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星川 茂夫/クヰンビーガーデン
2010-05-06
こんにちは Radixの会理事(食品部)クヰンビーガーデンの星川 茂夫です!
クヰンビーガーデンは、来年2011年で創業80年になります。創業者、松田正義は浜松高等専門学校卒業後、東京都庁に就職しますが結核を患い、その療養のため静岡に帰郷します。そして広大な森に囲まれた富士山の麓で、一群のミツバチと一匹のヤギを飼い、療養生活を始めます。生活は決して安楽ではありませんでしたが、松田にとっては其処が彼の好きな聖書の約束の地、「乳と蜜の流れる桃源郷、カナンの地」でありました。きれいな空気と新鮮なミルク、そして取れたての美味しいハチミツ、松田の病気はどんどん回復に向かいます。
この経験を通して松田は命を救ってくれたミツバチに深く感謝し、養蜂とともに生きる事を決意します。1931年、健康回帰の土地を「女王蜂の園」と名づけ、「クヰンビーガーデン」を創業しました。松田の養蜂研究の意欲は、留まる所を知らず、1953年、ついに日本で初めて「王乳」、(ローヤルゼリー)の生産を静岡の地で開始したのです。
鹿児島県川内のれんげ畑にて 周りのパートさんは皆ベテランです
弊社は、毎年12月から3月まで種子島でミツバチを越冬させ、4月に鹿児島から北へ移動しながら季節の花々のハチミツを採取する「転地養蜂」を継続して行っています。現在は、トラックで蜜箱を運んでおりますが、以前は、貨物車に積み込み、養蜂家もそこに一緒に泊り込んで運んでいたという事です。松田が大切にしていた事は「花・蜂・人」の三位一体による養蜂でした。よい花、健康なミツバチ、そして高い技術を持った養蜂家、松田は常に自然と人の繋がりを大切にしていました。開花時期を見極め、そのときにタイミングよくミツバチを放してやることが良質のハチミツを採取する最良の方法なのです。毎年、三千数百キロをミツバチとともに移動しハチミツを採取する移動養蜂は手間もかかり、また養蜂が好きでないと継続して行う事はできません。創業の由来、そのイズムを伝え、意志を持った後継者を育成する事も私たちの重要な課題です。
現在の自然環境は、決して養蜂にとって良いとはいえません。花々が咲き乱れ、ハチミツがたくさん取れる環境は私たち人間にも多くの自然の恵みを与えてくれます。この環境を持続させ如何に次世代に繋いでゆくか、それを考え、実践すべき時期だと思います。世界では、Co2の削減に取り組んでいますが、それと共に酸素を増やす取り組みも考えうる一つの方法だと思います。Co2を取り込んで光合成により酸素を作り出す自然をより豊かにしていくことも重要なのです。
カナダ・アルバータ州にて撮影 熊用トラップの動作確認中
現在、弊社は国産ハチミツ以外に、アルゼンチン、イタリア、カナダ産も、直接輸入しております。現地生産者が食べているものを輸入する。必要とあれば現地にいき、現場を確認する。単純ですがこれはとても弊社にとっては大切な事で、継続していきたいと思っています。
Radixの会ではいろいろな方々と会える事を楽しみにしています。生産現場の声が、どのように会員の皆様に伝わっているか、また会員の皆様の声がどのように生産者に届いているか、この機会にぜひ知りたいと思っています。この継続的な相互の情報交換から生まれるであろう付加価値を生産者、会員の皆様で共有し、よりよい生活に繋がっていけばよいと思っています。
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