農産部会ブログ

2015/08/31

九州・沖縄ブロック集会/報告:西岡

圃場視察の一枚
今回のブロック集会は、有機の里である宮崎県綾町で開催されました。綾町は宮崎市の北西24キロに位置し、日本最大規模の照葉樹林が広がる自然豊かな町です。有機農業と言えば綾町と言われるほど、農業に力を入れた場所であり、現地を訪れたいという向上心の高い有機野菜生産者の前々からの要望もあり、今回、視察を実現させることができました。生産者46名、スタッフ・ゲスト含めると総勢58名の参加となりました。

JA綾町・綾町役場の取り組み

綾町役場:入田さん
「綾町農畜産物総合価格安定基金」という積立基金があります。
戸々の農家を、町を挙げて支えています。この基金は、過去のデータに基づき補償基準額を設定し、販売金額の平均額が保障基準額を下回った時に支払うための基金です。この積立金の支払率構成はユニークで、生産者が30%、JAが20%ですが、町が50%も担っていました。農産物の価格を守る基金ですが、生産者だけの積立ではなく、JAが加わり、さらには町も加わっています。町が加わるということは、町民の税金一部が積立基金に入っているということです。この取組は、町民の理解が必要不可欠で、非常に難しいことです。また、この取組が成り立つには、生産者だけでなく、消費者の農業への関心、理解が求められます。全国で農業を守ろうという動きが盛んな昨今、この町は非常に先進的であると感じました。このような取組は、未来の農業界の可能性を感じるものであると思います。
この他にも、JAS認定機関を町が持ち、低価格のJAS認定を実現させていました。登録料は、3000円、年間更新料も3000円と標準価格と比べ格安です。この価格設定にも農家の負担を減らしたいという、町全体の想いを感じました。

綾町の生産者圃場見学

圃場見学では、岩脇氏・爰野氏の畑を拝見。有機栽培を始めてから、すでに20年以上と熟練した生産者の二組であり、広がる畑には、草一つなく、ぴんと立つ立派な作物には、参加者全員が、驚きの表情を浮かべていました。「草の無いきれいな畑ですね」という参加者の声に思わず、苦労の本音をもらす生産者。有機農業に付き物である除草作業は、長いキャリアを持つ生産者にしても悩みの種のようでした。

郷田美紀子さんの講演 ~元町長 郷田實氏の志を継ぐ~

郷田美紀子さん
綾町の町づくりの歴史的な背景を交えながら、郷田美紀子氏から当時の状況、今に至るまでのお話して頂きました。郷田實氏が戦地で思い出していた故郷の風景、「山や町」町にあるすべてが宝のように大事だったからこそ出来た町づくり、当時では考えづらい照葉樹林を生かした産業観光は「郷土愛」を強く持っていたから成しえたことだと気付かされました。有機農業などの個性的な取り組みも含め、綾の名を全国に広めるきっかけとなりました。

≪詳しくは動画をご覧ください≫

2日目、らでぃっしゅぼーやより発表

2日目には、品質を上げるための議論が飛び交いました。らでぃしゅぼーやからは、元気くんの売り上げ上昇報告と、物流時に起こっていた冷蔵保管方法が品質低下の原因だと報告しました。また、数多いクレームの対策も議論されました。生産者は、近年、高騰している物流費について頭を悩ませていました。物流センターに24時間対応してほしいという声も多く、改善に力を入れることも報告されました。
今回、多くの改良課題が見つかりました。これからは、らでぃしゅぼーやに加えて、生産者、さらには消費者も巻き込んでの対策が求められているのを感じる集会になりました。

「綾町の町づくりを学ぶ」綾町を視察

酒泉の杜の視察:イベント中だったこともあり子ども連れの家族でにぎわっていました。
照葉大吊橋:長さ250m、高さ142mを誇る歩行専用の吊り橋です。
あまりの高さに産まれたての羊のようにわたる方も。。。

動画

JA綾町・綾町役場のお話

綾町の生産者圃場見学

郷田美紀子さんの講演 ~元町長 郷田實氏の志を継ぐ~

2015/08/31

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