農産部会ブログ

2015/06/24

関東ブロック集会/報告:山口

吉川さんの圃場で集合写真
 今年度初のブロック集会は「関東」。千葉県成田市で開催しました。
 1日目は、あゆみの会で昨年から実施している土壌分析について丸山さんから発表頂き、その後は、あゆみの会の生産者、吉川さんと越川さんの圃場と堆肥場の見学をしました。
 2日目には、らでぃっしゅぼーやから品質改善についての話。そして栽培技術の勉強会を甘楽町有機農業研究会の新井会長を講師に実施いたしました。
生産者39名、スタッフ14名、総勢63名の参加となりました。

土壌分析について(丸山さんから報告)

丸山さんから報告
 昨年の専門部会、福広・村山塾で取り上げられた、地力プロジェクトの話を聞かれた、あゆみの会の丸山さん。さっそく地元に帰って取り組んだ結果の報告と気になる点をお話しいただきました。

 アンモニア態や硝酸態の窒素はDr.ソイルでは出てこないが、同じ試薬を使い熱水抽出法で検査すると今まで見えていなかった窒素(アンモニア態・硝酸態)が出でくる。この検査方法を導入して現在試験中とのこと。

 今年は春先、乾燥し硝酸化が進んでいる中で急に雨が降り植物に吸収されたことで害虫の発生に繋がったと考えられる。これは地力窒素の由来が大きいので今回の検査方法をうまく使い管理することで害虫の発生をおさえることに繋げていきたいと考えている。今後は各農家が使っている堆肥の分析もしてデータ収集も行っていきたい。

 逆にこの検査方法で気になることは、鉄・マンガンの数値がMAX状態で検出されるので慎重にデータ収集していく必要があると考えている。

圃場巡回(吉川さん)

カブを持つのが吉川さん
堆肥の状態を丸山さんと新井さんが触ってチェック
 根菜類を中心に大根・カブ・人参・ゴボウを栽培。空いている期間にスポット的に葉物を栽培している。今現在、大根とカブを出荷中。カブの条間は中心部分が10センチ、端は9センチとなっている。カブを作る前には緑肥を入れている。

 堆肥場では、豚糞、米ぬか、もみ殻を主体に堆肥を作っている。今年から、馬糞も入れている。もみ殻の量が多く放線菌の繁殖もしている。だたし、今回堆肥を高く積み上げすぎた為、過剰発酵し過ぎてしまった。

新井さんコメント:
「カブと葉の部分を見るとバランスのいい土壌になっていると覗える。乾きが続いていたため植物自体が弱っていたところに雨が降り、白さびの原因になってしまったのではないか。水のたまるところにはリゾクトニア病が出やすくカブが割れてしまう恐れがあるので注意が必要。トンネルで栽培する場合は、葉が防虫ネットに触れないようにしたい。防虫ネット越しに卵管を差し込んで産卵されてしまい、結果的にトンネルの中で虫が発生してしまう」

圃場巡回(越川さん)

 越川さんは、馬糞ベースで作った堆肥を使用しており、堆肥から出てきた水を貯水タンクへ溜めまた堆肥へ捲いて戻しています。現在堆肥場では5~6ha分の堆肥を作っている最中でしたが臭いもほとんどなく順調に堆肥が作れている様子。
 栽培面積はトータル12ha。 年間通し野菜を栽培して出荷しています。今回は、じゃがいもと人参の圃場を見学しました。

 じゃがいもの品種は「黄爵(とうや)」植付は3/27。また、じゃがいもとヤマトイモには、堆肥を使用していない模様。(前作物に使用)
 人参の品種は「れいめい5寸」播種は、3/12。畑としては、建物の日陰になる部分もある。今現在に至るまで、雨が少ない分、小ぶりでしまっている。(丸山)
人参は200~300メートルある長い作でつくっており、除草目的に太陽熱消毒も行っています。
越川さんの堆肥場
じゃがいもを掘って状況確認
なが~い人参の畝!!丸山さんが今年の作形を説明。

2日目 社長挨拶

国枝社長から挨拶
『現状報告とこれからの方針』
 3年続いた赤字を黒字転換。ドコモショップの集客方法の改善、AP(エリアプロモーションスタッフ)の訪問営業強化に加え、商品開発に力を入れたことによるものと考えている。特に時短・健康・プチ贅沢という3つのキーワードに該当する商品を強化した。その他、2月に3つの本部制、①営業本部、②MD本部、③品質本部、に組織を再編した。
「今年の目標の一つがクレーム削減」
年間クレームの約7割が農産品なので、ここに着目することがクレームを減らすのにもっとも効果的と考えている。今期、農産品の品質を大きく改善しましょうと4月のRadixの会理事会でもお話をさせていただいた。

【お客様にとっては、届いたもの(品質)がすべての結果。】品質保証部(根田部長)

品質保証部部長 根田さん
品質管理課題を対策
 今年、品質保証部として、野菜も含め品質向上を目指していきます。商品そのものや加工工程はもちろんサービス品質にも力を入れ、お客様に喜んでいただけるように改善していきたい。
 顧客満足度がここ近年低下しています。向上する為には、農産物であれば、品質の向上が必要と考えています。
農産品の品質改善強化ポイントは?
 生産者側 ⇒ 課題・・・出荷規格
        改善策・・出荷規格厳守
 らでぃっしゅぼーや側
      ⇒ 課題・・・事前検品、リパック品目、出荷規格、産地特定
        改善策・・・事前検品強化、リパック強化、規格基準厳守、タグ入れ強化
 実際に、らでぃっしゅぼーやの各センターでは、検品の強化を始めたところ、クレーム率の減少に繋がったことが報告され、実際の検品風景やリパック風景の動画を見て確認しました。

農産部から発表

農産仕入課 加川課長
クレームとなった画像をみて確認
品目ごとに品質についていきたいと思います。また、各品目ごとにクレームの詳細・分類別にしてあります。

今回14団体それぞれ多くの品目を栽培しています。本来ならすべての品目でお話したいのですが、時間に限りがありますので重点品目として5品目「じゃがいも」「ブロッコリー」「レタス」「ナス」「リンゴ」を選びました。
クレームが多いもの、クレーム率が高いものをピックアップ。全体のクレーム率が高い物を対象にしています。

じゃがいものクレームとして多いのが
「中黒」「痛み・腐れ」特に8月に多いようです。
写真を見て確認しました。

新井さんより
中黒の原因は、「ホウ素欠乏」
じゃがいもは「前半肥効型」。後半まで引っ張ってしまうと病気になったり痛み易いものができてしまうので、前半で窒素を効かせるような施肥設計が大切。

丸山理事より
天候で中黒の出やすい年がある。その出やすい時には、らでぃっしゅぼーや からお知らせをだして説明してほしい。
と要望いただきました。


5品目確認の後、
農産部から「センターで一緒に検品してみませんか?」と提案がありました。
出荷時の荷物はいつも見ているが、センターに到着後どのような状態なのか朝5時からの検品で出荷物の確認する機会としていきたい。

甘楽町有機農業研究会 新井さんより

甘楽町有機農業研究会 新井さんからお話
苦土を中心とした各種養分の関係
高温期となる夏に向けて発生しやすい要素欠乏についてお話いただきました。

まずは、吸収しやすい要素と吸収しにくい要素説明。
吸収しやすい要素⇒窒素・カリウム・苦土
吸収しにくい要素⇒石灰・・石灰欠乏は根から一番離れた葉の先端に影響が出るトマトでは、尻腐れや生長点で障害が発生する。
また、らでぃっしゅぼーやの生産者の特徴が苦土過剰。原因として、Drソイルでは苦土が少なく出る為、それを元に施肥すると過剰になりやすくなる。

病害の発生の傾向として
植物の地上部では
◎カビ・細菌・ウィルス
植物の地下部では
◎カビ・細菌・ウィルス・一部放線菌・センチュウ
病害を発生させない為には、発生条件と逆にしてあげるといいと説明。
窒素とミネラルバランスの重要さを表す図
以前の勉強会で圃場に穴を掘り、作型が良好部分と不作部分の土壌分析をした。
70センチ~80センチのところまでアンモニア態窒素・硝酸態窒素が出ている。
理由として考えられるのは、昔は酪農が盛んで毎年牛フンを施肥し続けたことが考えられる。
病害発生のしくみ:3サークル
素因・主因・誘因の円が重なると害虫が発生する。いかに3つの円を遠ざけるかがポイント!

動画

土壌分析についての報告

圃場視察


2015/06/24

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