こういう“場の風”に浸されて、若い生産者が育っていったら、個々の“誇りの拠り所”もまた新しく生まれてくるんではないかな、など想像も膨らませました。生産者ならではの“格”が備わった勉強会とでも言うのでしょう。
また、こんな会話が生まれるまでに、どれだけの試行錯誤があったかに思いを巡らすと、やっぱ今このときに僕らはとてもいい話を聴けてるんだと、しみじみありがたさを感じるんですね。ホントこれからもよろしくお願いします。(竹内)
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先日は大変お世話になりました。1日の仕事を終えて晩酌しながら、資料作りをするのが楽しかったですし、前回もそうでしたが、当日の参加者に若者が多いというのがgoo!ですね。それぞれの団体が競って売り上げを伸ばそうというのは当然ですが、たまには産地を超えた交流があって良いのでは?という思いで今回も臨みました。本当に楽しかったです。スタッフの皆様、そして多忙の中参加された生産者の皆様方、ご協力ありがとうございました。