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【01 農産活動報告】

2011-09-12

北海道ブロック集会開催報告【作柄報告&ブロック会議編】

圃場巡回編に続いて、生産者の皆さんからの作柄報告と北海道ブロック会議の概要について報告します。

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タマネギの目合わせしているところです


【今年の作柄報告の概要】

(菅野理事)
今年の北海道の作柄は例年どおりの圃場もありますし、生育が遅れている圃場もあります。
皆さん、いろいろと工夫していると思いますが、今年の作柄などを教えて下さい。

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(山中さん)
最近、ジャガイモの疫病のようなものが早く出て収量も上がらなくなったので、だんだんと作付け面積を減らしてきています。
早生白というお盆前に出荷する品種、早く生育するので農薬を使わなくても収量がとれるということで、この品種でずっとやってきました。
通常ですと播種が5月の連休ぐらい、5日ぐらいには終わっていたのですが、今年は18日ぐらいまでのびてしまいました。
やり方の問題もあったかと思うんですけど、疫病の広がりが早いというので"とうや"という品種を一部植えて、その開花が始まったところです。
4月の雪解けの遅れと5月の雨で作業が遅れましたが、生育自体はそんなにひどくはないと思います。

(五十川さん)
十勝のジャガイモですが、春に土が乾かない状態だったのでなかなか播種できませんでした。
収穫時期に土塊があがらないロータリー耕が一番ベターなんですが、今年はなかなか乾かなくて・・、心土破砕などもしたんですが・・。
30cm下のぬかりが取れない、気温が低くて地温も上がらない状態。
今年変えたのが、パワーハロー(※縦の爪)です。心土を上にあげないで表面だけ粉してくれます。
もう花の時期ですが、7月1日から茎エキ病がぽろぽろとではじめていて、うちの圃場だけでなくて十勝全体ででてきています。
通常ありえないです。種芋が原因なのかなとちょっと思っています。

(泉さん)
普及所からも疫病がはやっているとの連絡がありました。

(菅野さん)
富良野の方も普及所から疫病のFAXが頻繁に入ってきています。

(泉さん)
ニンジンは種がいいのか悪いのか、それともハエが多いのか・・。
播き直しが多くて・・、今年はなんにしても遅いです。
地温が低いから発芽に時間がかかってタネバエにやられるのかな。

(太田さん)
ニンジンを2町ほど播き直し、なかなか大変でした。
去年、水害だったので排水対策をいろいろと実施しました。
農道から水が畑に入らないように、30mmぐらいの雨が降っても畑にたまらないように工夫したり・・。
去年ぐらいの雨なら大丈夫だと思うんだけど。

(川眞田さん)
タマネギ、予定より約1ヶ月遅れて定植しました。
今まで経験したことがないけど85日ぐらいの苗を定植。
もう少し圃場が乾いてから定植しようと思っているうちに遅れてしまって・・。
苗も老化してしまうのでしかたなく植えました。
6月17日の土砂降りの雨で排水が間に合わずに畑が田んぼ状態に・・・、前が見えないぐらいの雨が降りました。
圃場の低い所で根痛みを起こしたかも、酸欠をおこして生育がよくならないです。カルチをいくらかけても・・、人間の力ではどうしようもない。

(菅野さん)
タマネギは苗を仕立ててから定植するんですが、普段なら育苗日数がだいたい65日ぐらいで定植するのが適期。今年は天候が悪くて植えられないので85日や90日を過ぎてしまうこともあります。そうなると老化苗といって定植しても新しい根をなかなか出してくれない状態になってしまいます。
作業は遅れる、定植しても苗の根が元気になるまで時間もかかる・・。
ダブルでつらい思いをしているかと思います。
毎年いまぐらいの時期まではなんとか持ちこたえているんですが、ここ2年間の様子をみると7月下旬から8月にかけて集中豪雨的なものがくる可能性も・・。


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(長内さん)

去年は雪が多かったですよね。
雪が多い年には不作はないと言いますが、今年の春先があまりに寒くて、うちの生産者もアスパラの出荷が約10日遅れてスタートしました。
さくらんぼの花が咲くのが例年より10日遅い状態で、いまようやく出荷が始まりました。さくらんぼも8月に入るとスイカやメロンに切り替わってくるので、なかなか食べてくれる人もいなくなってしまいます。
春先の寒さのせいで果樹は花が咲いても受粉しない状態が続いて、去年よりはいくぶんいいかと思いますが豊作ではないです。
余市あたりの温度でいけば14-15度。20度近くなったのは5月は2日ぐらいあったかなという中で、スタートしています。
アスパラにしろ、サクランボにしろ、豊作傾向ではないです。

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以上のように、北海道の今年の作柄は春先からの低温と雨の影響が少なからず出ているようです。一方で、生産者各々がいろいろと工夫しながら対策も進めていました。

また打ち合わせの中で北海道の会員さんに喜んでいただくため、そして産地を盛り上げるべく北海道独自企画の可能性についての意見交換も活発に話し合われました。あっと驚くような独自企画が生まれるのが楽しみです。



【北海道ブロック会議】
(タマネギの目あわせ)
ブロック会議の前に、タマネギの目あわせが行われました。
らでぃっしゅぼーや農産部の武居さんから、昨年の北海道のタマネギの状況と、らでぃっしゅぼーやの対応、会員さんからの声についてひと通りの報告がなされた後、規格外のタマネギの現物を見ながら目あわせを実施。

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武居さん曰く 『タマネギの目あわせと同時に、心の目あわせも皆さんとしたいと思います』

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傷んでいたり、規格外のタマネギのサンプルを皆で見ながら目合わせ中。
タマネギの首を押してツユが出てくると内部が傷んでいる証拠です。

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双子玉についの判別方法 双子は外見ではなかなか見分けがつかないこともしばしば・・
圃場で、はじいてほしいタマネギについても話し合われました。

大きいタマネギはどのサイズまで入れることができるか?
日焼けで地際部が変色したタマネギ(※皮をむけば問題なし)は出荷OKか?
細かな点までつっこんで話し合いがもたれましたが、それでも判断が難しい場合には出荷前に農産部担当者まで事前相談することで落ち着きました。

このように農産部担当者と生産者とが向き合いながら協力してクレームを減らしていくための努力が日々続けられます。




【らでぃっしゅぼーや農産部からの報告】
らでぃっしゅぼーや農産部の森崎課長から、
震災後のらでぃっしゅぼーやの対応、放射能問題への対応、会員さんの声、売上推移などについてのご報告をいただきました。

(森崎課長)
らでぃっしゅぼーやは
生産者がどこで何を生産しているかを把握しています。
現在、出荷された生産物を第三者機関に依頼して放射能検査を行い、分析結果をもとに判断しています。
いまのところ暫定規制値からずっと少ない値〜検出限界以下の値で推移しています。

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震災対応では
被災地への救援物資の配送、
チャリティイベントなども開催。
義援金も会員さんからいただいています。

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生産者の方も被災されていて、千葉、茨城の田んぼが液状化して作付けできなくなったところも一部ありました。
Radixの会の皆さんからいただいた義援金も被災生産者に配分されました。

被災地の農家さんへ農地を斡旋する活動もおこなっています。

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放射性物質については、
とにかくリスクのあるものは圃場に入れないようにしてください。きちんと事前確認、資材類の生産履歴がきっちりとれるように原料確認をしてください。


【北海道センターからの報告】
北海道センターの菅野センター長から、3月11日の大震災以降の北海道センターの状況と対応、受注動向や会員さんからのご要望など
について具体的なご報告をいただきました。

(菅野センター長)
北海道でも震度3-4の地震が長くゆれて、ただことではないと認識しました。
東北道が不通となり翌週の原料野菜・果物の入荷が途絶えるという連絡をいただいて、すぐに羽田空港に連絡。3本の滑走路は離発着できるとのことで空輸に切り替えてなんとか欠品を避けることができました。
その後も危うい状態がありましたが今日にいたるまで欠品をおこさずにやってこれました。

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今年の北海道元気市、10月2日(日)に開催します。
大通り公園の地下通路でも定期的に出店しています。
生産者の皆さん、ご協力をお願いいたします。

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10月2日、天候に恵まれて多くの会員さんが北海道元気市に参加されることを
期待しています。

ちなみに、らでぃっしゅぼーやのキャラクターの『らでぃっしゅくん(着ぐるみ)』が皆さんをお出迎えしてくれますよ。ぜひお楽しみに。

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【01 農産活動報告】

2011-09-11

北海道ブロック集会開催報告【圃場巡回編】

7月9日~10日、北海道岩見沢で北海道ブロック集会を開催しました。
(『北海道ブロック会議&会員さんとの交流会開催のお知らせ』は下記リンク先を参照)
http://www.radix-jp.org/nouchiku/2011/06/000920.html

9日開催の狩野自然農園さん、北海道バイオ研究会の伊藤さん、そして番場さんの圃場巡回の様子について報告します。

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土壌学が専門の帯広畜産大学の谷先生による圃場断面の説明


生産者、帯広畜産大学の谷先生と学生さん、そして特別参加の北海道の会員さん(非会員さんも含めた3家族の皆さん)が狩野自然農園さんに集合。

前日が小雨まじりの肌寒い日だったので天気が心配だったのですが、なんと当日は汗ばむほどの快晴となりました。

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会員さんを交えて参加者一同、ハイチーズ!



【狩野自然農園さんの圃場巡回】

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前日に掘り下げた圃場の穴を覗き込みつつ、参加者が谷先生のお話に耳を傾けます

まずは狩野さんのニンジン畑からスタート。
このニンジン畑、排水性に課題がある圃場とのこと。

排水性の問題点を把握するため、地下の様子を目で見て確認します。
約1メートルほど掘り下げた土壌断面を見ながら、谷先生から土壌断面各層の特性や来歴などの説明をいただきました。

圃場表面の様子とは打って変わって、数十センチ下から泥炭層がでてきました。未分解の植物が多く、なかには木質の堆積物も・・。

泥炭の下の層には水が浸透しそうもない羊羹のような粘土層が見られます。
これでは排水性が悪いはずです。


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谷先生から、穴掘りした結果から推測される土壌来歴について説明をうけているところ

泥炭層はその昔、石狩川の氾濫が要因となって生まれた層のようです。

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地下60cmぐらいの泥炭層(※水分も高い未分解の植物質、生木状態のものも多くあり)
岩見沢周辺では火をつけると燃える泥炭も出てくる地域もあり

泥炭層の下が粘土層となっていましたが、この粘土層の一部に作物の根っこが一生懸命入り込もうとした跡が赤い筋となって残っていました。

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赤くなっている部分が作物の根っこが伸びた痕跡

この粘土層(グライ層)には酸素がほとんど含まれていないので鉄が還元された状態で存在します。
ここに植物の根が入り込むと、根から酸素が供給されるので、粘土中に含まれる還元鉄と反応して酸化鉄(赤サビ)となり赤く筋状になって見えるわけです。


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地下70cmのグライ層に酸素がないことを確認中(※試薬反応で酸素がほとんどないことを確認)

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谷先生は、
『機械作業が大変ですが、空気がいっぱい入るように管理して根を深くはらせることができれば、粘土や泥炭に養分がたくさん含まれているので圃場はよくなると思います』とアドバイス。

圃場の水はけをよくするにも、通気性を確保することが重要となります。
谷先生は、サブソイラーと緑肥活用で土壌中の亀裂を増やして維持することを推奨します。

一例として、サブソイラーをかけて土中の亀裂をつくり、デントコーンとヘアリーベッチを播種して土中の亀裂を維持しつつ地中に深く根をはらせて水分を吸収させます。

30~40cm深の亀裂を増やすには、とてもゆっくりしたスピードでサブソイラーをひくこと。サブソイラーで少し亀裂が入ったところにすばやく根っこが入り込めば、この根っこが亀裂を維持してくれます。

なお、土壌表面に緑肥や残渣をおいたままプラウをかけると、空気のない層に有機物が入り込んでしまい未分解のまま残りやすくなるので要注意とのこと。

有機物が入ったことで微生物が活動して、もともと少ない土壌中の酸素が消費されてしまい酸素がなくなると、それより下の層には植物の根は決していかなくなるそうです。
そのため、狩野さんの圃場条件ではプラウをかけることは厳禁となります。


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狩野さんの次の圃場はさらに水はけが悪い圃場とのこと。
もともと水田だったのを盛り土して畑にした圃場で、その中でも特に排水性が悪いエリアだからです。
(畑が軟らかくトラクターも入ることができないので、今年はひまわりが植わっていました)

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谷先生の話では、ここには泥炭層が見られないのは、もともと水田で活用されてきたため泥炭が生成しなかったとのこと。

ちなみに作土よりずっと下の層からは昔の倒木がそのままでてきました。
酸素がない状態で埋まっていたので、倒木が腐らずにそのまま残ってしまったそうです。

トラクターも入れないのでサブソイラーもひけません。
そこで水みちにあわせて明渠を掘り、蒸散力の強いデントコーンなど植物の力を借りて、時間をかけて物理性を改善していく方法をアドバイスいただきました。



【北海道バイオ研究会の伊藤さんの圃場巡回】

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北海道バイオ研究会の伊藤さんは有機栽培で長ネギを10年にわたって生産。
長ネギを中心に、夏場レタスと大根を輪作しながら栽培されています。

伊藤さんは一年を通じておいしい野菜づくりを目標にいろいろと工夫されています。
有機JASを取得されているので化学農薬は使用せず、パオパオなどを積極的に活用されています。

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参加された会員さんや子供たちは大根抜きの体験や、圃場にたくさんいたカエルに夢中

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今年の作柄について意見交換中




【番場さんの圃場巡回】

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最後に有機栽培と特別栽培されている番場さんの圃場を巡回。
まずは自宅横の玉ねぎ畑で情報交換。
天候不良で例年より生育が12日ほど遅れているそうです。
生産者同士、害虫などの話で情報交換が盛り上がります。

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デントコーン圃場では、ヘアリーベッチが混植されていました。
雑草対策でアレロパシー効果を期待してのことだそうです。


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圃場横で笑っている"ドラえもん"と"うさちゃん"が参加者をお出迎え

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番場さんの奥さんが管理している自家菜園 すごく生育がよくてお見事でした

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上の写真と違う玉ねぎ畑 こちらも生育が揃っていました



【谷先生勉強会概要】

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圃場巡回のあと、谷先生の勉強会を開催。
テーマは『土壌を観察する ~土壌断面の作成と調査~』です。

土壌をよく観ることが、作物栽培の改善につながるということをいろいろな事例を交えながらわかりやすくご説明いただきました。

農家さんは施肥など土壌の化学性についてはよくご存知だけど、実際に圃場に穴を掘って自分の畑の物理性がどのようになっているのかあまり気にしていない、問題になりそうな層がどこにあるのかを調べている方はほとんどいないそうです。

圃場に穴を掘って土壌断面を観察することが、作物栽培上の問題点の解決の糸口になることを写真をもってご説明いただきました。

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土壌構造についての説明中の谷先生

土壌構造、いわゆる団粒は生産者の圃場管理でもかわってくるそうです。
カルチを何度もかけると表層の土壌構造を破壊します。
下層に水があっても(水みちがないので)土壌表面が乾燥しやすくなります。
この団粒をうまく残すことも作物の作りやすさにかかわってきます。

団粒は土だけでなく、土壌有機物や土壌微生物、その分泌物などから構成されています。
土は耕したりして空気を入れるだけでも有機物がどんどん消耗。
適切に足してあげないと土の有機物が消耗してしまい団粒構造を失ってしまいます。つまり圃場へ適切な有機物の還元が必要不可欠となります。

ここで団粒を増やすのに大いに役立つのが堆肥です。
堆肥化の過程で土の粒子と粒子をくっつける働きのある物質が生まれます。堆肥を施用するとそのノリ成分が土中に入るので、団粒がつくられやすくなるのです。

谷先生曰く、単に有機物を入れればよいものではないそうです。
有機物なら緑肥でもOKかと思われるかもしれませんが、緑肥のすき込みでは土の粒子をくっつける物質が十分にできないのです。
堆肥をつくる際にでてくる黒っぽい液体、あれが重要なノリ成分。
畑から収奪されたものをお返しするという考え、使った分は似たような成分できちんと返してあげることが大事なのです。

そして圃場巡回のおさらいをしつつ、狩野さんの圃場の改善では極低速でサブソイラーを入れて、そこにデントコーンなどの植物の根を深く入れる工夫をすることが大切とアドバイス。

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とても具体的で事例を多く使ってお話いただき、参加者一同が真剣に講義を聞いています

最後に放射能についても役立つ情報を教えて頂きました。
放射能については、やみくもに恐れるのではなく科学的な知見をもとに冷静、かつ理性的に判断・行動することが重要となります。
(※帯広畜産大学でも、放射性物質検査などを自治体と協力しながら進めているそうです)



【圃場巡回前日の準備の様子】

集会前日の8日、谷先生と研究室の皆さんとで狩野自然農園さんの圃場を
事前調査をおこないました。

土壌断面を調べるにはまずは1m以上の穴を掘らないといけません。
人力で掘り進むので重労働ですが、現地で穴を掘って観察することで本当にいろいろなことが見えてくるんだと実感しました。 

1.狩野さんのニンジン圃場で穴掘り用の場所を確保
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2.谷先生が手馴れた手つきで穴を掘ります 3.学生さんがさらに掘り進めます
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4.約1メートルほど掘り下げました 5.土壌断面を詳しく調査します
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【01 農産活動報告】

2011-09-02

東北ブロック会議開催報告

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2011年7月29日(金) ~ 30日(土)、福島県郡山市にて東北ブロック集会を開催しました。

東日本大震災までは、他県での開催を予定していましたが、東北ブロック理事の津軽産直組合の斎藤さんの発案で震災被害と原発事故でゆれている福島県下での開催になりました。

福島県開催の案内を受けて東北各地から多くの生産者が集まり、県内の圃場まわりや活発な意見交換を通てじ震災被害や風評を含む放射能被害など生産者の生の声をお聞きして、参加者一同この地で開催して本当によかったとのご感想を数多くいただきました。

以下、東北ブロック集会の概要をかいつまんでご報告いたします。


めぐみファームの石井さんの果樹園と、会津うまいもの塾の若手生産者である元木さんの水田を見学内容につきましては
東北ブロック会議圃場巡回レポート をご参照ください。

圃場巡回後はホテルを会議室をつかっての意見交換会です。

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最初に、らでぃっしゅぼーやの古原専務より、らでぃっしゅぼーやの3.11以降の対応についてお話をいただきました。
震災直後、交通網が混乱している中で会員さんに商品をお届けするために深夜にいたるまで配送をおこなった配送員さんの苦労話や福島原発事故以降のの具体的な対応、そして復興への想いがいっぱいつまった会員さんからの義援金についてご報告いただきました。
安心そして信頼につなげていくためには、第三者分析機関を通じた放射能検査を今後も継続し、その結果をきちんと公開していくことの大切さを強調して、生産者の皆さんと一緒になって頑張っていきたいと話をしめくくっていただきました。


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Radixの澤浦会長からは、

『後ろ向きになるのではなく、どうしたらこの大変な時期をみんなで話しあって議論して乗り越えていくか。感情的にぶつかることもあると思いますが、いろんな思いや考え方をぶつけ合って、よいものを生み出していけばこの集会は大成功かなと思います。明日をつくる、未来をつくる有意義な会議になるようにしていきましょう』と開会の挨拶をいただきました。


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澤浦会長の挨拶を受けて、らでぃっしゅぼーや農産部の後藤部長が司会進行役となって、参加生産者の皆さんからの近況報告にうつります。


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(津軽産直 斉藤さん)
青森では八戸の方で大震災の被害がありましたが、原発の被害というのはあまり聞いていません。
ただ放射能については噂や風評被害がありました。噂というのは一度に広がるんですね。売上が落ちたりというのは東北どこでも同じです。
ましてや福島県というのはもっと大変だと思います。

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(遠野ライフ 菊池さん)
福島に来て報道されている内容と全然規模が違いました。
現場に行ってみると言葉もでないという感じです。
ボランティアなどいろいろとしたんですが、かける言葉がありません。


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(いわきやさい倶楽部 佐藤さん)
泣き言をいっても始まらない。
ジャガイモをつくっているんだけど、売るに売れない・・。
あげますよといっても、もらってくれる人もいないのが現状です。
おいしい野菜をつくりたいという想いで頑張ってきたのに、ここにきて苦戦しています。
しかし負けるわけにはいかないので、必死の思いでがんばっています。


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(アグリ福島 松川さん親子)
福島県でこのような会を開いていただいて本当にありがとうございます。
郡山で営農をして今年で30年、節目の年に息子も後見人として大学を出て海外研修から帰ってきた矢先にこういったことになって・・・。
でも、なにかやるしかないと思っています。
原発事故でぼくら県民も本当に大変だと思うんですけど、なんとか前向きに進んでいきたいと思っています。

(息子さん)
できる限り試行錯誤をしています。
これから福島はどこに行ってしまうのかという深刻な話がありましたが、それにめげることなく若いアイデアや新しいことをどんどん実施して農業が活性化して前に進むよう、私も必死にがんばっていきたいと思います。

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(羽山園芸 武藤さん)
今年はサクランボは大豊作と期待していました・・。
例年ですと足りないぐらいですが、風評被害で今年は観光用が影響を受けて1/10ぐらいに・・。贈答用にも影響がありました。
これからリンゴの販売にはいるわけですが、どの程度売れるのかが心配です。


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(飯塚農場 青木さん)
原木しいたけを40年ほどやっています。
6月下旬にかけてだんだんと上向きになってきたんですけども、7月中旬に伊達と本宮でハウス原木しいたけから出て、その影響でまたガクンと下がりました。
福島県産ということでだいぶ苦労しておりますが、息子も帰ってきておりますので力をあわせてがんばっていきたいと思います。
らでぃっしゅさんも根気強く、風評被害に負けずによろしくお願いいたします。


(めぐみファーム 土田さん)
農家の皆さんは安全・安心を目指して作っていらっしゃったのに、こういうことが
起きてしまったことがショックでした。
農家の皆さんも一生懸命外に出て作業を休みなくされていました。
その甲斐あって、今年はやや遅れ気味ではあるんですけど、モモもナシも順調に育っています。
心配していてもしかたないので、土壌の再生などを皆さんのお知恵をいただきながら考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


(会津うまいもの塾 佐藤さん)
地震の被害でいうと会津はほとんど被害はありませんでした。
当初これほど放射能汚染が広がるとは全然気づかなくて・・。
放射能に対する反応というのはすごいものなんだなと思いました。
会津は放射能汚染度はたいしたことないと思うんですけど、自分たちで放射能検査をするしかありません。
分析にださないとなかなか販売も厳しいということで取り組みを進めています。

~~~ 以上で29日の集会は終了。 引き続き30日のブロック会議につながっていきます ~~~


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30日の東北ブロック会議の冒頭で斎藤理事と澤浦会長より開会挨拶をいただき、その中でRadixの会でも生産者による放射能検査に積極的に関与する方向性で進めていきたいとのお話をいただきました。
その結果、9月以降実施の放射能自主検査助成につながりました。

らでぃっしゅぼーや農産部からは森崎課長より震災直後のらでぃっしゅぼーやの対応、お客様のアンケート結果、パレットと元気くんの対策、農業資材の注意点などについて詳しくご報告いただきました。

また会員サービスセンタースタッフからは、3.11以降の会員さんからお問い合わせ内容について順をおってご説明いただきました。
震災直後は震災に対する備えから商品に対する問い合わせが急増したこと。震災後2週目以降は放射能問題で電話がパンク状態になったこと。
そして会員さんの代表的なご意見を紹介いただきつつ、行政などへの不信感から情報はきちんと伝えてほしいとの要望が強いことを報告いただきました。
最後に『エレベーターが止まっていたのに25階まで上がってきてもらって本当にありがとうございました』という会員さんからのうれしい声も。
時を追って会員さんの揺れ動く心理状態をわかりやすくご説明いただき、一同聞き入ってしまいました。

~~~ 前日に引き続き参加者からの近況報告です ~~~

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(エコライス新潟 豊永さん)
7年前に中越地震があり、その3ヶ月前となる7月13日に集中豪雨があったんですが、それに匹敵するぐらいの雨が今降っています。
今年の秋もお米が厳しいなと思っています。
福島の件もマスコミに少し書かれただけで、私たちのところにもバンバンと問い合わせがきております。
心ない記事があったらマスコミであってもきちんと抗議していく必要があると感じています。


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(なるほど舎 竹内さん)
昨日から福島の生産者の皆さんと話をして、秋田にいては想像できないほどの苦しみを味わっていると感じました。
54基の原発を国内でかかえて、今後福島のような被害を減らすために生産者あるいは加工業者の団体として脱原発、あるいは反原発などの声をあげることも1つの方向性としてあるのかなと思っています。
まずは自分たちの足元の原発をどう考えていくのかを線をひいて考えていくことができたらと思います。


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(遊農くらぶ 尾形さん)
山形県では地震が起きたときに停電とかあったり、農業資材が入りにくいとかありましたが(福島の)皆さんの比ではないと感じました。


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(ライスランド大潟 山田さん)
福島の苦しみを理解しながら持ち帰って、大潟村の人に伝えて世論形成しながらしっかりとした足腰の強い支援活動をしていきたいと思っております。


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(ベジタブルスタイルグループ 信太さん)
原発に関してまったく知らなかったわけではありませんが、興味もたいしてないまま暮らしてきました。
秋田県にはないのですが青森県のかなり近いところに原発があります。
日本全国、今回のことはどこで起きてもおかしくない。
今年だけでなく今後も長く続いていく話なので、長い目で見てどこで起こっても流通はこのように対応していけば大丈夫だという対策をいまから構築してほしいなと思います。


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(智恵子の里安達米生産組合 安斉さん)
普及所の先生に頼んで水田10箇所の土質検査を実施したりして対応をすすめています。
普及所の先生にも相談してカリを多めに入れれば良いのではということになり、1反あたり10kgづつカリをいれました。
がっかりしていてもしょうがないので、秋に向かって良いコメをつくって、売れないのはしょうがないという気持ちでやっていますので、よろしくお願いします。


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(マゴメ 木原さん)
22年度産のお米に関しても福島県産を扱っているのですが、それに対しても質問が非常に多い状況です。
全然問題ないですよとご説明しても、福島県産のお米をたべていた人でも他県のものはないのと言われることもあります。一方、ご理解いただいて、それなら大丈夫ねとわかっていただける人もいます。
今後は農薬・化学肥料だけでなく放射能についても知識を上げてきちんと説明していかないとご納得いただけないんだなと、あらためて実感しました。


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(相馬屋 井塚さん)
震災で倉庫のラックが壊れて約2万俵がくずれました。
私が聞く限りで生産者もかなり不安に思っています。
放射能に対する自主検査(第三者機関)の実施に力をいれていきます。
まだまだ放射能の問題は続くと思いますが、地元にいる人が放射能に負けずにやっていけば、いつかはいつものようにもどると思ってがんばっていきたいと思います。


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(みずほ有機 菅原さん)
震災時には停電がありましたが、それ以外は平常で今年はイネも順調で平年作はとれるかなと思っています。
一生懸命にやっている人を応援することが本当の優しさかなと感じています。


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(新農業研究会 今井さん)
青森は太平洋側の八戸の方は津波でかなり被害を受けましたが、津軽地方は被害というほどのものはありませんでした。
風評被害で、青森県産のりんごの輸出が止まってしまいました。
原子力行政は国の責任 農家は土地や水を汚染されて被害者なのに、あたかも加害者のような表現で報道するというのは本当に腹が立つ。
青森県も六ヶ所村 核燃料の施設があってかなり前に反対運動が盛り上がったんですが、PR活動によって選挙をやってもそれを唱える人がなかなか勝てません。子孫のためにみんな真剣に考えていかなくてはならない。
福島の皆さん、本当に大変だと思いますけどここに集まった人は皆仲間だと思ってお互いを思いやってこれから一生懸命、一緒にがんばっていきたいと思います。


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(ファーマーズ・クラブ 赤とんぼ 北澤さん)
震災当時、赤とんぼでは停電にならずに精米を続けて製品をつくることができました。物流がうまく機能していなかったので、自分たちで新潟まで運んだりしてものを届けていました。
2001年から毎年続けている田んぼの生き物観察会を6月下旬に開催。
今年はどうしようか悩みましたが、37名の会員さんに来ていただいていろいろと見ていただきました。現地に実際に来ていただいて見ていただいて、交流という面でいろんな話ができるんじゃないかなと思います。
福島の生産者の話を聞くと大変だと思います。しかし会員さんの中で皆さんのファンも必ずいると思っています。そういった人とうまく交流すればもっともっと知っていただけるのかなと思います。
前を向いて一緒に頑張っていきましょう。


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(ファーマーズ・クラブ 赤とんぼ 伊藤さん)
これから一番心配なのは、お米です。
東北は全部調べなくてはならないだろうなと思っています。
皆さん個々に調べたいと思うかもしれませんが、その時に調べ方を工夫する必要があると思います。自分たちのなかできちんと地図を作っていくイメージを持たないと効率的な検査は難しいのではと思います。
今回は人災ですが天災でもあります。検査も含めて請求書をきちんと残しておいて、どこかの段階で表に出していくことが必要だと思っています。
安全と安心は別物です。安心していただくことが最優先だと思います。
現状ではまず『見える化』だと思います。
皆さん、一緒にがんばっていきましょう


以上、参加された皆さんからの発言の一部をご紹介させていただきました。
当日は、圃場巡回から始まり、活発な意見交換、そして夜はさらに深い話で夜がふけても参加者同士の話は続いていました。

その深い話を聞きながら心に浮かんだのは、
『がんばろう! 福島』、『がんばろう! 東北』、そして『がんばろう! 日本』 でした。

(Radix事務局 成田)

農産畜産Blog

【01 農産活動報告】

2011-09-01

東北ブロック会議圃場巡回レポート

 

  7月29日に福島県郡山市で開催されました東北ブロック会議の圃場巡回のご報告をいたします。

  圃場巡回の前日から福島県や新潟県で大雨が降り圃場巡回も中止になってしまうのではと思われましたが、朝にはなんとか雨も小降りになり圃場巡回をおこなうことできました。

  1件目に巡回させていただいたのが、めぐみファーム石井さんの果樹園。石井さんが栽培されているのは、桃、プラム、りんご、みしらず柿、お米。面積は果樹が12町歩、そのうち6町歩は桃の栽培で、桃の樹は1反部あたり16本植えています。そのほかに水稲を12町歩。合計24町歩もの面積の圃場を15名の従業員の方と管理されています。従業員の方は今年から年間雇用になるので冬の仕事を作るのが悩みだそうです。桃の品種は全部で28種もあり、その中でも石井さんオススメの品種が“あまとう”小ぶりですがとても甘く、あまとうを食べたら他の品種は苦味を感じてしまう程だそうです。

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  石井さんが栽培しているプラムの品種は大石早生、ソルダム、貴陽、太陽。果樹は栄養周期栽培をされていて施肥の方法にもこだわっていました。肥料の資材は科学薬品を使用していない、かにがら、骨粉、ナタネかす、魚かすの配合をメーカーに依頼しています。栽培する作物ごとに資材を配合する割合を変えているのだそうです。

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  今石井さんを悩ませているのが桃の樹が枯れてしまう病気です。原因と病名も分からないのですが、去年の記録的な猛暑が関係しているのではと、石井さん。

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  石井さんの作業場に新しく導入された選果機、スウィートチェッカーです。光で糖度を測定し選果します。緑色の特殊なスポンジを使い選果の際に商品が傷むのを防ぎます。また、一時間で2250個も選果できるそうです。

 

  2件目にうかがったのが、就農5年目会津うまいもの塾の元木さんの田んぼです。合計3町歩の田んぼ3箇所を有機JAS認証を取得してお米を栽培しています。品種はコシヒカリです。

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  毎年除草に一番苦労されるため、紙マルチを使ったり生石灰を使った石灰除草、合鴨を田んぼに入れたり試行錯誤されているそうです。合鴨を田んぼに入れてから去年たくさんいた、イネゾウムシがほとんどいなくなったそうです。その合鴨は現在なんと100羽以上いるそうです。

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  また、元木さんの田んぼは山に囲まれていて風が吹かないのでいもち病が頻出するそうです。いもち病が発生したときは石灰をまくそうです。また、去年の土壌分析の結果石灰分が多かったため、今年は全く石灰を入れなかった田んぼもあったのでいもち病が出たのかもと元木さん。

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  今年は一株あたり平均30~40本分けつしていて多いところでは60本も分けつしてところもあったそうです。原因は分からないそうですが、水温が高いことが関係しているかもしれないそうです。

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  元木さんの田んぼで全員集合!天候にあまり恵まれず、心配だった圃場巡回も無事終えることができました。

  最後になりますが、圃場を見学させていただいた石井さん、元木さんのお忙しい中お時間をいただきありがとうございました。

(Radixの会事務局 竹内)

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【01 農産活動報告】

2011-08-25

関西・中四国ブロック会議&若者集会特別編 開催報告

今回は飛び入り参加をさせていただいた、Radix の会の制作物担当のデザイナー・西村が外部の人間から見た濃い2 日間をお伝えします。技術的、詳細な報告は事務局からの報告書をぜひご覧ください。

スケジュール
【8 月5 日(金)】

●徳島駅近く阿波観光ホテル集合
●鴨島自然農法グループ・久米さんの圃場見学
●リバーサイドうつくし村・宮崎さんの圃場見学
●阿波観光ホテルで生産者情報交換
●交流会〜徳島の夜の街へ(二次会・三次会・四次会)
【8 月6 日(土)】
●光食品さん上板工場で関西ブロック会議
●光食品さん工場見学
●若者集会特別編 in 光食品(光食品島田社長からのお話)


参加者 生産者42 名(12 団体)/らでぃっしゅぼーや12 名(農産・大阪センター・中部センター)/スタッフ3 名(おまけ1 名)計62 名


8 月5 日、阿波踊りを目前に控えた徳島は、夏真っ盛り。ときおり小雨もぱらつくものの蒸し暑さも全開です。
ホテルに集合した参加者は2台のバスに乗り込み圃場見学に向かいます。ゆったりとした流れと、広く茂った植生が印象的な吉野川……えぇぇっ?河川敷(もちろん堤防の外側)に広大な田んぼが。これは洪水は喜んで受け入れる、ナイル式農法ですか?と驚いているうちに鴨島自然農法グループ・久米さんの圃場に到着。

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2台のバスに分乗して出発!車内の皆さんのリラックス度はまだまだのよう。この後、運転手さんに過酷な試練が待ち受けていようとは…


ナス、キュウリの畑を前に息子の健文さんから圃場説明。自然農法の超ハードな畑(野菜のパワーを最大限引き出すスパルタ農法でしょうか…)に一同驚愕。その後の水田見学で目が釘付けになったのはショッキングピンクのジャンボタニシの卵。まるでラズベリーのような卵が稲の緑に映えていました。(鳥肌必至)
雑草を食べてくれるというジャンボタニシは微妙な水管理が必要だそうで、しっかりかじられてしまっている稲も…。

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  久米さんのナスとキュウリ畑では「ここは息子担当」と健文さんにマイクをバトンタッチ。田んぼでは久米さんの説明が耳に入らないほどピンクの物体に釘付けに


次に向かったのはリバーサイドうつくし村・宮崎さんの圃場。「これ以上進めません〜」という運転手さんの悲鳴を聞きながら進んだ先は、近くに渓流が流れる山深い圃場。山がすぐそばまで迫る圃場にはピーマンがたわわに実をつけていました。
宮崎さんの説明に耳を傾け、そこここで技術談義に花が咲きます。

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宮崎さんのピーマン畑。技術談義の後は記念撮影…横に広がりまくってカメラマン(素人)泣かせ皆さん。


圃場を見学後は阿波観光ホテルに戻り、生産者情報交換。
2日目の若者集会に参加できない生産者さんたちを中心に、グループごとの自己紹介。栽培野菜や特色を語ってくれました。

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さて、お楽しみの交流会は地元の居酒屋さんで。徳島の新鮮な魚、おいしい阿波鶏、食べきれないほどの食材が並びます。
今回は若い世代の参加者(最年少19 才)がとても多かったにもかかわらず、大先輩たちに物怖じすることなく大いに盛り上がりました。いつもの「若者集会と言いつつ、少々とうの立った若おやじ集会」ではない模様。なんとも心強い風景です!
その後2次会3次会、そして4次会までと熱い話は尽きることがなかったようです。

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全員の自己紹介で盛り上がった後は、誕生日の畑さんにハッピーバースデイの歌のプレゼント。ウッシーの伴奏より、かわいいマイクスタンドにみんな注目。

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2日目の8 月6 日は有機青果を原料とするケチャップ・ソースをはじめ、こだわりの商品を作り続けている 光食品さんの工場にお伺いしてのブロック会議。農産部からの今回の震災の報告、原発事故に関係する注意事項は関西の生産者さんにも関わる気になる事項です。
その後、生産者さんからの買い取り価格や有機JAS 野菜に関する要望などが出てきましたが、有機JAS の根幹に関わる深い議論もあり、今後ひき続き考えていかなくてはならない重要なテーマだと感じさせるものでした。

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活発な意見交換の後は「環境保全型工場」の見学。帽子をかぶり、靴を消毒してエアシャワーで念を入れます。ありとあらゆるところで徹底された工場に「いったいどれだけお金がかかってるんだ…」というめ息まじりのも。
と言いつつ、お金云々ではないしっかり一本筋の通った姿勢に、「経済活動」と「環境保全」の両立のヒントが見えたはずです。

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残りかすを利用した堆肥場、屋根のスプリンクラー、フットスイッチ、エアシャワー、工場内を覆ったステンレス、LED ライト、効率よく働く作業員の方…とことん循環させ、使用電力を抑え、清潔に保つ、ものすごい工場!

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昼食後の若者集会では、島田社長から光食品が取り組んでこられた道のり、製品について、苦労話など、若い世代に向けてたくさんのお話をいただきました。
「有機農産物が大量に余ってしまったときはご相談ください」という島田社長の一言には、みな興味津々の様子。具体的な質問も飛び出しました。
そして集会の最後には、今回のまとめ役・農産部会理事の宮垣富雄さんから、西日本での活発な交流を望むごあいさつで 終了しました。

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今回は遠く愛知から駆けつけた方々をはじめ、本当に元気な若者がたくさんでした。おやじたちの経験と技に、彼らの好奇心と行動力が加わった近い将来を一人想像し、ニヤニヤの止まらない西村でした。
ぜひとも「図解若者集会」2 号を発行できるような、若者パワーを見せてください。作らせて〜〜!


注)イラストは多少(?)フィクションを含みます。ご了承ください。

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