【つぶやき(お仕事系)】
2008-06-29
つくば棚田里山再生プロジェクト2008 番外
番外編*コナギ考
先日、事務所に山形の生産者さんが訪ねてきてくれました。Radixの会交流部会でも恒例の東北若者集会の世話人もやってくださっている方です。「いまつくばで棚田やってるんですけど、私が隊長となった圃場だけなんだかえらくコナギが出てるんですよねー。なんでですかねぇ」と相談しました。Radixの会の事務所に来る前に農産課にも顔を出していたというその彼は、「J氏もそう言ってたなぁ」と。「Radixの交流ブログでも書いたんですよぉ。こんな感じ見てくださいよー」とそのページを見ていただきました(これ)。すると第一声「うあぁ、こりゃあれだ、もうあきらめろ」あぁぁ、そうすか、あきらめ、ですかねぇ。
・・・そして彼の説明はつづきますまずよ、こんだけコナギが出っとよ、ぶんけつ(漢字むずかしい)が止まってくるんだよ。で稲が細いっちゅうかな。・・・えっ そんな細くなっちゃうの?たとえばな、施肥もきちんとしててものすごーく順調に育った稲はよ、収穫のとき株元がこんくらいになるわけ(写真1)。でよ、コナギ出たとこはよ、まぁ、なんだ、このくらい?(写真2)
(写真1)
(写真2)・・・・・・細っ(泣)つくばはいま何育ててんの?・・・あ、コシヒカリです。コシヒカリだったら穂が出てたらこんくらい(140センチくらい?)まで伸びるのかな、それがその圃場だと背が低くなるな、まぁ、1メートルくらいかな? 穂も短い、垂れないんだよ。コシヒカリがこんくらい(手振りで手首から指先までだらんとお辞儀させてる)なのがよ、これっくらい(人差し指を少し曲げたくらい)だぜ。・・・えーっ そうなんですか???だからさ、稲はどんどん黄色くそんなになってくのに、コナギは青々と照りまで出てくんだぜ。・・・なんと憎たらしい。では、どうすればいいんでしょう?まぁ、なんだな、水を落として乾かしてガマン。ヤツが弱まるのを待つ。 でも、ムリだな、もう、やめちゃえょ(笑)・・・ええっ やめちゃうんですか ちょっと悔しいなそれによ、ここ取っても取っても取りきれないだろ? もうすぐすっとコナギが実をつけるから、中見てみな。コナギと戦う気が失せるから。・・・どんななんです? ていうか数えたことあるんですか?おぉ、俺んとこもコナギにやられたときによ、なんでこんなに生えてくんだよ、って試しに種の中見てみたんだよ、なんつうか、すごいね。 (うにとかたらこみたいに詰まってるらしいです、私の想像ですが) とにかく手取りしても無力感だけ残る。労力のムダだって痛感するぜ。 あとは、あれだな薬撒くしかねぇな。・・・あ、やっぱりそうですか(泣)バ○グラン。すっげぇ効くぜ。もうびっくり。もしらでぃっしゅで使ってもだいじょうぶってやつだったらさ、まぁ、実験区画でもつくってよ、1m四方とか波板で区切ってよ使ってみ? この効き目はほんとすげぇから。 だから農家はみんな農薬に走りたくなるもん。 走ってきたんだろうな。・・・そっか。じゃぁ、らでぃっしゅに納めてくれてる生産者さんたちはその走りたくなる気持ちに打ち勝ってるんですね。だから除草の工夫もものすごいんですね。田植え後の田んぼにこの時期いるのは、自分のグループの人間くらいだ、ってよくらでぃっしゅのお米農家さん言ってますもんね。俺んとこでもよ、コナギがこんくらい出るとよ、隣のおっちゃんとかがよ、「何育ててんの?」ってにやにや言ってくるぜ、だからよ「コナギですよ。これ食うと美味いんすよ」とか言ってやるのさ。・・・あ、その気持ち同じですね。まぁ、J氏と相談してがんばってくれ。
私はここ2週間はつくばに足を運んでいないのですが、B圃場の稲はぶんけつ止まってる頃でしょうかね・・・。生産者さんが除草に執念を燃やし工夫に工夫を重ねるのも、頭だけでなく、なんていうか自分の腑に落ちるって感覚で分かってきました。コナギに生えてこられて悔しいのもある、収穫量が減るのも困るのもある、そして、施肥した肥料(今回は小祝さんのだったはず)を吸われたと思うと、コナギに「金返せ」とでも言いたくなるものです。



