食品部会ブログ

2013/06/03

第12回 お魚会議in北海道 開催報告

お魚会議恒例・今年の記念品は
明るい空色のサンバイザー。
刺繍されている文字“Piscator(ピスカートル)”は、
魚を獲る人、漁師…という意味があるそうです。
2013年5月23日(木)~24日(金)の2日間、第12回お魚会議in北海道を開催。
視察では、札幌中央卸売市場、石狩湾漁業協同組合、(株)タカヒロ加工工場の3ヶ所を巡り、
北海道における水産業の今を確認。
会議では、毎年恒例となっている、メーカー様代表およびらでぃっしゅぼーや関係部署による発表に加え、
新たな試みとして、グループディスカッションを実施し、
常日頃は強豪として切磋琢磨することもあるメーカー様同士が協力し、新商品企画にチャレンジしました。

今回の参加者は、お取引先様29社・33名、らでぃっしゅぼーや・Radixの会スタッフ16名、合計49名。
1日目は小雨がぱらつくあいにくの空模様でしたが、
2日目には青空が広がり、終わりよければすべてよし!の第12回開催となりました。


【1日目】集合
お魚チームの面々が続々と集合。

久々の再開に笑顔がこぼれます。

今回の移動はバスが中心です。

毎年恒例となり、今年で12回目を迎えたお魚会議。
実は、お魚会議の北海道開催は、今回が初めてではありません。
お魚会議創生期とも言える頃に開催した、第3回お魚会議in小樽。
折しも台風18号の進行と、会議日程が大バッティングし、
34名の参加予定者中、集合場所に無事到着できたのはたったの6名。
会議終盤には、お魚チームの強い結束力で
24名にまで盛り返すことができたものの、
お魚会議史上に残る、心残りの多い会議となってしまったのです。
今回は、その時のリベンジ開催とも言えるもの。
「今回は無事上陸するぞ!」とみなぎる意気込みと共に、
第12回お魚会議はスタートを切りました。

ところが…
当日の天候は、あいにくの曇り模様。
時折、思い出したかのようにパラパラと落ちてくる小雨。
第3回開催のような事態は回避できたことは
この空模様から確信はできたのですが、せっかくの北海道です。
第3回の分を取り戻すくらい、カラリと晴れてほしいと願いつつ、
12時50分集合に備え、Radixの会スタッフは少し早めに新千歳空港へ。

到着したのは集合時間の2時間以上も前。
まだまだ、ご参加の皆さまが到着されるのは後だろうとおもいきや、
すでに空港に到着されている方も。
「早めに着いて、のんびり昼ゴハン食べようと思って」とのことですが、
それにしても、お早い到着です。
水産関係者の皆さま、本当に驚くほど時間に正確で、行動も迅速。
どんなに人数が多くても、キビキビ行動されるので、
毎回のお魚会議で、移動や会議進行がズレこむことがまずないのです。

そして、今回のお魚会議でも、
集合時間の随分前には、続々と参加者の皆さまが勢揃い。
久々の再開に、喜びの握手を交わす方、積もる話に花を咲かせる方。
これも、12回も続いていると、すっかり恒例の光景です。

賑やかな笑い声が飛び交う中、
一行は、最初の視察先となっている、
札幌中央卸売市場へと出発したのでした。



【1日目】札幌中央卸売市場視察
札幌中央卸売市場内の様子。
あいにく、競りは終わっていました。
札幌市場協会の鷹(たか)さん。
新千歳空港に別れを告げ、バスに揺られること約1時間。
最初の視察先は、札幌中央卸売市場です。

札幌中央卸売市場は、卸売市場法に基づき、
全国で17番目の中央卸売市場として昭和34年12月に誕生した市場。
札幌市を中心に約230万人の食を支え、
バラエティ豊かな農産物・海産物の一大生産地である北海道から
日本全国へと食を供給する重要拠点としての役割を担います。
平成23年には、北海道で唯一の「中央拠点市場」としての指定を受けており、
名実ともに、北海道の食の基幹となる市場です。

129,748㎡という広大な敷地内には、
水産棟(地下1階・地上4階建)、青果棟(地上3階建)、など各種施設を内包。
環境にやさしい市場を目指した取り組みにも積極的で、
市場内で発生する生ゴミを乾燥・堆肥化する「資源リサイクル施設」の整備、
廃棄物の再利用と再資源化を実現。
広大な施設を利用した、札幌市内最大級の太陽光発電システムも備えます。
市場を支えるのは、卸売業者、売買参加者、買出人といった人々で、
その人数は、一日およそ3000~5000人にもなります。

今回は、巨大な札幌中央卸売市場内の水産棟を中心に視察。
市場内は、札幌市場協会の鷹(たか)政美さんにご案内いただきました。
「札幌中央卸売市場の一日の売上は約6億円。水産品4億、青果2億ですが、
 売上は10年前の半分にまで落ち込んでいます。
 特に、水産品の取引は少なくなっています。
 なぜか?最近ではネット販売や道の駅、地域の直売所など、
 市場を通さない取引が増えていることが影響しているのです…」と鷹さん。
食の宝庫、北海道にあっても、
水産業界を取り巻く現状は、大変厳しい状況のようです。
見学者への案内も充実。
市場見学前に動画で予習。
いよいよ市場見学に出発。
かわいいイラストの看板。
巨大な施設に参加者もびっくり。
独特の形をしたカート。
関係者同士、話に熱が入ります。


顔出しパネルもありました。
北海道は食の宝庫だと実感。
【1日目】お魚会議・座学&発表
司会進行はらでぃっしゅぼーや
水産担当のお二人。
近藤理事から開会のご挨拶。
高橋物産(株)の
高岡製造営業統括部長。
カネシメ高橋水産(株)の
本間営業推進役
らでぃっしゅぼーや(株)
メディアサービス部・佐伯太久弥部長
MD部の小林課長は、
スマートフォンを提示しつつ説明
会場の様子


札幌中央卸売市場の視察を終えた一行は、
市場内にあるカネシメ高橋水産(株)の会議室へと移動。
今回のお魚会議は、ここで座学&発表を行います。

参加者が揃うと早々に、Radixの会の伊藤事務局長が開会を宣言。
Radixの会食品部会の近藤達夫理事(大商水産(株)社長)より開会ご挨拶、
今回のお魚会議の北海道開催に大変なお力添えをいただいた
高橋物産(株)の高岡浩行製造営業統括部長からも
北海道でのお魚会議開催にあたってのお言葉をいただき、
いよいよ本編のスタートです。
司会進行は、らでぃっしゅぼーや(株)水産グループの
吉田貴尋グループリーダーと鈴木佐知子さんです。


『北海道の水産事情について』と題して、現状をお話してくださったのは、
カネシメ高橋水産(株)の本間弘行営業推進役。
一年中、多種多様な海産物が獲れる北海道ですが、
近年の環境変化の影響は、ここでも現れ始めているとのこと。
「ブリ、タイ、シイラ…。北海道にいなかった南の魚が獲れるようになりました。
 マンボウまで獲れます。5、6年前にはじめてみたときは、驚きました。
 これは、間違いなく、温暖化の影響。南の魚が北上してきているんです。」
この傾向は海産物だけでなく、農産物にも現れているとのこと。
気候の変化で、これまで育てられなかった作物も
作れるようになってきているのだそうです。
本間さんは、この状況を楽観はしていないとしつつも
「(得られる海産物や農産物の幅が広がることで)
 北海道が、今まで以上に食料生産の拠点となっていけるのでは」とのこと。
しかし、明るい見通しを示唆しつつも、
乱獲によって枯渇しつつある海洋資源の問題にも言及。
「育てていく水産業にならなければ、資源はいつか枯渇してしまう。
 現状を把握し、そのことを意識してやって行きたい」と締めくくられました。

本間さんからのお話に続いて、らでぃっしゅぼーや(株)より、
お魚会議初参加のメディアサービス部・佐伯太久弥部長と
MD部食品課の小林哲雄課長が登場。

佐伯部長は現在進行中の“新しい売り場づくり”について言及。
数年内に訪れるであろうタブレット端末やスマートフォンの
爆発的な普及を見越した取り組みにふれつつ、
「買いやすくて、ワクワクする売り場づくり」の概要を紹介。
今後の売り場作りに際して、メーカーの皆さまには
「これまでの紙のカタログでは、掲載できる情報が限られていましたが、
 Webだとより多くの情報を掲載することができます。
 だからこそ、これまで以上に、多くの情報を出したいと思っています。
 皆さんからすれば当然のことで、
 わざわざ情報として出すようなことではないと思われていることでも、
 お客さまからすれば、欲しかった情報かもしれません。
 ですので、当たり前だと思っていることでも、改めて教えてください」と
ご参加の皆さまに、これまで以上の情報提供ををお願い。
らでぃっしゅぼーやは今年25周年ということにも触れ
「らでぃっしゅぼーやはちゃんと進化し続けていることを表現していきたい。
 大きく変わった時に、皆さまが自信を持って作られた商品を
 しっかり伝えられるらでぃっしゅぼーやでありたい」と訴えられました。

小林課長は、社内の組織体制の変更に触れ、
「今後はより戦略的に、数字的な根拠を持って進むことになります。」と
現状について言及。
佐伯部長も話題にされた、情報発信についても、
エヌ・ティ・ティ・ドコモのスマートフォンにらでぃっしゅぼーやのアプリが
プリインストールされ、販売されている現状を取り上げつつ、
「(アプリがプリインストールされていることにより)
 買ってもらえるチャンスは大きく増加しました。
 これまでの紙のカタログは、らでぃっしゅぼーやを理解している人に
 買っていただくという仕組みでしたが、
 これからは、らでぃっしゅぼーやを知らない人にも拡大していくでしょう。
 そうなった時、必要なのが情報です。
 私たちから取材に行くことも当然行なっていきますが、
 皆さまからも情報をご提供いただきたい。
 皆さんの商品は本当に素晴らしいものですから、もっと自慢をしてください。
 どんなささいなことでもいいんです。
 (味や安全性といったことに限らず)
 例えば、取り組んでおられる環境問題などのことも考えてみませんか?
 そういう視点も混ぜると、自慢ポイントはもっと増えるはずです。」
と、呼びかけられました。

【1日目】グループミーティング
お魚会議、第二部は商品開発についてのグループミーティングです。
お魚会議メンバー間の連携が深まる中、
原材料調達や商品企画といった取り組みへと拡大することもありましたが、
今回は、それを大々的にやってしまおうという趣旨。
メーカー間の垣根を超えて話し合う場を設けるのは、初めての取り組みとも言えます。

参加メンバーは、
北海道、東北・関西、関東、山陰・日本海、四国、九州の6班に分かれて意見交換。
お題は、冬に向けての鍋商品。
それぞれ、地域特性や自社が得意とする分野をアピールしながら、
新たな商品作りを目指して、熱い議論が繰り広げられました。
が、残念ながら、話し合いの真っ最中に時間切れに。
各班の発表は、翌日のバス移動中へと持ち越されることになったのでした。


☆グループミーティングの結果については、
 会員専用サイト内でご報告しています。
 →結果報告記事はこちら
 (閲覧には会員専用サイトへのログインが必要です)






【1日目】懇親会
企画満載で、いくつかの予定を翌日に持ち越すほど盛り上がった1日目。
締めくくりの懇親会は、やっぱり北海道といえば…ということで、ジンギスカン!
会場は、今やすっかり札幌の観光名所のひとつ、サッポロビール園です。
生ラムジンギスカンのテーブルを囲み、ジョッキのビールで乾杯。
お魚会議の名司会者・坂本理事の進行で、料理とゲームを楽しみながらも、
初顔合わせの方との名刺交換や交流も忘れないお魚会議の面々。

そして、今回は、長年水産チームのマドンナとして、
ある時は檄を飛ばし、ある時は叱り、またある時には、優しい言葉で男たちを支え導いてきた
鈴木佐知子さんのお魚会議への参加は今回が最後という発表もあり、思わず男泣きする人も続出。
最後は、新たなステージへと進む鈴木さんへの感謝とエールの声に包まれた懇親会となりました。


【2日目】石狩湾漁業共同組合視察
2日目の朝は9時からスタート。
一行は一路、貸切バスに乗り込み、2日目最初の視察先・石狩湾漁業協同組合へ。
現地までの道中は約1時間。この時間を利用して、
昨日、発表まで辿りつけなかった、グループミーティングの結果を発表。

予定していた課題を無事クリアし、
10時からは予定通り、石狩湾漁業協同組合の視察に向かいます。
石狩湾漁業協同組合は、2004年に、石狩、厚田、浜益の3漁協が合併して誕生した漁業組合。
4月~7月中旬頃まで毎日開催している「朝市」が評判。
(休漁の場合は開催されないこともあります)
前浜で獲れたばかりの魚介類が格安で販売されるとあって、
近郊の札幌市内はもちろん、各地から、新鮮な魚介類を求めて人が訪れています。

この時期は、カレイ、ホタテ、タコ、ヒラメなどが多く水揚げされるとあって、
お店にも、所狭しと海産物が並びます。
タコは足1本からカット売りもあるなど、ちょっとしたお祭り感覚です。
そんな中でも、特に目を引いたのがシャコ。
甲殻類の一種であるシャコは、死んでしまうと自己消化酵素によってどんどん溶けてしまうため、
特に鮮度が重視される魚介類のひとつ。
採れたてをさっとボイルし、豪快にキッチンバサミでカットして食べるというスタイルは、
漁港の朝市というシチュエーションでないと体験できない贅沢。
皆さん、漁港の青空の下、貴重な海の幸に、朝から舌鼓です。
石狩湾漁業協同組合に到着
見事な快晴。視察日和となりました。
施設内を見学。
干したこ。立派です。
シャコもどっさり水揚げ。
小さなお店がずらり。
とれたて!鮮度が違います。
シャコ、食べます!
ちょっとしたお祭り気分の朝市でした。


【2日目】昼食(北のグルメ)
石狩湾漁業協同組合を後に、お魚会議一行は次なる目的地へ。
向かうは「海鮮食堂 北のグルメ亭」、今回のお魚会議開催にあたって、
現地でのホスト役を担当してくださった、高橋物産さんのグループ会社さんです。
新鮮な魚介類をたっぷりつかった丼をはじめ、
刺身、カニ、焼き物など、北海道ならではの味が楽しめるとして、観光客にも人気です。

今回の昼食は、ボタンエビ、ウニ、イクラ、鮭、貝などなど、
これでもかというほど、海の幸をどっさり盛り込んだ海鮮丼。
さらに、皆さまへのサプライズプレゼントとして、高橋物産の高岡営業統括部長より
みごとなホッケとホタテの焼き物の差し入れまで登場。
参加者全員、心ゆくまで北海道の味を堪能することができた昼食でした。
海鮮どーん!!
焼きホタテもどーん!!
もひとつホッケもどーん!!
カニ、生きてます。
鮭もずらり。
アスパラも旬です。
お土産調達もここで。
高橋物産さん、創業65周年です。
北のグルメを背景に記念撮影。


【2日目】(株)タカヒロ加工工場視察
北海道の海の幸を満喫した後は、再び視察へ。
次なる目的地は、高橋物産(株)の高岡製造統括部長が代表と務める
(株)タカヒロの加工工場です。
水産物の加工・製造・販売、そして貿易を手がける(株)タカヒロ。
会社設立は2005年。伸び盛りの会社さんです。

加工施設も備えた自社は、真新しく、最新設備がずらり。
この日、加工工場では、鮭の切り身のパック詰め作業の真っ最中。
鮭は赤外線で重量を測定され、またたく間に均一の重量に切り分けられてました。
(株)タカヒロ入口
工場内の様子
カットされた切り身を素早く移動
話を聞く参加者の皆さん
美しくカットされた鮭
きびきびとお仕事をされる皆さん
手洗いから乾燥までこれ一台で!
整理整頓された工場内
鮮度を落とさない加工が自慢


【2日目】らでぃっしゅぼーや(株)北海道センター
工場視察を終え、目指すは最後の目的地である、らでぃっしゅぼーや(株)北海道センタ-。

事務所と配送倉庫が一体になっている北海道センターは、結構広いという印象。
道路に面した窓側に設置された「らでぃっしゅぼーやNorth」の看板が目を引きます。
建物の2階にある事務所スペースで北海道センタースタッフによる事前説明を受けた後、
一行は1階に降りて、ピッキングセンタ-の見学へ。

整理整頓の行き届いた作業所内には、
「みんなで気づいて みんなで築こう あずましい北海道センター」のスローガン。
あずましいとは、北海道の方言で、「心地良い」「快適」といった意味があるそう。
綺麗に清掃が行き届き、商品も整然と並べられたスペースは、
「あずましい」の言葉通り、とても清々しく作業も捗りそうな空間でした。
らでぃっしゅぼーや北海道センター
ロゴ入りの入口
事前説明を受けます。
ピッキングセンターを見学。
説明を受ける参加者の皆さん。
入荷された商品に興味津々。



2日間の日程を無事に終了した、第12回お魚会議。
次回開催地は、東北からの立候補もあり、第13回に向けての取り組みも始動。

商品開発という新たな取り組みも動きだし、
ますますこれからの活動から目の話せない、お魚会議の今後に、
これからもご期待ください!

(報告:Radixの会事務局 田中)

2013/06/03

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