農産部会ブログ

2017/03/23

九州・沖縄ブロック集会in南島原 開催報告

熊本地震で延期していた16年度の九州・沖縄ブロック集会でしたが、理事である高木さんのご尽力で、所属する「ながさき南部生産組合」のある長崎県の島原半島にて、今期最後の農産ブロック集会を2月24-25日、総勢40名で開催しました。まず同組合が1992年に建設した「有機栽培産直センター」に集合。高木さんに開会の挨拶をしていただいた後、生産支援室の大島さんに産直センターと96年に併設されたP&D(Pack & Delivery)センター施設のご案内いただきつつ、最新の生産管理システムについてご紹介いただきました。

ちょうどトマトやスティックブロッコリが入荷されていましたが生産者は粗選果したものを出荷原票という伝票を付けてコンテナ納品。このセンターでより細かく選果・パックされて産直団体や直売所に出荷されるためトレーサビリティーが確実とのこと。真南風の坂本さんからはトマトの糖度センサーの活用法が質問され、かごしま有機の大和田代表、水の子会の上村代表からは人手の確保について質問を投げかけられていましたが、糖度は参考データに留めているそうで、人材確保はご多分に漏れず季節ごとに苦労されているとのことでした。

タマネギ圃場1箇所とトマトハウス2箇所を視察&意見交換

まず、永池さんのタマネギ畑を訪ねました。品種は貴錦、浜の宝、早生浜ゆたかを3枚の圃場(計8反)で栽培。9月中旬に播種、11月頭に定植、4月中旬に収穫予定。べと病が出始めているとのことで、こまめに抜いて対応とのことでした。九州では今年、佐賀県中心にタマネギべと病が猛威を奮っており対策等について活発に議論されました。また、畑に使っていた通路用のマルチに「良いね」と注目が集まりましたが高木さんによれば特注資材とのこと。
トマトの圃場は2箇所、有馬干拓にある同組合所属の白倉さんのトマトハウスと、出荷先は違うが長崎有機農業研究会の中村さんの圃場。どちらも、若手生産者です。

←白倉さんはミニトマトも含めトマトのみで1町3反、夏に太陽熱消毒しながらの連作。平畝で9月20日定植、品種は瑞光、12月中旬から収穫をしているとのことでした。ベトナム人を3人雇っているそうです。





←長有研の中村さんはトマト部会長。家族3人で6反作っています。見せていただいたハウスは別の出荷先のものでしたが品種は”ごほうび”で、今年はハウスの建込みがあり通常よりも1ヶ月遅い8月20日に播種、10月10日に定植。

試食用に用意していただいた実は熊本の塩トマトを思わせる甘さでした。台木の浅植えについて質問が出ていましたが、穂木から根が出ることや土壌病害を防ぐ目的であるとの説明でした。

圃場を視察後、宿に入って懇親会までの時間、各産地の近況報告会を行いました。

ながさき南部生産組合・近藤会長のお話

2日目の最初は、今回会場提供をはじめ、ブロック集会開催にご協力いただいた、「ながさき南部生産組合」の近藤一海会長(日本農業法人協会副会長)から、1.持続可能な農業のための経営感覚の磨き方、2.補助事業の上手な活用法(情報収集の方法や申請書の実際)、3.農政関連の最新情報の3点についてお話をいただきました。

質疑応答では、新しく始まった青色申告を前提とした収入保険制度の詳細や、国や自治体の補助事業の場合3人以上の農業者の組織という要件が最近1人でも良いというふうに変わってきているという話、そして新規就農支援事業に関する話等が議論されました。

GAPについての話題提供と意見交換

自らのGLOBAL G.A.P.の取得体験を語る右田さん(左)と、RADIX基準との差異を説明した森崎課長
東京オリンピックで俄然注目されているGAPについて、らでぃっしゅぼーや品質管理課の森崎課長からRADIX基準との判りやすい比較をしていただき、GAPに取り組むメンバーの実際については、柑橘農家でGLOBAL G.A.P.を取得している右田さん(草枕グループ)や、JGAP審査員の草分けでもある、肥薩自然農業グループの丸山さんからも本音の話をしていただきました。丸山さんの「6次産業化の補助金の中のGAP取得支援を対象とするものを市町村の農政課の窓口で聞くと、コストをかけずに取得できる」「JGAP協会のWEBサイトからチェックリストをダウンロードして自分で出来ていること、いないことをチェック(内部監査)すると良い」といった具体的なアドバイスは、これからチャレンジする人には大変参考になる情報でした。

除草ロボット開発について

デリケートな人参苗を傷つけない除草の工夫を、ホワイトボードを使い熱く語る宮崎有機の小泉さん
関東ブロックと同様に、最初らでぃっしゅぼーやの日高副社長から有機農業への期待と課題が語られ、課題として有機農家の大きな悩みである除草を最新技術でカバーできないかという問題意識が除草ロボットの開発に繋がっているというお話があり、その後、NTTドコモ社の佐藤氏から、除草ロボット開発の具体的進捗のお話がありました。今回は手動の除草機を試行錯誤しながら自作しているメンバーからもヒントになるようなアイディアが積極的に提示され、アンケートでも期待が非常に大きいことが伺え、「除草」以外にも例えば果樹園の「草刈り」や、年々深刻化している「獣害対策」での応用についても希望の声が聞かれました。

らでぃっしゅぼーや農産部からの報告

高平課長からは最新の農産部体制の説明、最新の販売動向、クレーム動向、品質向上の具体的取り組みである、画像共有や、センター検品の強化について説明があり、納品ルールの再確認も行いました。会員さんからの野菜に対するプラス評価の肉筆メッセージも紹介しています。
また近藤会長の提案で九州・沖縄ブロックで日頃見ることがない最近の「野菜ぱれっと」の中身を写真で紹介する時間も設け、農産部の武居さんから、野菜・果物だけでなくメニュー表や農産かわらばんなどの情報ツール類も丁寧に紹介されました。
農産部からの最新報告とともに会員さんからの嬉しい声もお届けした高平農産仕入課長
ぱれっとは、モノ(野菜)とともにコト(情報)もお届けしていことを説明する武居さん
2017/03/23

会員サイトへログイン

パスワードを忘れた方はこちら

 

Radix info on twitter

Radixオフィシャル動画

ブクログおすすめ本

らでぃっしゅぼーや コーポレートサイト

International Year of Pulses (English Site)