食品部会ブログ

2013/07/09

食品合同会議in島根 開催報告

第三セクターでありながら、
村民の共同出資によって誕生した吉田ふるさと村。
農産物の生産、路線バスの運営、国民宿舎の経営、
「おたまはん」を生み出した加工食品製造など、
その活動領域は村内はもとより全国へと拡大。
第六次産業のモデルケースとしても注目されています。
2013年6月14日(金)~15日(土)の2日間、食品合同会議in島根を開催しました。
昨年の金沢開催に続き、視察を中心とした会議は2回目。今回は、畜産部会との合同開催でした。
視察では、卵かけご飯専用醤油「おたまはん」で、
たまごかけごはんブームを巻き起こした(株)吉田ふるさと村を中心に、
木次乳業工場、奥出雲ワイン園ワインセラーなどを訪問。
第六次産業の先進事例や畜産業界の現場に触れる2日となりました。
また、らでぃっしゅぼーや(株)からは、小関純副社長と野田取締役商品部長もご参加。
らでぃっしゅぼーやの現状と今後の経営の方向性などについて、お話いただくことができました。



1日目:出発~たたらば壱番地
吉田村の道の駅・たたらば壱番地
つなぎを使わない十割そば
オロチの爪ソフト
吉田村の名産品がずらり。
台風3号が東京直撃と言われた6月14日(金)の朝、
羽田から「第5回食品合同会議in島根」の集合場所
「出雲縁結び空港」に向かいました。
到着した出雲縁結び空港は曇り空。
空港で待っていた貸切バスに乗り込みます。

最初の目的地は、昼食を頂く吉田村の道の駅「たたらば壱番地」。
「たたらば壱番地」の「たたら」は、
当駅が位置する雲南市吉田町がかつて日本古来の製鉄法である
「たたら製鉄」で栄えたことから名付けられたそうです。
また、アニメ「秘密結社 鷹の爪』のキャラクター
「吉田くん」のふるさとは、雲南市吉田町です。
その吉田町にできた「たたらば壱番地」の玄関口には、
雲南市バージョンの吉田くん
(たたら職人の作業着、頭には手ぬぐいを巻いている)、
その名も「雲南吉田くん」が出迎えてくれました。

ちょっと遅めの昼食は、
地元産そば粉100%使った「名物・つなぎを使わない十割そば」。
石臼を使った自家製粉なので、
そば本来の香りと旨みがあるざるそばと
揚げたての天ぷらを美味しく頂きました。
食事の後は、30分程度の自由時間。
道の駅人気の
「オロチの爪ソフト」
(雲南市のブランド唐辛子
 “オロチの爪”を練り込んだソフトクリーム)と、
「おたまはんソフト」
(たまごかけごはん専用醤油
 “おたまはん”を練りこんだソフトクリーム)
も食べました。

お腹も心も満腹になったところで、
次の場所「稲わら工房」「鉄の歴史博物館」に移動です。
吉田ふるさと村の町並み見学しながらのお散歩です。
この「たたらば」は、
ジブリの「もののけ姫」のモデルになった土地だそうです。
たしか「もののけ姫」では、女性達が鉄作りをしていましたね♪ 






1日目:吉田ふるさと村
吉田ふるさと村、到着です。
黙々と働くスタッフの皆さん。
ずらり開発商品が並びます。
大ヒット商品「おたまはん」
吉田ふるさと村にて記念撮影。
そして、今回の食品合同会議の受入先の1つである
「㈱吉田ふるさと村」の工場見学も行いました。

株式会社吉田ふるさと村は、
昭和60年4月、
「自分たちの村は自分たちで守るんだ」との強い思いで、
行政と地域住民が共同で出資をする
第三セクターとして誕生しています。
設立当時、吉田村(現雲南市吉田町)は人口2800人。
出資者は24歳の若者から85歳のお年寄りまで、
100人を超える村民の皆さん達。
「村を何とかしてほしい」との熱い気持ちが込められ
集まった出資金2750万円。

株式会社吉田ふるさと村が営む事業は
「地域の農産物を主原料とした加工食品の開発製造販売」
「農業、地域住民の皆さんへのインフラを提供する
 雲南市民バスの運転業務」
「水道施設管理業務」
「水道工事業」
「温泉宿泊施設の経営」
「第三種旅行業」
「たまごかけごはん専門店・飯匠 お玉はんの経営」 と多彩です。

これらの業務を支えるのは70名の社員。
大半は地元住民ですが、
近年都会や近隣市町村からの若者の就業が増加しているとの事。
皆さん、吉田ふるさと村を愛し、
地域に貢献したいとの思いが強くあり、
地域のリーダーとして活躍をされていらっしゃるそうです。
主力商品の一つ、たまごかけごはん専用醤油「おたまはん」は、
世界初の商品としてそのユニークなコンセプトとネーミングで
一躍ヒット商品となり、世に卵かけご飯ブーム、
そして、専用調味料ブームを巻き起こしています。
らでぃっしゅぼーやでも売れている人気商品です。
工場横の売店で参加者の皆さん達が商品を購入されていました。
私も買い物をしようと陳列された商品を見ていましたら、
その商品の中に、2011年に起こった東日本大震災の時に
「被災者に届けて欲しい」と届けられた丸い小餅がありました。

らでぃっしゅぼーやとRadixの会は、
被災直後に生産者様やメーカー様に
「被災地で炊き出しを行います。食材の提供を!!」と
呼びかけていました。
㈱吉田ふるさと村さんからもダンボール数箱の
「丸い小餅」が届けられたのでした。
この丸い小餅と㈱吉田ふるさと村が
イコールになっていませんでしたが、
メッセージの入った丸い小餅の商品を見て思い出しました。
このメッセージがインパクトありましたから・・・。
遠く離れた島根の、
この地から東日本大震災の支援をしてくれていたのだと思うと
感慨深いものを感じました。








1日目:会議
食品部会・星川理事
小関副社長の発表
野田取締役商品部長
会議の様子
吉田ふるさと村の高岡代表





さて1日目の見学コースを終え、
会議&宿泊&懇親会会場である「清嵐荘」に向かいます。
清嵐荘に着いたら、各自、宿泊部屋に荷物を置き、
すぐに会議室に集合です。

食品合同会議は、Radixの会副会長・星川茂夫さんの
「今回のように現地を見て感じる事が大切だと改めて思います。
 出雲は縁結びの神様。
 知識と知恵を出し合って良い会にしましょう」
と言う挨拶からスタートしました。

そして、らでぃっしゅぼーやの小関副社長からは
「らでぃっしゅぼーやからの報告」として、
「現在2,400店あるドコモショップを活用した
 お客様の拡大を実施しています。
 その結果、1ヶ月で2,700~5,000のお客様が増えています。
 今までにないほどお客様が急増していく中で、
 皆様にお願いしたい事が3つあります。
 ①らでぃっしゅぼーやらしい商品の開発。
 ②お客様の集客激増に対する商品安定供給。
 ③お客様の声に対する素早い反応・対応をお願いします。」と
発表を締めくくられました。

商品部長の野田取締役からは「商品部からの報告」として
「環境に適合できる動物が1番強い。
 らでぃっしゅぼーやも世の中の動き(流れ)に
 適合して行かなければならない。
 食品宅配・安心食材の競争率低下の中、
 更に「1歩進める」商品作りが必要!
 そのためにも今期中に皆様向けの
 「お取引先様アンケート」を実施します。」と力説されました。

ラストは、(株)吉田ふるさと村の高岡代表取締役から
見学してきた「地域起こし・吉田ふるさと村の取り組み」を
発表していただきました。
「おたまはんの開発スタッフが産休から復帰してきたので、
 新しい開発商品に力をいれて行きます。」と
頼もしい宣言で会議は無事終了しました。

ハードで濃い1日目が終了し、
温泉に入って、残すは楽しい懇親会です。
偏らない交流をしてもらいたいと言う事で、
宴会の席は「くじ引き」で決めました。
お風呂上りのビールはうまい♪ 
場は盛り上がり、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。

話したりな~い人集まれ♪となり、
2次会会場として用意した部屋「212号室」へ・・・
「212号室」からは12時過ぎまで盛り上がっていました♪



2日目:木次乳業
ダムの見える牧場の牛たち
木次乳業の佐藤社長
ヨーグルトをいただきました。
木次乳業の商品ラインナップ
解説に聞き入る参加者たち。
皆さん、工場に興味シンシン。
日登牧場に到着。
子牛が出迎えてくれました。


朝、目がさめると雨。
今年の島根は雨が少なく、今日見学するダムの水も少ないとの事・・・
今日の雨は「恵みの雨」になってくれれば良いのですが・・・

朝食を食べ8時30分に清嵐荘を出発しました。
2日目も貸切バスでの移動です。
貸切バスは雨の中、
「ダムの見える牧場」を横目でみながら走ります。

時々見えるダムは、
底が見えるほどに水か少なくなっていました。
ダムが見えるたびに「恵みの雨よ~降れ~」と
参加者の願いの声が聞こえました。
ブラウンスイスは、山や急斜面を上手に登れる、
人懐っこい可愛い目をした牛でした。

2日目のコーディネーターは木次乳業の佐藤社長。
木次乳業と言えば、パスチャライズ牛乳のパイオニア企業。
そして、牛舎でつなぎ飼いするのではなく、
牛を山に放牧し草を中心に食べさせる
「山地酪農」の取り組みを行う乳業メーカーとしても有名です。
木次乳業の山地酪農は、
ブラウンスイス種という乳用種をつかっています。
ブラウンスイスはヨーロッパで育成された品種で、
乳糖を多く含む生乳ができ、チーズ作りに適しています。
だから国内でブラウンスイスを飼っているところは、
チーズ工房もやっているということが多いそうです。
もちろん木次乳業もチーズ工場があります。


清嵐荘を出発してから約1時間過ぎた9時30分頃、木次乳業に到着。
木次乳業の佐藤社長に「木次乳業の歩みと思い」を伝えて頂きました。
創業者の佐藤忠吉さんの口ぐせ
「食べるということは、地球上の生物のいのちをいただくこと。」と・・・
さらに
「生産者自らが健康でなければ、
 まともな食べ物を供給できるはずがない」。
これもまた創業者の持論だそうです。
その言葉通り、木次乳業には社内食堂があり、
全社員の昼食を賄っています。
米や野菜はすべて自給自足。
自社農園の田んぼや畑を耕し、無農薬で育てています。
味噌や豆腐も作っています。
社内自給は社員の健康を維持する手段。
食べ物の安全性が見えるところで作られたものを食べる・・・
「地産地消」の実践でもあります。
と同時に、ものを作り出す技術と暮しに学び、
社員研修の場にもなっています。
「食品製造業の要は、素材に尽きる」という
創業以来の原点を忘れないためなのだと感じました。

次に工場を見学させて頂きました。
工場は、牛乳製造~アイスクリーム製造~チーズ製造・・・
木次乳業の社員食堂も覗きました。
工場見学が終了した後は、参加各社全員からの報告です。

そして、再度貸切バスに乗って
木次乳業さんの自社牧場「日登牧場」見学に出発です。

この「日登牧場」は平成2年に開設されています。
ブラウンスイス種を日本で初めて
農林水産省から乳牛として認めてもらい、
中山間地を牛の力で開発するモデル牧場となっています。
牛一頭一頭の世話がおろそかになるので、
規模を大きくするつもりはないそうです。
目が行き届く規模の牧場で、
心身ともに健康な牛にと、365日、
牛と共に季節を過ごしているこだわりの自社牧場です。


2日目:昼食・奥出雲葡萄園ワインセラー
田舎料理レストランかやぶきの家
奥出雲葡萄園ワインセラー
安部ワイナリー長
ワインが眠るカーヴ
「日登牧場」の見学が終わり、次は「かやぶきの家」での昼食です。
この「かやぶきの家」は出雲市を一望できる高台にある
地元の食材に地元の人達が料理してくれる
「田舎料理レストラン」です。
「前に置いてあるたくさんの料理を自由に食べてください。
 バイキング方式です。」と案内され、
20種類近くある料理の中から好きなものを選んで食べます。
燻製卵は最高でした。
あまりにも美味しくて、私もおかわりをしてしまいました。

「かやぶきの家」から少し歩くと、
ラストの見学先の「奥出雲葡萄園ワインセラー」があります。

まずは、安部ワイナリー長からの説明をお聞きしながら、
木次乳業のアイスクリームを頂きました。
「かやぶきの家」で、もう食べられないほど
お腹一杯になったはずなのに、
アイスクリームはペロリと食べてしまいました。
その後は、敷地内のワイン工場を視察、
地下でワインが眠るカーヴ見学をし、
いよいよワインの試飲です。そしてお買い物タイムです。
みんなワインの箱買い=大人買いをして
宅急便で送る手続きをしていました。

さて、これで、心もお腹も幸せになった
「食品合同会議in島根」も無事終了です。

島根の木次乳業さんや
地元の森田醤油店さんたちとお別れをし、
貸切バスは出雲縁結び空港に向かいました。

お疲れ様でした♪
「食品合同会議in島根」を、コーディネートしてくださった
㈱吉田ふるさと村の高岡社長と社員の皆さん達、
木次乳業の佐藤社長と社員の皆さん達、
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。


(報告:Radixの会 沢村 智代美)

2013/07/09

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