農産部会ブログ

2016/06/30

北海道ブロック集会in富良野報告

昨年の苫前↑はお天気だったのに・・・。
 スタッフ3名、前日入りして圃場確認とご挨拶。沢村事務局長含む3名のスタッフが曇り時々雨の天気の中、ご協力いただく生産者に挨拶方々圃場を訪問しながら事前打合せ。翌日本番の天気回復を祈りました。

 今回の大きなテーマとして、いままで谷先生(帯広畜産大学教授)に掘ってもらっていた畑を生産者が自分で掘り、畑の断面、土の性質を見て土作りの判断材料にしていきたいということがあります。

1日目は小雨の中、集合場所のぶどう果汁工場に集合、圃場巡回へ

徳弘さんの畑で、掘った穴を観察
せっかく掘った穴に前日夜からの雨が溜まって、地層も見えづらくなっていたので、座学では前日に掘った時に撮っていただいた写真も使いました。
ちにたふぁーむ田中さんのところはハウスの中。雨がしのげてよかった・・・。
 17日(金)、小雨の中、集合場所のぶどう果汁工場にて総勢30名が集合。
 まずは、徳弘理事の畑へ。山の麓にあるズッキーニの植わった圃場(作付面積35a・蛇紋岩系の粘土質)に深さ1mの穴を掘り、雨避けの板を被せていました。なだらかな斜面で鹿よけの柵もあり、機械を入れづらい畑ではありますが、苦土が多い土質で粘土質なため、有機物を多く入れて柔らかい土にすると同時に、投入する肥料を減らしながら質の良い作物を作っていきたいと解説してくださいました。

 2番目は富良野の広さも感じながら、ちにたふぁーむさんへ移動。田中さんの圃場はハウス。雨脚も強まる中、雨宿りしながらの視察です。前日までホウレン草を収穫していたため、当日の朝70cmほど穴を掘ってくれました。沢地で水位も高く、雨も手伝って穴の底は水が溜まっていました。穴の中の土を熱心に見ながらの意見交換が行われ、最後に、畑の傍にある売電専用の49kWhの太陽光発電システムについての説明を受けました。年間5万kWh発電し、37.8円/kWh/20年のFIT買取価格で、しっかりと収入の一部にしていらっしゃいました。またWWOOFさん用の家や、宿泊施設も持ち、体験農場としても人気があるとのお話でした。

 3番目の麓郷の菅野さんの畑は、約90aの有機JAS圃場。昭和56-57年に土地改良事業が入った土地で、表面25cm程度の作土層の下はブルドーザーで均平化された土でできています。昨年、えん麦と緑肥を鋤き込み、人参の植え付けを待つ圃場。穴を掘ったら、排水のためのカラマツチップ(疎水材)や暗渠の管が出てきました。カリが高く、苦土、石灰は常に不足気味とのこと。気が付くと雨があがり、土質によるサブソイラやプラウ等を使うことの是非やデントコーンの効果など多岐にわたる議論が熱心に行われました。
ちにたふぁーむはハウスの中でも、下から染み出てきた水が・・・。
昔、自宅だったところをWWOOFerさんの宿舎に。
売電専用のソーラーパネルもいち早く導入し収入源に。
畑の歴史を説明する麓郷の菅野さん
掘ってみたら、暗渠の木質チップが出てきてしまった・・・
雨も上がり、穴と一緒に記念撮影

宿に戻って座学

ホテルに帰ってからも、圃場写真を見ながら質疑応答
アースカフェの鈴木氏による「土づくり」基本の復習
 宿に帰ってからも、写真や具体的なデータを示しながらの質疑応答が活発に行われ、その後、座学では(一社)The Earth Caféの鈴木代表理事から今回の感想をいただき、生産者自身で土壌を見ながら議論ができていたことを評価してくださったことは、毎年開催のお手伝いをしてきた事務局にとっても嬉しいことでした。

 加えてリン酸吸収係数や塩基飽和度、CECなど、信頼できる分析機関で土壌を分析して得られた数値が大切であることを改めて強調されていたのが印象に残りました。

 また、後半は政治、経済、社会の動きと不可分な農業の最新事情や、まだまだ登録が少ない地理的表示(GI)保護制度の現状についてもお話を伺うことができました。

2日目は朝からブロック集会

徳弘理事、後藤常務理事からの報告
真剣に聞き入る参加者の皆さん
 2日目朝のひとつ目の話題は、「Radixの会のこれから」について、先の4月15日の役員会の時に国枝相談役(らでぃっしゅぼーや社長)から説明のあった「オーガニック市場1兆円を目指して」という提案の説明やそれに対する理事の意見を徳弘理事が報告し、その後の経過を後藤常務理事がお話をされました。社長が大地を守る会やOisix社とトップ会談をする中で「Radixの会」がらでぃっしゅぼーやを特徴づける組織として評価されていることや、それぞれの立ち位置の違いが明確になりましたが、市場拡大に向け引き続き各社の実務担当者が意見交換する場を持つことになったと報告がありました。

 その後、生産者自身が方向性やあるべき姿の目標を明確化しないと会としての今後の方向性も決まらないのではないかという意見も出され、それぞれが思い描いている将来像や、消費者との交流、消費者が叶わないのであれば「伝える」役割を担うスタッフとの交流が必要なのでは?など、規模との兼ね合いの話まで、多岐にわたる議論が行われました。

 冬の勉強会については、今回の生産者が自主的に行った土壌断面の議論に、土壌化学分析データをあわせて見た場合に専門家にはどういう見方ができるかを改めて谷教授に聞いてみたいという意見も出ました。同時に来年の圃場見学は候補として、新しく仲間に加わった佐々木農園さんが推挙され、拍手で賛同が確認されました。
どらごんふらい石川さん
ベジタブルワークスの佐々木さん
北海道アンの会の鈴木さん

らでぃっしゅぼーやからの報告

農産仕入、高平課長からの報告
北海道センターからの報告
 農産部からの報告は、新しい人事体制の説明、ぱれっとの現状(全国的には前年比95.5%傾向の中、北海道センターだけは前年超えをしており農産部も注目している)、注文品の現状(注文品も北海道は道内産が大変好調)、農産では、様々な品種を食べ比べてもらう準定期「制覇」シリーズが好調という報告もありました。そのほか、お米の販売動向や外販の動向、品質向上のためにセンター検品が強化されている現状や、クレームの推移、会員さんからのお褒めの声も紹介されました。(輸送便についての議論あり)

 北海道センターからは、集客の報告(丁寧に説明をすることで理解して購入してくださるお客様を増やすことに回帰することで結果が出ている)、好調で全国的にも注目されている北海道産品特別チラシの報告(積極的な新商品提案も募集中)、センターの品質対策、共配便(北海道センターを道産農産物の集約センターとして機能させる)の取り組みについて、産地交流イベントについての報告では、各生産者から「こんな交流会をしたい」という提案があれば、一緒に作っていきたいという積極的な提案がありました。ちなみに、今年の北海道センター元気市は、10月16日を予定しているようです。

 圃場視察は雨に祟られましたが真面目な北海道のメンバーによる、内容の濃いブロック集会となったと思います。集合場所はホテルにしてバスで回ればよかったというのが、今回の大きな反省点でした。(事務局 高橋)
2016/06/30

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