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松下憲司/(有)中津ミート
2009-05-27
こんにちは Radixの会 理事 中津ミート 松下憲司です (畜産部会)
畜産業は大変深刻なな時代を迎えています。Radixの会員の皆様の力と知恵をおかりし、解決に向け、少しでも役に立てたらと思います。ご挨拶代わりに、新豚舎の紹介をいたします。
中津ミートは、豚の生産からハム・ソーセージ・精肉の加工製造までの一貫経営の会社です。
このほど完成した豚がのびのび育つ自然豚舎を紹介しましょう。
養豚業界の最近の傾向は、繁殖・子豚生産部門と肥育部門を別々の農場で行う生産者が増えています。その理由は、それぞれの部門での管理技術・疾病・飼料などにおいて大きな違いがあるからです。
現在の農場は、母豚300頭の子豚生産から肥育部門までの一農場一貫経営ですが、施設老朽化に伴って建て替え時期に来ています。そこで肥育部門を新農場で、現農場を繁殖農場にすべく新農場用地を探していたところ、近所の養鶏場廃業跡地(15,000㎡ )で肥育豚舎を建設することになりました。
近隣住民の反対で着工までに2年6ヶ月、完成まで3年の歳月をかけて新豚舎が完成しました。近隣住民もビックリするほど清潔でにおいのほとんどしない施設となりました。
この豚舎は、現農場でも実験的に行っている自然養豚の近代化方式といえるでしょう。1豚房320㎡のうち通路側80㎡が給餌・給水場となり、残り240㎡の中に1.2mの深さで剪定枝のチップを敷き、その中で乳酸菌・麹菌などを中心とした土着微生物を繁殖させ糞尿を分解します。微生物の醗酵を促進するために2本の大型スクリュウがコンピューター制御により槽の中を攪拌します。 微生物の影響で豚舎からの臭いは、ほとんど発生しません。この1豚房の中に250頭前後の豚を入れますので、広々とした部屋で豚が自由に動くことが出来ます。この豚房が、全部で14房でき、1週間で1豚房ごと出荷しますので14週間この豚舎で過ごすことになります。
この豚舎の特徴を挙げますと、悪臭がほとんど発生しない、豚の健康状態がとても良い、自由に運動が出来ストレスがたまりにくい、コストのとても掛かる浄化槽が必要ない、出来上がった堆肥は有機肥料としてとても良い、などでしょう。
最近ヨーロッパで話題になっているアニマルウェルフェアー(動物福祉)の理念を取り入れた豚舎です。
現農場の繁殖・子豚生産部門については、又の機会に紹介します。
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