【食の文化祭】
2008-04-03
食の文化祭+ ECO DESIGN 講習と総会のお手伝いしてきました!
2008年3月22日と23日の2日間、東京家政大学板橋キャンパスにて「食の文化祭」が開催されました。
私は、3月から研修生(実家は北海道で主にタマネギをつくっています)としてRadixの会の事務局にて準備の一部から携わることになりました。
22日は、ホールにて小祝政明氏による「どうしてミネラルバランスの高い土作りが必要なの?」と、1号館6階にて幕内秀夫氏による「粗食のすすめ~食とカラダ~」を。23日は、ホールにてRadixの会「第4回総会」と、柴田明夫氏による「食料争奪2008年衝撃の警鐘」を担当させて頂きました。
小祝氏の講習では、最近は土壌の中のマグネシウム分が不足し始めていることにより、人体にも様々な悪影響が表れているというお話をうかがいました
大きなものでは、すでに現代病として蔓延している鬱病やアレルギー性鼻炎も、生産物から吸収できるはずのマグネシウムが不足したことが原因のようです。
また、小祝氏の紹介で野菜くらぶ代表の澤浦彰治氏が、生産者の立場から土作りの大切さを語られていました。
その中でも印象に残ったのは(「ミネラル」とは無関係になりますが)、農業日誌に継続的に栽培過程を記録することで、年間ごとに反省を次年度へ必ず活かせるという点でした。
私自身、Radixの会の生産者の二世ということですが、澤浦氏の言われるように「来年は上手くやろう」、「今年は天候が悪かっただけ。来年は大丈夫」という根拠のない思いのまま同じ失敗を永年的に続けてしまうことが、生産者の視点から考えても年来の悪癖になっています。
幕内氏の講習では、食による人間の欲求を満足させるのは大変な事だと改めて自覚することができました。
書籍の中でも主食である「ご飯」の大事さを語られていましたが、手軽なパン食を好む人の割合が増える中で「ご飯」を見直すことは大変な事です。
たとえばお米パンなどは、小麦アレルギーや食の安全性などが求められる中で登場してきましたが、大量のバター油脂と砂糖の塊になったパンでは、アレルギーが出ないだけで成人病への直行便に変わるだけというあまり嬉しくない結果に行き着いてしまうそうで残念です。
パンや肉類を主食とすると、ほかの食材も油脂と糖分が人間には過大なものになります。
「ご飯」による和食化で、ほかの食材も栄養に対して油脂と糖分が半分以上抑えらます。
日本で弥生人が主食にしようとして数千年も培ってきた「ご飯」ですから、きちんと食べなければいけませんね。
Radixの会「第4回総会」では、Radixの会員である生産者や加工業者など関係者による総会が行なわれました。
河野会長の挨拶では、国は食について消費者ばかりを大事にしようとしているが、食は生産物であり「真っ当な」生産者を大事にしなければ何も変わらないということに早く気がつかないと、残された時間はあまりないということを語られていました。
緒方社長の挨拶では、多発する食の偽造問題で賞味期限の改ざんを行なった企業が「まだ食べられるのに、もったいない」と考えての問題だったそうです。
ところが発覚後はこうした企業が「今後は全て破棄処分していく」という方向に一転しました。こうした現象に対して緒方社長が日本が歪み間違った方向に進み始めているのではないかと強く危惧しているのが印象的でした。
また、今回の総会で上映したビデオ映像の作成を担当させていただきました。
「Radixの会がなにをしている団体なのかを、見てわかる内容」という注文で、実は処女作でした。
表示されて消えていくメッセージの速さを焦りながら見守るしかなく反省点も多々ありましたが、上映後に頂いた拍手で作成時からのしかかっていた重い肩の荷を降ろす事ができました。
柴田氏の講習では、今後は食料の需給バランスが変化し、輸出国が輸入国になっていくため需要に対して供給が圧倒的に足りなくなるということ。
食料の生産には水が必要で、農産物でも大量の水資源が必要なのに、畜産物ではさらに10倍もの水資源を必要とすること。食糧生産には水資源が必須なのに、例えば中国では農産に水資源を回す分を工業生産へ。食料は輸入すればいいという考え方になるそうです。
日本では、江戸時代では100%。つい最近まで50%あった自給率も、実は39%にまで低下しており、今後は輸入事情が厳しくなる中でいかに自給率を高めるかが問われる事になるようです。
私も実家にいる間は、倉庫に山のようにある農産物を無視して、炊くだけの「精米された米」と温めるだけの「レトルト」三昧で、まさに水資源を輸入していました。
食の文化祭とRadixの会の総会に参加してみて、今更ながらに食について真剣に取り組んでいるプロの情熱的な想いの強さに打たれました。何人もの講師が食について様々な角度から得た見解を語り、それを真剣に聞き取っていた出席者の方たちが持ち帰ったものが今後どう伝播していくのでしょうか。少し先の未来が楽しみです。



