【レポート】
2010-08-09
食の学校セミナー 参加報告
2010年7月13日(火)、銀座の中央会館で開催された食の学校の定例セミナーに参加してきました。Radixの会 研修生の高橋です。
セミナーのテーマは漁業問題。自分も魚は大好きです。
魚が少なくなっているとは時折聞くことはありますが、それを実感したことは一度もありません。つい最近のクロマグロ漁獲規制についても海外からの不当な圧力に屈しなかった日本という風に見ていましたが、それはどうも認識が違っていたようです。ここでは、勝川先生のセミナーより特に印象深かったお話をご紹介したいと思います。
食の学校セミナー
講師 勝川俊雄さん
(三重大学生物資源学部 准教授)
<プロフィール>
昭和47年、東京都出身。東京大学理科Ⅰ類に入学するが「21世紀は食糧の時代になる」と確信し農学部に転部。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し水産資源管理の研究を始める。カナダのブリティッシュコロンビア大学に留学後、東京大学海洋研究所に職を得る。専門は、水産資源学。不確実なデータをもとに、乱獲を回避するための管理理論を数理モデルを使って研究して高い評価を得る。世界中の漁業の現場を周り、各国の資源管理を研究し、資源管理によって、日本の漁業を持続的な産業に再生するための社会活動を行っている。世界中の漁業の現場を周り、各国の資源管理に精通している。国内きっての漁業改革派の論客。日本水産学会論文賞、日本水産学会奨励賞を受賞。
<著書>
「魚のいない海」(NTT出版 監訳)、「海の生物資源」(共著)、「レジームシフト」(共著)
など
魚は、これから、食べられなくなる?
-消費者が知らない魚と漁業の話-
1・日本の漁業の現状
日本人の魚離れが進んでいると最近耳にします。一方、大西洋クロマグロ規制が話題となったように、海外では水産資源の減少が問題視されており、日本人は魚を食べすぎだとも言われているのです。実際のところ、日本の漁業はどうなっているのでしょうか。
日本人の一人当たりの水産物消費量は2000年頃に70キロほどになったのをピークに下がってきています。かつて、国内の漁獲量は消費量よりも多かったものの、それは70年代の話。そこをピークに漁獲量は、して減少を続けています。減ってしまった国産魚の分は輸入品で補われてきました。国産魚が無ければ輸入すればよいという考えで、私たちの食卓は満たされてきたのです。近年、日本での魚の消費量と輸入量は相関しており、魚を沢山輸入できれば消費量も増える傾向にあります。魚離れで消費者が食べないのではなく、国内の漁獲量も輸入量も減っており、そもそも出回る魚の量が減っているのです。
それでは、食卓に上ることになる国産天然魚、国産養殖魚、輸入魚の状況を見てみましょう。
A・天然魚
日本の漁獲量が落ちてしまった理由は、200海里規制によって遠洋漁船が撤退してしまったこと、そして東シナ海や日本近海で長い間乱獲を続けてしまったことです。日本周辺の魚は量も質もかなり低いものになっています。
B・養殖魚
日本の養殖生産は漁業生産全体の4分の1ぐらいありますが、大部分は貝と海草です。魚の生産量は少なく、ブリとマダイの2種が生産量の9割を占めています。さらに養殖魚の餌である魚粉の自給率は27%。輸入したくてもEUと中国が奪い合っていて入手するのもなかなか難しいのです。
C・輸入魚
和食ブームなどの影響で、世界中で魚が食べられるようになり、魚の輸入単価が上がっています。輸入量は海外に買い負け、年々減ってきています。中でも高級魚の輸入量はここ5年間で半分になってしまいました。
このように、いずれも厳しい状態で、このままでは魚を食べたくても食べられなくなるかもしれません。では次に日本人はどのくらい魚を食べているのか見てみましょう。
2・消費者を取り巻く環境
日本人1人当たりの魚の年間消費量は大体60キロぐらいです。しかし明治時代の消費量は年間10キロに満たなかったという統計もあります。魚を食べていたのは主に沿岸地域の漁村の人たちでした。それがここまで消費量が伸びたのは、冷蔵庫の普及や、国策によってタンパク質を魚から摂るという方針が取られたためです。日本人が魚を食べるようになったのは戦後の話なのです。
世界の一人当たり水産物消費量を見ると、日本はOECDでは、アイスランドに次ぐ第2位になっています。人口100万人以上の先進国の中では1位です。しかし、日本の水産物自給率は60%程度に過ぎません。これでは好き勝手に食べ続けていいわけがありません。これからも魚を食べていきたいと思うなら、持続性をもっと考えていかなくてはなりません。
お金があるから他国から輸入すればよいとか、魚が乱獲されても値段が下がっていいじゃないかとか思うかもしれませんが、そのツケは途上国や次の世代にいくのです。消費者にも持続性について考える義務があるのです。
そうは言っても消費者には乱獲された魚とそうでない魚の区別はつきません。そこでそれを見えるようにするために作られたのがエコラベルです。中でもメジャーなのがMSCエコラベルというもので、持続的な漁業で漁獲された魚だけに付けられるものです。世界ではMSCエコラベルの製品は普及しつつあり、MSC認証の商品しか売らないという小売店も増えてきています。日本での認知度は非常に低いのですが、なんらかの対策を取らなければ日本の漁業は衰退する一方です。消費者には漁業の実情を正しく認識してもらい、日本の漁業は今のままではまずいと問題提起して行かなくてはなりません。
3・日本漁業の問題点
日本の漁業システムは、組合などの組織に割り当てられた漁場があり、自分の漁場内での漁獲は、各組合の裁量に任されています。そこで漁獲枠の範囲で漁をするというもの。魚は当然移動するので、自分の漁場に魚がいるうちにすべてを獲ろうとするのは自然な成り行きでした。しかし、技術・漁法の進歩によって、今や漁獲能力は自然の生産力を完全に上回ってしまった。それによってさらに早い者勝ちの競争になり、魚は育たず、小さな魚しか獲れなくなってきています。
大きくなるのを待った方がよいのは皆わかっているものの、待っていれば誰かに獲られてしまう。だから小さくてもいいから獲りにいくしか手段の無い状態に日本の漁業者は追い込まれているのです。このままでは本当に魚がいなくなるかもしれません。
世界でも水産資源の枯渇は問題になっており、2048年に漁業は崩壊するという説を唱える人もいます。しかし、水産資源の管理をしっかりしていれば崩壊することはありません。資源管理をしている国の漁業は回復に向かっているし、それによって生態系のインパクトを修復できるのです。
4・日本と欧州の漁業比較
世界の漁業は二極分化が進んでいて、ノルウェー・アイスランドなどの国が順調に漁業生産を伸ばす一方、日本・ポルトガルといった国は漁業が産業として崩壊しています。この両者の違いが何かといえば政策の違いであり、資源管理をしている国、していない国で別れているのです。資源管理をしている国では漁業の構造が変わって生産的になるのです。
水産物輸出国であるノルウェーを見てみると、毎年輸出金額ベースで増加していて、13年で倍ほどになっています。ノルウェーも昔は日本と同じような状態で、魚を乱獲して資源を減らしていましたが、ほぼ禁漁猟にしました。それによって経済は大混乱しましたが、資源の回復には成功しました。きちんと卵を産ませる、生息地を守るといったことをすれば魚は戻ってきます。また、ノルウェーは再度乱獲には走らず、漁獲量を一定に保って高い品質を維持し、高値で売る選択をしました。これによって生産量は一定でも輸出金額を上げることに成功したのです。
また、ノルウェー人に聞くと補助金はよくないと言います。補助金によって非生産的なセクターが温存され、そこが利益を出さずに魚を消費してしまう。その結果、漁業産業が傾くことになってしまうのです。
また、欧州にはノルウェーだけでなく、ヨーロッパ全体で資源管理をしようという姿勢があります。日本との違いを見てみましょう。
<欧州の資源管理システム>
1.科学者が勧告した漁獲枠を遵守
-生物の持続性のみを考えて、きわめて保守的
2.漁獲枠を国ごとに配分
-国際的な枠組みで早獲り抑制
-国内での漁獲枠配分、漁具規制、販売については各国の裁量による
3.不正漁獲には国として厳しいペナルティーが与えられる
<日本の資源管理システム>
1.漁獲枠があるのは7種だけ
2.持続性を無視した過剰な漁獲枠
-科学を無視して役人が漁獲枠を決める
3.漁獲枠を超過して獲っても罰則はなし
欧州の厳密な管理システムと比較すると、日本の資源管理はとても管理と呼べる内容ではありません。
今の日本の漁業はひどい悪循環に陥っています。
漁獲量を増やせば資源が減少し、それによって収益は悪化。そして収益を増やすためにもっと漁獲を増やそうとする。必然的に漁業者はとにかく生き残ろうと必死の努力をしますが、それは結果として自分の首を絞めることであり、体力が尽きた経営体から潰れていくことになります。ここで国が補助金で延命助けようとするのもよくありません。必要なのは公的資金で乱獲をのサポートすることではなく、きちんと質が高い魚を安定的に取れる漁獲制度を作ることなのです。
5・クロマグロの話
つい先日、ワシントン条約で激減を続ける大西洋クロマグロの取引規制をしようという動きがありました。ワシントン条約というのは絶滅の恐れのある野生生物の国際取引を規制するもので、クロマグロはすべての取引を禁止する方向で動いていましたが、日本はそれに対して「留保」を表明し、一切従わない姿勢を示しました。日本のメディアは、これは不条理な規制であり「留保」はやむを得ないことだと報道しました。しかし本当にこれは欧米の資源囲い込みで、規制が理不尽かというと、私はそうは思いません。
もはやクロマグロが枯渇絶滅寸前なのは確かなであり、もはや獲り尽くすか禁漁するしかないところまで来ていると思います。その部分が日本ではあまり報道されて来ませんでした。
もうひとつの問題としては、資源管理をしてきたICCATという国際機関がありますが、ここの機関の資源管理能力が非常に低いことが挙げられます。ICCATは今まで資源に対して有効的な措置は何一つとってこなかったといってもいい。科学者が出したアセスメントを無視した漁獲枠を設定し、現実にはそれすら守られていなかったのです。
そのような背景があったから、ワシントン条約で取引を禁止しようということになったのです。2009年にはヨーロッパウナギがワシントン条約で取引を規制されましたが、日本はヨーロッパウナギの世界一の消費国でした。日本人もヨーロッパウナギの減少に大きく荷担していたのです。こういう歴史を繰り返してはなりません。だからこそ、大西洋クロマグロに対する今回の日本の姿勢は非常に残念なものでした。世界のひんしゅくを買いながらも絶滅の恐れのある資源を食べ続けるのが食文化だ、やむをえない選択だと言えるのでしょうか。
実は大西洋クロマグロを守りながら、日本人が今までと同様にマグロを食べ続ける方法はあります。難しいことではなく、日本の沿岸で獲れるマグロをしっかり管理していれば、日本人が消費している量は十分にまかなえるという話です。
日本海の大型巻き網拠点である境港では2004年からマグロの漁獲量が上昇していました。これはアジやサバをほぼ獲り尽したので、今度はマグロを獲りはじめた。結果、2009年にはマグロの親も獲りつくし、漁獲量、漁獲重量ともに激減してしまいました。問題はそれだけでなく、未成魚も獲られていることです。太平洋クロマグロの9割以上は1才までにカツオ程度のサイズで漁獲されています。この1歳以下のマグロ(ヨコワ)を7歳ぐらいまで待ってから漁獲すれば、漁獲重量は日本のマグロの流通量である4万トンを超えます。当然金額で見ても大幅に利益が上がる。そう考えると、今の漁業は非常に効率の悪いものなのです。
未成魚の乱獲をやめれば日本人が食べる分のクロマグロはまかなえる。しかもこの大きさになれば卵も産んでいる。きちんとした資源管理をしていれば、わざわざ海外の資源に頼る必要もないのです。
つまり私達がすべきことは、
1・漁獲枠をしっかり設定する。
2・大型船と組合に漁獲枠を配分する。
3・産卵期に産卵場でのマグロ漁を禁止にする。
これをやっていけば資源は復活する余地はあると思います。でも、現状の操業を続けたら、日本の漁業が成り立たなくなるのは時間の問題でしょう。
6・これからの「漁業」の話をしよう
とはいえ、情報収集、分析、政策設計、提言、情報公開を自力で行うには大変なお金と手間がかかります。だからこそ、これらを自力で行なえる第三者研究機関が必要だと考えています。
世界の中で漁業がうまくいっている国は全て保護団体が強い、つまり保護団体が口うるさいから国としても下手なことはできないのです。こうして海外の保護団体の働きかけがその国の政策設計のレベルを押し上げているのに対し、日本には強い提言を行う団体がないので、業界の意見だけで政策が決められてしまう。海外では消費者がそういった専門家を支援しているからこそ、国の予算や業界のしがらみにとらわれない専門家が自由に提言をできるのです。
日本でもそういった政策提言のできる専門組織を民間で作ることが必要です。そのためには消費者の意識改革が必要です。乱獲という問題が消費者に認知されていない中では消費者からのサポートには期待できません。私は第一の課題は消費者の教育だと考えています。消費者に今の日本、世界の漁業は大変だということ、魚を消費するということは持続性に対して責任が生じるということ、未来のための投資も必要になるということを様々な場面で発言したり、雑誌で発表したりしています。この問題をどのようにして消費者に伝えていくか、そして自分たちの問題として取り組んでもらうか、今はそれが大切です。日本の漁業を変えるためには、消費者を変える必要があるでしょう。
【レポート】
2010-05-27
第1回 エコデザイン会議 開催報告
初夏を思わせる陽気に恵まれての開催となった、第1回エコデザイン会議。予想を大きく上回る参加人数に、会場を急きょ変更するといった嬉しいハプニングもありましたが、皆様のご協力で無事に会議を終了することができました。今回は、大盛況に終わった当日の様子をご報告します。
(詳細は8月末発行予定のRadixニュースレターでもご報告いたします。)
【開催概要】
日時
2010年5月21日(金)
・会議/14:00~17:30
・懇親会/18:00~20:00
会場
・東京グランドホテル
参加者数
・お取引先様/59社・75名
・らでぃっしゅぼーやスタッフ/15名
・Radixの会スタッフ/4名
全94名
進行スケジュール
14:00~ ご挨拶(らでぃっしゅぼーやMD部 泉原兵庫部長)
14:10~ Radix Official Movie上映
14:20~ らでぃっしゅぼーやエコデザイン課報告
1/売り上げ状況報告
2/イレギュラー・クレーム状況報告
お客様委員会からの声報告
3/商品開発の方向性
16:10~ ご挨拶(らでぃっしゅぼーや販促企画課 小林哲雄課長)
休憩
16:30~ Radixの会 会員取り組み事例報告
1/エコキッチン倶楽部を介した会員拡大提案(アグリクリエイト 斉藤公雄氏)
2/日本におけるい草文化の実情と取り組み(株式会社水の子会 上村茂則氏)
3/らでぃっしゅぼーや・Radixの会への提言(株式会社リバーライト 岡山晄生氏)
17:00~ バイオエタノールの話題を含めた入会のご案内
17:20~ 入会フォローと閉会の挨拶(Radixの会 後藤事務局長)
18:00~ 懇親会
食べ物だけで、人は健康で幸福になれない。
生活を取り巻く環境の健康も重要だ。
会議は、らでぃっしゅぼーやMD部の泉原部長のご挨拶からスタート。自ら畑を耕し、農業と向き合ってきた経験を持つ泉原部長のお話は、実経験から得た教訓を交えたものでした。
野菜を育てる時、土作りが大切だと言われるが、それだけではいい作物にはならない。水はけや日当たりといった“環境”が作物に与える影響は非常に大きい。それは、人間が健康に生きるためにも同じことが言えるのではないかと。ただ食べ物(栄養)がよいだけではなく、日々生活する環境が健全であること。これは、人間の健康に大きな影響を与えるのではないかと。
らでぃっしゅぼーやが世の中に対して提供していこうとしているのは、企業理念にも掲げている通り、“健康で豊かな生活”であり、“次世代に存続すべき地球環境”です。主な取扱品が食品であるため、どうしても「食品の会社」という認識をもたれがちですが、泉原部長はらでぃっしゅぼーやにおける、エコデザイン商品や環境問題への取り組みの重要性を十分認識し、そのことを参加された皆様にお伝えしたかったのだと感じました。
販売状況、売上、お客様の声。
厳しい発言も、信じているから伝えられる。
Radixの会の活動を紹介するムービー上映後、早速始まった、エコデザイン課からのさまざまな報告。らでぃっしゅぼーや全体の販売状況とエコデザイン商品の状況、イレギュラー・クレームの報告、お客様委員会に寄せられるご意見やご要望の紹介、さらには今後の商品開発の方向性まで。トータル1時間50分もの時間を費やし、深く熱い発表が行われました。
社外秘レベルと思われる情報も随所に盛り込まれ、会場では熱心にメモを取る参加者の姿が見られました。また、イレギュラー報告の場面では、具体的な取引先名も交えたスライドが映し出される場面も。
受け取り方によっては、大変厳しいと思える発表を松井課長が決断した背景には、皆様と共に上を目指したい、そのためには、たとえ痛みを伴う情報でであっても、許される限り率直に伝えたいという強い意志があったのでしょう。それができたのは、日々のお取引で育まれた皆様への強い信頼があるからこそ実現できたことなのだと感じさせられた瞬間でした。
ぜひ、自分たちに続いて欲しい。
先進事例を作り出した先駆者のメッセージ。
エコデザイン課からの密度の濃い報告の緊張感をほぐす小休止の後に始まった後半戦は、先進的な取り組みを成功させた3名の事例発表・提言から始まりました。
エコデザイン部会の副会長のアグリクリエイトの斉藤公雄氏からは、2007年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞した、消費者参加型家庭生ゴミ循環システム「エコキッチン倶楽部」を会員拡大に活用できないかという提言が。
また、農産部会副会長としてもご活躍いただいている水の子会の上村茂則氏から、この十数年の間に壊滅寸前まで追い詰められた、日本の伝統産業“い草”を守り、復活へと導いた苦難と戦いのお話と、廃棄処分されていたい草防虫雑草抑制の事例を。
さらに、前エコデザイン部会理事であり、調理道具研究家としてもご活躍。さらに著書「料理のきほん食の常識」も好評のリバーライトの岡山晄生氏からは、「質の高い、本物の情報をわかりやすく発信しよう」という強い提言が。今、日本に必要なのは、生活者の教育、賢い消費者を育てるための情報発信であると。利潤の追求だけではない、これこそが“本物の企業”というものに、らでぃっしゅぼーやが成長できれば、我々の取り組みや想いも成就していくのではないか、と。そして、会場を埋め尽くした参加者に対して「私たちと一緒に、これからの日本を作りましょう!一緒にやりましょう!」という温かく力強いお言葉は、皆様の心にも強く響いたのではないでしょうか?
分野も取り組み事例も全く異なるお三方ではありますが、共通するのは“道なき道を切り開いたパイオニア”であるということ。力を合わせれば、必ず新たなムーブメントを生み出せる。そう確信させる、力強いメッセージでした。
乾杯前から、大・名刺交換大会に。
大いに盛り上がった、懇親会。
18時より、会場を3階の桜の間より5階の欅の間に移して開催された懇親会。乾杯のご挨拶・ご発声を待ちきれないかのように、会場ではあちこちで名刺交換を行う参加者の姿が。後藤事務局長が「まずは乾杯をしましょう」という呼びかけをするまで、この様子は続きました。ここからは、多忙な業務の合間をやりくりして駆けつけた、らでぃっしゅぼーや販促企画課スタッフも参戦!お酒がすすむにつれ、あちこちで熱く語り合う参加者の姿に、後藤事務局長も、このエコデザイン会議の成功を確信したようです。また、参加者の皆様からは「また、ぜひやりましょう」という嬉しいお言葉も多くいただきました。
今後のエコデザイン部会の活動、ますます目が離せなくなりそうです。
(取材・文/Radixの会 小川)
【イベント情報】
2010-05-17
開催迫る! 第1回 エコデザイン会議 直前リポート
2010年某日、開催を間近に控えた第1回エコデザイン会議に向け、運営スタッフで最終打合せが開催されました。今回はその模様をリポート。会議から飛び出した、マル秘情報や見所をご紹介します。
参加者数多数につき、急きょ会場を変更!
お間違えのないように、お願いします。
「いやー、こんなに参加してもらえるとは…」後藤事務局長からの第一声は、予想を上回る参加希望者数への嬉しい悲鳴でした。当初、30社程度の参加を見込んでいましたが、5月12日時点で、54社73名(懇親会は56名)の参加となることが判明。当初予定していた機械振興会館(東京都港区芝公園3-5-8)では、参加者を収容しきれないため、急きょ会場を東京グランドホテル(東京都港区芝2-5-2)変更することに。くれぐれも会場をお間違えのないよう、よろしくお願いします。会場変更のご案内は、Radixの会事務局よりFAXにて参加者様宛でお送りしていますので、合わせてご確認ください。
社外秘レベルの開発方針も公開?!
皆様、メモのご用意をお忘れなく。
特に議論に熱が入ったのが企画内容。アイデアが多すぎて時間配分に苦慮したものの、なんとかスケジュール調整も完了。らでぃっしゅぼーや全体とエコデザイン部の販売状況、今売れている商品の紹介、らでぃっしゅぼーや会員様からのご意見やご要望の紹介などなど、この会議でしか聞けない情報も満載です。特にご注目いただきたいのが、エコデザイン部の今後の開発方針。らでぃっしゅぼーやの社外秘に相当する情報も含まれているため、残念ながらここでは詳細をご紹介できません。当日をご期待ください。ちなみにヒントは「環境」とのこと。開発方針については、形に残る資料での配布は行いませんので、皆様メモのご用意をお忘れなく!
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左:ホワイトボードにアイデアがびっしり。
右:松井課長の熱弁から、会議への熱い思いが伝わります。
「エコキッチン倶楽部」「Re-食器」に続く、
全社プロジェクトも発表!
「昨日の夜の会議で決定したばかりなんだけど…」と松井課長。なんと、2007年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞した『エコキッチン倶楽部』、陶磁器の資源循環と器の全ライフサイクルにおける環境負荷低減をコンセプトにした『Re食器』に続く、3つ目の大プロジェクトが動き出すのだそうです。その名も“繊維回収プロジェクト”。大手企業も関係するプロジェクトで、松井課長いわく「混迷する日本経済を変える可能性を秘めた、究極の循環型社会作りの基盤になりうるプロジェクト」だと。まだまだ謎の多い“繊維回収プロジェクト”についても、当日発表が行われる予定です。
販促企画課、SCM部(物流関係部署)の
スタッフも参加表明!
今回のエコデザイン会議、参加が多いのはメーカー様だけでなく、実はらでぃっしゅぼーやスタッフも異例の多数参加となります。エコデザイン課は、もちろん全員が参加。その他にも、メーカー様とは販促用印刷物(元気くん、チラシ)でやりとりする機会の多い、販促企画課より小林課長を筆頭になんと6名が、SCM部(物流関係部門)は3名が参加を表明!休憩時間や懇親会など、名刺交換をしていただける時間もありますので、この機会にらでぃっしゅぼーやスタッフとの交流を深めてください。
会場の東京グランドホテルの下見へ。
準備も佳境に突入です。
打合せ後、エコデザイン会議“影の実行役員”である、Radix事務局スタッフの鈴木さんに同行し、会場の下見に行ってきました。都営地下鉄 三田線「芝公園」(A-1)出口から徒歩2分という好立地!エンジ色の大きな看板が目印です。会議は3階「桜の間」で、懇親会は5階「欅の間」で行います。なお、「欅の間」は、畳の大広間。靴を脱ぎ、足を伸ばしてゆっくりくつろぎながら、大いに飲んで、語り合いましょう!
東京グランドホテル入口前。
写真右側のエンジ色の看板が目印。
<インタビュー>
松井光喜 エコデザイン課課長
私がこの仕事に携わるようになり、今年で14年目。おかげさまで、ここまで大規模な会議を開催できるまで成長しました。昔、共に商品開発に切磋琢磨したメーカーの方から、わざわざ「うちのスタッフが参加するから!」とお電話いただいたり、本当に皆さんに支えられて、ここまで来たのだと実感しています。今回の会議は、私たちの“成長の軌跡”であり、間違いなく、大きな節目になります。これをきっかけに、私たちはこれまでにない視点でものづくりをしていく『パイオニア』へと飛躍するでしょう。皆さん、一緒に新天地への一歩を、この会議から踏み出しましょう!
(取材・文/Radixの会 小川)
【つぶやき(お仕事系)】
2010-05-10
第3期研修生 高橋農園 高橋拓磨 です
始めまして。
4月から
4月10日、茨城県へ行ってきました。
ミャンマーの農業研究員で稲の品種開発をしているパパさんに米作りの現場を見てもらおうとのことで、らでぃっしゅぼーやがつくば市で運営している棚田、そして稲敷市のアグリクリエイトに案内しました。
パパさんは以前九州大学で6年間研究していたそうで日本語も少し話せるし、細かい部分は一緒に来ていた同じくミャンマー出身のペイソーさんが通訳をしてくれました。ミャンマー語も英語もできない自分はいったいどう話せばよいのかと心配していましたが杞憂に終わりました。
まずはつくばの棚田へ向かいます。
棚田へと向かうハイキングコース
山のところどころに桜が咲いてました。
実際に棚田を見て思うことは不便そうだということ。実際にここで農業をすると考えるとしんどいだろう。
そんなことを考えていたらでぃっしゅぼーやの棚田へ到着。「つくば里山・棚田再生プロジェクト」なる看板が立ててありました。
らでぃっしゅぼーやが管理している棚田では機械を使わず手作業のみで行う場所もあるそうです。農繁期には社内の有志を募り、大人数で作業するんだとか。ちなみに普段は数人で管理していて、草取りなどの地味な作業には来てくれないと嘆いていました。
ところでミャンマーでの稲作は日本と違う部分が多いそうです。日本で手植えといったら腰を曲げて苗を突っ込んでいくものですが、ミャンマーでは棒を使って苗を埋め込むらしい。それに棚田もない。というよりもわざわざ山の斜面を使わなくてもまだ土地があるそうで。収量は日本と比べると少ないそうですが、品種改良が進めばその差も少なくなっていくでしょうし、ミャンマーの農業はこれからどんどん発展していくんじゃないでしょうか。日本も追い越されないようがんばらないと。
左は棚田の様子。かなり整備が行き届いているように見える。水は山の水を上の田んぼから下に流していくそうです。水やあぜの管理なども平地のものと比べると大変そう。というより草刈は大変どころじゃない。
単純に収入とか効率だけ考えていては棚田での米作りはできないんじゃないかと思う。この場所では蛍の姿があるそうですし、絶滅危惧種なんかも見れたりするかもしれません。そういう生物多様性だとか環境保全に価値を見出す人がこの場所での農業をするのでしょう。
アグリクリエイトは独自の生ゴミリサイクルシステムを持ち、持続性・環境保全などの長期的な課題に取り組み、所属する生産者数も200を超える非常に大きな組織です。棚田とは打って変わって大規模・最新の農業を行っており、また土壌分析・肥料の開発・販売も手がけている。
事務所や倉庫をアグリクリエイト代表の齋藤さんに案内していただきましたが、私はこれほどの規模での農業を見たことがなかったのでただただ圧倒されるばかりでした。何より驚いたのは代表自らが酵素の培養を行い、肥料の開発をしてきたそうで本当に多才な方のようでした。農業から研究、経営までこなすとは凄すぎる…そんな人を前にするとどうにも気後れしてしまいます。
製品の説明をする斉藤代表
ペイソーさん、パパさん共に興味津々の様子
ホーロータンクの中では酵素培養中
巨大なタンクが立ち並ぶさまは壮観です
しかしこんなもの作ってしまう農家が一体どれほどいるのか…
棚田とアグリクリエイトは正反対のものに見えましたが、両方とも日本の農業に必要なものでしょう。棚田を守ることは生物の多様性を守ることにつながり、それは食文化の多様性にもなります。そしてアグリクリエイトがするように、循環型農業の実現もより重要になってくるんでしょう。
未だ何の理念も持っていませんが、この1年間の研修で先達から学び取り、少しでも近づきたいと思います。
高橋拓磨
【イベント情報(Radix)】
2010-04-15
2010年:第1回エコデザイン部会 会議のご案内
2010年:第1回エコデザイン部会 会議
開催ご案内
Radixの会 副会長 斉藤公雄
理事 西山光生
企画担当理事 松井光喜
事務局長 後藤和明
Radixの会では、昨年より エコの活動に向けた準備を行ってまいりました。今回はらでぃっしゅぼーやMDスタッフを交えて部会の目的・意義及びMDエコデザイン課の説明(売り上げ状況、販促状況他)をいただける貴重な場を計画しました。ぜひご参加いただき、様々な課題解決に結んでいきましょう!
***************************
開催日時 2010年5月21日(金曜日)
開催場所 東京グランドホテル 桜の間 予定
東京都港区芝2-5-2 TEL03-3456-2222
(参加人数50名前後予定)
13時45分会場
会議開始 14時開始 ~17時30分終了予定
懇親会 18時開始 ~20時15分終了予定
テ ー マ らでぃっしゅぼーやエコデザイン課とエコ部会の活動について
内 容 ● Radixの会 事務局から……
● エコデザイン部会理事 ご挨拶
● 各メーカー 自己紹介&提案
● MDエコデザイン課から報告
● 今後の活動について
参加費 会議参加費:無料 懇親会費:¥3,000
(一部主催側負担)
申し込み締切 2010年5月10日(月)事務局あてFAX必着
Radixの会エコデザイン部会の会員様および、らでぃっしゅぼーやエコデザインのお取引様には4月15~16日付けFAXにて送信しております、ご案内の参加申込書に必要事項をご記入の上、Radix事務局までFAX(03-4334-3089)お願い致します。
お問い合わせ事務局 後藤、鈴木 (TEL:03-4334-3067)


