交流部会Blog

【つぶやき(お仕事系)】

2010-05-10

第3期研修生 高橋農園 高橋拓磨 です

始めまして。
4月からRadixの会事務局にて研修を受けている、新潟の高橋農園
高橋拓磨です。これからちょくちょくブログに書き込みますのでよろしくお願いします。

410日、茨城県へ行ってきました。
ミャンマーの農業研究員で稲の品種開発をしているパパさんに米作りの現場を見てもらおうとのことで、らでぃっしゅぼーやがつくば市で運営している棚田、そして稲敷市のアグリクリエイトに案内しました。
パパさんは以前九州大学で6年間研究していたそうで日本語も少し話せるし、細かい部分は一緒に来ていた同じくミャンマー出身のペイソーさんが通訳をしてくれました。ミャンマー語も英語もできない自分はいったいどう話せばよいのかと心配していましたが杞憂に終わりました。

 

まずはつくばの棚田へ向かいます。

実は3人いる棚田へと向かうハイキングコース
山のところどころに桜が咲いてました。

 

 

米農家の息子なのに棚田というものを初めて見ました。まだ時期ではないので人は全然見かけません。


実際に棚田を見て思うことは不便そうだということ。実際にここで農業をすると考えるとしんどいだろう。

そんなことを考えていたらでぃっしゅぼーやの棚田へ到着。「つくば里山・棚田再生プロジェクト」なる看板が立ててありました。
らでぃっしゅぼーやが管理している棚田では機械を使わず手作業のみで行う場所もあるそうです。農繁期には社内の有志を募り、大人数で作業するんだとか。ちなみに普段は数人で管理していて、草取りなどの地味な作業には来てくれないと嘆いていました。

ところでミャンマーでの稲作は日本と違う部分が多いそうです。日本で手植えといったら腰を曲げて苗を突っ込んでいくものですが、ミャンマーでは棒を使って苗を埋め込むらしい。それに棚田もない。というよりもわざわざ山の斜面を使わなくてもまだ土地があるそうで。収量は日本と比べると少ないそうですが、品種改良が進めばその差も少なくなっていくでしょうし、ミャンマーの農業はこれからどんどん発展していくんじゃないでしょうか。日本も追い越されないようがんばらないと。

イノシシ注意原木きのこもはじめます

左は棚田の様子。かなり整備が行き届いているように見える。水は山の水を上の田んぼから下に流していくそうです。水やあぜの管理なども平地のものと比べると大変そう。というより草刈は大変どころじゃない。
単純に収入とか効率だけ考えていては棚田での米作りはできないんじゃないかと思う。この場所では蛍の姿があるそうですし、絶滅危惧種なんかも見れたりするかもしれません。そういう生物多様性だとか環境保全に価値を見出す人がこの場所での農業をするのでしょう。

 

 

続いて稲敷市のアグリクリエイトへ。

アグリクリエイトは独自の生ゴミリサイクルシステムを持ち、持続性・環境保全などの長期的な課題に取り組み、所属する生産者数も200を超える非常に大きな組織です。棚田とは打って変わって大規模・最新の農業を行っており、また土壌分析・肥料の開発・販売も手がけている。

事務所や倉庫をアグリクリエイト代表の齋藤さんに案内していただきましたが、私はこれほどの規模での農業を見たことがなかったのでただただ圧倒されるばかりでした。何より驚いたのは代表自らが酵素の培養を行い、肥料の開発をしてきたそうで本当に多才な方のようでした。農業から研究、経営までこなすとは凄すぎる…そんな人を前にするとどうにも気後れしてしまいます。

大きいTVがほしい 製品の説明をする斉藤代表
ペイソーさん、パパさん共に興味津々の様子

落ちたら死ぬ


 






ホーロータンクの中では酵素培養中
巨大なタンクが立ち並ぶさまは壮観です
しかしこんなもの作ってしまう農家が一体どれほどいるのか…




棚田とアグリクリエイトは正反対のものに見えましたが、両方とも日本の農業に必要なものでしょう。棚田を守ることは生物の多様性を守ることにつながり、それは食文化の多様性にもなります。そしてアグリクリエイトがするように、循環型農業の実現もより重要になってくるんでしょう。

未だ何の理念も持っていませんが、この1年間の研修で先達から学び取り、少しでも近づきたいと思います。

高橋拓磨


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